第6次突撃

大宮駅編

実は巨大商業施設!の大宮駅周辺でWiMAX

 今回はJR大宮駅でWiMAXを試してみた。JR大宮駅は、東京から東北・上越方面に向かう在来線・新幹線も通っている駅だ。交通の要衝になっているだけでなく、改札内には「エキュート大宮」と「ディラ大宮」の2つの駅ナカ商業施設があり、駅ナカ施設の充実ぶりは首都圏でもトップクラスとなっている。今回は、大宮駅での電車の乗り継ぎ待ち・待ち合わせ中にWiMAXを利用することを想定し、駅ナカ施設を中心に測定をしてみた。

なお、今回も測定にはWiMAX搭載のソニー「VAIO Pシリーズ」を使っている。測定は11月8日の昼頃に行った。

※WiMAX接続に使用する機種によって接続速度や感度に違いがある場合があります。ご了承ください。

エキュートの待ち合わせスペースでの感度は最高

首都圏の交通の要衝であり、実は駅ナカ大充実の巨大商業施設であるJR大宮駅

 エキュート大宮は、お土産物や弁当を販売するお店から書店、各種飲食店など、ちょっとしたショッピングモールのようになっている。それだけに広さもかなりのものだ。

 まず南側改札内、待ち合わせスペースになっている「コモレビ広場」でWiMAXを試したところ、アンテナの表示は5本で、10Mbpsクラスでの通信が可能だった。コモレビ広場の周辺には飲食店が集中しているが、それらの店ならばほぼ問題なくWiMAXが使える。コモレビ広場から少し離れた場所だと、アンテナ表示は3本くらいに減るところも見られたが、6Mbps以上で通信できた。

ディラ大宮や改札外も感度良好

東口を出て周辺を彷徨して計測してみた

UQコミュニケーションズのエリアマップで確認すると、2009年末までには大宮から先、前橋あたりまでエリアに入る予定になっている

 北側の改札内にあるディラ大宮にも、書店やお弁当屋、カフェや立ち食い蕎麦などがある。中央改札近くの喫茶店「BECK'S」周辺では、WiMAXのアンテナ表示はバリバリの5本で、10Mbpsクラスの通信が可能だった。BECK'Sなどの飲食店がある場所の反対側、新幹線の乗り換え口前だと、アンテナ表示は4本に減るが、それでも7Mbps以上で通信できたので、体感的には非常に早い。

 中央改札の外にある待ち合わせスポット「まめの木」の周辺でも測定してみた。ここもアンテナ表示は5本で、やはり10Mbpsクラスの通信が可能だった。待ち合わせ中にブロードバンドを問題なく利用できるわけだ。

 駅周辺もWiMAXの感度は高い。東中央口から出たところのタクシー乗り場付近でも、やはりアンテナ表示は5本で10Mbpsの通信が可能だ。西口前の歩道橋ではアンテナ表示が3本というところが見られたが、それでも7Mbps以上で通信できた。

 大宮は東京からもそれなりに離れていて、UQのエリアマップを見てみると、2009年11月時点ではエリア拡大の最前線とも言える状況になっている。最初はそんな場所で十分にWiMAXが使えるのだろうか、と心配になったりもしたが、駅ナカ・駅周辺ともに電波状況が予想以上に良く、驚いてしまった。とくに大宮駅の充実した駅ナカ施設でもWiMAXが使えるのは嬉しいポイントである。東京の西側に住んでいると、東北や上越方面の新幹線に乗るには大宮経由が早いことが多いので、そういったときの空き時間に、WiMAXが使えると便利そうだ。

UQコミュニケーションズによると、2009年内には、大宮のさらに北、前橋や宇都宮のあたりまで一気にエリアカバーされるようだ。このペースでエリア拡大が進めば、使い勝手も飛躍的に増大していくはずなので、楽しみに待ちたいところだ。

[Reported by 白根雅彦]