第5次突撃

レッツ駅ナカ! in 品川・東京編

〜新幹線の待ち時間にWiMAX

 今回はJR東京駅とJR品川駅だ。東京駅は首都東京を代表する駅で、各方面への新幹線が集まっている重要なターミナル駅だ。一方の品川駅は、東海道新幹線が停車することに加え、羽田空港へつながる京浜急行も乗り入れていることから、東京居住者にとっては乗り換えで利用することが多い駅である。今回は乗り換えの待ち時間で利用することを想定し、東京駅と品川駅の駅ナカ施設でWiMAXが使えるか、試してみた。

 なお、今回も測定にはWiMAX搭載のソニー「VAIO Pシリーズ」を使っている。測定は10月31日の昼頃に行った。

※WiMAX接続に使用する機種によって接続速度や感度に違いがある場合があります。ご了承ください。

東京駅の駅ナカはWiMAXの死角なし

 東京駅は第3次突撃でも扱っているが、そのときは地下街が中心だったので、今回は改札内地上1階の駅ナカ施設を中心にお送りする。東京駅の改札内、地上1階には、レストラン街の「ダイニング・コート」と書店やカフェが並ぶ「メディア・コート」からなる駅ナカ施設「ディラ東京」がある。新幹線への乗り換え待ち時間調整には便利な場所だ。

 ダイニング・コートとメディア・コートは、ともに1本の通路沿いにいくつかの店が並んでいる。この通路はあまり広くなく、しかも途中で曲がっているので、電波の特性上難所ではあるが、意外にも、いずれの通路中央でもWiMAXのアンテナ表示は5本になっており、10Mbps前後の通信が可能だった。

 通路を歩きながらWiMAXのアンテナ表示を観察していると、一瞬、電波が弱まって切れることもあるが、すぐに再接続してアンテナ表示は5本に戻った。短い通路ではあるが、死角ができないように複数の基地局でカバーされているようだ。

 ダイニング・コートのレストラン内でも測定をしてみたが、やはり電波は5本表示で10Mbpsクラスで通信できる。ほとんどのレストランは通路側がガラスで、大きな仕切りの壁もないので、店内でも完全に通信不能な場所は少ないだろう。

品川も駅ナカ飲食店でWiMAX使用可能

新幹線の待ち時間などをつぶすのに重宝する品川の駅ナカ施設

 品川駅の改札内には、大規模な駅ナカ施設として、「エキュート品川」と「ディラ品川」が存在する。

 エキュート品川では、お弁当やお土産向けのスイーツなども売られているほか、レストランやカフェも出店している。このエキュート内では、WiMAXはアンテナ表示こそ3本程度だったが、5Mbps台での通信が可能だった。

 一方のディア品川は、立ち食い蕎麦などのファーストフード系や居酒屋型のレストランが立ち並んでいる。この近辺ではWiMAXのアンテナ表示はMAXの5本で、10Mbpsクラスの通信ができた。今回は時間の関係で店内でWiMAXを試せなかったが、どの店もガラス張りになっているので、店内でもWiMAXは十分に使えそうだ。

 東京駅・品川駅ともに、改札内は屋内ながらWiMAXの電波がかなり強いので、移動中の空き時間を駅ナカのカフェで過ごしながらインターネットを利用するのに有効だ。いずれも営業中のサラリーマンが立ち寄るには手頃な場所であり、メールやWebのチェックから、サイズの大きな資料のダウンロードなどはもちろん、会社サーバーにVPNでアクセスしたりするにも便利だ。

 東京駅や品川駅には、新幹線の待合室など公衆無線LANが利用できる場所もあるが、駅構内に限っても、WiMAXの方が利用できる場所は多かった。しかもWiMAXの方が通信速度が速いケースも多く、認証手順なしで接続できるので使い勝手も良い。出張の多い人の中には、移動の待ち時間での通信手段として公衆無線LANを契約している人も多いと思うが、そういった人も公衆無線LANではなく、「UQ 1 Day」などを活用しても良さそうだ。

[Reported by 白根雅彦]