第4次突撃

秋葉原電気街編

〜電気の街でもWiMAXでネット接続!

 今回は秋葉原でWiMAXを試してみた。最近ではマンガやアニメといったサブカルチャー色が強くなっているが、それでも東京で電気の街といえば秋葉原だ。IT機器のフィールドテストで電気の街は外せないだろう。

 今回も測定にはWiMAX搭載のソニー「VAIO Pシリーズ」を使っている。測定は10月31日の昼頃に行った。

※WiMAX接続に使用する機種によって接続速度や感度に違いがある場合があります。ご了承ください。

 ちなみにUQのホームページにある「サービスエリアマップ」によると、秋葉原駅周辺はほぼエリア内に入っている。マップを見る限り、前回までに行った新宿、渋谷、東京よりもよほど穴が少ない。さすが電気の街である。

秋葉原駅周辺は電波環境良好

秋葉原ヨドバシカメラ前、通称ルイーダの酒場

秋葉原ダイビル1回のカフェテラス。巨大なビルに挟まれた場所で電波干渉が予測されたが、電界は十分

 まずはJR秋葉原駅の昭和通り口、ヨドバシカメラ前で測定をしてみた。JR駅の近くだけあって、当然アンテナ表示はバリバリの5本で、速度も10Mbps近く出ている。昭和通り口はビルに囲まれ、頭上には総武線が通っていて、本来ならばWiMAXの電波が入りにくそうな場所とも思えたが、電波の強さはマックスだ。ヨドバシカメラが店外に設けているドラゴンクエストIXのすれ違い通信の交流広場、通称「ルイーダの酒場」でも試してみたが、こちらも当然アンテナは5本表示で10Mbps程度での通信ができた。

 昭和通り側から山手線を横断し、電気街口の前にある秋葉原ダイビル1階のEXCELSIOR CAFEでも速度を測定してみた。この場所だと、アンテナ表示はたまに5本から4本に減ることもあったが、速度は下り10Mbps/上り1.5Mbps程度を記録した。

 秋葉原駅周辺は電波状況が非常に良いようで、駅周辺であれば屋内でも比較的安定して通信できる場所が多い。買い物の最中にネットで調べ物をする必要があるとき、喫茶店などで休憩しながら、WiMAXでネットが使えるわけだ。秋葉原には無線LANを提供する飲食店も多いが、毎回の設定が不要で、しかも高速なWiMAXの方が利便性は良い印象を受けた。

PCパーツ通りもブロードバンド級

大規模イベント会場「ベルサール秋葉原」前。上りの速度は2Mbps近く出ているので、イベントのネット中継に最適?

パーツ大通りで試すと、電界はやや弱くなるものの、帯域速度自体はそれほど落ちなかった

 駅前だけでなく、電気街の中でもWiMAXを試してみた。まずは中央通り交差点の「ベルばら」こと「ベルサール秋葉原」の前だ。ここもやはりアンテナ表示は5本で、速度は10Mbps程度が出ている。中央通りはかなり幅が広く、開けているので、この中央通りに面している場所は、かなり電波の入りは良い。

 一方、ベルサール秋葉原から裏通りに入り、PCパーツショップのある界隈に入っていくと、電波状況は変わっていく。T-ZONE PC DIY SHOPの西側あたりで測定したところ、アンテナ表示は2本から3本になってしまった。このあたりは道幅も狭く、裏通りみたいなものなので、電波が多少弱くなるのはは仕方がないところだろう。それでも6Mbpsくらいで通信できているのだから、帯域的にはまったく問題がない。

以上、電気街周辺で試したが、電波状況は概して非常によかった。秋葉原は大道芸やゲリライベントが多くおこなわれているが、WiMAXの上り帯域を利用すれば、WiMAXパソコン単体でのネット中継も可能かもしれない。

さて、これまで新宿、渋谷、東京、秋葉原と使ってみたところ、ほとんどの場所でWebブラウジングに問題ないくらいの安定した速度が得られた。狭い路地や屋内では、アンテナ表示が2本や3本に減る場所も見られたが、それでもほとんどの場所で5Mbps以上の速度が出せていた。ケースバイケースで断言できないところだが、UQが公表するカバーエリア内の街角であれば、実用に十分な速度が得られる印象を受けた。

[Reported by 白根雅彦]