さて、この探検隊シリーズ企画も残ることあと2回(含む今回)となった。本シリーズではさまざまな場所でWiMAXを試してみたが、全国に広がりつつあるWiMAXのサービスエリア全体から見ると、ほんのごく一部しか試せていない。しかし実は読者自身の手で簡単にWiMAXがつながるかを確認するための方法というのも用意されている。今回はちょっと趣向を変え、こうしたWiMAXの確認方法についてご紹介しよう。
サービスエリアをホームページでチェック!
サービスエリアを調べる方法は、「サービスエリアマップ」と「ピンポイントエリア判定」の2種類が用意されている。具体的な地点でのつながり具合を知りたいときは「実測地点表示」を試そう
自宅や会社など、具体的に使いたい場所があるときは「ピンポイントエリア判定」
まずいちばん手っ取り早いのは、UQのホームページにある「サービスエリア」から調べることだ。ここでは住所から確認する「ピンポイントエリア判定」と地図上で確認する「サービスエリアマップ」の2つの方法でサービスエリアかどうかを確認できる。
とくに、住所から確認する「ピンポイントエリア判定」は、同じ丁目・番地でも号数が違うと異なる結果になったり、さらに数段階で電波の入りやすさを予測判定してくれるなど、非常に細かい。自宅や職場などWiMAXを使いたいと思う場所がはっきり決まっているならば、まずは「ピンポイントエリア判定」で住所から判定してもらうと良いだろう。
一方の「サービスエリアマップ」は、最大でも5万分の1でしか表示できないので、あまり細かくは調べられない。しかし、現状のサービスエリアだけでなく、将来のサービスエリア(いまは「2010年3月末までに拡大予定のサービスエリア」)も確認できるのが面白い。
ホームページ上では残念ながらリアルタイムの情報を確認できるわけではない。ホームページ上の情報更新は毎月行われているが、最大で1ヶ月のタイムラグが生じてしまう。
筆者もこの探検隊シリーズ企画でさまざまな場所に行ったが、ホームページ上では「エリア外」扱いになっているのに、実際に行ってみたらWiMAXがバリバリに使えた、という場所も少なからず確認できた。サービスエリアマップで黄色い近日拡大予定エリアにされている場所は、いつ使えるようになってもおかしくない場所、と考えて良いだろう。
実際に試すこともできます!
WiMAX端末の貸出を受けられる「Try WiMAX」サービス
WiMAXパソコンを購入すれば、「15日間お試し利用」が可能。WiMAXをデフォルトで搭載するPCが多くなっている中、「とりあえずWiMAX搭載のPCを買ってはみたけれど・・・」という人にうれしいサービスだ
ホームページでも詳細なサービスエリアを調べられるのだが、実際は環境によってホームページの情報と異なる接続状況になることも多い。とくに屋内で利用する場合は、窓の方角や窓からの距離などによって電波状況は大きく影響を受ける。さすがホームページ上でそこまで細かく判定するのは不可能だ。
特定の場所でWiMAXが使えるか、これを確認するには、やはりWiMAX端末を実際に使ってみるのがいちばん手っ取り早い。身の回りにWiMAXユーザーがいれば、端末を借りたりすることもできるが、なかなかそうはいかない場合も多いだろう。
そこでUQでは、WiMAXの端末を貸し出すことでユーザー自身の手でWiMAXを確かめられる「Try WiMAX」というサービスを提供している。この「Try WiMAX」、無料で端末が貸し出され、15日間もWiMAXを試用できるという、なんとも太っ腹なサービスとなっている。サービスエリアに心配があるならば、端末購入前に是非とも「Try WiMAX」を使っておくべきだろう。
WiMAX内蔵パソコンを使っているならば、もっと簡単にWiMAXを試すことができる。WiMAX内蔵パソコンは、契約をしていなくてもWiMAXをONにするだけで電波状況を確認でき、「WiMAX総合ポータル」にアクセスできる。電源を入れるだけで、契約など関係無しにそこがエリア内かどうかを確認できるのだ。
「WiMAX総合ポータル」はどの接続業者と契約するかを選ぶサイトなのだが、ここで「15日間WiMAXお試し利用」にオンラインから申し込むこともできる。通信速度など、より細かくWiMAXの使い勝手を確かめたいならば、このお試しサービスを利用すると良いだろう。お試しサービス終了後、継続して利用したい場合は、「WiMAX総合ポータル」でオンライン契約すれば良い。1日契約などもあるので、まずは繋がるかどうかの確認だけしておいて、必要なときだけ契約するのも便利な使い方だ。
自宅や職場、学校、実家などでWiMAXを試そう!
「Try WiMAX」と「15日間WiMAXお試し利用」は、いずれも15日というわりと長い期間にわたって試用が可能となっている。自宅や職場、学校など、日常生活圏内でWiMAXを試すには、長すぎるくらいの期間だ。せっかくならば年末年始の帰省などのついでに、実家などでも使えるかどうかを確認してみるのも面白いだろう。電車の駅だけでなく高速道路のパーキングエリアの一部でもエリア強化が発表されているので、帰省のお供にWiMAXを持って行くのも良さそうだ。是非ともこれらお試しサービスで、WiMAXのつながり度合いを確かめて欲しい。
[Reported by 白根雅彦]