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ITクリア館オープン

NTTコムウェアホームページ

BigIT.情報誌「てら」

ITを考えるブレストマガジン
「COMZINE」創刊










財務担当者:
解説:ケイゾー・倉園
(INTERNET magazine編集長)



   
FCM
ファイナンシャル&
コスト・マネジメント
株式会社にとって、成長の大きな節目である「IPO(株式公開)」。株に投資し企業にリスクマネーを供給する投資家と、ビジネスをさらに展開させるための資金を求める企業家が出会うのが、株式市場。ここは資本主義社会を動かすエネルギーが生み出される場である。立会い場で打ち鳴らされる鐘の音を聞くまでに、企業はさまざまな側面から試される。その場のルールにのっとって、リターンが期待できるビジネスであることを、投資家にアピールしなければならないからだ。
FCM(Financial & Cost Management)とは、資金やコストの管理を通じて「企業がいまどのような状態か」記述する営みといえる。企業の財務部門がもっとも厳しい目にさらされるときであるIPOを成功させた財務のスペシャリストに、そのプロセスを通じて得た教訓を聞く。

 
「IPOに際して、もっとも苦労したことは?」
   
  「株式公開に際しては、安定性、継続性、成長性、公開性などさまざまな側面で、自ら「企業の価値」を明らかにする必要があります。たとえば過去数期にわたる財務諸表といった財務データや、営業チャンネルや既存の資産などなど。上場目論見書(じょうじょうもくろみしょ)にこれを入れ込んでいくわけですが、実務としては、それはもう、たいへんな作業です」
   
   
解説1
「財務会計基準といった企業ファイナンスの共通語を身につけ、株式市場に自社をアピールし、資金を調達する。株式公開を短くいえば、こういうことになります。まずその最低条件として、きちんと整備された財務諸表が必要です。歴史の長い会社では、手書きで残っている過去の帳票類をまずシステムに入力することから始まるというケースもあるようです。しかしそれらは、ある意味、ひな形にのっとって作業すれば済むことかもしれません。そこから先の仕事が重要です。」

 
「IPOは財務マネジメント体制の整備につながりましたか?」
   
  「もちろんイエスです。企業の形がどう変わっても、きちんと整理された形で「会社の価値」を常に定点観測できるような仕組みはきわめて重要です。それは会社の内からも外からもクリアに見えるものでなければならない。自分の会社はいま、儲かっているのかどうか。経営者がすぐにそれを把握できなければ、決断のタイミングを逃してしまいます。IPOに際し、投資家に対してそこをクリアにするしくみはまず最低限の条件ですが、私たちはその機会を利用し、もっとすすんだ効率的なしくみを取り入れることができました」
   
   
解説2
「財務関係のシステムを持たない企業はないが、既存のシステムを次にステップアップさせるためには今あるシステムを手直しするより、新しいシステムを導入し、それに乗っていったほうが、スピードは速いのではないでしょうか。キャッシュフローマネジメントの分野や、グループの連結決算の管理、決済口座の統合化などでは、有効なツールが続々登場しています。こうしたツールのために必要なコストをかけるのは、いわば時間をカネで買う考え方を実践することになります」

 
「財務マネジメントの「これから」は?」
   
  「日本の人件費は世界的にみても非常に高い。そういう人たちを、帳簿をひっくり返したり帳票の束をめくったりという仕事で消耗させてはいけない。財務をめぐる環境は激変しつつあるし、欧米の企業で採用されているような、進んだ「金融技術」がどんどん導入されはじめています。規制緩和で、日本国内においてもそういう手段が可能になってきている。こうした「応用問題」を手がけるためにも、企業の基礎体力、基礎学力に当たる部分はシステムの力、パートナーの力を借りてしっかりこなしておかないと、次に進めません。」
   
 

「企業にとって、キャッシュフローを生み出す力が基礎体力とすれば、日々、月づきのそれを着実にスムーズにこなしていく能力が基礎学力。これが整っていてはじめて応用問題に取り組めるという認識には、まったく同感です。個人のスキルアップやプロフェッショナリティの強化を考える上でも、必要だけれどコアではない定型業務は、どんどんアウトソースしていくべきでしょう。」
   
   



■FCM(ファイナンシャル&コスト・マネジメント)■

株主、投資家のためだけでなく、経営者自身にとっても企業の財務状況を速やかに正確に把握する必要性が増しています。企業・グループの投資効率アップや企業統治(コーポレートガバナンス)の向上にも、新しい財務マネジメントは不可欠です。
NTTコムウェアは、従来の財務管理、資産管理はもちろんのこと、それらを新しい時代に合わせグレードアップさせた、きめ細かく資金の流れを把握・管理するしくみを提供します。さらに、これらを十分に活用することで、既存の財務管理、資産管理の枠を超え、サービスレベルや生産力の向上を図る戦略立案をサポートします。
8000人のITエンジニアを擁するNTTコムウェアでは、最先端のテクノロジーと長年のノウハウをもとに、1企業の経営効率化からグループ経営の効率化へ、そして取引先やマーケットまで含めた決済の仕組みをご提供します。