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ITクリア館オープン

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ITを考えるブレストマガジン
「COMZINE」創刊










ヘッドハンター:X氏
解説:ケイゾー・倉園
(INTERNET magazine編集長)



   
HRM
ヒューマン・リソース・マネジメント
HRM、ヒューマン・リソース・マネジメントとは、企業にとって最も重要なリソースである「人材」を対象とする情報システムである。と同時に、それを束ねる「思想」でもある。組織内における人材の最適配置、評価制度や報酬制度、研修プログラムなどを組み合わせ、社員の働きがいを高めると同時に、経営目標に組織運営を合致させていく営みである。 組織の外から人材の評価を担うプロである「ヘッドハンター」に、企業と人との関わりについて聞いてみた。

 
「ヘッドハンターにとってのターゲット企業ってありますか?」
   
  「企業名を上げろというんじゃないですよね?(笑)。われわれにとって格好のターゲットとなる企業とは、ひとことで言って、有能な人材が眠っている企業です。能力のある人がふさわしい仕事をしていない。少なくとも本人がそう感じていたとしたら、それは企業にとっても個人にとっても不幸なことです。実力を発揮できる職場で活躍してもらったほうがいいに決まっているし、そう考える人が増えてきたので、我々も警戒心をもたれることは少なくなりました」
   

 
「では、手強い企業は?」
   
  「その逆のパターンです。といっても、そこそこの規模の会社で、みんながみんな100%自分は能力を発揮して、やりがいを持って働いているぞ、という会社なんてあり得ないですよね。いま現時点は100%でなくとも、社員自身がその企業のなかでどういう仕事を経験し、スキルを身につけていくかという「キャリアプラン」を描けるようなしくみが整っている会社は、ヘッドハンターにとっては手強い企業です。また、ターゲットとなる人材は、得てしてそういう企業にいることが多いのですがね」
   
   
解説2
「人材流動化だとか、就社ではなく就職だ、とか言われ、新卒も中堅もベテランも、新たな仕事を求めてどんどん企業を移っていく時代になったと言われています。人材を企業に引き留める「リテンション」も、経営上の大きなテーマに登ってきました。X氏のいうように、有能な人材を眠らせたままの企業は、草刈り場になってしまう。ヒューマンリソース・マネジメントのツールと思想を導入して組織を活性化させることは、競争力アップとリテンションの両面に効いてきます」

 
「つまり手強い企業とは、人事管理がしっかりしている企業ということですね。そうした企業には、どんな特徴がありますか?」
   
  「人事部門が、単に人の配置だけにとどまらない戦略的な仕事をしていると感じられる企業ですね。私も以前は企業の人事部門で働いていたのでよく分かるのですが、社員が密に人事部門と情報交換している、たとえば人事部門は研修プログラムの整備や、評価・報酬制度の情報提供をマメに行い、社員もそれに応えるというしくみが整っている会社です。これは、人事部門が忙しくなることを意味しますが、それをいとわずやって、たとえば社内の人材公募制度なんてのが機能しているとすれば、外部からの誘いがあってもなかなか乗ってはくれないですよ。社員ひとりひとりがイントラネットの画面を見ながら、自分のキャリアプランを描けるような仕組みが整っているとすれば、これはもう残念ながら、あきらめざるを得ないですね。」
   
 

「入社年次に応じた一律の研修プログラムから、社員個々人の強みや特性に応じたプログラムへ、あるいは経験した職場の情報のみが記載された社員名簿から、そこでどんなプロジェクトを経験し、どんなスキルやノウハウを得たかという深い情報まで記録された人材データベースへ、人事管理の制度を発展させるためには、それに見合ったツールも必要となる。ヘッドハンター氏が例に上げた社内人材公募もそのひとつ。いってみれば、人事情報を、紙に記載されたスタティックな情報から、すぐに活用可能なダイナミックなデータベースに生まれ変わらせることが、HRMの第一歩と言っていいだろう」
   
   



■HRM(ヒューマン・リソース・マネジメント)■

HRMシステムのコンテンツとなるのは、社員そのものだ。個人個人が秘めていた情報を一元的に把握し、更には組織目標にリンクさせて機能させるには、的確なロジックと強固なプラットフォーム、そしてそれを支える技術力が必要となる。また、当然、システムの構築には、現実の人事業務に対する深い理解と経験が必要とされる。
8000人のITエンジニアを擁するNTTコムウェアでは、最先端のテクノロジーと長年のノウハウをもとに、組織の中に眠っている潜在能力を引き出すHRMシステムの構築をお手伝い致します。