FX7を使っていて思うのは、けっこーいろいろな撮影がデキるのに、操作が容易だということだ。結局、メニュー画面等のソフトウェアインターフェースや、ボタンの配置が非常に適切かつわかりやすいんですな。
例えばメニュー画面。4方向ボタンの中央にあるMENUボタンを押すと、大きな画面にわかりやすい表示でメニューが現れるが、その操作性が非常にスムーズなのだ。具体的には、メニュー画面から設定変更をする場合、4方向ボタンの上下で項目を選び、右でその内容を表示させ、さらに上下で選び、次いで右で決定、てな感じ。
文章で書くと若干煩雑な印象があるかもしれないが、実際はMENUボタンと4方向ボタンのうちの3つを使うだけ。しかも、それらボタンはひとつところに集まっているので、指の動きも最小限で済む。同時にメニューの階層構造自体がシンプルなので、ホントにクイックでスムーズなMENU操作がデキまくりなのだ。
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操作の容易さはLUMIXシリーズの伝統
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他、ちょっと凝った撮影をしたい時に必要になるボタン類も、非常にアクセスしやすい位置にある。露出補正、フラッシュモード変更、セルフタイマー、連写設定等は、全て4方向ボタンの周辺にあるので、いつでもサクッと機能を呼び出せる。また、FX7は露出オートブラケット撮影も可能で、これは従来のLUMIXシリーズと同様、4方向ボタンの上と左右と下を順次押していけばクイックに設定できる。
初心者や面倒くさがりや細かいコトしたくない時に有り難いのは、ハートマークの“かんたんモード”だろう。これは文字通り“シャッターボタンを押すだけで撮れるモード”だ。が、ちょっとした機能設定もでき、例えば画質設定を容易に変えられる。
具体的には、かんたんモード時にMENUボタンを押下し、MENU画面に移行する。設定可能な項目は、画質設定、オートレビュー、操作音、時計設定となる。で、画質設定を選ぶと、引き伸ばし、サービス版、Eメール、と表示される。印刷するのかメールで送るのかなどを選ぶと、適切な画像ピクセル数が設定されるというわけだ。ちなみに、この時の操作も上下ボタンと右ボタンのみで完了する。
シーン撮影モードも非常にわかりやすい。状況に合わせてシーンを設定するという機能だが、モードダイヤルがSCNの時、MENUボタンを押すと、9種類のシーンからひとつを選べる。具体的には、ポートレイト、スポーツ、風景、夜景、夜景ポートレイト、花火、パーティ、雪、自分撮り、となり、適切なホワイトバランスやシャッター動作、それから手ブレ補正機能の動作方法が自動設定される。操作としては、他の操作と同様、MENUボタン押下後に上下でシーンを選択して右で決定するだけ。前述のMENU関連の操作性と統一されているので、迷うことなく使いこなせる。
シャッターボタンを押すだけの簡単撮影、よりキレイに撮りたい時のシーン撮影モード、さらには露出補正や露出オートブラケット撮影まで、けっこーイロイロとデキちゃうFX7なのだが、その操作感が至ってイージーなのが良い。このテのデジタル製品にありがちなチグハグ感がなく、前述のとおり操作性が統一されている。
例えば一度MENU関連の操作を“体験”すれば、他の操作もそれと同様の“感覚”で使いこなせる。ひとつを覚えれば、他はその流用か応用で済む。コレって家電感覚かも!? と思ったが、いやむしろ家電よりもラクかもしれない。
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マクロ撮影で手ブレ補正のありがたみを実感するモデルさん
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また、用語やアイコンも平易でわかりやすいので、既にデジカメを経験している人ならマニュアルを読まずとも使えそうだ。デジカメ初体験、てな人も最小限の苦労でデジカメを使いこなし、楽しめるようになると思う。……ちなみに、わりとデジタル系得意じゃないかも〜的なモデルさんも、FX7に初めて触れたその日に、けっこー速攻でちゃんと使いこなせてました。
なお、動作速度に関しては、全体的に高速。MENU操作時の反応は良くてストレスなし。撮影・画像保存なんかも快適。また5メガピクセル機として考えると、撮影後の画像表示が高速なので、2.5型液晶モニターを使っての画像閲覧もスムーズに行える。他、AF合焦速度、電源オンオフ時の動作など、全体的にサクサクと小気味よく動作してくれるカメラだと感じた。
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