第11次突撃

名古屋編

〜名古屋のWiMAXエリアは広い上に隙がない!

 今回も前回に引き続き首都圏を離れ、名古屋に行ってみた。

 名古屋も東京・大阪同様、UQ WiMAX開始当初からのサービスエリアだ。それだけに、UQのエリアマップを見る限り、サービスエリアは広く充実している。しかしそのカバーエリアを巡ることは時間的に厳しいため、今回は名古屋駅周辺の中心街を何カ所か巡ってみた。

 なお、今回もテストにはWiMAX搭載のソニー VAIO Pシリーズを使っている。測定は11月16日の午前中に行った。 ※WiMAX接続に使用する機種によって接続速度や感度に違いがある場合があります。ご了承ください。

名古屋駅周辺は電波良好

JR名古屋駅周辺は、当然のことながらバリバリ電波が入る

名古屋市民に長年親しまれている「7ちゃん人形」とWiMAXの夢のコラボ(?)

名古屋テレビ塔ふもとのセントラルパークはいこいの場。もちろん WiMAXがつながる

 まずはJR名古屋駅の東側、桜通口を出たところで計測したところ、アンテナ表示はバリバリの5本で、安定して通信できた。UQ公式の実測地点マップでも、東口「大名古屋ビルヂング付近」などで10Mbps以上の数値をマークしている。西側の太閤通口を出たあたり、ビックカメラなどがあるところでもやはりアンテナ表示は5本。さすがに駅前はWiMAXの電波状況は良好だ。

 駅構内もWiMAXが利用できる場所がある。JRセントラルタワーズの1階にある待ち合わせスポットでもWiMAXで接続できた。アンテナ表示こそ3本から4本だが、通信速度は5Mbpsで安定。また、UQの実測地点マップによれば、新幹線ホームでも13.9Mbpsと、高速で通信できるようだ。

 近鉄名古屋駅方面もWiMAXはバリバリでつながる。名鉄名古屋駅の待ち合わせ名所、7ちゃん人形の下で計測したところ、アンテナ表示はやはりバリバリの5本で、7Mbps〜9Mbps程度で接続できた。7ちゃん人形は半分屋内みたいな場所にあるのだが、WiMAXの接続にはまったく問題はない。名古屋駅周辺は電波が強いので、待ち合わせの時間つぶしにWiMAXは活躍しそうだ。

 名古屋駅から少し離れ、名古屋のランドマークである名古屋テレビ塔にも行ってみた。こちらは屋外だけあって当たり前のようにアンテナ表示は5本で、5Mbps前後の通信ができた。ここの周辺は公園になっていて、テレビ塔の下にはオープンカフェもあるので、天気の良い日はここで一服しながらWiMAXを使うのも良さそうだ。

大須はアーケード内でもバリバリにつながる!

万松寺通アーケード。店がところせましと立ち並ぶが、WiMAXの電波は十分以上

新天地通アーケード。PCショップなどがもりだくさん

 続いて名古屋を代表する電気街、大須にも行ってみた。大須はアーケード街が縦横に走る巨大な商店街のようになっていて、さまざまな店舗が軒を連ねている。まずはアーケードにある大須第1アメ横ビルの前で計測したところ、ここでもアンテナ表示は5本。UQ公式実測地点マップでは下り13.9Mbpsとかなりの速度が出ている。

 アーケード内はほぼWiMAXが利用できるようだ。東西に走る万松寺通アーケードと南北に走る新天地通のアーケードをWiMAXにつなぎながら歩いてみたところ、接続が途切れることはなかった。アンテナの表示も4本か5本と、感度の良い場所がほとんどで、感度はアーケードの外と変わりはない。アーケード街は屋根もあるのでWiMAXには不利かとも思われたが、そういった心配は不要なようだ。

 アーケードにあるお店の店内でも、店の奥などでなければ十分にWiMAXはつながるようだ。今回は東仁王門通沿いにある喫茶店でWiMAXを使ってみたが、屋内でもまったく問題ない速度で利用できた。買い物の合間の休憩にインターネットを使いたいときも、公衆無線LANがある店を探す必要がないのは非常にありがたい。

 UQのエリアマップを見ると、名古屋周辺はエリアがかなり広く、隙間も少ない。このエリアの充実度合いは首都圏並だ。さらにエリア内ではアーケード街などちょっと入り組んだところでも利用できるなど、電波の死角も少なくなっている。喫茶店など窓の多い建物ならば、屋内でも使えてしまう場所が多いのもポイントだ。東京と大阪同様、名古屋でもWiMAXは実用に十分なエリアを持っていると言えるだろう。

[Reported by 白根雅彦]