スタパ齋藤氏の「低燃費タイヤ交換レポート」、見てくれたかな?

 車のタイヤってほんと何も気にしちゃいなかった。幸か不幸かスタパ齋藤氏に指摘され、もうちょっと考えなきゃいけなかったなと猛反省。私がむかしむかし、車を初めて買ったとき、訳も分からずラリー車にあこがれてブロックタイヤを履いたら、濡れた公道で滑る滑る。また普通の夏タイヤのときにローテンションをサボってたら片減りするし、スタッドトレスタイヤは長年履いてゴムが硬く引っ掻き傷やらササクレキズだらけ・・・だった。確かに適当というか無頓着でした。まー今まで無事だったからいいけれど、高速道路でバーストなんかしたら大変。せっかくエアバックがあっちゃこっちゃから飛び出る車を無理して買ったのに、バースト→横転→多額の修理代+怪我で入院=仕事できない=無収入=家族に見捨てられ車は手放す・・・悲惨な人生に・・・。

 いやぁあああ〜! 身体も家族も車も大事です。タイヤは唯一地面と接してる部分なんだから、ちゃんと考えます。と、今回低燃費タイヤを購入した岡村副店長さん(タイヤセレクト久が原店)のお話を聞きながらすごく妄想してしまったのだった。

●岡村副店長の説明を受けながら妄想中の私

 そして「静粛性」「低燃費」「安全性」「長寿命」の4拍子揃った “イキのいい低燃費タイヤ(LE MANS 4)”を4本履き、意気揚々と「タイヤセレクト久が原店」を後に・・「あ、恐縮です」副店長始め皆さんお見送りしてくれている。スタパ齋藤大先生だからか!?いやいや私がタイヤ買ったからか!? しかしお世辞抜きで、「タイヤセレクト久が原店」では懇切丁寧、そして人間味もあり久々に楽しい買い物だった。これもスタパ齋藤大先生のおかげ!感謝してますよ!師匠と呼ばれながらも教えることがなくなった今日、すっかり立場が逆転してしまっている。しかしスタパ大先生は自分の興味の範囲だと、人のためでもメチャ調べまくってくれるので超便利。ありがと!・・・とかとか思いながらスタパ先生を乗せて車を走らせているのだが、スタパ氏曰く「師匠どうです? お店に来る前より静かじゃないですか!」うむ、たしかに違う何かが違う。「いや〜なんか聞こえてくる音が違うっす。厳密にいうと高い音がなくなり、少しこもったような音にかな。」そして世話になったスタパ齋藤大先生を駅にポイと捨てて仕事に行ったのだった。

 それから太陽が3回転半した今日、昨夜遅くロケから帰ったばかりでヘロヘロなんだが気になっていたマイ「低燃費タイヤ」ちゃんと久しぶりのご対面。「待ったかい?」こころなしか不満そうな顔してるような、「はやく〜私を走らせてちょうだいな」って言ってるような。それなら海鮮丼を食べに行こう!!ってことで城ヶ島(三浦半島先端)を目指し出発だ。そう、私は旅先漁港で海鮮丼を食べ歩くのが趣味なのだ。

●こんなにタイヤを気にして運転するのは初めてです
●「タイヤセレクト久が原店」で見せてもらったタイヤ内部のスポンジ。これで吸音してるのね。

 実は脳天気でプラス思考な私も、「4拍子揃ったこのタイヤ!」と聞かされその気になって買ったのだが頭のどこかに「ほんとかな?」が残っている。そう買ってから3日もたてば頭も冷え冷静に「どんだけ?」と思ってしまうのだ。特に「低燃費」は本当に低燃費が実現するのか、それも実感できるのか・・

 そんな疑問を持ちながら事細かにチェックしながらドライブしてみるのだ。まず信号などで発進する時の「出だし」だ。・・・・・おっとビックリ!これは意外に判る。車重の重い車だが、強く踏み込まなくてもスルスルって発進してくれる。トップスピードの時にアクセルを離すとスーって流れていく感じが前よりある。「フムフムこれが転がり抵抗が少ないためか!」と思いながら、環八に出て第三京浜に乗ると、今度はひたすら耳を走行音に傾け評論家気取り。「今日のタイヤはダンロップから出た新商品"低燃費タイヤ"こと“LE MANS 4”です。ただいま第三京浜を疾走中ですが、遅い車をパスするときの加速時に、グッと力強く路面を蹴りスムーズに出てあっという間にパスしますな!なかなかいい出足を演出してくれていますな」そう発進だけでなく加速時にいつもの重さを感じないのは転がり抵抗が少ないためかも。「そして“低燃費タイヤ”の特徴の一つ“静音性”は確かに凄いかも!」「聞こえない〜なんて事になるわけないけれど、走行音が耳障りでないのは確かだ。ちょっと低めのこもったような音に変化している。」むむむ・・・だんだん口調がまじめレポートになっていったのだ。そのはず耳を澄まし、エンジンやボディの風切り音を省いて聞かないと、タイヤの走行音は分からないから集中してしまったのだ。

 いつも車で流すJAZZYな音楽が、いつもよりボリュームを2目盛り下げてもいつもと同じように聞こえる。エンジン音と車の風切り音は当然変わらないはずだから、こりゃ絶対タイヤから聞こえるノイズが減っているからだ! もう一つ高速道路とか橋とかにある道路の繋ぎ目の感触が違う! 繋ぎ目が違うのでなく踏んだときの音が違うのだ。今までは「トコン!トコン!」が「トン!トン!」って感じで、響いてくる感じがなくなりこもった短い音になったのだ。そうそう岡本副店長さん(タイヤセレクト久が原店)に言われるままに、「普通のタイヤ」と「低燃費タイヤ」を拳固で叩いたときの違いを思い出した。その時は「パン!パン!」が「ぽん!ぽん!」になったのだが、実際の道では「トン!トン!」がもうちょっとこもった感じになったのだ。その秘密は内部にある世界初の「特殊吸音スポンジ」のなせる技で、これによってタイヤ内での反響が最小限に抑えられているからなのだ。

 さてさて車は第三京浜から横浜横須賀道路を抜け、「浦賀」から海沿いをドライブ。

 海にはサーファー達が。そしてここでの音楽はユーミンかサザンかと思いつつもやっぱJAZZYな奴をひたすら流し続けた。海沿いの道は狭く曲がりくねった道も多い。「それじゃ〜“低燃費タイヤ”のグリップ性能を試してみちゃうねん!」と言いながらも対向車が来ると危ないからそれなりのスピードでコーナーリング。綺麗に忠実にハンドルについてくるこの感触は久々だ。なんかノリノリになってコーナーリングしてしまうから気をつけねば。なにせ以前のタイヤ1本はスリップサインが出ているような摩耗した奴だったから・・いやそれと比べたら当たり前だが、新車で乗っていた頃よりもハンドルが軽いながら路面をしっかり握っている感じはある。さすが“LE MANS 4”! 半端な性能じゃないですな!なんて浮かれてハンドリングしていたら、スピード出して突っ込んでくる車が!ワッ!と言いながら急ブレーキ。ABSも働きつつグ!グ!グ!と言いながらしっかり地面を噛んで掴んで止まってくれた。それも左右にぶれることもなく予想より早く止まってくれたので助かった。

 転がり抵抗が少ないと止まりづらいかと思ったけれど、ブレーキングの時はタイヤパターンや接地面の広さとバランスそして「低発熱密着ゴム」がブレーキ性能もアップしていると聞いていたのを思い出した。いやいや確かに急ブレーキだったが安定した止まり方をしたので慌てなくて済んだ。

   
● 今まで履いていた私のタイヤ。みごとスリップサインどころか亀裂やら削られているやら
「このタイヤ、もう駄目でしょ」って即言われた奴。
 
●新しく履いた「LE MANS 4」 今まで履いていたタイヤと比べると見ただけで走りが良くなりそう。 部屋に飾りたいほど綺麗なパターン
 
●コーナーリングのグリップ感・・・良いですよ!

 渋滞を避けて海岸沿いや漁村の中を走ったり、なんか新しいタイヤを履くとちょっと遠回りの裏道をゆっくり走るのも楽しいっす。新しいオモチャを手に入れたような感覚ですな。

 けっして万全でない舗装道路や港の小さな段差に乗り上げて駐車するときも、タイヤのスリップなどまったくなく軽やかに「ほい!」って感じだ。これも低発熱密着ゴムのおかげ? そういえば我が家の駐車スペースに入る前に石畳に乗り上げるのだが、そこがまた良く滑るところで斜めに入るので「ズル」ってわずかだけれど横ずれしてヒヤッと・・・それも無くなりそうだ。

 
●ワカメ干しを見ながら漁村を走る
 
●漁港でひと休み。漁港の潮の香り、そして漁船をボーッと見ているのが好きなのだ。
 
●ドライブは楽しい。以前来たところも何年かすれば風景は変わり新鮮な感じがいい。
 
●久里浜からはフェリーで房総半島の金谷に40分で渡れる。次はここから金谷に渡り、イチゴ狩りしてアクアラインで戻ってくるなんていいじゃなーい! 房総半島の海鮮丼屋を探さなきゃ。
●橋の向こうが城ヶ島

 やっとこさっとこ城ヶ島に到着した!あの橋の向こうが城ヶ島。いよいよ海鮮丼を食べるところさ! しかしなんか天気が悪くなってきた。せっかく春めいてきて陽気に誘われてきたのに、ちょっと寒くなり雨が降りそうな天気に変わってきた。そういえばこのタイヤ「LE MANS 4」のセールスポイントのひとつに「ウエットグリップ性能向上」がある。雨が降ったら降ったで9%向上しというウエットブレーキ性能を確かめられるぞ! まして私のすり減ったタイヤと比べたら「どんだけ〜!」と思っていたのに、実際降ったのは翌日でした。その感想は普通にゆっくり走っている分には分からないのですが、やはり濡れたコーナーでのグリップ感は確実に前より良くなってる。ちょっと強めにブレーキ踏んでも流される感じはないです。いい感じかも。

 さて話は戻りまして、車は城ヶ島の最西端に進むと広い空き地だったところが駐車場になっている。そこに車を置き海鮮丼を食べなきゃ。天気悪いから急いで撮影もしましょ!

 
●やっと目的達成!
ここは三崎港の目の前。さすがにマグロ丼やマグロ料理が多く海鮮丼はなかなか見つからず。平日はあるのだけれどねと言われながらやっと6件目で発見した。目の前が岩だらけの海岸。天気良ければ夕日が綺麗そう。
 
● 城ヶ島灯台
高さ11.5mの灯台で、観音埼灯台と同じヴェルニーによる設計。明治3年の竣工だが、大正12年の関東大震災で崩壊し、昭和2年に再建された古ーい灯台だ!
 
●春の海の写真を撮りたかったけれど、北風が吹き始め曇ってしまい冬に舞い戻り。 かすかに見える富士山を発見して撮ったけれど、イマイチなのでお得意のレタッチで思いっきり絵画風にそして富士山をしっかり見えるように調整してみたのだ。
 
●富士山はこの程度しか見えなかった

 今回のドライブは低燃費タイヤのグリップ感や、出だしのスムーズさで快適だった。まるで新車を買い、初めてのドライブしたような新鮮さがあった。今回の走行距離約180kmとタイヤの慣らし運転にはちょっと多いぐらいだ。さて、肝心の燃費だが、ガソリンも半分以下なのでとりあえず満タンにして帰宅。燃費は9.5km/Lとめちゃ良い感じだが、低燃費タイヤを装着する以前に、高速道路で遠乗りをしていたのでよく分からない。そこでここから暫く都内のスタジオに通うだけの2週間で燃費を見てみた。

 その結果「燃費は8.1km/L!」いや〜ビックリ!実はふだん都内だけの走行だとメチャ燃費は悪く7km/L後半で、8km/L以上はまずなかった、ちょびっとだが低燃費になっている! 走行方法で変化するが、一般的に転がり抵抗20%減らすと燃費は2%良くなるという。この「低燃費タイヤ」は転がり抵抗28%低減して、燃費は3.8%向上しているとメーカーテストでは出ている。今回それ同等以上に良くなっているのは、低燃費タイヤを履いたことと、自分の潜在意識の中に「エコ」があり、知らず知らずにエコドライブしていたせいもあるかも!?その分の燃費も伸びたのだろう!実際に3%燃費が良くなるのは間違いなさそうだ。それを元に試算してみると、私の毎月ガソリン代は約4万円で、年間48万円にもなるのだ。その3%は19,200円! な、なんと1年で2万円弱の節約になっているのだ。そう次にタイヤを履き替えるのが4年後ならば、それまでに76,000万円位の節約していることになる!ワオ!タイヤが買える金額だ!そればかりでない。ガソリン価格高騰の今日、ガソリンを3%以上使わないのだから懐にやさしいのはもちろん、年間100Lのガソリン消費を削減でき、その分のCO2削減にもなる計算だ。そうだ! 低燃費タイヤで地球温暖化を阻止するのだ!

 最初に掲げた低燃費タイヤ"LE MANS 4"の4つの特徴「静粛性」「低燃費」「安全性」「長寿命」のうち、「静粛性」「低燃費」は今回のドライブで実証された。「安全性」も制動の良さやグリップがしっかりしているからOK。問題は「長寿命」だ。こればかりは長年乗ってみないと結果は分からないが、発熱を抑え接地面が均一で片減りしない設計なのなら必ず長寿命になるはずだ。1年でも長く使えればその分エコになる。そういえば「タイヤセレクト」ではタイヤ点検を無料で随時行ってくれるという

 岡村副店長さんが「100km走ったら点検しましょう」と言っていたので、さっそく「タイヤセレクト久が原店」に行き100km点検してもらったのだ。

 車は整備工場内でなく外の駐車場で行うのだ。それは明るいところでお客さんにも一緒に見て貰うためだ。点検は「空気圧チェック」「ホイールナットの緩みチェック」中心だが、この点検をしながらタイヤの状態が適正か見るらしい。特に空気圧は車に乗る人数やよく走るところの環境にも左右される。高速が多いとか市街地とか坂が多いとかとか。それによって適正な空気圧にして初めてグリップ面が地面と最適な面で接する。そして「エコ」になるんだって。なるほどなるほどといろいろ教わるので作業中も飽きない。聞けば当たり前だが気にしていなかった事実が沢山あった。空気は自然に抜けるものだし、季節でも膨張率で違ってしまう。毎月ぐらいがベストらしいが、最低季節の変わり目では点検してもらうと、良い状態を保てて長持ちするだろう。これもエコに繋がる秘訣だろう。

 
●空気圧チェック
 
●トルクレンチで締まり具合のチェック

 新しいタイヤを履いてのドライブは、初めて乗った車のような新鮮な走りだった。渋滞も軽い出だしでスルスルって進んでくれるので楽だし、裏道(蛇行した海岸線の道)を走るのもまた楽しかった。あとはいかにタイヤの状態をずーっと維持するか。それでやっと数字以上のエコや静音に繋がるはず。1カ月ごとに点検に寄りたいが、きっと無理。少なくとも季節の変わり目には絶対見てもらうのだ!・・・と心に誓ったのだ!

 最近はガソリンが急騰して懐具合も心配なご時世。そのうえ私の車はハイオクガソリン車で、排気量も多いときて、とっても肩身が狭い。エコカーを買えるのはまだまだ先だから、低燃費タイヤでCO2削減に少しでも貢献できる事が分かった。すり減ったタイヤの危険性も遠のいた。そして岡村副店長というすばらしいアドバイザーも手に入れた!? なんかいいことずくめ! これもスタパ大先生のおかげだぞ!

●ありがとうスタパさ〜ん!

(若林 直樹)

関連リンク
■ダンロップ(タイヤ)
http://tyre.dunlop.co.jp/
■住友ゴム工業株式会社
http://www.srigroup.co.jp/
■製品情報
http://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/passenger/lm704/
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http://ad.impress.co.jp/special/dunlop1103/
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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20101224_416965.html