ここ数年、ケータイからの移行が進み、モバイルツール、デジタルツールの主役となったスマートフォン。アプリを追加して、自分用にカスタマイズをしたり、インターネットで提供される多彩なクラウドサービスと連携したり、FacebookやTwitterなどのソーシャルサービスでコミュニケーションを楽しむなど、さまざまな用途に活用できるようになってきた。

 こうした実用面におけるスマートフォンを利用するメリットは、ケータイからスマートフォンへの移行が進む中で、何度も語られてきたが、実はもうひとつ大きく変わってきたことがある。それはエンターテインメントの世界が大きく拡がったことだ。

 これまでのケータイでもある程度、エンターテインメントを楽しむことができたが、オープンなインターネットを中心とするスマートフォン&タブレットの世界では、ケータイのときとは比較にならないほど、多彩なエンターテインメントを楽しむことができる。たとえば、ケータイでは着うたや着うたフルといった着信音での利用を前提にした音楽配信サービスが中心だったが、スマートフォンではアップルのiTunesやレーベルゲートのmoraなど、パソコンやスマートフォン、タブレットなどでの利用を前提にしたサービスが利用でき、内容も充実している。つい最近もiTunesでSony Music Entertainmentなどのソニー系アーティストの楽曲配信がスタートし、話題になった。もちろん、自分でパソコンで取り込んだ楽曲をスマートフォンに転送して楽しむといった使い方もできるが、ケータイと違い、スマートフォンは本体やメモリーカードに保存できる容量が大きいため、より多くの楽曲を楽しむことができる。

 また、音楽を楽しむ新しいスタイルとして、注目を集めているのがサブスクリプション型の音楽配信サービスだ。これは従来のように楽曲を1曲ずつ、アルバムを1枚ずつ購入するのではなく、毎月一定額を支払うことで、各コンテンツサービスが提供する楽曲を自由に聴くことができるサービスだ。たとえば、auは月額315円でさまざまな切り口でまとめられたジャンルの楽曲を楽しむことができる「うたパス」を提供し、好評を得ている。ソニーは1000万曲の楽曲を月額1480円で楽しめる「Music Unlimited」を提供しており、ストリーミングだけでなく、オフラインでも自由に音楽を楽しめるようにしている。

 そして、今、映像の世界で大きく普及が期待されているのがビデオ配信サービスだ。スマートフォンのビデオというと、元々、ユーザー投稿型のYouTubeなどが視聴されてきたが、現在では映画やドラマ、ミュージックビデオなどの映像コンテンツを楽しめるサービスがいくつもスタートし、注目が集まっている。

 たとえば、NTTドコモは「VIDEOストア」、「アニメストア」を提供し、auは「ビデオパス」が好評を得ている。見たかったけど、レンタルDVDでは貸し出し中でなかなか見られなかった、海外ドラマや、話題の映画も、スマートフォンで各社のビデオ配信サービスを利用することで、いつでもどこでも楽しめるようになったわけだ。

 エンターテインメントはワイヤレスで行こう

 多彩なエンターテインメントのコンテンツを楽しむことができるスマートフォン&タブレットだが、読者のみなさんはどのように音を鳴らしているだろうか。自分の部屋で音楽や映像を楽しむのであれば、本体内蔵のスピーカーを使うこともあるだろうが、モバイルの環境で利用するとなると、ほとんどの人が「ステレオヘッドホン」を使っているはずだ。

 では、読者のみなさんはどんなヘッドホンを使っているだろうか。利用している機種によって違うが、現在販売されているスマートフォンには標準でヘッドホンが付属しているものもあるし、あるいはケータイのパッケージに付属していたステレオヘッドホンをそのまま継続して使っている人もいるだろう。こうした標準品のヘッドホンを使うのも悪くはないが、せっかくスマートフォンを使い、これだけ多彩なエンターテインメントコンテンツが楽しめる環境が整っていることを考えれば、ケータイ時代よりもちょっといいヘッドホンを組み合わせてみて、音を楽しむ環境もグレードアップしてみてもいいのではないだろうか。

 スマートフォンやタブレットでエンターテインメントを楽しむためのヘッドホンには、実にさまざまなものがある。音質を追求したモノ、デザインに凝ったモノなど、いろいろなヘッドホンを選ぶことができるが、スマートフォンやタブレットを使ううえで、まず最初に考えたいのが『ワイヤレス』というキーワードだ。もちろん、音質やデザインも重要なファクターではあるが、スマートフォンやタブレットの機能性を活かすためにも最初の1本には、ぜひ「Bluetooth」対応のヘッドホン(ヘッドセット)を選んで欲しいのだ。

この冬登場したオーディオテクニカのBluetoothヘッドセット4製品
Bluetoothヘッドセットの多くは、コントロール部とヘッドホン部に分かれた形状になっている
マイクが内蔵されており、ヘッドホンを装着したまま通話が可能

 Bluetoothについては、改めて説明するまでもないが、現在販売されているスマートフォンやタブレットのほぼ全機種に搭載されている近距離無線通信技術を利用した機能で、ステレオヘッドホンのほかに、通話に適した片耳タイプのヘッドセット、キーボード、マウス、腕時計などの機器と組み合わせたり、パソコンやカーナビ、カーオーディオともワイヤレスで接続することができる。無線LANなどと同じ2.4GHz帯の電波を使い、数メートルの範囲にある機器とワイヤレスでつなぐことができるため、スマートフォンやタブレットをポケットやカバンに入れた状態でもワイヤレスで音楽を聴くことができ、映像を楽しむために、その都度、ケーブルをつないだりしなくてもすぐにワイヤレスで再生できるわけだ。

 たとえば、通勤や通学などで音楽を聴きながら歩いたり、電車やバスといった交通機関に乗っている人も多いだろうが、何かの拍子にヘッドホンのケーブルがすれ違う人のコートや荷物に引っかかり、「おっとっと……」となってしまった経験はないだろうか。急いでいて、勢いよく大切なスマートフォンやタブレットが宙を舞ってしまったら、目も当てられないシチュエーションだ。ランニングやウォーキングのとき、音楽を聴きながらという人も多いが、自分の身体の周りにケーブルがまとわりついていると、やはり、快適に走ったり、歩いたりすることもままならない。こういったときこそ、ワイヤレスで使うわけだ。モバイル以外の環境、たとえば、自宅にいるときでもスマートフォンやタブレットは卓上ホルダにセットしたり、机の上に置いておき、前述のサブスクリプション型の音楽配信サービスでお気に入りの音楽を楽しみながら、ソファで読書をしたり、年末年始の家の片付けや掃除をするといった使い方もできる。

 「でも、ヘッドホンって、音楽を聴いたりするためのものでしょ。電話がかかってきたら、外したりするのが面倒では?」と考える人もいるかもしれないが、現在販売されているBluetoothヘッドセットの多くは、スマートフォンでの利用を考慮し、ちゃんとマイクが内蔵されており、ヘッドホンを頭に装着した状態で、そのまま通話をすることができる。音楽を再生中でも電話がかかってきたら、着信音が聞こえ、Bluetoothヘッドセットのコントロール部のボタンを押せば、相手の声がイヤホン部分から聞こえ、こちらの声はコントロール部などに内蔵されたマイクを通じて、相手に伝わるしくみになっている。つまり、手ぶらの状態で通話ができるわけだが、そんな利用スタイルが独り言をしゃべっているようで、ちょっと恥ずかしいという人は、Bluetoothヘッドセットのコントロール部やスマートフォンを手元に持ってくると、通話中であることが周囲の人にもわかるので、自然に見えるだろう。

 また、Bluetoothヘッドセットは音楽の再生や通話以外の機能も搭載している。それは音楽再生をコントロールする機能だ。Bluetoothは単にワイヤレスで機器をつなぐだけでなく、それぞれの機器で利用できる機能や設定を決めた「プロファイル」が定義されている。たとえば、多くのスマートフォンでサポートされている「A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)」は、ステレオやモノラルの音楽をワイヤレスで伝送するプロファイルだが、これとは別に「AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile )」というプロファイルも多くの製品が対応している。このAVRCPに対応したBluetoothヘッドセットであれば、再生中の音楽を停止したり、再開したり、前後の楽曲にスキップしたりといった使い方ができる。スマートフォンやタブレットの音楽プレーヤー機能を操作するために、ポケットやカバンから本体を取り出さなくても済むわけだ。

 いまオススメしたい、「オーディオテクニカ」のBluetoothヘッドセット

 ワイヤレスで音楽やビデオなど、多彩なコンテンツを楽しむことができるBluetoothヘッドセットだが、店頭を見てみると、実に多くの製品が並んでおり、形状やデザインもさまざまだ。はじめてのBluetoothヘッドセットを選ぶには、ちょっと迷ってしまうかもしれない。

 そこで、おすすめしたいのがオーディオ機器メーカーが開発したBluetoothヘッドセットだ。Bluetoothはワイヤレスで信号を伝送するため、「それほど音質は良くないんじゃ……」と考える人もいるかもしれないが、直接、耳に装着するイヤホン部分をはじめ、オーディオ機器メーカーならではのこだわりがあり、当然のことながら、音質もかなり違う。せっかく多彩なエンターテインメントコンテンツを楽しむのだから、やっぱり、音にこだわった製品を選びたい。

オーディオテクニカのワイヤレスヘッドセットスペシャルサイト

 今回紹介する『オーディオテクニカ』は、今年で創業50周年を迎えるオーディオ機器メーカー。この冬新登場したBluetoothヘッドセット4製品にも製品ごとに個性があり、迫力の重低音で定評がある『SOLID BASS(ソリッドベース)』シリーズの製品をはじめ、スポーツをするときに安心な防水対応モデル、ポップなカラーバリエーションをそろえたモデルなど、ラインアップも多彩だ。なかには一般的なポータブルオーディオ機器と同じように、高音質のヘッドホンアンプを搭載し、ヘッドホンの性能を最大限に活かす製品などもラインアップされている。ヘッドホンアンプ搭載製品については実際に音楽を聴いてみると、かなり音の厚みが違い、音楽やビデオを楽しむときの印象がガラッと変わってくる。

 より高音質を求めるのであれば、「aptX」に対応しているかどうかもぜひチェックしておきたい。「aptX」はBluetoothの高音質コーデックのひとつで、Bluetoothヘッドセットとスマートフォン、もしくはタブレットの両方が対応していなければならないが、国内で販売されているスマートフォンではシャープのAQUOS PHONEシリーズやサムスン電子のGALAXYシリーズに対応製品がラインアップされている。オーディオテクニカのラインアップでは、後述のフラッグシップモデル「ATH-CKS99BT」が、「aptX」に対応している。

 また、このイヤホン部分についてもちょっとしたチェックポイントがある。できれば、店頭で実際に製品を装着してみるといいが、実は耳の穴の大きさや形状は人によって異なるため、同じ製品でも実際の装着感は少しずつ違ってくる。そのうえ、イヤホン部分に求めるフィット感もある人は緩め、ある人はきつめといった具合いに、人によって、好みが分かれる。そこで、オーディオテクニカのBluetoothヘッドセットでは、直接、耳に装着するイヤーピースの部分を交換できるようにしており、数種類の交換用イヤーピースが同梱されている。はじめてBluetoothヘッドセットを選ぶのであれば、こうした部分もぜひチェックしておきたい。

Bluetoothの高音質コーデックのひとつ「aptX」 製品にはさまざまなサイズの交換用イヤーピースが同梱される(「ATH-BT07」を除く)

 次に、機能面では、前述のA2DPやAVRCPといったBluetoothのプロファイルをサポートしていることが重要だが、もうひとつ気になるのが「SCMS-T」と呼ばれる機能をサポートしていることだ。これはケータイの時代から採用されてきたものなので、覚えている人も多いだろうが、ワンセグの音声をワイヤレスで聞くには、この「SCMS-T」をサポートした製品でなければならない。国内でスマートフォン向けに販売されているBluetoothヘッドセットは、ほとんどの機種がサポートしているが、希にサポートしていない製品もある。この冬登場したオーディオテクニカのBluetoothヘッドセットは、4製品とも「A2DP」「AVRCP」「SCMS-T」に対応しているので、安心して選ぶことができる。

 そして、「マルチペアリング」も必ず確認しておきたい機能だ。Bluetoothヘッドセットを始めとした機器はスマートフォンやタブレット、パソコンなど、他の機器と「ペアリング」と呼ばれる登録をしたうえで、利用することになる。別項でも説明しているように、ペアリングそのものは非常に簡単なので、初心者でもすぐにできるはずだが、当然のことながら、Bluetooth対応製品は複数の機器で利用することが考えられる。たとえば、音楽はスマートフォンで聴くが、映画やビデオといった映像コンテンツは画面の大きなタブレットで楽しみたいといったことになるが、そんなとき、マルチペアリング対応製品であれば、複数の機器に登録しておいて、切り替えながら利用できる。オーディオテクニカのBluetoothヘッドセットは、最大8台までの機器登録が可能となっているので、スマートフォンやタブレット、PCなどさまざまな機器を切り替えながら利用することが可能だ。

オーディオテクニカのBluetoothヘッドセットは、最大8台までの機器登録が可能な「マルチペアリング」に対応する

 Bluetoothが電波を使って、ワイヤレスで信号をやり取りしているということは、当然のことながら、 Bluetooth機器と本体の両方で電力が必要になる。オーディオテクニカのBluetoothヘッドセットは、スマートフォンやタブレットと同じように、USB経由での充電となっており、パソコンやUSBタイプACアダプタなどで充電することも可能だ。いずれの機種も約3時間でフル充電ができるため、帰宅時や会社滞在時などのちょっとした空き時間に充電できる。内蔵バッテリーでのBluetoothの連続利用時間は、約4時間~約7時間程度の連続通信(音楽再生を含む)を可能にしている。連続待受時間も約100〜200時間程度と長いため、「使いたいと思ったら、電池がなかった」といったシチュエーションも少ないだろう。一方、スマートフォンやタブレット側の電力の消費だが、Bluetoothは元々、Wi-Fiのように消費電力が大きくないため、Bluetoothを有効にしていたからと言って、すぐに本体側の電池残量がなくなってしまうようなことはなく、安心して使うことができる。

充電用端子がmicroUSBを採用する製品なら、スマートフォンやタブレットと同じように、PCやUSBタイプACアダプタで充電ができる

 それでは、ここからはこの冬登場したオーディオテクニカのBluetoothヘッドセット新製品ラインアップと特徴を紹介しよう。以下で紹介する4モデルはすべて、前述のとおり「A2DP」「AVRCP」「SCMS-T」に対応、「マルチペアリング」にも対応しているので、製品ごとの性格と、自分の使用シーンにあったものを選ぶといいだろう。

ATH-CKS99BT
通信方式 Bluetooth標準規格Ver.3.0EDR準拠
対応Bluetoothプロファイル A2DP、AVRCP、HFP(Ver.1.6 HD VOICE)、HSP
対応コーディック SBC、aptX
対応コンテンツ保護 SCMS-T方式
連続再生時間※ 最大約6時間(SBC接続時) 最大約5時間(aptX接続時)
連続通信時間※ 最大約6時間
連続待ち受け時間※ 最大約200時間
充電時間※ 約3時間
付属品 1.0m 充電用USBケーブル、イヤピース(XS,S,M,L)、ポーチ
店頭予想価格 15,000円前後
※使用条件により異なります。
オーディオテクニカ「ATH-CKS99BT」

 オーディオテクニカのBluetoothヘッドセットのフラッグシップモデル。迫力のある重低音を駆動する「SOLID BASS」シリーズのドライバーユニットを採用し、その性能を存分に引き出すために、マイク部にヘッドホンアンプを内蔵する。Bluetoothの高音質コーデック「aptX」に対応し、遅延の少ない高品位なステレオサウンドを楽しめる。ヘッドホン部には専用設計の13mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載。本体前面の上半分に大きな再生/停止ボタン、右側面の音量調整ボタン、スキップボタン、左側面にスライド式のロックキーを備える。背面にはクリップが装備され、上着やバッグのベルトなどに固定できる。本体や充電用USBケーブル、交換用イヤーピースなどの付属品が収められる専用ポーチも付属している。

 高音質が売りの「ATH-CKS99BT」は、スマートフォンで多彩なエンターテインメントコンテンツを最大限に楽しみたい人におすすめの、ハイスペックモデルだ。

13mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載したヘッドホン部 本体前面上半分に、大きな再生/停止ボタンを備える 右側面には、音量調整ボタン、スキップボタン 左側面には、スライド式のロックキーを備える
背面には、本体を固定するクリップを装備 交換用イヤーピース、充電用USBケーブル、そしてこれらを収められる専用ポーチが付属する ATH-CKS99BTを装着したところ
ATH-CKS55BT
通信方式 Bluetooth標準規格Ver.3.0EDR準拠
対応Bluetoothプロファイル AA2DP、AVRCP、HFP、HSP
対応コーディック SBC
対応コンテンツ保護 SCMS-T方式
連続通信時間※ 最大約6時間(音楽再生時間含む)
連続待ち受け時間※ 最大約200時間
充電時間※ 約3時間
付属品 1.0m 充電用USBケーブル、イヤピース(XS,S,M,L)
店頭予想価格 8,000円前後
※使用条件により異なります。
オーディオテクニカ「ATH-CKS55BT」

 重低音を楽しめるSOLID BASSシリーズのドライバーユニットを採用したモデル。上位機種のATH-CKS99BTと同等クラスの高音質ヘッドホンアンプに、12.5mm口径のダイナミック型ドライバーを組み合わせている。本体前面の上半分に大きな再生/停止ボタン、右側面の音量調整ボタン、スキップボタン、左側面にスライド式のロックキーを備える。本体背面のクリップで上着やバッグのベルトに固定可能。イヤーピースの位置を2段階に調節することで、好みに合わせた装着感が選べる「2 Position Post」を採用。重低音の音楽から通話まで、幅広いニーズを快適に使いたいユーザーにおすすめのモデルだ。

12.5mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載 本体にヘッドホンアンプを搭載する ATH-CKS55BTを装着したところ
ATH-BT07
通信方式 Bluetooth標準規格Ver.2.1+EDR準拠
対応Bluetoothプロファイル A2DP、AVRCP、HFP、HSP
対応コーディック SBC
対応コンテンツ保護 SCMS-T方式
連続通信時間※ 最大約4時間(音楽再生時間含む)
連続待ち受け時間※ 最大約100時間
充電時間※ 約3時間
付属品 1.0m 充電用USBケーブル
店頭予想価格 10,000円前後
※使用条件により異なります。
オーディオテクニカ「ATH-BT07」

 IPX5相当の防水性能を実現し、ランニングやウォーキングをはじめ、さまざまなスポーツのシーンでアクティブに使うことができるモデル。突然の雨や汗にも強く、水洗いもできるので、メインテナンスもしやすい。音楽再生や通話などを耳元のユニットで操作できる一体型ボディを採用し、耳にかける形状とフリーアングルネックにより、動いているときでも安定したフィット感を維持できる。ヘッドホン部は約13.5mmの大口径ダイナミック型ドライバーを搭載し、迫力のあるサウンドを楽しむことが可能。アクティブにエンターテインメントを楽しみたいユーザーにおすすめのモデルだ。

コントロール部とヘッドホン部が一体型のボディ ATH-BT07を装着したところ
ATH-BT09
通信方式 Bluetooth標準規格Ver.2.1+EDR準拠
対応Bluetoothプロファイル A2DP、AVRCP、HFP、HSP
対応コーディック SBC
対応コンテンツ保護 SCMS-T方式
連続通信時間※ 最大約7時間(音楽再生時間含む)
連続待ち受け時間※ 最大約200時間
充電時間※ 約3時間
付属品 1.0m 充電用USBケーブル、イヤピース(XS,S,M,L)
店頭予想価格 6,000円前後
※使用条件により異なります。
オーディオテクニカ「ATH-BT09」

 ポップな全6色のカラーバリエーションをラインアップしたモデル。ピンク、レッド、ブルー、ホワイト、ブラックはヘッドホン部とマイク部、ケーブルが同じカラーで仕上げられているのに対し、クレイジーはスイッチやヘッドホン部、コネクタなどの一部にピンクやブルー、イエローなどが使われたユニークなデザインが特徴。ステーショナリー感覚のデザインながら、高音質設計の8.5mm口径のダイナミック型ドライバーユニットを搭載し、交換イヤーピースも同梱するなど、コストパフォーマンスの高さも魅力。大きなワンボタンで、再生や停止、早送り、早戻しなどの操作が直感的に可能。Bluetoothヘッドセットをはじめて使うユーザーや手軽に使いたいユーザーにおすすめのモデル。

ポップな全6色をラインアップ ヘッドホン部、スイッチなどにさまざまな色が使われたユニークなデザインの「クレイジー」 ATH-BT09を装着したところ

Bluetoothヘッドセットは買い!

 

 スマートフォンやタブレットはWebページを見たり、メールをやり取りするといった用途だけでなく、音楽や映像など、多彩なエンターテインメントを楽しめるモバイルツール、デジタルツールへと進化してきた。特に、最近は音楽や映像を存分に楽しめる新しいサービスが登場してきたことで、一段とエンターテインメントの世界は拡がってきている。そんなスマートフォン&タブレットのエンターテインメントを楽しむとき、ぜひ利用したいのがBluetoothヘッドセットだ。ワイヤレスでサウンドを楽しめるため、今までよりも一段と自由にエンターテインメントを堪能できるはずだ。価格的にも5000円から1万円台半ばの製品が多いので、自分のためだけでなく、家族や友だち、恋人へのプレゼントにも適している。ぜひ、Bluetoothヘッドセットとスマートフォン&タブレットによる自由なモバイルエンターテインメントの世界を楽しんでいただきたい。

プロフィール

法林岳之
1963年神奈川県出身。携帯電話をはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。主な著書は「できるWindows 8」をはじめ、「できるポケット au iPhone 5 スマートに使いこなす基本&活用ワザ 210」(2012年11月19日発売)、「できるポケット SoftBank iPhone 5 スマートに使いこなす基本&活用ワザ 210」(2012年11月19日発売)、「できるポケット+ GALAXY Note II」(2012年11月16日発売)などのスマートフォン関連も数多く執筆。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。

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