ボーダフォンライブ!FeliCaが手軽に利用できるサービスであるとは言え、金銭に相当するものや会員証などを端末に入れて持ち歩くというのは、万が一、端末を落としたときのことを考えると、少なからず不安が残る。そこで、703SHfにはおサイフケータイ®を守るためのセキュリティ機能が搭載されている。
まず、FeliCa機能を使わないとき、FeliCa機能そのものをOFFにできる「ICカードロック」が搭載されている。ICカードロックをした状態では、リーダー/ライターにかざしても反応しないため、万が一、端末を落としたとしてもFeliCa機能を使われることはない。ロックを解除するには、端末の操作暗証番号を入力する必要がある。通常はICカードロックの状態で持ち歩き、FeliCa機能を利用するときだけ、暗証番号を入力して、解除するようにすれば、安心して使えるだろう。ちなみに、ICカードロックはICアプリメニュー内の[ICカード設定]に用意されているが、頻繁に利用するようであれば、[ショートカット
]ボタンで表示されるショートカットリストに登録しておくと便利だ。
次に、端末を落としてしまったとき、遠隔操作でFeliCa機能をロックする[リモートロック]も用意されている。703SHfのリモートロックは、電話とメールの2種類からの着信でロックさせることが可能だ。電話を利用する「電話リモートロック」はあらかじめ指定した電話番号から3分以内に指定回数の着信があると、自動的にロックされる。リモートロックを操作する電話番号は最大2件まで登録することができ、公衆電話を設定することも可能だ。リモートロックを行なう際、指定回数目の電話を掛けると、ICカードロックが設定された旨がアナウンスされるようになっている。発信する電話番号は自宅やオフィスの番号を割り当てておくと便利だ。

電話番号は最大2件の登録が可能。着信の回数や公衆電話からのロックON/OFFも設定することができる
これに対し、メールを利用する「メールリモートロック」はあらかじめ指定した件名のメールを受信すると、同じようにFeliCa機能が自動的にロックされるというもので、ロックが完了すると指定したメールアドレスやボーダフォン携帯電話番号に対しメールで送信されるようになっている。そして、この機能は、仮に盗難や紛失した端末が一時的に圏外になった場合でも、72時間以内に圏内復帰した際にメールが受信されロックされるとうメリットもある。発信するメールアドレスは特に制限がなく、件名のみでロックができるので、いざというときは友だちのケータイを借りて、リモートロックをすることも可能だ。

ロックを行うパスワード(件名)を指定する。ICカードロック確認通知メールは、あらかじめ指定したメールアドレス以外にボーダフォン端末の電話番号を指定しても受信できる
また、ボーダフォンライブ!FeliCaでは、リーダー/ライターに端末をかざしたとき、ICアプリやブラウザ、メール、バイブレータ、テキストなどの外部起動を実行する機能が用意されている。今のところ、具体的にどのようなサービスが提供されるのかはわからないが、これらの外部起動についても703SHf内で、起動の許可/不許可を設定できるようにしている。
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