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 CPUはコンピュータの頭脳とも言うべきパーツだ。パソコン用のCPUのほとんどは、IntelとAMDの二大CPUメーカーによって販売されており、シェアを二分している状況となっている。現在、Intelからはインテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサーやインテル(R) Pentium(R)プロセッサー、AMDからはAMD Athlon(TM)プロセッサやAMD Sempron(TM)プロセッサといったCPUが発売されている。両社のCPUは製品ラインナップも似ているのだが、では具体的にどこが違うのだろうか? 今回はDELLのAMD CPUを採用したパソコンに焦点をあてて、Intel CPUと比較した場合のAMD CPUの魅力を探っていく。


◆AMD CPUのラインナップ

 AMDのパソコン向けCPUのラインナップは、大別するとデスクトップパソコン向けCPUとノートパソコン向けCPUの2種類がある。デスクトップパソコン向けのCPUには、「AMD Athlon(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサ」、「AMD Athlon(TM) 64プロセッサ」、「AMD Sempron(TM)プロセッサ」の3シリーズ。ノートパソコン向けには「AMD AMD Turion(TM) 64 モバイル・テクノロジ X2デュアルコア・モバイル・テクノロジデュアルコア・モバイル・テクノロジ」、「AMD Turion(TM) 64 モバイル・テクノロジ」、「モバイル AMD Sempron(TM)プロセッサ」の3シリーズがラインナップされている。まずは各シリーズの特徴について説明していこう。

●AMD Athlon(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサ

 AMD Athlon(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサは、一つのCPUの中にCPUコアを二つ詰め込んだデュアルコアCPUとなっている。それぞれのコアが独立して命令を実行できるため、マルチCPUに対応するアプリケーションを高速に処理することが可能だ。また、複数のアプリケーションを同時に高速に動かすことが可能である。たとえば、一つのアプリケーションで重い処理を行っていても、ほかのアプリケーションがもたつくことがあまりない。ほとんどのAMD Athlon(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサは512KBのL2キャッシュを二つ搭載しているが、一部の上位製品は1MBのメモリを二つ搭載している。AMD Athlon(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサでは、このL2キャッシュをコアごとに搭載していることも特徴となっている。

●AMD Athlon(TM) 64プロセッサ

 AMD Athlon(TM) 64プロセッサはミドルレンジ向けのCPUだ。コアこそ一つとなるが、コアそのものはAMD Athlon(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサと比べて引けをとらない性能を持っている。AMD Athlon(TM) 64プロセッサにはデュアルコアCPUにはない魅力があり、その一つが消費電力が少ないという点だ。消費電力が少ないということは発熱も小さいということで、熱対策にシビアな省スペースパソコンなどにも問題なく搭載することができる。

●AMD Sempron(TM)プロセッサ

 AMD Sempron(TM)プロセッサはAMD Athlon(TM) 64プロセッサと基本的にはほとんど変わらないCPUだ。違いはL2キャッシュのサイズと、対応メモリの種類である。AMDのCPUは、CPUにメインメモリ用のメモリコントローラーを内蔵しているため、CPUごとに扱えるメモリが異なっている。AMD Athlon(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサやAMD Athlon(TM) 64プロセッサは800MHzのメモリまで対応しているが、AMD Sempron(TM)プロセッサでは667MHzまでだ。L2キャッシュの搭載量は256KBまたは128KBとなっており、L1キャッシュはAMD Athlon(TM) 64プロセッサと同じ128KBである。AMD Athlon(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサやAMD Athlon(TM) 64プロセッサと比較すると、性能においては一歩譲るが、その魅力は価格にあり、大変コストパフォーマンスの高いCPUとなっている。

●AMD Turion(TM) 64 X2デュアルコア・モバイル・テクノロジ

 AMD Turion(TM) 64 X2デュアルコア・モバイル・テクノロジのノートパソコン向けCPUと言える。AMD Athlon(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサとほぼ同等の機能を持っているが、ノートパソコン向けということでL2キャッシュの容量や動作周波数が抑えられている。また、AMD PowerNow!(TM)テクノロジと呼ばれる省電力技術が採用されていることも特徴の一つだ。この機能は、CPUの電圧や動作周波数を状況に応じてリアルタイムに変化させる機能で、高い省電力性能を発揮する。AMD Athlon(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサなどにもCool'n'Quietという同じような機能があるが、AMD PowerNow!(TM)テクノロジはバッテリーの状況をもCPUが考慮するということが特徴だ。バッテリーの持ち時間はもちろん、バッテリー自体の寿命を延ばすこともできるため、ノートパソコンに最適なCPUとなっている。

●AMD Turion(TM) 64 モバイル・テクノロジ

 デュアルコアのAMD Turion(TM) 64 X2デュアルコア・モバイル・テクノロジに先行して登場したシングルコアのノートパソコン向けCPUが、このAMD Turion(TM) 64 モバイル・テクノロジだ。AMDのノートパソコン向けCPUの中ではミドルレンジ向けに位置するCPUで、高性能かつ低消費電力という特徴を持つ大変バランスのいいCPUである。消費電力を抑えるAMD PowerNow!(TM)テクノロジを採用し、64bit技術や拡張命令セットのSSE3にも対応している。ノートパソコン向けといっても、機能的にはデスクトップパソコン向けCPUと遜色ないCPUだ。

●モバイル AMD Sempron(TM)プロセッサ

 モバイル AMD Sempron(TM) プロセッサはAMD Turion(TM) 64 モバイル・テクノロジをベースとしたノートパソコン向けのCPUだ。デスクトップパソコン向けのSempronが上位モデルのAMD Athlon(TM) 64プロセッサをベースとしていたのと同じように、モバイル AMD Sempron(TM) プロセッサも基本的な内部構造はAMD Turion(TM) 64 モバイル・テクノロジのものを引き継いでいる。以前はL2キャッシュが128KBまたは256KBのモデルしかなく、64bit技術やSSE3にも対応していなかった。しかし、対応ソケットがSocket 754からSocket S1となった現在は、L2キャッシュが512KBとなり、64bit技術やSSE3にも対応している。もちろんAMD PowerNow!(TM)テクノロジにも対応しており、大変高性能でコストパフォーマンスの高いノートパソコン向けのCPUとなっている。


 以上、6シリーズがAMDのパソコン向けCPUのラインナップだ。さて、多くの人が気になるのは、AMD CPUとIntel CPUは何が違うのかということだろう。

  まず、大きな違いはAMD CPUがHyperTransport(TM)テクノロジを採用しているということだ。HyperTransport(TM)は、広帯域、低遅延の双方向バスのことで、大変高速なことが特徴となっている。AMD CPUは、CPUとチップセット、CPUとメモリなど、CPU周りのバスをほとんどHyperTransport(TM)で構成している。また、AMD CPUは一つのシステム内にさまざまな種類のバスを混在させることが可能なので、データのやり取りをCPUとメモリ間では高速に、動作の遅い周辺機器とは低速にというように無理なく行うことができるのだ。

  そのほか、AMDのCPUはメモリコントローラーをCPUに内蔵していることも特徴となっている。CPUとメモリが直接結ばれているのでメモリアクセス時のバスのボトルネックがない。IntelのCPUでは、メモリコントローラーがチップセットのMCHチップに内蔵されているため、CPUはシステムバスを経由してMCHチップ経由でメモリにアクセスしている。

  そして、やはり最大の特徴としては、AMD CPUは同程度の性能を持つIntel製のCPUよりコストパフォーマンスが高いということがあげられる。


◆DELLのパソコンで選べるAMD CPU

 では、実際にDELLのパソコンで選択できるAMD CPUを見てみよう。

デスクトップパソコン向けCPU
  動作周波数 L2キャッシュ
AMD Athron(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサ    
AMD Athron(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサ 5200+ 2.6GHz 1MB×2
AMD Athron(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサ 5000+ 2.6GHz 512KB×2
AMD Athron(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサ 4600+ 2.4GHz 512KB×2
AMD Athron(TM) 64 X2デュアルコア・プロセッサ 3600+ 1.9GHz 512KB×2
AMD Athron(TM) 64プロセッサ    
AMD Athron(TM) 64プロセッサ 3500+ 2.2GHz 512KB
AMD Sempron(TM)プロセッサ    
AMD Sempron(TM)プロセッサ 3400+ 1.8GHz 256KB

ノートパソコン向けCPU
  動作周波数 L2キャッシュ
AMD Turion(TM) 64 X2デュアルコア・モバイル・テクノロジ    
AMD Turion(TM) 64 モバイル・テクノロジ X2 TL-56 1.8GHz 512KB×2
AMD Turion(TM) 64 モバイル・テクノロジ X2 TL-50 1.6GHz 256KB×2
AMD Turion(TM) 64 モバイル・テクノロジ    
AMD Turion(TM) 64 モバイル・テクノロジ MK-36 2GHz 512KB
モバイル AMD Sempron(TM)プロセッサ    
モバイル AMD Sempron(TM)プロセッサ 3500+ 1.8GHz 512KB

 DELLでは、新CPUの登場や旧CPUの販売終了などの状況が常に製品に反映されている。そのため、ここで上げるラインナップがすべてというわけではないのでその点にだけ注意してほしい。

 AMDのCPUには、モデルナンバーという数字が各CPUに付けられている。この数字はCPUの性能を表す指標の役目を持っており、基本的には値が大きいほどCPUの性能が高い。ただし、モデルナンバーは同じCPUの中での性能を表すものなので、異なるCPU同士を比較することはできない。そのため、CPUが異なる場合には性能を判断することが難しい。DELLの製品の場合は、Webサイト上で製品のCPUを変更すればその製品の金額もリアルタイムで変更される。基本的には金額が高いCPUほど高性能と考えておけば問題ないだろう。


◆AMD CPUを採用したDELLのパソコン

  では最後に、AMDのCPUを搭載したDELLのパソコンを簡単に紹介していく。DELLのパソコンは、DELLのWebサイトでパーツ構成を自由に変更できる。同じ製品でも、自分の手でローエンド向けにすることも、ハイエンド向けにすることもできるのだ。CPUもある程度自由にカスタマイズできるので、実際にDELLのWebサイトに行って、ぜひいろいろと試してみてほしい。実際に試してみると、AMD CPUのコストパフォーマンスの高さが分かるはずだ。

■Dimension(TM) E521
 ミニタワーサイズの筐体を採用したオーソドックスなパソコンだ。性能で分類を行った多数のパッケージを用意しているので、その中から自分の目的に合ったパッケージを選択すれば、初心者でも迷うことなく自分に合ったパソコンを入手できる。また、BTOでのカスタマイズが可能なので、パソコンに詳しい人でも満足のいく構成を自分で選択することが可能だ。内部スペースに余裕のあるミニタワーケースは拡張性も高く、HDDの増設や拡張カードの追加など、購入後のカスタマイズも容易だ。パソコン上級者も安心して購入することができる。

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■Dimension(TM) C521
 基本的な仕様はDimension(TM) E521と同じだが、こちらはコンパクトなスリムケースを採用した省スペースタイプの製品である。拡張性はDimension(TM) E521に譲るが、置き場所を選ばないスリムなサイズが、Dimension(TM) E521にはない大きな魅力となっている。Dimension(TM) E521と同じようにパッケージの選択やBTOによる細かいカスタマイズが可能となっているので、やはり初心者から上級者まで、安心して購入することができる製品だ。用途や置き場所によって、Dimension(TM) E521とDimension(TM) C521を選択すればよいだろう。

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■Inspiron(TM) 1501
Dimension(TM)シリーズはデスクトップパソコンだが、このInspiron(TM)シリーズはノートパソコンである。ノートパソコンとは言え、その性能は高く、さまざまな用途に広く使うことができる。広くて明るくて鮮明な液晶画面、大きくて打鍵しやすいキーボードなど、ノートパソコンとして大変使いやすい。また、高性能なAMD CPUと組み合わせることにより、使い勝手とパフォーマンスを両立できる。しかも、コストパフォーマンスも高い。AMD PowerNow!(TM)テクノロジにより、バッテリーの持ちがよいのも魅力的だ。

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Profile
山本 倫弘

プログラマ、SE、雑誌編集を経てライターに転進。しかし転進後もプログラムやSE、雑誌編集を生業としているよく分からない状態が続いている。ダイエットのために制限している、月一回の宅配ピザが好物。
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