NIRO
以前のホームシアターが不満で

 

佐藤

ちょっと前に、5.1chのホームシアターを買ったんです。映画が好きで、DVDプレイヤーを買ったら、5.1chで聴けるソフトがたくさんあることがわかって、じゃあいい音で楽しみたいと思ったんです。

買うときに一番気にした点は、値段でした。でも今思うと、他にももっと気にするポイントがたくさんあったんだって、少し後悔してます。それは接続の面倒さ。すごーく大変だったんです。白状すると、ひとりではできなかったんです。しかも後ろのスピーカーの配線とか、部屋の中でこんがらがっちゃって、こんなはずじゃなかったのにーって。

もう操作に慣れた佐藤さん。あとは楽しむだけ!

テレビのスピーカーよりは迫力ある音で映画を楽しめてますけど、期待したほどじゃないなって部分もあります。「ホームシアター」っていうからには映画館に似た迫力があるのかと思ったんですけど、ちょっと違いますね。なんていうか……、スピーカーのある位置が気になっちゃうんです。テレビを部屋の角に置いてるので、ちゃんと四角くスピーカーが置けないんですね。自然な臨場感を期待してたんですが、ちょっとバラバラな感じがするんです。

そういう不満がずーっとあったんですけど、友達に紹介してもらって今回NIROのキャンペーンに応募したら、ラッキーにも体験することができて、ほんとうに驚きました。

 

小寺

なるほど。6つのスピーカー配線や、理想的な設置って結構難しいんですよね。オーディオマニアの男性ならともかく、女性には大変だろうと思います。で、実際にNIROを使ってみてどうでしたか?

 

佐藤

スピーカーはこれだけ。前にしかないんです。

まず、リアスピーカーがないって、どういうこと!? って思いました。だって、スピーカーが5.1個あるから5.1chなんでしょ? それをリアスピーカー2つがないのにどうやって聞かせるの? って単純な疑問です。

設置のカンタンさには、ほんとうに驚きました。自分で買ったホームシアターの接続のむずかしさはいったい何だったんだろうって感じです。箱から出して3分というのは大げさですが、実際にはそれに近い感じです。細々した作業がまったくなかったので、迷いもなく設置できました。だって、普通のテレビに接続するだけなんですから。

 

小寺

たった2本で、しかも逆向きにははまらない親切設計。

そこがNIROのポイントの一つなんです。スピーカーのケーブルが特殊な形になっていて、どこに接続するか、見ただけでわかりますよね。それに逆向きには挿さらないようになってますから、スピーカーのプラスとマイナスを挿し間違えることもないんです。もちろん音の良さにも気を使ってるんですよ。スピーカーから直接ケーブルが出ているのも、ケーブルのつなぎ目を少なくすることで、なるべくいい音がそのまま出てくるようにという配慮なんです。

自然な音にビックリ!

 

佐藤

重低音の響きが近所迷惑かもって思ってましたが、点で支えるインシュレーターがあるので安心。

あと、サブウーファーのインシュレーターって言うんですか? これがけっこう気に入ってます。マンションなので、サブウーファーがボンボン響くのが心配だったんですが、NIROには点で支えるインシュレーターが付属されていたので、これはいい! って思いました。これが付属されてるなんて知らなかったので、何だか得した気分です。

音を聞いてみてほんとうにビックリです。後ろにスピーカーがないのに、どうして自分の後ろからも音が聞こえるの!? って。前にしかスピーカーがないのに……。きっと技術的にすごいことが行われてるんでしょうね。初めはだまされてるような気がしましたけど、映画を一本観ているあいだに、だんだん信じられるようになりました。ときどき後ろを振り返ったりしちゃいましたけど、そこにスピーカーがないんです。確かに音が聞こえたのに……。

このように、自分の見える位置にしかスピーカーがないのに、背後からも音が聞こえてくるフシギさ。

小寺

ちょっとちらかっててスミマセン。かなり楽しんじゃってるので……。これが秘密が詰まったAVレシーバです。

フシギですよね(笑)。その秘密は、AVレシーバにあるんです。簡単に言うと、リアスピーカーを使って後ろから鳴るはずの音も、脳がその方向から来ていると判断するような処理をしてから、前のスピーカーで出してるんです。だから前だけでもサラウンドになるんです。それに、前後の音の移動が自然ですよね? これはその処理方法を調整して、音が聞こえる位置をつなぎ目なしで自在にコントロールできるからなんです。

 

佐藤

そうだったんですか……。自分を囲む音を完全につくってから、スピーカーで出してるんですね。

 

小寺

NIROの秘密が、もう一つ。左右のスピーカーが真横を向いてるんです。ちょっと開けてみましょうか。普通の2つのスピーカーでは、左右の広がりだけですが、NIROは特殊な処理と真横を向いたスピーカーのおかげで、奥行き方向にも広がりを持たせることができるんです。

 

佐藤

開けてビックリ! 真横を向いたスピーカーを確認する佐藤さん。

あっ、ほんとだ! スピーカーって必ず自分の方を向いていなければいけないと思ってました。ステレオでもそうだったし、前のホームシアターでも、スピーカーはすべて自分の方を向くように設置してました。それにしても真横だなんて……。しかもこのNIROは、中にスピーカーが3つしかないんですね!? バーチャルサラウンドっていうんですか? 5.1chじゃないのに、すごく自然なんです。

 

小寺

そのことで開発者の中道さんが面白いことをおっしゃってました。そもそもステレオで左右にスピーカーを置くことだって、バーチャルなんだって。音楽なんかでも、右用の音、左用の音として再生するわけじゃないんです。音に広がりを持たせるための最小限のスピーカーが2つだ、ということなんですね。

僕も中道さんに言われて気が付いたんですが、サラウンドの音を出すのに、「スピーカーが5.1個というのが正式」という決まりはないんです。それだって自然の音を再現するためのバーチャルサラウンドなんですよね。聴く人がより自然に近いサラウンドに聞こえれば、その方式が正解なんです。

音楽CDも楽しめる

 

佐藤

音楽CDもすごい迫力で聞けますよ〜!

NIROは映画だけじゃなく、音楽もいいですね。以前使っていたホームシアターで音楽CDをかけると、ちょっとボンボンいいすぎというか、映画の音とのギャップがすごいんです。映画では迫力あるなと思ったのに、音楽だけになると、すごくうるさい感じなんです。でもNIROなら、普通の音楽CDの音にもとても満足できます。

 

小寺

佐藤さんはお若いんでご存じないと思いますが、ナカミチという高級オーディオメーカーがありましてね。NIROを設計した中道さんは、そこのエンジニアとして数々の製品を世に送り出してきた人なんですよ。だからNIROも、音楽を聴くにも十分な性能が出せるよう、綿密に設計されているんです。

うちにこないだ生まれた赤ん坊がいるんですが、普通のミニコンポで子守歌のCDかけても、まったく無反応なんですね。かけてもかけなくてもおんなじというか。でもNIROでかけると、おとなしく聴いてるんですよ。音の純度が違うというのか、説得力が違うというのか。なにか大人にはわからない、ものすごい違いがあるみたいです。もっとも、気持ちよくてすぐ寝ちゃうんですけどね。(笑)

 

佐藤

NIROの音で映画にのめり込む佐藤さん。あのぅ、まだ取材続いてるんですけど……。

わかるような気がします。何かNIROで聞いてみて、ステレオとかオーディオという言葉へのイメージが変わりました。NIROの箱を開けて設置して映画を見始めるまで、ほんとうに時間がかかりませんでした。それですごい臨場感のある音で映画を楽しめるんですから。カタログやホームページで見てただけだったら、絶対に信用できなかったと思います。一度聞いたら、もう戻れない……。

総論

 

NIROユーザーインタビュー、いかがだっただろうか。サラウンドだからと言って気負うこともなく、簡単なセッティングですぐに本格的なホームシアターが楽しめるNIROは、今もこうして着々とファンの輪を広げているのである。

1スピーカーでサラウンドなんてウソだろう、とお思いのかた、そういうかたにこそ是非、12/15から始まった新モニターキャンペーンに応募して欲しい。

「百聞は一見にしかず」というが、この場合「百見は一聞にしかず」なのだ。サラウンドの常識を変えるNIRO 1.1を、一度あなたの部屋で試してみて欲しい。

 

 NIRO1.1のSTDかPROかで、迷っている人が結構いるようだ。やはり自分の部屋で両方を聴き比べてから買いたいというのは、NIRO1.1に関心を寄せるユーザーなら感じるところだろう。

 そこでNIROでは、STDかPROのどちらかを購入することを前提に、STDとPROを1台で試聴できる特別なシステムを開発し、それを体験したうえで購入できるという、画期的な新キャンペーンを開始した。

 詳しくは、http://www.niro1.com/jp/campaign2/ まで。

 

■ 関連情報
 □NIROのサイト
 http://www.niro1.com/jp/
 □製品情報
 http://www.niro1.com/jp/niro/
 □キャンペーン情報
 http://www.niro1.com/jp/campaign2/

■ 関連記事
 □新製品プレビュー「NIRO 1.1 STD」
 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030925/npp53.htm
 □フロント+サブウーファで5.1chを再現するシアターシステム
 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030905/mr.htm