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■ 待望のパケット通信に対応したNシリーズ端末 元祖折りたたみケータイとして、幅広いユーザー層に高い人気を得ているNEC製端末。J-フォン向けに待望のパケット通信対応端末「J-N51」が発売された。約31万画素のモバイルカメラを搭載した意欲的な写メール端末だ。期待のNシリーズ新端末の実力を見てみよう。 |
■ J-フォン端末では最薄の21mmを実現したスリムボディ 製品の細かいスペックなどについては、NECのWebサイト「ワイワイもばいる」、J-フォンの製品情報ページを参考にしていただきたい。ここでは実際の端末を触った筆者なりの印象を中心に紹介しよう。 まず、ボディは当然のことながら、NEC伝統の折りたたみデザインを採用しているが、J-N51は従来の折りたたみボディの端末よりも一段と薄くまとめられているのが特長だ。J-フォン端末としては、最薄21mm(アンテナなどの突起部を除く)を実現しており、全体的にもスマートに持ち歩ける印象だ。NECが培ってきた高密度実装技術を最大限に活かすことにより、強度と質感を失わないように、この薄さを実現したという。また、左側面に装備されたイヤホンマイク端子は薄型の平たいタイプに変更され、トップ側にはJ-フォン端末初の赤外線通信ポートも備える。新たに装備された背面のカラーディスプレイの周りもヘアライン仕上げのアルミパネルを装備することで、ボディ全体をスッキリと美しく仕上げられている。 液晶ディスプレイはメインディスプレイに160×216ドット/65,536色表示が可能な2.2インチサイズのポリシリコンTFTカラー液晶、背面ディスプレイに120×80ドット/65,536色表示が可能な1.2インチのTFTカラー液晶をそれぞれ採用している。メインディスプレイはソフトウェア処理により、最大26万色表示を可能にしており、J-N05に対して明るさが15%アップ、色再現性とコントラストは約2倍という高品質を実現している。明るさも5段階に調整が可能で、[5]の長押しでバックライトを消すコマンドも継承されている。 ボタン類は方向キーとメモリダイヤルボタンを一体化したマルチコントローラーを中心に、左上に[J-スカイ]ボタン、右上に[メール]ボタン、左下に[クリア]ボタン、右下に[ショートカットボタン]をレイアウトしている。方向キーは上下が受話音量の調整で、左方向が[アシスト]、右方向が各機能を呼び出すために[メニュー]となっている。アシストはよくかける相手の電話番号を最大3カ所まで登録できる機能で、家族やオフィス、友だちの連絡先を登録しておくと便利だ。左側面には[表示切替/シャッター]ボタンと[メモ/確認]ボタンが装備されている。[表示切替/シャッター]ボタンは、その名の通り、カメラモード起動時にシャッターとして利用できるが、待受時に長押しすることで、電波を出さないオフラインモードに切り替えることができる。そのほかにも[2]の長押しで背面のライト点灯、[J-スカイ]ボタンの長押しでカメラ起動、[ショートカット]ボタンの長押しでショートカットメニューの特定機能の呼び出し、方向キーの左方向長押しでマナーモードなど、長押しによって利用頻度の高い機能を簡単に呼び出せるようにしている。 |
■ VGA撮影も可能な31万画素カメラ
次に、ハードウェア面で最も気になるのが内蔵カメラだ。J-N51には前述のように、背面側に31万画素のカメラを内蔵している。従来のJ-N05ではCMOSイメージセンサと明るいレンズで好評を得たが、今回のJ-N51ではカメラ部にCCDを採用している。レンズについては、ツインレンズを採用し、画像の歪みを抑えているとともに、画像処理を強化したDSPを搭載することにより、ブレにくい撮影を可能にしている。 撮影できるサイズは、静止画が640×480ドットのVGAサイズと160×180ドットの通常サイズ、動画は80×60ドットのムービー写メールサイズ、120×88ドットのアクションビュー撮影サイズとなっている。
VGAサイズの静止画についてはアプリケーションにより赤外線通信ポート経由でパソコンなどに転送でき、NECではJ-N51に対応した画像転送ソフトも提供する予定にしている。このソフトを利用することにより、一般的なJPEG形式に変換することが可能だ。通常サイズでの撮影は壁紙に最適な「スーパーファイン」、5xシリーズに対してのメール添付に適した「ファイン」、0xシリーズへのメール添付に適した「ノーマル」という3つの画質を設定できるようにしている。スーパーファインなどで撮影した場合も後述する豊富な画像編集機能により、ファインやノーマルのクオリティの静止画として保存して、メールに添付することが可能だ。また、周囲の状態に応じた撮影をできるようにするため、「スタンダード」「印象」「人物」「室内」「ナイト」という5つの撮影環境を設定することができる。 静止画撮影については、J−N05に搭載されていた最大4連写の「メールアニメ」、最大9連写でコマ送り撮影ができる「ファインアニメ撮影」も継承されている。特に「ファインアニメ撮影」は、連写した画像の中からベストショットを選ぶことができるように、機能強化されている。(シャッター間隔は、0.4/0.7/1.5/3.0秒間隔で設定可能)スポーツなどでフォームを確認したいときにも使えそうだ。さらに、一部のJ-フォン端末が対応している「QRコード」についても対応しており、付属の「接写deレンズ」を付けることで、メモリダイヤルやブックマーク登録、メールアドレス、電話番号などを簡単に端末に取り込めるようにしている。 撮影した画像については、いろいろな形で編集が可能だ。たとえば、撮影した画像を任意のサイズで切り抜いたり、フルサイズ、着信用、小さい壁紙用、背面液晶の4種類のサイズへの変換、75%と50%の縮小加工、PNG形式とJPEG形式への相互変換などが可能だ。これらの編集機能を利用するとき、撮影した元画像を失わないように別名保存をできるようにしたり、フォルダで管理することもできる。ちなみに、フォルダについては特定のフォルダに対し、シークレット保護を設定することも可能だ。さらに、JPEG形式やPNG形式の静止画を組み合わせ、モーションアニメを作成したり、フレームやスタンプ機能によるオリジナル絵はがきメールの作成、思い出の写真とメロディを組み合わせて最大2,000件の日記風データが保存できるマルチメディアメモなど、多彩な機能が搭載されている。J-N51はただ撮るだけでなく、撮った後も楽しめる環境が整っているわけだ。 |
■ 赤外線リモコン機能を搭載 一方、メールやブラウザ周りの基本的な機能はどうだろうか。まず、メールについてはフォルダ管理や自動振り分け、シークレット設定といった最近のトレンドを着実に押さえており、使い勝手を良くしている。日本語入力については、キー操作を大幅に減らすことができる「T9入力」をサポートし、よく使う言葉を学習する「ワード予測」と組み合わせて利用することにより、簡単にメールを作成できるようにしている。 これに対し、予想以上に快適性が向上したのがブラウザだ。5xシリーズは下り方向で最大28.8kbpsのパケット通信に対応しているが、J-N51にはこのパフォーマンスを最大限に引き出すことができる新開発のブラウザが搭載されている。この新ブラウザはレスポンスが非常に軽快で、まさにサクサクとコンテンツのブラウジングができるのだ。現時点のJ-フォン端末で間違いなく、最速のブラウザ環境と言えるだろう。 「暮らしにフィットするケータイ」を目指して開発されたJ-N51のもうひとつの特長と言えるのが赤外線通信ポートを利用した「リモコン」機能だ。J-N51をテレビやカラオケ、ビデオのリモコンとして利用できる機能で、出荷時に国内各メーカーの製品に対応したリモコンデータが内蔵されている。カラオケについては第一興商の「DAM」に対応している。テレビ・ビデオやカラオケのリモコンの追加データについてはNECのメーカーサイト「NECスーパータウン」から、DVDはJ-スカイの公式サイト「Jテレビ番組サーチ」 から無料でダウンロードすることが可能だ。ちなみに、リモコンデータは最大20件まで登録できるため、自宅の居間や自分の部屋、オフィスなど、いろいろな場所のリモコンを登録しておくのも手だ。 Javaアプリについては、筆者も個人的に好きなダーツを題材にした「3D Darts」がプリインストールされている。ダーツというと、ただ的に当てるだけという印象があるが、得られるポイントを考えながら遊ぶ「501」のように知的な側面もあり、なかなか奥深いゲームだ。J-N51をゲットしたら、ぜひ遊んで欲しい。
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■ 多彩な機能をスマートに使える快適カメラ付きケータイ NEC初のパケット通信対応写メール端末として登場した「J-N51」は、現在のカメラ付きケータイに求められる機能をきちんとサポートしつつ、日常の生活シーンに役立つ多彩な機能を充実させた端末だ。しかもそれらの多彩な機能をスマートかつ快適に使えるようにしているところが見逃せないポイントだ。J-N51はより便利なケータイライフを送るための一台として、よく考えられた『スマートな快適ケータイ』と言えるだろう。 |
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安川氏:J-N51は、NEC初のJ-フォン向けパケット端末となりますが、すでに他メーカーからいろいろな端末が提供されているということもありますので、当社としてそれらとの違いをどう出せるか、というところに注力して開発しました。機能的なところでいえば、赤外線リモコン、赤外線通信、31万画素のCCDカメラ、暗いところでの撮影を可能にするライト、TFTで65,536色表示が可能な背面液晶を搭載しています。 |
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