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![]() ![]() Part1では、MV1300Hの実機を色々とご紹介したが、このPart2では直接は見えないこと、例えば商品コンセプトや開発裏話、サポートの体制といった話について、直接お話を伺った。お相手いただいたのは、エプソンダイレクト(株) 商品技術一グループ主任の杉田 陽氏(写真左)と、商品技術二グループの深澤 努氏(写真右)である。
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![]() Q:エプソンダイレクトさんというと、製品のコンセプトは「良いモノをより低価格で」という形だと考えて宜しいのでしょうか?もしくは、高付加価値をつけてゆくとか。例えば最近は、多くのショップさんがいわゆるホワイトボックスPCを全国通販していたりするわけですが、こうした製品は本当に安さを狙っており、それと基本的には汎用のパーツの組み合わせなので、構成の変更とか交換が容易といったあたりをウリにしているわけですが、エプソンダイレクトさんはこのあたりいかがでしょう?やはり「良いモノをより低価格で」なんでしょうか?
深澤:目指す中には、低価格で良いものをという考えは当然あります。ただ、「良いモノ」と言っても、かなりいろいろなニュアンスがあると思うんですよ。例えばソフトウェアで言えば、お客様に対して押し付けになるようなソフトウェアはやりたくないと思っています。お客様に使って喜んでもらえるようなものを提案していくというやり方が良いのではないかと。今回ですとSymphomovieやSymphovisionなどがこれにあたります。 Q:ハードウェアの側はいかがでしょう?
杉田:我々はメーカーとして安全性や動作保証、さらにはアフターサービスも含め、トータルで良いものをより低価格でご提供できます。確かに、安くて良いが、アフターサービスが十分ではないというケースもあるかと思います。我々は最後まで安心してお使いいただける製品作りを心がけています。
Q:つまり簡単に駄目になるようなものは使わないと言うことですね。その場合、「部品を厳選して」というんでしょうか?それとも「機能を厳選して」になるんでしょうか?
杉田:単に部品を選ぶだけではありません。我々のリクエストに応じてパートナーと共同開発しています。製品コンセプトの計画立案の時点から検討を行っております。 Q:ではEDiCube MV1300Hの話に移りたいと思います。Pentium 4/2.66GHz+845GVというスペックですが、このあたりはどういうコンセプトがあって、このハードウェア構成になったのか、というあたりを教えていただけますか?
杉田:今回はマザーボードを新規に起こすことになり、開発期間や開発リソースあるいは現実性など検討しそこにたどり着きました。一つ言えるのはEDiCubeシリーズにおいては、最先端のチップセットやCPUを搭載していくというより、深澤の方でやっているソフトウェアまで含めたソリューションを提供する製品作りに主眼を置いています。もちろん、お求めやすい価格設定ができることも重要です。ですから、最先端のチップセットやCPUにはあえてこだわりませんでした。ですが、EDiCube MVシリーズでは、よりパフォーマンスを重視される方向けに、HTテクノロジ対応のPentium 4/3.06GHzを搭載したEDiCube MV1500Hもご用意しています。予算や用途に応じた幅広い選択肢を提供させていただいております。 Q:最初にコンセプト作りをされたのはどのくらい前になるのでしょうか?
杉田:EDiCube MVの前モデルであるEDiCube MXをリリースした時に、ハード的に高性能でコストパフォーマンスが高いということに加えてTVを中心としたソリューションを提供するという方向転換を行ったのが、最近では一番大きい転換点でした。EDiCube MXのコンセプト自体は製品リリースの一年くらい前から暖めていました。今回のEDiCube MVでは、これに加えてTV配信や高画質化、使い勝手の向上など色々な部分に手を加えています。実際には製品リリースの半年くらい前からやらなければ、製品化するのは難しいです。 深澤:我々の製品開発のペースと言うのは、非常にアグレッシブだと思っております。なぜかといいますと、それを買ったときに「良いモノ」、つまり旬のものであったり、技術的に優れていないとお客様に満足していただけないと思うんですよ。そのタイミングは常に見ていかなければいけませんし、製品リリースまでの期間が長くなれば長くなるほど旬のものから遅れているというとらえ方にもなりかねません。我々としては、そうならないように頑張っているつもりです。 |
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Q:TV機能に関しては前回のEDiCube MXから比べた場合、ハード的には高画質化が主な焦点で、加えてソフトウェアとしてのSymphovisionで使い勝手を向上したと言うような認識でよろしいんでしょうか?
深澤:そうですね、まさにその通りだと思います。 Q:例えばTVチューナーで言うと、デュアルチューナーが使えて裏番組も録れますといったトレンドがあると思うのですが、こうしたトレンドに関してはいかがでしょう?
杉田:EDiCubeシリーズのコンセプトの一つには、お求めやすい価格設定というのがあります。現時点ではそのような仕様とお求めやすい価格を両立させるのはちょっと難しいですね。 Q:価格ががーっと上がっちゃいます?
深澤:エプソンダイレクトでやるとしたら、やはりそうはいかないと思うんです。価格バランスと言うものがとても重要なので。ではダブルチューナーにしたので、その分価格を上げさせてくださいと言っても、なかなかそれはお客様に受け入れられないと思います。コストを上手く予算の範囲内に抑えつつ、良いモノを作れるという所が、知恵の出し所だと思っています。 Q:つまり価格やフォームファクターを含めて、現状では今の構成がベストということですね。
深澤:現時点ではその通りです。 Q:チューナーと切り離して考えられないのがDVDなわけですが、今回DVD-R/RWではなく、DVD+RW/+Rを選ばれた理由は何でしょう?
深澤:現状の話をしますと、やはり一番は、何ができて何ができないかだと思うんですよ。EDiCube MVはDVD+VRフォーマットに対応しているのですが、これはDVD-R/RWドライブでは存在しないわけです。 Q:つまり、+VR対応が大きなファクターだったわけですか?
深澤:そうです。それが一番大きいです。ドライブ自体はDVD±RWもあるわけですから、それを付ければいいんじゃないのという議論はあるかと思うのですが、お客様に対して「このメディアを買ったときはこの機能ができますが、こっちのメディアの時はできません」と言うのはかなり混乱されてしまうと思うんですよね。DVDの規格自体が複数ありますので多少の混乱は仕方ないと思うのですが、我々としてはこうした混乱の中であっても、できること・できないことがきちんと説明できるような形の売り方じゃないと、やはりお客様に対して失礼だと思います。DVD+RW/+Rであれば、「DVDに直接録画、直接編集ができて、かつ高い互換性を持ち、一般のDVDプレイヤーで普通に再生ができます」と言えるわけです。だからDVD+RW/+Rドライブを採用しました。 Q:EDiCube MV1300HではCPUがPentium4の2.66GHzですが、TVを見るだけであればもう少し下のCPUでもよかったのでは?
深澤:EDiCube MVはタイムシフト機能も搭載していますが、出荷時にその設定をオンにしているんです。タイムシフトをどういう時に使うかと言うと、「あっ、もう一度見たい」と思った時に使うわけですよね。「あっ」と思った時に設定がオフだと、せっかくの機能が有効に使えません。ですから、我々は、タイムシフトは常時オンにしておくべきだと考えています。タイムシフトがオンになっているということは、CPUパワーがある方がより快適に使えるということです。もちろんオフにすることはできるので、タイムシフトで使うCPUパワーを下げることは可能です。そのあたりはお客様の環境や使い方によって変えていただければいいと思います。
Q:では逆に、Celeron搭載モデルではタイムシフトは凄く辛いわけですか?
深澤:いえ、そのあたりはもちろん考慮してあります。TVを見てると何もできないというのでは話しになりませんから。TVを見ながらWEBも見て、メール受信して、ワープロで作業して、といった一般的な使い方であれば、ほとんど気にはなりません。 Q:SymphomovieやSymphovisionについて、特徴というのは何になるでしょうか?極端なことを言うと、SymphomovieにしてもSymphovisionにしても、似たようなソフトは色々世の中にあるわけですが。
深澤:一番の特徴は、ハードウェアとソフトウェアを平行して開発できるというところです。市販のアプリケーションというのは、かなりCPUパワーが非力なものから強力なものまで、全部をカバーしなければならないという制約がありますから、機能をある程度絞る形で売られている場合もあるかと思います。ハードウェアとソフトウェアを平行して開発できるということはそれぞれのポテンシャルを充分理解して、設計・開発ができるということです。SymphomovieにしてもSymphovisionにしても、そのポテンシャルを十分に引き出し、少しでも良い環境をお客様に提供できる、ということが一番の強みだと思っております。例えばTVのハードウェアエンコードから直接DVDに書けるDVD+VRフォーマットに対応したPCというのは少ないと思います。それをいち早く実現できたというのは、我々のハードウェアが安定して高性能で動き、それに対応してソフトウェアをチューンナップすることができたからです。 |
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Q:製品を作る上でのコンセプトは、お伺いしてきて段々判ってきたのですが、購入後の製品保証やサポート体制はどのようになっていますか?
杉田:我々の特徴が出てるのは「一日修理」かと思います。一年間の無償保証期間あるいはピックアップ保守サービスのご契約をされている場合、故障品を修理センターが受け取った翌日には修理を完了させて発送するというサービスです。ですから、往復の輸送がそれぞれ1日だとすると合計4稼働日でお返しできることができます。お客様からは、「こんなに早く帰ってくるとは思わなかった」とかなりご好評いただいております。 Q:普通だと1週間位はかかりますからね。
杉田:1週間でしたらむしろ早い方ではないかと思います。「一日修理」を実現させたと言うことは、修理の質が高いということはもちろん、製品品質が良いので修理品自体が少ないということでもあります。 Q:例えば修理担当部門では診断フローチャートが用意されていて、それに沿ってある程度対応できるのか、それとも人間が判断しているわけでしょうか?
杉田:ある程度のところまではシステム化しております。ただ、それだけではとてもこんな短期間でお返しするという約束はとても無理です。やはり実際に修理を行うスタッフに十分な知識があることに加えて、モチベーションも高く、かつお客様にご迷惑を掛けたくないという意識がないとなかなか実現は難しいと思います。 ![]() ![]() ![]()
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![]() ![]() ![]() ■エプソンダイレクトホームページ http://www.epsondirect.co.jp ■関連記事(2003/6/5) ・エプソンダイレクト、DVD録画対応のスリムデスクトップ。共通デザインの17型ワイド液晶も発売 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0605/epsond1.htm ・エプソンダイレクト、DVD+R/RWドライブ搭載のノートPC「EDiCube R」(2003/6/5) http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0605/epsond2.htm |
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