PSPユーザーの皆さんっ!!　アレがついにPSP上で使えるようになっちゃいましたヨ!! すなわちPlayStation Portable用のx-Radarことx-Radar Portableが登場ッ!!　これでPSPはゲームマシンでありマルチメディア端末でありかつ、街歩きの強力な味方になったのである。しかもこのx-Radar Portable、無料で入手可能なのだ。

いままでPCやケータイ向けにリリースされていた「x-Radar」のPSP版だ！ もちろん最新のPSP goでも、いままでのPSPでも使える

x-Radar Portableは、x-RadarのPSPバージョン。x-Radarを既にご存知もしくは使用中の方にとっては「あぁアレだネ!!」とご理解いただけると思うが、まだ知らない方のためにちょいご説明。

x-Radarは、これまでおもにPC用として供給されてきた地図系のソフトウェア。既にVAIO type Pなどにプリインストールされていたり、されてなくても無償でダウンロードして使用できる、“自分の現在位置がわかるしその周辺スポット情報も得られるソフト”なのだ。

x-Radarでは、現在位置を割り出す方法としてPlaceEngine技術───そこかしこにある無線LANアクセスポイントの位置から現在位置を特定する技術を採用している。ので、無線LANアダプタ内蔵PCにx-Radarをインストールすれば、GPSなどに頼らなくても現在位置がわかっちゃう。

各所にある無線LANスポットの電波を受信し、その各々の電波強度などから位置を測位するのが基本原理。なので、GPSでは不可能な地下での測位も可能！ユーザーがPlaceEngineを利用すればするほど情報が蓄積され、精度が上がることもポイントだ		PlaceEngineを利用するほかにも、PSP用のGPSユニットを利用することが可能だ！ 屋外においてはより正確な測位が可能になる

超便利なWebの地図サイト「PetaMap」の情報を利用しているのでスポットは膨大。ガイドブックをダウンロードしてx-Radar Portableから詳細や写真を追加可能!

また、x-Radarは無料口コミ地図情報サイトのペタマップ(PetaMap)と連携している。ので、自分の現在位置の特定と同時に、その周辺にどんなスポットがあるのかわかる。具体的には、ラーメン、グルメ、無線LAN、酒場など、ジャンル問わずに最新のスポット情報がすぐ得られる。

たとえば、出先でノートPC開いてx-Radar使うわけですな。すぐに自分の位置がわかる。と同時に、周囲にあるスポットも表示される。それを見て「あ、近くに美味しそうなレストランがあるからソコで食事しよう!!」なんてコトができる。しかも、無料で。

こんなふうに実用的＆便利なソフトウェアのPSPバージョンが、x-Radar Portableなのだ。すなわちPSPユーザーなら、いますぐ無料で、PSPに現在位置把握＆スポット情報ゲット機能を追加できちゃうのである!!　やったネ!!

というわけで「x-Radar Portable」の実力を試すべく、上野のアメ横にやってきた！

x-Radarの利便性はPC版のソレで既に知っている俺なんですけど、コレがPSPで使えるとなると恐らくもっと……と期待したりも。てのは、ノートPCなどと比べたら、PSPならポケットから取り出してサクッと起動して立ったまま即使えるわけで、実用性がそーとー高ぇに違ぇねぇ、と考えたわけだ。

ともあれ、そんな期待とともに、早速PSPとx-Radar Portableのタッグを試用。どんな使い勝手なのか体験してみることにした。てコトで、まずは行き当たりバッタリで東京・上野は御徒町付近へ。無目的に散策し、気の向くままにx-Radar Portableを利用してみようというわけだ。

いやー久々の上野近辺。活気がありますな〜。アメ横も相変わらずの人混みとダミ声!!　こっちをウロウロあっちもウロウロとイロイロと見て回ったら……なんか、今ドコにいるのかわかんなくなっちゃった。半分ワザトだが、迷子状態の拙者。こういうときこそx-Radar Portable!!　現在位置を調べるゼ!!

ポケットからPSPを取り出してx-Radar Portableを起動。すると、ソッコーで現在位置が特定される。またいくつかのランドマークも表示されるので、ソレにカーソルを合わせると……なるほど、現在、駅から300mくらいのところにいることがわかった。迷子解消。

さすが年の瀬だけあってアメ横は大混雑！ あわやロスト・イン・ザ・アメヨコッ！		マップ上でひときわ緑に輝いているのがランドマーク! 駅やデカいビルなど、現在位置や方向の目印にしやすいスポットだ

安心したら、なんだかお腹が減ってきた。じゃあ近くにあるテキトーな食堂で……いや、いかん!!　せっかく上野まで来たんだから、なんかオイシイものを。そこでまたx-Radar Portable!!　近くにあるオイシイお店を調べるのダ!!

スキン設定を「グルメ」に切り替え、周辺検索すると・・・ムムッ、「鰻弁慶」！これはうなぎを食べさせる店に違いない（当たり前）！

x-Radar Portableはペタマップからの約60万件のスポット情報が含まれている。それらスポットは現在位置を中心としたレーダー上に表示され、どの程度の距離にどんなスポット(店舗や観光ポイントなどなど)があるのか一望できる。具体的なスポット情報としては、たとえばレストランなら所在地や電話番号、営業時間、どんなお店でどんなメニューがあるかなどの説明や写真などを閲覧できたりする。

で、現在お腹空き中なのでグルメスポットを調べるんだが、x-Radar Portable上ではスポットの種類を絞り込んだり、レーダーの縮尺を300m、1km、3kmの三段階で切換えることができる。ので、たとえば「現在位置から200mくらい以内にレストランないかな〜」的に探して行ける。

結果、見つけたのは100mくらい離れたところにある鰻屋さんの「鰻弁慶」。ここを目的地として選択すると、x-Radar Portableのレーダー上に目的地を示す表示が出る。あとはPSP片手に目的地に向かって歩けばOK。

マップ画面から１ボタンで、お店の詳細表示を見ることができる。しかもHot Pepperなどのクーポンが付属する場合までありオトクといえよう※クーポンはペタマップから最新のガイドブックをダウンロードする必要あり		目的地に到着すると、目を引くエフェクトで知らせてくれる

というわけで目的のお店に到着！		もちろん鰻丼を食すのだった

ちなみに、PSPは電子コンパスなどは持たない。x-Radar Portableで目的地と現在位置の関係がわかっても、正しい方向に歩いて行けるのか？　という疑問を感じるかもしれない。

が、ご安心あれ。まず、前述のランドマーク表示を手がかりできる。高いビルなどのランドマークを表示し、自分との位置関係を見て、x-Radar Portable上の表示を正しい方向に合わせて(□ボタンでレーダーの表示方向を変えられる)、目的地に向かえばいい。

また、昼間ならレーダー上に“太陽による影が出る方向”が示される。たとえばその影と、自分の影や建物が作る影を合わせれば、目的地の方向がビシッとわかる、というわけだ。

太陽を示すアイコンと、自分の現在位置から伸びる影が示されている		つまり、太陽の位置や自分の影を参考にして位置や方向がつかめるというわけなんダ！

上野でおいしい鰻をいただいた後は、やはりアレだろう、秋葉原だろう!!　てなわけで、アキバを目指す拙者。食後の腹ごなしに徒歩で行っちゃおうかナ!!　てなわけでココでもx-Radar Portable活用。

目的地や散策したい範囲に応じて縮尺を切換えると便利

x-Radar Portableのスポット表示範囲は、自分を中心に半径300mまで、1kmまで、3kmまでの3段階で調節できる。ちょいと徒歩で移動して目的地へ、てな場合は半径300m範囲を表示するのがちょうどいい感じですな。自転車なら1km範囲、タクシーなど自動車を使って移動しようという場合は3km範囲、てな感じで使い分けられる。

ここでは上野→秋葉原を目指すので、3km範囲で表示してみると……現在位置から2000mくらいの位置に秋葉原の駅が。2kmかぁ。でも、まあ、運動不足解消ってことで歩きでゴー!!

ところで、x-Radar Portableは定期的に現在位置を更新する。設定によるが、10秒毎、20秒毎、30秒毎、60秒毎、更新ナシが選べる。徒歩で移動しつつx-Radar Portableを使う時、この更新頻度を短めにしておくと愉快。てのは、歩いていると次々に現在位置が進み新しいスポットが現れ、「へぇ〜こんなトコロにこんなスポットが」てなことを楽しめるからだ。

あとですね、x-Radar Portableと連携使用できる別売の地図データがヒジョーに便利。都道府県別に各500円で入手できる地図だが、x-Radar Portableと併用すると地図上にスポット情報を重畳できるのだ。デジタル地図が500円で買えるのは、とってもオトク！ 地図データがなくても使えるx-Radar Portableだが、地図データがあれば、目的地をより具体的に知れるし、タクシーで「ここに行ってください」と示すにも役立つ。

別売の地図を購入すれば、スポットなどもグッとわかりやすく！　これはマストバイかも！！		現在位置周辺の地図を表示するにはスタートボタン一発でOK。地図が無い場合は、そのまま購入することができる

てな感じで、新たなスポット発見に喜んだり、地図見て近道を模索したりしながら、秋葉原へ到着。しばらくアキバを散策したら、さすがに疲れてきた。ここでまたもやx-Radar Portableを使い、近くのカフェを探す。ツレが「無線LANスポット使いたいよーん」と言うので、無線LANカテゴリで探したらアッサリとタリーズコーヒーが見つかった。

ついつい秋葉原めぐりに興じてしまうスタパさん。しかし歩き疲れたりして。コーヒーなんか飲みたくなったりして。どうせなら無線LANアクセスポイント完備のカフェがよかったりして…		というわけでスキン設定を「無線LAN」に切換えると・・・出る出る、付近の公衆無線LANスポットがわんさか出た！

実際に目的地に向かう際も、前述のランドマーク表示が大活躍。秋葉原周辺ではとりわけ巨大な「ダイビル」が目印として大役立ちであった				無線LANスポット完備のタリーズコーヒーに到着！ ここならばPSPをネットにつなぐこともできグッド

てか、秋葉原あたりなら無線LANスポットが多々あるが、そうでないエリアではx-Radar Portableがかなり役立ちそうですな。繁華街を離れると案外少ないっしょ、無線LANスポット。x-Radar Portableで無線LANスポット探しちゃえば、ソコまで効率よく移動できますな。もしかするとPSPとx-Radar Portableの組合せ、モバイラーにも超便利だったりするかもしれない。

上野行ったり秋葉原をウロついていたら午後。もうすぐ日が傾くかな〜的な時間に。次はドコに行こうかな、ということで、またx-Radar Portableを利用する拙者であった。

x-Radar Portableの利便は、自分の位置を割り出したり目的地(スポット)を表示させることだけではない。前述のようにペタマップと連携しているので、たとえばペタマップ上で作ったり見つけたりしたスポットをPSP上で見ることもできる。

もちろん、ペタマップ上に多量にあるマップ(ガイドブック)の類もx-Radar Portable上つまりPSP上で閲覧できる。ので、次にドコ行くかを決定すべく、あらかじめペタマップからダウンロードしておいた「イルミネーションマップ」を開いてみた。ら、東京タワーのイルミネーションを見たくなった!!　てなわけで東京タワーへ!!　でも歩くにはちょっと遠いから交通機関利用でネ。

「PetaMap」に用意されている数多くのガイドブックをダウンロードして持ち運ぶことができる※ダウンロードには無料のPetaMap会員登録が必要です		クリスマスということで、PetaMapでの「イルミネーション特集」のガイドブックがダウンロードできた		ガイドブックからは詳細な写真、クーポンなどの情報が閲覧できるのだ

よし、東京タワーのライトアップを見るゼ！と意気込んでやってきたが、ちょっと時間が早かった模様		そこで時間をツブすため、展望台に登ってみることに！　なんだかんだやっているうちに夕暮れ時になった

11年ぶりに復活した表参道のイルミネーション

ひととおり東京タワーを堪能したら、夕暮れに。展望台からは広大なイルミネーションが!!　てゅーか東京の夜景が美しい!!　でも、もうちょっとイルミネーションっぽいものも見てみたい。そんな成り行きで、再度x-Radar Portableを使って本日今現在におけるめぼしいイルミネーションスポットを探したら、表参道の「H.I.S.イルミネーション ベルシンフォニー」が良さそう。じゃあ今度はソコに行きましょう〜!!

と、PSPとx-Radar Portableを観光ガイドブック的に利用することもできるのだ。ペタマップから入手できるガイドブックの類は前述のとおりホントに膨大。また、ペタマップ上のスポット情報は定期的に更新されたり、ユーザーのクチコミが随時追加されたりするので、そのときどきの最高にイケてるホットなスポット情報を使える。企業が協賛しているガイドブックには割引クーポンが付属していることも少なくないので、たとえば美味しいお店をPSP上で発見でき、さらにPSP上のクーポンで安く楽しめるというケースも。

てな感じで、x-Radar Portableを使えばPSPが出先で即使える自分の位置特定装置になり、その周辺のスポットを網羅するデータベースになり、目的地までの道案内役にもなり、観光ガイドブックや生活に便利なスポット情報集にもなる。これが無料で、さらに地図を買えばデジタル地図になるんだっつーんだから驚きますな!!

PSPユーザーならゼヒ、x-Radar Portableを使うべし。そしてPSPを常時携帯し、普段見つけられなかったり行けなかったナイスでグレイトなスポットを身近なものとし、アナタの生活をより豊かなものにしてみてほしい。

ここで紹介した以外にも、まだまだ機能が。アドホック通信でスポット情報を交換することも！		スポットをどんどん集めることでお楽しみも？		キャラクターの育成要素も！

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。