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PCで作成したデータの保管や受け渡しをどうするかに悩みを抱えているユーザーも少なくないのではないだろうか? 個人情報保護法の施行以降、データの取扱いが厳しくなってきており、PCで作成したデータはPCで保存する、CD-RやUSBメモリを使ってデータを持ち運ぶ、メールでデータをやり取りするといったこれまでの使い方が難しくなってきている。
実際、PCの盗難、データを保存したメディアの紛失、ウイルスへの感染によるPCからの情報漏洩などの被害が話題になることも多くなっており、CD-RやUSBメモリといった外部ストレージの利用を制限する企業も多くなってきている。筆者も仕事柄、外部に漏らすことができない情報をやり取りしたり、編集部との間で原稿や画面キャプチャ、写真などのサイズの大きなデータの受け渡しをしたり、取材先にデータを持ち運ぶなどといった機会が多いが、USBメモリやメールでデータを扱うときは細心の注意を払っている。
そんな中、次第に注目を集めるようになってきたのがオンラインストレージサービスだ。オンラインストレージサービスは、インターネット上で提供されているストレージ領域を利用してデータの保存や受け渡しなどが可能なサービスとなる。PCからブラウザや専用のアプリケーションを利用してデータを保存することが可能となっており、手軽、かつ安全にデータの保管、持ち歩き、受け渡しを行なうことができる。
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会社のPCで作成したデータをオンラインストレージサービスに保存すれば、自宅のPCや外出先からそのデータを参照することができる。「cocoaギガストレージサービス」なら1GBという大容量のストレージ領域を月額315円で利用できる |
たとえば、会社のPCで作成したデータをオンラインストレージサービスに保存すれば、自宅のPCや公衆無線LANなどを利用た外出先からそのデータを参照することができる。これにより、従来のようにUSBメモリやノートPCにデータを保存する必要がなくなるというわけだ。前述したように、USBメモリやノートPCの紛失や盗難による情報漏洩の被害が増えていることを考えると、オンラインにデータを保存する方が安全性は遙かに高い。しかも、ウイルスによる被害やハードディスクの故障などが発生した場合でも、オンライン上のデータはしっかりと保護することができるため、データの保管にも適している。
また、オンラインストレージサービスでは大容量のデータの受け渡しも手軽に可能となっている。メールの場合、添付ファイルの容量は数MB〜数十MB程度に制限されることが多いため、容量の大きなデータの受け渡しができない。これに対して、オンラインストレージサービスでは数百MBものデータを保存し、他のユーザーにメールでその存在を知らせることで、データをダウンロードしてもらうことができる。このように、オンラインストレージサービスをうまく活用すれば、より安全に、しかも手軽にデータの保管、持ち歩き、受け渡しが可能というわけだ。
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月額315円で1GBの領域を利用できるNTTコミュニケーションズのオンラインストレージサービス「cocoaギガストレージ」 |
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みんなとの写真をアップして必要なものだけ一括送信したり、手軽にオンラインプリントができたりと使い勝手も良いフォトサービス |
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cocoaギガストレージではスケジュールなども利用可能。仲間同士のコミュニケーション手段としても利用できる |
オンラインストレージサービスは、現在、さまざまな事業者によって提供されているが、中でも特に注目したいのがNTTコミュニケーションズが提供している「cocoaギガストレージサービス」だ。自分専用のネット上でのストレージ領域を1GBもの大容量で確保でき、外出先のケータイ写真からチェックもできるというスグレもの。1GBという大容量のストレージ領域を月額315円で利用できるコストパフォーマンスの高さも魅力だが、何と言っても、その豊富な機能が特徴のサービスといえる。
一般的なオンラインストレージサービスは、ユーザーが利用できるストレージを提供するのみとなっており、ある意味、その使い方はユーザーまかせとなっている。もちろん、それでもデータの保管、持ち歩き、受け渡しといった基本的な使い方は問題なくできるが、それ以上の発展性が見込めない。これに対してcocoaギガストレージでは、一般的なオンラインサービスで提供されている機能に加えて、スケジュール、日記、フォトなどのユニークな機能が提供されている。
フォトに関してはいわゆるフォトストレージサービスと同等のサービスを備えている。保存も簡単で、デジカメや携帯電話で撮った写真を指定してアップロードするだけで一覧管理できる。また、写真を友人に送ったり、オンラインプリントサービスに出したい場合も写真を指定して、メニューにしたがって進行するだけで簡単に行えるようになっている。一方、スケジュールでは、個人の予定を手軽に管理することができるだけでなく、仲間同士でスケジュールを共有することが可能となっている。これにより、サークルの旅行や仲間内でのパーティのスケジュール調整などを手軽に行なうことが可能だ。
たとえば、筆者などは、1冊の書籍を複数の著者と共同で執筆することがあるが、cocoaギガストレージを利用すれば、このようなケースでもメールでは難しい打ち合わせのスケジュールを手軽に調整できることになる。また、ストレージ上のデータをグループで共有することもできるので、それぞれの著者が原稿をオンラインストレージ上で共有し、全体的な文体をお互いに合わせたり、内容を補完し合うといったオンライン上での共同作業などもできる可能性がある。
現在、インターネット上でブログやソーシャルネットワークサービスが流行し、ビジネス向けではグループウェアがさかんに利用されているが、これらのいいところをすべて取り込んだようなサービスと言える。つまり、cocoaギガストレージは、単にファイルとしてのデータを保管するという従来のオンラインストレージサービスと異なり、さまざまな情報を保管し、グループで共有するなど、情報をさらに活用するためのソリューションがきちんと提供されているサービスと言うわけだ。
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付属のスキャナーで名刺を取り込めば、氏名や社名はもとより、住所、電話番号、メールアドレスにいたるまで、あっという間にデジタル化してくれる |
このようにcocoaギガストレージは、単純なオンラインストレージサービスとは一線を画すサービスであるが、さらにサードパーティ製のソフトウェアと組み合わせて利用することで、ビジネスでの活用も可能となっている。
たとえば、メディアドライブから発売されている名刺管理ソフト「名刺ファイリングPRO」とcocoaギガストレージを組み合わせて利用すると、名刺データをcocoaギガストレージ上で管理することが可能となり、外出先からケータイでも名刺情報が見られるようになる。具体的には、スキャナを利用して名刺のデータ(会社名や名前、電話番号、住所など)と名刺画像を名刺ファイリングPROに取り込み後、メニューから「cocoa保存」ボタンをクリックする。これでcocoaギガストレージ上に名刺データがアップロードされ、手軽に名刺データを参照できるようになる。
このように名刺データをcocoaギガストレージで管理すると、外出先からPCや携帯電話を利用して手軽にcocoaギガストレージ上の名刺データを参照し、相手にコンタクトを取ることができるようになる。取引先に出かけたときなどに、うっかり訪問先の部署を忘れてしまったり、待ち合わせに遅れそうになって電話をしたいが、会社の電話番号はわかっていても、携帯電話の番号がわからないといったことがまれにあるが、このような場合でもあわてず名刺の情報を確認できるのは便利だろう。
もちろん、ノートPCで名刺データを管理して常に持ち歩くという方法も考えられるが、前述したようにオンラインストレージ上のデータは盗難や紛失、破損などの心配がないため、PC上で名刺データを管理する場合と比べて情報漏洩やデータ消失などの危険性が極めて少ない。名刺データはビジネスマンにとって非常に重要な財産と言えるが、それを安全に管理しながら外出先での利用を可能にしているのは大きなメリットと言える。
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メディアドライブの「名刺ファイリングPRO」を利用すると、スキャナから取り込んだ名刺データを手軽にcocoaギガストレージで管理できる。cocoaギガストレージ上に保存した名刺データはPCや携帯電話から手軽に参照できる |
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携帯電話からcocoaギガストレージ上の名刺データを参照。テキストにまとめられた情報の他、名刺画像自体もみることができる |
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サスライトのSASTIK II。PCのUSBポートに装着すると、インターネット上からアプリケーションがダウンロードされ、メールなどの機能を利用できる。デスクトップ環境をどこにでも持ち歩けるのが特徴だ |
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SASTIK IIを装着すると、画面上にツールバーが表示され、そこからメール、オンラインストレージフォルダ、オートログインなどの様々な機能が利用可能になる |
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cocoaギガストレージと組み合わせることで1GBのストレージ領域を利用可能。cocoaフォルダ内のファイルを直接開いたり、編集することが手軽にできる。編集後のファイルを同期させることも手軽にできるため、いつでも必要なファイルにアクセスできる |
また、cocoaギガストレージとサスライトが販売している「SASTIK II」を組み合わせて利用すると、普段、使い慣れているPCのデスクトップ環境を外出先に持ち歩くこともできる。USBメモリのようなデバイスをさせば、どこでも自分仕様のパソコンにセットアップでき、cocoaギガストレージとの連携で1GBのUSBメモリのような感覚で使えるようになる。SASTIK IIは、いわゆるUSBメモリタイプの機器だが、本体にデータを保存するのではなく、オンラインストレージサービスを利用するためのカギのような役割をする機器だ。PCのUSBポートにSASTIK IIを装着すると、画面上にツールバーが表示され、そこからメール、オンラインストレージフォルダ、オートログイン(認証が必要なサイトへのログイン)、お気に入り、Post-Bit(付箋紙)、モバイルジャンプ(携帯電話へのメモ転送)、アドレス帳、セキュリティ設定(ファイルの暗号化やPCロック)などの機能が利用可能となる。
これらのアプリケーションや設定情報は、SASTIK II本体に保存されているわけではなく、SASTIK IIをPCに装着した時点でインターネット上からダウンロードされるようになっている。言わば、USBメモリをキーデバイスとしたASPサービスと考えればわかりやすいだろう。このため、自分のPCはもちろんのこと、会社のPC、ネットカフェのPC、外出先で借りたほかの人のPCなど、どのような環境でも自分の環境を再現することができるようになっている。
これは外出などが多い営業職の人などには非常に便利だ。普段利用しているPCでSASTIK IIを利用し、メールの送受信をしたり、データをオンラインストレージに保存しておけば、前述したようにどこでも普段と同じ環境で作業ができる。オンラインストレージサービスを使って必要なデータをその都度アップロードするという使い方の場合、いざというときにデータを保存し忘れていたなどということもあるが、SASTIK IIを利用すればメールなどを含めた主要な作業環境をまとめて、しかも常にオンラインストレージ上に保存しておくことができる。
このようなSASTIK IIは標準で25MBのオンラインストレージ領域(サスライト社が提供する領域)が利用可能となっているが、cocoaギガストレージと組み合わせて利用することで1GBまでストレージ領域を拡大することが可能となっている。これにより、数十MBにもおよぶプレゼン資料を持ち歩いたり、現場の視察などで撮影した大量の写真などを保存しておくことなども可能になる。
cocoaギガストレージの使い方も簡単で、SASTIK IIのツールバーから申し込みをすれば、自動的に「cocoaフォルダ」メニューが表示され、すぐにcocoaギガストレージが使えるようになる。このフォルダはWindowsからシームレスに使えるようになっており、たとえばフォルダに保存されたエクセルの表を編集して保存すると(テンポラリフォルダに一時的に保存される)、ファイルが変更されたことをSASTIK IIが検知し、cocoaフォルダと同期させることができるようになっている。
一般的なオンラインストレージサービスの場合、アプリケーションでファイルを保存、ブラウザでアップロードという2段階の手順が必要なところが、1手順で可能というわけだ。もちろん、テンポラリフォルダに一時的に保存されたアプリケーションのデータなどは、SASTIK IIを抜いた時点で自動的に削除されるため、ネットカフェや他人のPCを利用した場合などでも情報が漏洩する心配がない。実によく考えられているしくみと言える。
このように、名刺ファイリングPROやSASTIK IIなど、サードパーティ製の製品からシームレスにオンラインストレージサービスを利用できる点も、cocoaギガストレージならではのサービスと言えるだろう。
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このように、cocoaギガストレージは、単にデータを蓄えておくためのインターネット上の”ハコ”ではなく、さまざまな機能やアプリケーションという”引き出し”を備えた多機能な収納庫とも言えるサービスと言える。データの保管、持ち出し、受け渡しといった基本的な用途に使うのはもちろんのこと、データをグループ間で共有したり、ビジネスに活用したりと、さまざまな用途に活用すると良いだろう。
もしかすると、インターネット上に重要なデータを保存するのに抵抗を感じているユーザーも少なくないかもしれないが、保存されたデータはNTTコミュニケーションズのサーバーでしっかりと管理されているうえ、データを読み書きするときの通信もSSLによってしっかりと暗号化されている。重要な情報を無防備にUSBメモリやPCに保存しておくよりは遙かにデータの安全性を確保できると言えるだろう。
筆者も実際に利用してみたが、確かに名刺をオンライン上で管理できたり、SASTIK IIによってメールや保存したデータをどこでも使えるのは便利だと感じた。一度使ってしまうと、その便利さからもとの状態には戻れないとさえ感じるほどだ。「SASTIK U」の全機能を利用できるcocoaギガネットメモリー(¥1,980)が、980円で購入できる「cocoaギガネットメモリーキャンペーン」も行なわれているので、この機会に体験してみることをぜひおすすめしたい。
現状は、今回紹介した機能だけにとどまらず、さらに便利なサービスが提供される可能性もある。今後は情報をオンラインで活用することが当たり前のように行なわれる時代となるだろう。 |
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