
とにかく先入観なしで、一度見て、触れて欲しいと語る松村さん。RoLに対する熱い想いと自信が感じられた |
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「ゲームの本来あるべき楽しさを積極的に追求しているところですね。開発している最中にも、こうやったらユーザーに楽しんでもらえるんじゃないかと、次々とアイディアが出てくるんです」松村さんは、開発元であるBig
Huge Gamesについてそう語る。
「企画段階ならともかく、もう開発が進んでいるのに、作品がどんどん育っていくんです。許されるギリギリまで改善、改善、また改善という具合になって、こちらはそれを追いかける立場だったんですが、とにかく大変でしたね」
一般にゲームの日本語化を行なう場合、モノをこちらに渡して「あとは任せた」といった対応をとる開発元も多いが、Big Huge
Gamesはそれとは正反対だったという。
「日本語版をより良くするための修正や機能提案などにも、実に積極的に対応してくれるんですね。日本語化をするというだけじゃなく、一緒に製品を作っているという感覚があって、非常に充実していました」
要するにそれは、ユーザーに少しでもいいものを楽しんでもらおう、という気持ちの表れなのだ。
「RoLが遊びやすいゲームになっているというのも、結局はそういうことでしょう。できるだけ多くのユーザーに、自分たちの作品であるRoLを最大限楽しんでほしい、と」
その思いは、もちろん松村さんも一緒だ。
「幅広い層のプレイヤーに遊んでもらえるゲームだと思います。これまでこういうゲームをあまりプレイしなかった。あるいは、遊んでみたけどちょっと合わなかったという方に、ぜひプレイしていただきたいですね」
とにかく、まずは先入観なしで見てほしいと、松村さんは力説する。
「前作 RoN がどうだった、一般的に RTS とは、そういったことを全部抜きにして、ありのままを見てみてください。公式サイトのムービーを見ていただくだけで、あるいはゲームの記事を読んでいただくだけで結構です。それらを見て、ちょっと気になるなと感じたら、遊んでみてください。きっと満足していただけると思います」
さらに、前作RoNを楽しんだユーザーにも、ぜひとも遊んでほしいと言う。
「前作から間が空いていますが、そのブランクの間にBig Huge Gamesが、あるいは我々が、どんなことを考え、どういったゲームに仕上げたのか。そういう部分をぜひ見てください」
松村さんのその言葉からは、自分の関わった作品に対する強い自負が感じられた。
「RoNのいいところを残しつつ、どのように進歩させて新しいゲームを作り上げたのか、その目で実際に確かめてください」
(Text by 澤村 健)
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