アリン軍のドラゴン対ヴィンチ軍のプロペラ戦闘機との対決 |
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内政面が安定したら軍事に乗り出すわけだが、各文明ともその詳細に違いこそあれ、軍事施設を作ってそこから兵ユニットを生み出すという手順は変わらない。内政の運用手法は各文明毎の特徴が出てはいるが、獲得すればいいのはチモニウムだけなのでやるべきことは似通っている。
しかし、その代わり、軍事システムは3つの文明ごとにドラスティックな違いが設けられている。これまでの多くのRTSでは、多様な勢力が登場するといっても内政や軍事の得意/不得意が違っていたり、兵ユニットの攻撃や防御での有利/不利の特性が違っていたり、あるいは単純にグラフィックスの見た目が違っていたり…とその程度だったが、RoLでは文明ごとにゲームシステムが違う…といっても過言ではないくらいの違いがあるのだ。
ヴィンチはRTSのデファクトスタンダードであるAge of Empiresの戦術がけっこうそのまま使えてしまうので取っつきやすい。内政の安定化に気を配いながら自軍を防衛できる程度の軍備を整えつつ、内政の目処が付いたら複数の軍事施設を建設して兵ユニットを大量生産して一気に攻め込むという感じになるだろうか。
アリンはコスト高にはなるが敵地に魔法陣を設置して兵ユニットを作り出せるので奇襲や速攻に向いている。「パズルボックス」と呼ばれるサポートユニットを併用すれば、国境システムの一端である「敵地内損耗」を無効にすることもできる。
コートルは国境をアリンのように越えての軍事施設の建造はできないものの、サポートユニットの「ホーリーアーク」を活用すれば、敵地内損耗を無効にでき、なおかつ敵地でも自動回復が可能だ。敵軍へのヒットアンドウェイを繰り返して敵の内政や軍事を掻き乱す…という戦略が使えるだろう。
RoLの最大の旨味成分は、互いに全く異なる軍事システム同士がぶつかり合うことの面白さに集中しているのだ。
RoLの軍事は、まさにRTS界の異種格闘技戦という表現が相応しい。 |