パッケージには、NAVI CLIP本体と地図ソフトの昭文社「Super Mapple Digital Ver.8 for I-O DATA」(DVD-ROM)が含まれる。
NAVI CLIPはUSBフラッシュメモリーと同等のサイズの“超小型GPSレシーバー”で、ノートPC等のUSBポートに挿すだけで使える。USBバスパワーで動作するGPSモジュール+GPSアンテナってわけですな。
昭文社「Super Mapple Digital Ver.8 for I-O DATA」は汎用的な地図ソフト。見やすさや多機能さ、地図としての信頼性においても評価の高いソフトだが、もちろんNAVI CLIPとの連係動作が可能だ。なお、これら製品が対応するOSはWindows Vista(32ビット版)/XP/2000となる。
NAVI CLIPの使い方は簡単で、PCにNAVI CLIP本体を挿し、付属のドライバをインストールする。同時に地図ソフトである昭文社「Super Mapple Digital Ver.8 for I-O DATA」をインストールすれば、あらま!! もうアナタのノートPCがGPSナビ・マップシステムに早変わり!! 衛星からの電波を受けまくって現在位置を把握しまくりだーゼ〜っ!! てなわけだ。
NAVI CLIPがあれば、手持ちのノートPCがGPSマップになる。GPSに関しては言うまでもないが、衛星からの電波を受けて、現在位置を即座に把握できるという地球規模のシステムですな。NAVI CLIPのようなGPSレシーバー・アンテナを使えば、地球上どこにいても、自分が今居る場所がわかるというわけだ。NAVI CLIPの場合、現在位置が即わかり、かつ、詳細な地図も使える。ので、例えば初めて訪れる場所でも、自分の居場所と周辺地図、さらに日本全国の地図まで参照できる。目的地を設定し、ルート検索し、NAVI CLIPで現在位置を把握しつつ移動すれば、徒歩でもクルマでも、NAVI CLIPにナビゲーション的なことをさせることもできる。
でも……ケータイでもGPSナビ使えたりするじゃん。カーナビもGPSだし。自分の居場所はケータイやカーナビでもわかるじゃん。なのに、ナゼ、わざわざノートPCにGPSレシーバー? という疑問が一瞬わいたりするかもしれない。でも、ケータイのGPSナビって通話エリア内でないと使えない。NAVI CLIP+地図ソフトのような使い方───時には地図閲覧、時にはナビゲーション、時には写真やテキストの情報を自由に貼り込んで使うように、いろいろ楽しみながら使いたいのなら、カーナビでは無理。そこで、NAVI CLIPの出番となる。
ぶっちゃけた話、GPSケータイは狭いエリア内で使う徒歩用GPSマップ・ナビとして、カーナビはクルマ専用として、それ以外はNAVI CLIPという使い分けがナイス。とか考えると、急激にNAVI CLIPの広大な活用範囲にワクワクする俺であり、居ても立ってもいられず、早速NAVI CLIP活用の旅に出るのダ!!
よォ相棒!! と運転手役に声をかけ、クルマの助手席に座る俺。すなわち、NAVI CLIPを使って助手席ナビを行い、クルマで小旅行である。もちろんカーナビは使わず、NAVI CLIPでどこまでヤレるかというスタンスで敢行!!車内でノートPCにNAVI CLIPを挿し、NAVI CLIPに付属の地図ソフト昭文社「Super Mapple Digital Ver.8 for I-O DATA」を起動して、早速現在位置を確かめる。と、ほぼ即座に現在位置が把握できた。
ここでちょいと驚いたのが、NAVI CLIPの感度と速度。クルマのダッシュボード上にNAVI CLIP本体を出したら、待たされる間もなく、ノートPC上で現在位置を把握できたのだ。ちょいと以前のノートPC用GPSレシーバーだと、現在位置把握までに数秒、遅い製品だと30秒とか待たされたものだが、NAVI CLIPの場合は従来のGPSモジュールと比べると非常に速く、10秒と待たない感じだった。
それから、後に判明したことだが、NAVI CLIPさんったら現在位置の精度も非常に高い。使用状況によっては数メートル〜数十メートルずれることもあったが、ほとんどのケースでピンポイント的な精度の現在位置把握が可能であった。
実はこの速度・精度、NAVI CLIP内に実装されているGPSチップのおかげだったりする。チップとしてはサーフ社製starIII/LPを搭載───GPSマニアの間でも感度・速度ともに評判の高いチップを採用しているので、USBフラッシュメモリーサイズにも関わらず非常に高精度で、実用性が高い。さらに、外部ノイズ等に関しても今回使ってみた限りでは影響がないようで、クルマの車内でパソコンやケータイを使っていても特に電波的なノイズの影響は受けなかった。そういった面で、都市部や電波的なノイズ状況の良くない場所で使うGPSレシーバーとしても安心できそうである。このように、特定目的用のナビ専用機に引けを取らない実用性がこのNAVI CLIPにはあるのだ。
さておき、ノートPC上で目的地を設定・ルート検索を行ったら、そのまま出発!! 走行中、おもしろがって現在位置が移動していく様子を見ていたが、前述のように現在位置把握・表示はずいぶん正確。難なく第一目的地に辿り着いた我らNAVI CLIPドライブ軍団であった。
我らNAVI CLIPドライブ軍団は、次なる目的地に「奥多摩湖」を設定したのだが、早速ここでNAVI CLIPの利便性を実感。ルート設定をした途端に、地図ソフト上に目的地までの距離や時間はもちろんのこと、大まかな燃費まで表示されるのだ! 我らはこの細かい心遣いに感動しつつも、指し示されたルートに沿って目的地へ向かうのであった。
目的地へ向かう途中、美しい渓谷に立って清らかな流れ見て、澄んだ空気吸いまくろうゼ!! という算段であったが、あいにく渓流の水がド濁り状態。えー、こんなハズじゃなかったのにぃ〜、と。しかし、澄んだ空気だけは予定通り吸いまくりで、渓流のすばらしさを半分ほどは味わうことができた。いつまでも残念がっていては、楽しい旅が台無しになってしまう。男は常に前向きに考えて、NAVI CLIPの指示に従い前進あるのみである!
その後我らはNAVI CLIPに従い、無事奥多摩湖に到着。ここまで来ると、水はさすがにキレイであった。もっとさすがなのはNAVI CLIPである。途中の水の濁りでどうなることかと思いきや、NAVI CLIPを信じて本当にヨカッタ。
てな裏話もある。
具体的に、NAVI CLIPに付属する昭文社「Super Mapple Digital Ver.8 for I-O DATA」の場合なら、地図上にデジカメ画像をドラッグ&ドロップすることで貼り込める。そこにタイトルやコメント等のテキストも書き込める。
こうしておくと、辿ってきたルート上に記念写真なんかが並び、旅の途中の休息時にこれを見たりすると予想外な楽しさアリ。皆で写真入り地図を囲み、「あ〜あの場所ってこんな市街地だったんスねー」とか「あの食堂って立地的にはサイアクだけど人いっぱい居ましたな、隠れ人気スポットかも」みたいに楽しめる。
ちなみに、NAVI CLIPと連携可能な市販地図ソフトには、NAVI CLIP付属の地図ソフト以外にも、昭文社「Super Mapple Digital Ver.8」、アルプス社「プロアトラス SV3」、ゼンリン「電子地図帳Zi10」がある。メジャーな地図ソフト全部って感じですな。
それから、NAVI CLIPを使って辿ってきた軌跡を地図上に表示して、旅行系ブログなんかで紹介するのもおもしろいだろう。
というわけで、使って楽しい、NAVI CLIP。毎日ガッツリ使うものではないけれど、気軽に使えてオモシロイ。地図好きやGPS好きはもちろんのこと、ノートPCでモバイルする行動派なら誰彼問わず、かな〜りオススメできる。ノートPC片手に、NAVI CLIPをポケットに忍ばせて出かければ、きっとイイ思いができますヨ!!
スタパ齋藤 |
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