これがプラズマのPX300。より薄く、フラットなフラットサーフェスデザインを採用。

 パナソニックマーケティング本部は10日、同社のうす型テレビシリーズ「VIERA(ビエラ)」の新ラインナップを、50V型から14V型まで一挙13機種発表した。今夏のアテネオリンピックに向けて、順次発売を予定している。「VIERA(ビエラ)」は、プラズマ/液晶といったデバイスで製品群を分けるのではなく、37V型以上ではプラズマ、32V型以下では液晶を採用している。同社のうす型テレビの製品群として昨年9月に登場して以来、地上・BS・110度CSデジタルチューナー一体型うす型テレビ市場の牽引車的存在として人気をほこっている。

 「VIERA(ビエラ)」2004年モデルでは画質のさらなる向上が図られており、プラズマモデルでは世界最高*1の36億2000万色表現を実現。また液晶モデルでは業界最高水準*2の23億6000万色相当の色表現が可能となっている。今回の画質の向上ポイントとしては、“深みのある黒”と“高階調表現”があげられており、暗いシーンの階調数をさらに細かくすることで表現幅を広げ、暗い中の微妙な差をしっかり再現している。

 これらを可能にしているのが、高画質システムの新「PEAKS(ピークス)」で、品番に300がつくハイエンドモデルに採用されている。新「PEAKS(ピークス)」は、NEW PEAKSプロセッサー、NEW PDP/LCD PEAKSドライバー、NEW PDP/LCD PEAKSパネルからなり、映像信号処理から映像表示までをフルデジタルで処理する高画質システムだ。

 とくにプラズマ/液晶の両モデルで明らかな画質向上をもたらしているのが、「ビビッドカラークリエーション」という技術で、従来はRGBの二次元色差平面で補正していたものを、輝度を加えた三次元色空間でカラーマネージメントするというもの。色合いと明るさを独立で補正することで、自然な肌色の再現に加え、青く澄んだ空や鮮やかな緑の芝生など、記憶に残るイメージのような美しさを表現する。これにより、空はより空らしく、芝生はより芝生らしく表現される。


これが液晶のLX300。視野角も広がり、どんな側面からでも画面が白く反射しない

 さらに、従来は画素単位(RGB3ドット)で処理していたものをRGBそれぞれを1ドットずつ処理する「サブピクセルコントローラー」を導入。これにより解像度と鮮鋭感が向上し、よりなめらかな映像表現が可能となっている。またプラズマモデルのPX300シリーズでは、動画表示性能に優れたプラズマテレビに残された課題の一つである動画疑似輪郭ノイズを大幅に低減し、動画再現性を向上させている。

 PEAKSパネルにも改善が図られ、プラズマのPX300シリーズでは輝度を約10%アップさせつつも消費電力をダウンさせることに成功。37V型でプログレッシブハイビジョンパネルを実現できているのはパナソニックだけである。また液晶のLX300シリーズでは視野角上下左右176度を実現し、斜めから見た際に感じられた白ボケが解消した。この広視野角により、部屋の端からでも寝ころんでも高コントラストを保ったまま見ることができる。

 本体デザインにも改良が加えられ、大画面でもコンパクトな設計になっている。たとえばプラズマモデルの42V型PX300では、コーナー置きの場合ブラウン管テレビの29型より省スペースに設置することが可能だ。専用台はより壁寄せが可能になり、大画面テレビが置けるか不安だった部屋でも無理なく設置可能となっている。また専用台のデザインもアルミ素材やガラスなど素材のもつ高級感を生かしながら、鏡面光沢カラーを採用したことで周囲のカラーを映り込ませ、あたかも映像が浮いているような「フローティングスクリーン」コンセプトを実現、あらゆるインテリア空間との融合を図っている。そして今年のモデルでも超スリムスピーカーを8個とツインウーファーを採用し、うす型でも迫力のサウンドを楽しめる。

 もちろんさらなる使いやすさも追求している。ユニバーサルデザインの導入により、本体前面のボタンは傾斜がついたうえ大きくなり、立った姿勢でも操作しやすくなっている。テレビ操作の基本となるリモコンでも、よく使うボタンのみに絞ったわかりやすいデザインで、各ボタンは操作しやすいよう大きくなっている。また、今回より本体前面に独立して装備されたSDメモリーカードスロットは、MPEG4の動画録再を可能にし、テレビ番組ガイド「EPG」やブロードバンド対応の生活情報サービス「Tナビ」など、従来の「VIERA(ビエラ)」で好評な機能を継承している。

 昨年登場して薄型テレビのトレンドを創造し続けるパナソニックの「VIERA(ビエラ)」。より高画質、より使いやすく、より美しいデザインの新ラインナップは、アテネオリンピックを大画面で美しく見るのにふさわしいモデルぞろいだ。

*1 2004年5月10日現在、うす型テレビとして
*2 2004年5月10日現在、液晶テレビとして

プラズマテレビ
TH-50PX300 6月発売 新PEAKSシステム採用 地上・BS・110度CSデジタル
TH-42PX300 6月発売 新PEAKSシステム採用 地上・BS・110度CSデジタル
TH-37PX300 6月発売 新PEAKSシステム採用 地上・BS・110度CSデジタル
液晶ワイドテレビ
TH-32LX300 6月発売 新PEAKSシステム採用 地上・BS・110度CSデジタル
TH-32LX30 6月発売 PEAKSシステム採用 地上・BS・110度CSデジタル
TH-26LX300 6月発売 新PEAKSシステム採用 地上・BS・110度CSデジタル
TH-26LX30 6月発売 PEAKSシステム採用 地上・BS・110度CSデジタル
TH-22LX30 7月発売 PEAKSシステム採用 地上・BS・110度CSデジタル
TH-22LR30 6月発売 DVDレコーダー一体型
液晶(4:3)テレビ
TH-20LW30 7月発売 BSアナログ[ワイヤレス]
TH-20LB30 6月発売 BSアナログ
TH-20LB3 6月発売 BSアナログ
TH-14LB2 7月発売 BSアナログ

■関連情報
□ビエラホームページ http://viera.jp/
□ビエラ開発ストーリー http://viera.jp/story/
□パナソニックサイト http://panasonic.jp/

■関連記事
□松下、2004年夏商戦「VIERA」の新モデル13機種を発表
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040510/pana4.htm
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http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040510/pana1.htm
□松下、業界最高レベル視野角176度のワイド液晶TV
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040510/pana2.htm