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ヒンジ部にカメラを配しているため厚みを感じない |
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まさにデジカメ感覚のフォーカスロック機能 |
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撮影環境に応じてモバイルライトが自動点灯する「オートフラッシュ機能」 |
世界のカメラ付きケータイの市場を切り開いたシャープとボーダフォン。新しいモデルが登場するたび、より高品質な撮影を可能にしながら、使いやすさもしっかりと追求し、市場でも常に高い支持を受け続けている。7月から販売が開始された最新モデル「V602SH」も注目されるところだが、実はV602SHには従来のカメラ付きケータイの進化から、大きくジャンプアップする機能が搭載されている。それが『光学2倍ズーム』だ。
カメラ付きケータイは11万画素に始まり、30万画素クラス、メガピクセル(100万画素クラス)、2メガピクセル(200万画素クラス)といった具合いに、画素数を向上させることで高品質な撮影を可能にしてきた。デジタルカメラなどを見てもわかるように、画素数を向上させれば、基本的に高品質な撮影は可能になるが、あらかじめ決められた倍率で、ファインダーに見える範囲しか撮影できなかった。より被写体に近づいた写真を撮ろうとすると、実際に歩み寄って写真を撮るか、デジタルズームを使うしかなかったわけだ。
これに対し、今回のV602SHはレンズを動かすことで撮影範囲をコントロールできる光学2倍ズームを搭載している。デジタルズームが画像の一部を引き伸ばし、切り抜くように撮影しているのに対し、光学ズームはレンズで拡大した画像を撮影するため、画素数のスペックを活かしながら、迫力のある画像を撮影することができるわけだ。もちろん、画質的にも光学ズームの方が優れていることは言うまでもない。
また、V602SHは従来のV601SHに引き続き、オートフォーカス機構を採用している。通常のデジタルカメラと同じように、シャッターを半押しすることでピントを合わせ、シャッターを押し切ると、ピントの合った撮影が可能になる。被写体にピントを合わせ、構図を変更できるフォーカスロックも利用することができる。ちなみに、カメラ起動時のファインダー内には撮影モードなどがアイコンで表示されるが、V602SHでは透過ピクトを採用することで、2.4インチのシステム液晶をフルに活かせるようにしている。
もうひとつ大きく変わったのが撮影スタイルを意識したボディデザインだ。従来は折りたたみデザインの端末を開き、メインディスプレイの背面に装備されたカメラを被写体に向け、撮影をしていた。これに対し、V602SHは利用シーンに合わせてボディを変化させられる「スウィーベルスタイル」を採用している。端末を閉じた「CLOSE Position」、通常の折りたたみ端末と同じようにボディを開いた「OPEN Position」、OPEN Positionから液晶画面を180度ターンさせ、自分撮りが簡単にできる「Self Shot Position」、そして、カメラと同じように撮ったり、映像を楽しめる「Viewer Position」という4つのポジションを選ぶことができ、V602SHを使う目的に合わせて、変化させることが可能だ。
さらに、V601SHで好評を得た多彩な連写モードなども継承されている。明るさやモバイルライトの色を変更しながら連続9枚の撮影をする「ブラケット連写」、5枚の連写画像を1枚の静止画に合成し、スポーツのフォームチェックなどに使える「オーバーラップ連写」にも対応する。この他にも約10センチまで被写体に近づける「接写」、7色の点灯カラーで多彩なカラーリング撮影が楽しめる「オートフラッシュ」、カメラの起動や設定がひとつのキーでできる「簡単カメラ操作」など、使い勝手の面もしっかり作り込まれている。また、画像サイズが大きくなると撮影後のデータ保存に時間がかかるのが悩みどころだったが、V602SHではこの時間が大幅に短縮されているのが嬉しい。


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メールや通話スタイルの「OPEN Position」 |
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自分撮りスタイルの「Self Shot Position」 |
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写真や映像を撮る、見るスタイルの「Viewer Position」 |
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