FOMA 900iシリーズの登場などを見てもわかるように、ケータイは日々、進化を続け、より使いやすく、便利な環境が整ってきている。自宅もブロードバンドが当たり前になり、ビジネスからプライベートまで、インターネットが欠かせなくなっているが、最近では外出先でブロードバンド環境が利用できる「公衆無線LANサービス」が注目を集めている。NTTドコモが提供する公衆無線LANサービス「Mzone」の魅力に迫ってみよう。 Mzone

モバイル環境を強化する公衆無線LAN
サービス
ドコモの「Mzone」

   

日額プランでも使えるMzone

 ここ1年ほどの間に、急速に注目を集め始めた公衆無線LANサービス。オフィスや家庭内でも利用されている無線LANを利用し、ホテルやカフェ、ファーストフード店など、身近な場所でインターネット接続を提供しようというサービスだ。ノートパソコンやPDAに搭載されている無線LAN機能を利用すれば、外出先でもブロードバンド環境のインターネット接続が利用できるわけだ。

 しかし、こうした便利な公衆無線LANサービスも「エリアも少ないし、そんなに使わないのに、毎月、料金が掛かるのは……」と、契約に二の足を踏んでいるユーザがいるようだ。確かに、自宅で利用するブロードバンドインターネット、外出先で日常的に利用する携帯電話に比べ、公衆無線LANサービスは利用頻度がそれほど高くないかもしれない。いつ使うのかもわからないのに、毎月、料金を払い続けるのは、ユーザとしてもちょっと敬遠したくなるだろう。

 そんなパートタイムなユーザのニーズに応えてくれる公衆無線LANサービスがNTTドコモの提供する「Mzone」だ。Mzoneでは月額2000円の『月額プラン』に加え、使った分だけ課金される日額500円の『日額プラン』が用意されている。いずれのプランもオンラインで申し込んだ場合の契約事務手数料が無料となっているため、とりあえず申し込んでおき、Mzoneに接続した日数分だけ、日額500円を支払うといった使い方ができる。もちろん、月に4日以上使うヘビーユーザであれば、月額プランの方が割安になるので、利用頻度をよく考えて申し込めばいいだろう。ちなみに、日額プランの有効時間は、ログインしてから24時間となっている。出張やセミナーなどで、長時間利用する場合でも安心して使い続けることが可能だ。

 こうした日額プランの公衆無線LANサービスは、Mzone以外にもいくつかの事業者が提供しているが、WEB等でプリペイドカードを購入する必要があったり、接続する度にIDやパスワードが変わってしまうなど、使い勝手の面で不満な点が残るものもある。これに対し、Mzoneは、一度申し込みをすると、IDやパスワードは継続的に利用することができ、利用の度に面倒な手続きをしたり、カードを購入するといった必要がない。つまり、契約していることがユーザの負担にならず、使いたいときにいつでも気軽に使えるサービスというわけだ。

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導入も容易なMzone

  これ1枚で、PHSの64Kと無線LANの両方が使える便利なデュアルカード「P-in Free 2PWL」
 
  Mzoneに接続し、ブラウザを起動すると表示されるログイン画面。
 
  Mzoneにログインすると、ポータル画面が表示され、最新情報などを見ることができる。
 
  Mzone対応ユーティリティプログラム。パソコンにインストールしておけば、最小限の手順で設定が可能。
 
  Mzone対応ユーティリティプログラムでは無線ネットワークの状態なども見ることができる。
  ユーティリティをインストールしておけば、オフラインでもエリア情報を検索できる。

 Mzoneは手軽に使うことができる公衆無線LANサービスだが、実際の使い勝手はどうなっているのだろうか。

 Mzoneで採用されている無線LANの規格は「IEEE802.11b」で、最大11Mbpsの高速データ通信が可能だ。IEEE802.11b準拠の無線LANは最も多く利用されている規格で、ノートパソコンやPDAにも多く搭載されている。すでに、IEEE802.11b準拠の無線LANを搭載したノートパソコンやPDAを持っていれば、ハードウェアなどを追加することなく、スマートな利用をすることも可能だ。

 もし、無線LAN機能を標準で搭載していないノートパソコン等での利用を考えているなら、市販されているIEEE802.11b準拠の無線LAN機器を購入することになるが、より広いエリアでモバイル通信を利用したいユーザには、NTTドコモが販売する無線LAN対応PHSカード「P-in Free 2PWL」がオススメだ。Mzoneに加え、PHSを定額制サービスの「@FreeD」で契約すれば、1枚のカードで無線LANとPHSのどちらも利用できるようになる。つまり、家でも会社でも、とうぜん外出先でも、これ一枚で足りてしまう。

 また、公衆無線LANサービスではセキュリティと使い勝手が気になるところだ。オフィスや家庭の無線LAN環境を見てもわかるように、セキュリティと使い勝手の良さは表裏一体の関係にあり、安易に接続性を重視してしまうと、セキュリティが甘くなってしまう。Mzoneではユーザの使い勝手も十分に考慮しながら、安心して公衆無線LANサービスを使えるような認証技術を導入している。

 まず、Mzoneでは、接続に利用する無線LAN機器のMACアドレス(固有番号)を登録するようにしている。MACアドレスは世界中のネットワーク機器に割り当てられる固有のアドレスで、利用する無線LAN機器を登録しておくことで、第三者のアクセスを防止することができる。

 また、無線LANを安全に使うために欠かすことができない「WEPキー」については、使い易さとセキュリティの両立を考え、「IEEE802.1x」という高セキュリティ技術を採用している。WEPキーは無線LANの暗号化通信に使われる暗号キーのことで、他の公衆無線LANサービスでは契約時に書類などでユーザに通知している。しかし、いざ使おうとしたとき、WEPキーの情報がわからず、接続できないといったことが起きる。また、固定化されたWEPキーはセキュリティ的にも不安を感じる方が多いのではないだろうか。これに対し、Mzoneで採用されているIEEE802.1xでは、ユーザごとに暗号キーを生成し、定期的に暗号キーを更新する仕組みになっているため、より安全に公衆無線LANサービスを使うことができるわけだ。

 ただ、こうした高度なセキュリティ環境を実現しようとすると、どうしても接続の際の設定に手間が掛かってしまうが、Mzoneでは「Mzone対応ユーティリティプログラム」を提供しており、初心者でも簡単にMzoneに接続できるようにしている。もちろん、前述の高セキュリティ規格「IEEE802.1x」にも対応済み。ユーザはMzoneを利用するパソコンに、Mzone対応ユーティリティプログラムをインストールしておけば、あとはMzoneエリアでユーティリティを起動し、IDやパスワードを入力するだけで、Mzoneのブロードバンドインターネット環境がすぐに利用できるようになるわけだ。

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サービスエリアも拡大中

 気軽に申し込みができ、初心者でも簡単に使える公衆無線LANサービス「Mzone」だが、実際の利用ではエリア情報が気になるところだ。

 Mzoneではホテルや空港、コンベンションセンターなどに加え、カフェやファーストフード店など、200カ所以上にエリアを展開している。これに加え、NTT-BPが提供している「無線LAN倶楽部」とのローミングも開始しており、Mzoneと無線LAN倶楽部の両方のエリアで利用できるようにしている。もちろん、今後もエリアは拡大される予定だ。

  実際にiエリアで検索した画面。周辺で10件もの対応エリアがあった。

 ただ、公衆無線LANサービスはいろいろなエリアに点在しており、いざ外出先で使いたいとき、どこで利用できるのかがわからなければ、せっかくのエリアを活かすことができない。そこで、Mzoneでは前述のMzone対応ユーティリティプログラムにMzoneサービスエリアの情報を収録し、パソコン上でいつでも参照できるようにしている。これだけでも便利だが、Mzoneではiモード対応ケータイでもサービスエリアを検索できるようにしている。このiモードでの検索ではiエリアを利用して、自分が居る場所から近いエリアを表示することも可能だ。

 公衆無線LANサービスを手軽に、安全に、そして便利に使いたいユーザなら、NTTドコモのMzoneは要チェックのサービスと言えるだろう。

■iモードでの検索手順
 [iMenu]→[メニューリスト]→[DoCoMoメニュー]→[ドコモホームページ/関東・甲信越]→[製品・サービス/サービスガイド]→[Mzone]

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■関連情報
 ・NTTドコモホームページ
  http://www.nttdocomo.co.jp/
 ・Mzoneホームページ
  http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/mzone/
 ・P-in Free 2PWL製品情報
  http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/products/card/p-in_free/2pwl/

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 ・Mzoneと無線LAN倶楽部が相互ローミングを実施
  http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/16132.html