【発表】パナソニックがLUMIXシリーズを一新

手ブレ補正ジャイロと高画質エンジンが改良され全機種が、さらに魅力的になって登場した。
今回はこの中からコンパクトモデル「FX7」を中心に新製品ラインナップを紹介しよう。
驚くほどコンパクトに
   今回の4.0メガモデル「FX2」と5.0メガモデル「FX7」は、それぞれ現行3.2メガモデル「FX1」と4.0メガモデル「FX5」の後継ラインナップとして登場する。しかし、よくありがちな記録画素数の若干アップとその他機能面でのマイナーチェンジという次元ではなく、まったく新しいラインナップといっていいほど印象が異なる。まず第一に、その本体サイズだ。
 

薄くてもしっかりグリップできるデザイン

 「FX2」と「FX7」は本体サイズは同じで、横94.1mm×高さ50mm×奥行き:24.2mm(最薄部 19mm)となっており、現行の「FX1」や「FX5」と比べて体積比約2/3を実現した。重量も30〜35グラムの軽減となっており、大幅な小型軽量化を達成したのだ。この本体サイズは、たばこの箱と比べると、長辺と奥行きで数mm大きいだけにすぎず、いかに小さいかわかってもらえると思う。

 そして小さいだけではなく、スタイリッシュであること。これもLUMIXを語るうえで欠かせないキーワードだ。「FX7」ではデジタルカメラの定番的「シルキーシルバー」のほか4色のラインナップが用意されている。マット処理され高級感ある「ピンクブロンズ」、独特の手触りが特長の触感塗装が施された「コンフォートブルー」、ピアノの黒鍵を連想する「グロスブラック」と、個性派ぞろいだ。レンズはライカDCバリオ・エルマリート3倍ズームを搭載し、電子4倍ズームとあわせて最大12倍ズームとなっている。

FX7のカラーバリエーション。左からシルキーシルバー、ピンクブロンズ、コンフォートブルー、グロスブラック

 しかし、デジタルカメラは小型軽量化するにつれ、新しい問題を抱えていくことに。小さくて軽く、手軽に撮れるぶん、手ブレしやすかったのだ。この問題についてLUMIXでは現行機種で光学式手ブレ補正ジャイロを搭載することで解決した。でも今回のモデルチェンジの大幅小型軽量化でも光学式手ブレ補正ジャイロは搭載されているのだろうか。

 
小さくても手ブレなし! もちろんLUMIXだから
 

 LUMIX2004年モデル4機種にはすべて光学式手ブレ補正ジャイロが搭載されている。とくにたばこの箱とほぼ同じサイズの「FX2」と「FX7」にも搭載されているのがここでの二つ目の驚きである。

 小さいデジタルカメラは片手で撮影することが多く、本体の軽さと相まって撮影時に手ブレを起こしやすい。コンパクトタイプのデジタルカメラやカメラ付き携帯電話をお持ちの方は、手ブレの経験が少なからずあるはずだ。だが、コンパクトタイプだからとあきらめていないだろうか。また手ブレは撮影時や撮影直後に気づかず、あとでプリントしたときやパソコンで表示したときに気づいてがっかりすることが多い。せっかく手軽に撮影できても失敗していては意味がない。コンパクトで、なおかつ失敗なく撮影できるデジタルカメラがほしいと願っている人にとって、手ブレ補正は待望の機能だった。

 LUMIXで採用されている光学式手ブレ補正ジャイロは、電子式やCCD駆動式と比べて検知速度が速く、暗い場所や乗り物による微振動、マクロ撮影や望遠撮影でも心配なく、小型軽量デジタルカメラの手軽さと機動力を最大限に活かせるのだ。

 「FX2」と「FX7」で採用された光学式手ブレ補正は、検知・処理性能の向上や画像処理エンジンチップのパワーアップなどの改良により効果が大幅にアップした。これによりますます手ブレの心配はなくなり、画質の向上にも貢献しているというわけだ。「FX2」と「FX7」の本体上部に手ブレ補正ボタンを新設し、常時ONのモード1、シャッターを押したときのみ作動するモード2、OFFがワンタッチで切り替え可能だ。

 
背面の半分以上が液晶モニター!
 
 

FX7に装備されている2.5型液晶モニター

 三つ目の驚きは、液晶モニターの大きさだ。「FX2」では2.0型、「FX7」ではなんと2.5型液晶モニターが採用されている。従来は1.5型で、背面面積の1/3にも満たないサイズだったが、「FX2」で背面の半分以上、「FX7」にいたっては背面の2/3が液晶モニターだ。どのような状態かというと、親指がかかる部分以外はすべて液晶なのだ。

 コンパクトデジタルカメラのメリットは、背面の液晶モニターで確認しながら撮影できる点であり、光学ファインダーは「おまけ」のような存在だった。実際に撮影している場面で、光学ファインダーをのぞき込んで撮影している人は皆無に近い。そこで「FX2」と「FX7」では思い切って光学ファインダーを廃止し、液晶モニターの拡大に踏み切った。その効果のほどは、ぜひ実物を手にとって確認してほしい。細部まで確認できる大型液晶モニターを見たら、もはや従来のデジタルカメラは使えない!

 さらに屋外で液晶モニターが見にくい場合に威力を発揮するのが、新採用の「パワーLCD」。DISPLAY/PWR LCDボタンを長押しすることで画面の明るさが約40%アップできる。明るく見やすくすることで、大型液晶モニターの威力を最大限に高められるというわけだ。

 
きれい、はやい。さらなる高画質 ヴィーナスエンジンII
 

 今年のLUMIXで進化したのは、これらだけではない。LUMIXシリーズの心臓部といえる高画質処理エンジン「ヴィーナスエンジン」も「ヴィーナスエンジンII」へ進化した。さて、「ヴィーナスエンジンII」とはどのようなものだろうか。

 まず、光学式手ブレ補正ジャイロの演算処理を「ヴィーナスエンジンII」側で受け持つことで効率アップと手ブレ全周波数において抑制効果を大幅改善。解像度も斜め1.5倍に加えて水平/垂直解像度を10%アップさせ、よりエッジのきいた高画質を実現している。また従来では暗部のノイズが気になっていたが、輝度レベルに応じたレベルディペンデントNR(ノイズリダクション)により明るい部分の解像感を損うことなく暗部ノイズの軽減に成功した。

 そして色再現性においても、従来の4軸色補正から12軸色補正に進化した。色平面(色相)を12分割し、各領域ごとに独立して色のゲインと色相補正が可能になったため、従来よりも発色にすぐれてきめの細かい画質を実現した。

 また「ヴィーナスエンジンII」では処理の効率化を高めた結果、連写性能は従来より向上し、メモリーカードの容量いっぱいまで連続連写を可能にしたフリー連写モードも新たに加わった。撮影間隔も従来の1秒以下(AF含まず)から約0.3秒にまで短縮された。さらに処理速度アップは、AF機能にもスピードアップをもたらし、AF測距点が最大9点、高速AF駆動の3点測距など、フォーカシング性能が大幅に向上している。このように「きれい」を「はやい」を同時実現するのが「ヴィーナスエンジンII」なのだ。

 
高倍率ズームモデルも進化
 
 

FZ3

 
 

FZ20

 以上、2004年LUMIXの特長を、コンパクトタイプを中心にお伝えしてきたが、高倍率ズーム搭載モデルも強力に進化している。35mm換算で35〜420mmをカバーする全域F2.8高倍率12倍ズーム、ライカDCバリオ・エルマリートレンズ搭載の3.0メガピクセルモデル「FZ3」と35mm換算で36〜432mmをカバーする全域F2.8高倍率12倍ズームのライカDCバリオ・エルマリートレンズ搭載の5.0メガピクセルモデル「FZ20」だ。これらにも「FX2」と「FX7」と同様に改良された手ブレ補正ジャイロと「ヴィーナスエンジンU」が採用され、従来と比較すると格段に進化しているといえる。

 またLUMIXのメリットとして、SDメモリーカードによるAV機器とのネットワークがある。SDメモリーカードスロットを備えるうす型テレビ「VIERA」やDVDレコーダー「DIGA」などと連携することで、大画面で鑑賞したりDVD-RAMに大量に写真を記録したりといった楽しみが広がるのも、パナソニックのLUMIXシリーズを使うよろこびといえる。

 このようにLUMIXは、やはり今年も我々ユーザーを驚かせてくれた。だが、LUMIXの魅力はここに収まるだけではない。ほんとうの驚きは、LUMIXを実際に手にして撮影したときに感動とともにわき上がることだろう。

 スタパ齋藤氏による徹底レビューと実写レビューを予定しています。スタパさんがLUMIX FX7にどのくらい驚いたのか、ご期待ください!!

 

■関連情報
・パナソニックサイト
 http://panasonic.jp/
・LUMIXサイト
 http://panasonic.jp/dc/
・Panasonic Headline
 http://www.watch.impress.co.jp/panasonicheadline/

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