本格的なオートストロボ搭載

 カメラ付きケータイも高画素化が進み、いよいよメガピクセル級が主流の時代に入ってきたようだ。カメラの高画素化は高品質な写真を撮れることを目指したものだが、実際のシーンではなかなか思うような写真を撮れないこともある。たとえば、暗めの室内や夜の撮影ではどうしても光量が不足するため、感度のいいCCDを採用したカメラ付きケータイでも対応できないケースが多い。

 A5502Kは背面に100万画素CCDを採用したメインカメラ、ディスプレイ側には自分撮りのための11万画素CMOSイメージセンサを採用したサブカメラを装備しているが、メインカメラ側には本格的なオートストロボが搭載されている。このオートストロボはCCDから入ってくる信号で周囲の明るさを判断し、暗い場所で自動的に発光させるというものだ。明るさは従来のカメラ付きケータイで採用されているLEDタイプに比べ、約4倍の光量を確保している。サンプル写真を見れば、一目瞭然だが、真っ暗な場所でもちゃんとした撮影ができるわけだ。ちなみに、ストロボはオートのほか、ユーザーがON/OFFに設定でき、約2m程度までを明るく撮影することが可能だ。オートストロボは従来のカメラ付きケータイに採用されているLEDタイプよりも光量が強いため、被写体との距離をある程度、確保した方がきれいに撮影できる。

サンプル写真


暗い室内でも、フラッシュのありなしで撮れる写真もこんなに違う。   逆光のシーンでも、フラッシュは威力を発揮する。

 また、誰でも手軽にシチュエーションに合わせた撮影をできるようにするため、「オート」「屋内」「屋外」から選択できる「撮影シーン設定」を用意している。ムービーの撮影時には、高輝度LEDによるムービーライトを利用することが可能だ。

 さらに、メインカメラで「メガピクセル」や「VGA」で撮影した静止画は、「壁紙サイズ」などにリサイズできるうえ、横長で撮った画像も[7]キーや[9]キーで回転、[#]キーで拡大ができるため、全画面の壁紙も容易に作成することが可能だ。


  QRコード&多彩なムービー機能

 A5502Kに搭載されているカメラは、メイン側が最大1152×864ドット、サブ側が240×320ドットの静止画を撮影でき、ムービーはメイン、サブともに、240×176ドットの大画面モードで撮影可能だ。焦点距離はメイン側が通常撮影で約90cm以上、マクロ撮影で約10cm、サブ側は約20cm以上となっている。きれいな仕上りの撮影をするためにもユーザーは、ぜひこの距離を覚えておきたい。

  京セラオフィシャルサイト「サイトK」へ

 ところで、A5502Kのカメラにはもうひとつ注目すべき点がある。それはau初となるQRコード読み取り機能だ。A5502KのQRコード読み取り機能は、EZアプリ(BREW)によって実現されており、アプリを起動し、ファインダー(メインディスプレイ)にQRコードを映し出せば、あとは自動的に認識するという仕様になっている。QRコードは雑誌などに採用されるほか、最近では市販の地図などにも掲載されるようになっており、これからのケータイには欠かせない機能になると見られる。A5502Kなら、EZナビウォークにも対応しているため、位置情報と連携したサービスの登場なども期待できそうだ。

 また、同じカメラ周りでは、ムービーの編集機能が充実している。auではムービーメールを積極的に展開しているが、A5502Kでは撮影したムービーのスロー再生、コマ送り再生などに加え、カットや切り出し、つなぎ合わせといった本格的なムービー編集機能も用意されている。A5502Kの大画面モードでのムービー撮影では、最大約300秒の撮影ができるので、撮影時は少し余裕を持って撮影しておき、必要な部分を編集して利用するといった活用もできるわけだ。ちなみに、撮影したムービーや静止画はminiSDメモリーカードに保存できるので、64MBなど大容量のminiSDメモリーカードを購入し、A5502Kをフル活用することも可能だ。


  QRコード読み取り機能の説明  
Tips 瞬時に送れる「撮速メール」

 「撮った画像をすぐに送信する」という機能は、現在のカメラ付きケータイに欠かせないもの。その場の雰囲気をすぐに伝えられるからこそ、カメラ付きケータイは面白いわけだが、A5502Kには京セラ製端末でおなじみの「撮速メール」という機能が搭載されている。「撮速メール」はあらかじめ登録しておいたメールアドレスに対し、カメラで撮影した画像を瞬時に送れるというものだ。オープンスタイルで構えて撮影し、画像がディスプレイに表示されたら、あとは[撮速メール]ボタンを押すだけで、あらかじめ設定した宛先に画像付きメールを送ることができる。頻繁に画像付きメールをやり取りするユーザーは、ぜひとも知っておきたい機能だ。





■関連情報
・製品情報(KDDI)
 http://www.au.kddi.com/seihin/kinobetsu/seihin/a5502k/

・製品情報(京セラ)
 http://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/consumer/a5502k/

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 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/16861.html

 

法林岳之
1963年神奈川県出身。パソコンから携帯電話、PDAに至るまで、幅広い製品の試用レポートや解説記事を執筆。特に、通信関連を得意とする。「できるWindowsXP基本編完全版」「できるADSL eAccess版 無線LAN対応」「できるVAIO 基本編 2003年モデル対応」など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。(impress TV)も配信中。

 

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第1回「閉じたまま使えるリボルバースタイル」 第2回「電子コンパス内蔵でラクラクEZナビウォーク」 第3回「オートストロボ&メガピクセルカメラを使いこなす」