とにかく速い、今年のディーガ
出ました!! 2005年ディーガ新ラインナップ!!

 DVDレコーダーは、いまや一家に一台ってな感じで、ドバドバドバーッと普及してきている。しかも! これまでメーカー主導でスペック競争がバチバチとくり広げられてきたが、最近はユーザーも詳しくなってきて、使い勝手も求めるようになっている。そんな中、機能も性能にも価格も使い勝手もグレードア〜ップな2005年ディーガ新ラインナップがキターッ!。筆者としても「そろそろ新しいレコーダ欲しいかもな〜」と考えていたところへ、ぶっちゃけ、非常に魅力的な機能・性能を満載したラインナップが登場したモンだからも〜辛抱たまらん!!

 てな勢いで早速新型ディーガを試用してみたわけだが、結論から言って、今度のディーガは今すぐ使いたい!! と思わせる魅力がテンコ盛りなのであった。

 新しいディーガは、まず何をさせても高速。ていうか超っ速。ていうか激ッ速!! キモチよ〜く使える。加えて高画質。新しいディーガエンジン(ディーガエンジンU)により、恐らくこれまで誰も想像しなかったビックリ級の画質体験ができる。また既に多数のモデルを生み出してきた実績・ノウハウから、細かな使用感・機能も高度に洗練されたハードウェアとなっており、幅広いユーザーの要望に応える製品へと成熟している。

 でまあ、速いし高画質だし十二分な機能を持ってるしで、文句ナシ&大活躍してくれそうな新型ディーガなのだが、とりわけ「オッ!!」と思うのは、何かにつけて平易であり容易でありイージーであること。DVDレコーダとしては、実はかな〜り高度で先進的なコトをヤッてくれる新型ディーガなのだが、使っていて全然難しくないのだ。スゴイことができるのに、かんたん。

 いやホント、俺なんて既に三台のディーガ(古いモデルですけど)を使ってますけど、新しいディーガをいじくったら、「この機能をこんなにラクに使えんの!?」と、俺愛用のディーガが霞んで見えたりして……。

 ともあれ、機能的にも性能的にも成熟の域に入ったと思ったら、今度はユーザーフレンドリーさまでズシャァッと備えた新しいディーガ。まずはザッとそのラインナップを見ていこう。


さらに薄くなって精悍な“顔”に
選べる5機種、従来モデルも一部併売

 新しいディーガは全5機種。それぞれ個性的で実力派のモデルだが、わかりやすくするために、これら5機種を録画・再生メディア別に分けてみよう。

 まず録画・再生メディアとしてHDD・DVDに両対応したモデルに、DMR-EH60とDMR-EH50がある。両機種の主な違いはHDD容量とBSアナログチューナーの有無だ。具体的には、DMR-EH60のHDD容量が300GB(LPモードで最長約266時間録画可能)で、DMR-EH50が200GB(LPモードで最長約177時間録画可能)。DMR-EH60にはBSアナログチューナーが内蔵されている。俺的には、新しいディーガの持ち味を存分に楽しめるDMR-EH50が超気になるところだが、地上アナログもBSアナログもどっちも見たいしたっぷり録りたい!! って人にはDMR-EH60であろー。

 録画・再生メディアとしてHDD・DVDに加えVHSビデオにまで対応しているのがDMR-EH70Vだ。HDD容量は200GB(LPモードで最長約177時間録画可能)で、チューナーとしてはBSアナログチューナーと地上アナログチューナーを2基搭載している。VHSテープ資産を生かしつつ、最新のDVDレコーダの楽しさをガッツリ堪能できるという欲張りモデルと言えよう。

 ちなみに、以上の3モデル全機種にはSDカードスロットが実装され、スゲぇ便利なリモコン(かんたんくるくるリモコン)も付属する。また詳細は後ほど説明するが、1秒EPG表示(※1)や1秒録画スタート(※2)、それからムチャ使いやすいテレビ番組ガイド表示にも対応している。

 それから、録画・再生メディアとしてDVDとVHSに対応しているのがDMR-ES30Vだ。VHS資産とDVDの快適さを両立したシンプルなモデルだが、地上アナログチューナーを2基搭載しているのでDVDとVHSにそれぞれ違う番組を録画できたり、1秒録画スタート(※2)機能を使えたりと魅力は大きい。

 最もシンプルなモデルとなるDMR-ES10の録画・再生メディアはDVDのみとなるが、1秒録画スタート(※2)機能が使えるので録画時の快適感は上位機種に肉迫するものがある。

 これら最新モデル全機種は録画・再生メディアとしてDVDに対応しているわけだが、何と新しいディーガったら!! これら5モデル全機種がDVDマルチフォーマット対応!! 具体的には、DVD-RAMやDVD-Rを始め、DVD-RWにDVD+RにDVD+RWまで全〜部再生可能!! DVD-RAMに関してはカートリッジの有無に関わらず再生可能!! モチロンDVDオーディオ(2chステレオ対応)も再生可能!! 録画に関しても、DVD-RAM、DVD-R、DVD-RW(ビデオモードのみ)、DVD+R、と非常に幅広いメディアに対応している。ん〜頼り甲斐があるっていうか、もうメディアのコトで困ったり悩んだりする必要ナシですな。

 それから、これら全機種がLP(長時間)モードでSP(標準)モード並みの高画質録画・再生を実現したディーガエンジンUを搭載している。詳しくは後述しますけど、この“LP(長時間)モードでもSP(標準)モード並みの高画質録画・再生”って点、マジ凄いっス。

 それと、従来からのモデルとして、ホームネットワーク対応のDMR-E500H、どっちも録りモデルのDMR-E330HとDMR-E220H、ブルーレイディスク&DVD対応のハイビジョン録画モデルのDMR-E700BDが今までどおり販売される。

 てなわけで、新世代モデル5機種が加わって全9機種となったディーガシリーズだが、今回は俺的に最も気になるモデル、DMR-EH50を試用してみた。以降、主にDMR-EH50の使用感等についてレポートしてみたい。


本体操作部もますます洗練
   
 
使いやすい位置にSDメモリーカードスロットが
   
 
前面部にすっきり収納した端子
   
 
背面には当然豊富な端子群が
速っ。はやっ!! ハヤ〜ッ!!!!

 ウヒヒヒヒ〜新型ディーガDMR-EH50使い倒しちゃうよぉ〜と若干キモめの笑みを浮かべた俺がビビッて真顔に戻って驚いて声を上げたのは、付属リモコンのボタンを押した瞬間であった。

 何しろ速いこと速いこと!! 何をするのに何秒かかるかナ〜と計測しようとして用意したストップウォッチを押す暇ほぼナシ!! 俺の反射神経を上回る新型ディーガなのかーッ!! てな気分である。

 例えば、よくあるケース。あっ今おもしろい番組やってる〜録らなくちゃ!! と思った瞬間DVDレコーダの電源オン。次いでDVDレコーダのチューナーのチャンネル合わせる。さらに録画ボタン押下。で、目的の番組を録画するわけだ。

 が、DVDレコーダの場合、電源オンから録画開始まで速くとも10秒くらい、普通だと20秒から30秒くらいかかるじゃないスか?焦ってるだけに、その秒数が、長〜い長〜いイライラ時間に感じられるじゃないスか。もぉぉ〜っ、早くしてッ!! てなストレス。

 しかしDMR-EH50の場合、まず電源が入って録画準備完了になるまでの時間が超ッ速!! リモコンの[電源]ボタン押した瞬間、画面上にチューナーからの映像が出たりする。それだけではなく、[電源]ボタン押下→チャンネル選択→[録画]ボタン押下、というリモコン操作を連続的に行っても、DMR-EH50が“しっかりついてくる”のだ!!

 放映中の番組を今すぐ録画したい!! という状況下、具体的に行うリモコン操作は、[電源]ボタン押下→チャンネル選択([数字]ボタン押下)→[録画]ボタン押下、という順になるが、DMR-EH50の場合は、レコーダー本体の反応を待たずして[電源]→[チャンネル]→[録画]のボタンを順にパパパッと押しちゃえばいい。すると、なんかDMR-EH50のフロントパネルの表示が出た……と思う間もなく録画開始。この間、2秒程度。体感的には待ち時間0秒って感覚であり、ウソみたいに高速である。

 今までのストレスは何だったんダーっ!! 録画開始時の俺の待ち時間は何だったんだぁーッ!! 夕日に向かってバカヤローっ!! といった気分になりましたよマジで。何しろ、電源っチャンネルっ録画ッ!! ってボタン連打した瞬間にもう録画始まってる感じ。ちなみにこの“激っ速録画開始”の機能、DMR-EH50の電源を入れた状態からだと1秒で録画を開始するってコトで“1秒録画スタート(※2)”機能と呼ばれており、ディーガ最新モデル全5機種が持つ能力だ。ともあれ、ある種のカルチャーショックとも言える反応速度なので、ぜひ一度体験してみてほしい。

 なおこの“1秒録画スタート(※2)”以外の面でも、新しいディーガは全体的にすこぶる軽快である。DVDーVideo等の読み込み・再生から各種メニュー画面の表示・反応まで、いろいろな側面から検証してみたが、待たされるとかイラつくというストレスはほぼ皆無。何をしても、ユーザーの指示に対して即座に従い、テキパキと動いてくれる。

 この動作・反応速度の速さは、もちろん大きな快適さにつながっているが、それに加えて“機械の動作が遅いことからくるユーザーの勘違い”も激減させた。例えば前述の状況下、電源オンから録画開始までに時間がかかるレコーダーだと、「あれ? 電源ボタン押せてなかった?」などと思って、余計なリモコン操作を加えたりしがちだ。結果、電源が入った途端にまた電源が切れちゃったりして、要はトラブるし、イラつくわけだ。

 新しいディーガの動作・反応速度は、そういうトラブルまでも防ぐ安心な性能だとも感じるし、何よりもユーザーを戸惑わせない。ユーザーの指示通りにキッチリ&テキパキと動いてくれる点でも、ハードウェアとしての快適さやかんたんさを痛感する。


このボタンを押すと電源オン→テレビ番組ガイドが一瞬で!
すんごぉ〜く便利なテレビ番組ガイド

 ディーガと言えば使いやすいEPG。すなわち新聞のテレビ欄風表示で番組表が見られて、そこから録画予約がデキまくりという便利機能である。新しいディーガのEPGはどーなってんのかナと思って試したら、これがまた予想外の進化を遂げていたので拙者ビックリ。

 まずはその速さである。EPGに速さも何も……と思ったソコのアナタ!! ディーガのEPGは速い!! マジ速いッ!! てのは、例えばDMR-EH50の場合、レコーダー本体の電源がオフの状態から、いきなりリモコンの[番組表]ボタンを押せば即、画面上にテレビ番組ガイドが表示される。気合入れてストップウォッチ計測してみたら1秒弱って感じなんスけど、体感的には押した瞬間番組表が出現!! てな感覚。ウルトラスペシャルスーパー速いのである。

 単に新聞のテレビ欄と同じ見え方をし、そこから録画予約ができるってだけで快適な機能だが、この速さによってさらに身近なものになったって感じ。新聞やテレビ雑誌を開くよりディーガのテレビ番組ガイドを表示するほーが素早いし、何より押せば即表示。思い立った瞬間にスグ表示&閲覧できるのは本当に便利だ。

 でも、単に電源オフ時からのEPG表示が速い、ってだけじゃない。新しいディーガのテレビ番組ガイド表示には、スゴい新機能が隠されていたのダッ!! はいテレビ視聴・録画野郎の皆さん、ビックリしたり喜んだりする準備してくださ〜い。いいですか〜。深呼吸して〜。

 何と新しいディーガのテレビ番組ガイド表示は、最大7チャンネル分を同時に表示することができるっっ!! 具体的には、首都圏の場合なら、1、3、4、6、8、10、12の各チャンネルの番組を同時表示可能で、時間軸は4時間分。見栄え的にはまさに新聞のテレビ欄!! こーんなに一覧性に優れているEPG表示、これまでの家庭用DVDレコーダーにあったろうか!?

 ちなみに、チャンネル数は従来通りの3チャンネル分と、5チャンネル分、それから最大の7チャンネル分を黄色の[黄]ボタンで容易に切り替えられる。また、表示設定は次回のテレビ番組ガイド表示にも継承される。

表示チャンネル数が3チャンネル分と、5チャンネル分、7チャンネル分に切り替え可能

 超速攻で表示され、一覧性も抜群の新しいテレビ番組ガイド機能だが、もちろん、選んだ番組を数度のボタン押下で録画予約可能だ。このテレビ番組ガイド機能および録画予約機能、使い慣れちゃうと無くて予約録画なんざぁできるかッ!! てな心意気になってしまうほど便利なわけだが、さらにひとつ、非常に便利な機能が加わった。

 それは“語句登録”機能である。

 語句登録機能とは、あらかじめディーガに任意の語句を登録しておき、その語句をキーワードとして番組検索をしたり、あるいは文字入力時に登録語句を指定して入力することで入力の手間を省いたりする機能だ。が、コレをちょいと活用すると、予約録画と録画番組の管理がチョー便利&快適になったりする。

 登録する語句は任意に入力できるが、テレビ番組ガイド表示の番組名等の一部をコピー&ペースト感覚で登録することもできる。で、例えば料理番組好きな人は、番組情報から“料理”なんて言葉を語句登録しておくわけですな。そして録画した(する)料理番組のタイトルの頭に、登録した“料理”を入れる。こうすると、料理関連の録画タイトルの頭には、全て“料理”という文字列が付く。これで、まずはどんなコンテンツを録画したのかよくわかるようになるわけだ。

番組表から「コピペ」で語句登録可能! こりゃ楽勝!!

 加えて、再生ナビ機能でそのタイトルを活用する。再生ナビ機能は、録画した番組等を動画入りのサムネイル表示させたりする機能だが、タイトルや録画日等が並ぶリスト表示にすることもできる。で、リスト表示にすると、タイトルや録画日やチャンネル等を基準にして録画したコンテンツの並び替えができる。つまりソートができる。ここで、チャンネルを基準に並び替えを行えば、ほら!! チャンネル順にズラリとまとめて一覧できるじゃあ〜りませんか!!

再生ナビ機能のリスト表示でチャンネル順に並べ替えしてみた

 てなわけで、便利なうえに一覧性も高く、さらには語句登録機能や再生ナビ機能と連携して録画ライブラリの整理まで手伝ってくれる新しいディーガなのである。なお、新型ディーガのうちでこのテレビ番組ガイド機能や語句登録機能を使える機種は、HDD搭載モデルのみとなる。


もちろん買うぜ、今年のディーガも!!

 ともかく、こーゆー便利&高度な機能を、非常に容易で平易でかんたんなリモコン操作だけでパパパッと行える新型ディーガ。こりゃヤバい!! 欲しい!! 欲し過ぎる!! こんなふーに色々なコトがデキて、便利に活用できて、それをラクして行えるレコーダーが欲しかったんだよ俺は!! などと物欲汗吹き出し中の俺なのである。



※1 クイックスタート「入」、番組表ボタン操作時。
※2 DVD-RAM、クイックスタート「入」時。


■関連情報
・ディーガサイト  http://diga.jp/
・パナソニックサイト  http://panasonic.jp/
・開発ストーリー  http://panasonic.co.jp/products/story/dvd_4/case01/case01.html
・Panasonic HEADLINE  http://www.watch.impress.co.jp/panasonicheadline/

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