2004年になってDVDレコーダーに求められる要素は、昨年と比べて格段に多くなっている。そのひとつが「VIERA」などの大画面うす型テレビの登場で、視聴者がより高画質を求めるようになっていること、ほかには昨年末に始まった地上デジタル放送などへの対応が必須になっていることだ。これらの要望はパナソニックに寄せられており、今回登場するラインナップは、もちろんユーザーの声を反映している。 まずユーザーの声で多かったのは、“時間”へのこだわりだった。より長い時間録画したい、より速くダビングしたいという要望だ。ユーザーにとっての願望は、メーカーにとってはきびしい挑戦でもある。そして「DIGA」新モデルでは、ユーザーの要望を満たす世界最長録画(※1)と世界最速ダビング(※2)を実現している。
※1 E85H・E95H 2004年3月9日現在。160GB/250GB HDD内蔵DVDレコーダーにおいて。EP8時間モード時。160GB:約284時間録画。250GB:約443時間録画。 4月発売予定のハードディスク搭載モデル「DIGA E85H(DMR-E85H)」を例にとると、160GBのハードディスクでは世界最長の約284時間の録画が可能(2004年3月9日現在・EP8時間モード時)。そして9.4GBのDVD-RAMに最長約16時間の録画ができる(9.4GB DVD‐RAM・EP8時間モード時)。さらに5月発売予定の上位機種「DIGA E95H(DMR-E95H)」は250GBハードディスクを搭載し、250GBで世界最長約443時間という驚異の録画時間を達成。(2004年3月9日現在。250GB HDD内蔵DVDレコーダーにおいて。EP8時間モード時。約443時間録画) 「世界最」はこれだけではない。ハードディスクからDVD-Rへのダビングで世界最速の約32倍速、ダビング時の待ち時間が大幅に短縮された(2004年3月9日現在。EP8時間モード時。4×高速対応DVD−R使用時)。例えば、1時間ドラマなら、わずか約2分 というダビング時間になる。 DIGAの現行モデルもユーザーに高く支持されているが、さらなる要望に世界最「長」・世界最「速」でこたえているのは見事といえるだろう。 |
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今年の「DIGA」が目指したのは“時間”への挑戦だけではない。現行モデルの高画質技術をさらにブラッシュアップし、ノイズリダクションの強化やスポーツシーンなど動きの激しい映像などでリアルタイムにビットレート改善を制御するスーパーハイブリッドVBRなどの導入により、長時間録画モードを中心に全モードで画質を向上させることに成功。これにより従来はEPモード6時間が最長だったところ、今年のモデルでは8時間モードを同等の画質で実現している。 また、ノイズが現れやすい領域において重点的にビット量を多く割り当てて画質改善をはかり、長時間録画モードで目立っていたブロックノイズやモスキートノイズの軽減に成功している。「VIERA」などの大画面うす型テレビの登場により、ユーザーが細部まで見渡せる環境になってきているだけに、画質のさらなる向上はユーザーからすれば当然の要望だ。「DIGA」の新ラインナップでは“戦略的”技術によって、すべての録画モードで画質を向上させ、とくに長時間録画モードで8時間モードを新設できた点が、「世界最長」録画時間の達成に大きく貢献している。 |
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性能がアップしても、その分操作が難しくなっては意味がない。とくにビデオデッキの操作でつまずいた世代には、DVDレコーダーはさらに複雑になっているのでは、という誤解がある。しかし、DVDレコーダーの操作は、さまざまなナビゲーション機能などによって、ビデオデッキとは比較にならないくらいカンタンになっているのだ。 とくに「DIGA」のハードディスク搭載モデルで利用できるテレビ番組ガイド(EPG)は、新聞などのテレビ欄と同じ感覚でテレビ画面に表示され、閲覧しながらの録画予約が可能となっている。縦軸にチャンネル、横軸に時間というおなじみの表示で、裏番組を視野にいれつつリモコンのボタンで予約設定ができる。これならビデオデッキのGコード予約などが面倒だと思った人も、まったく悩まずに録画予約できるだろう。 また「DIGA」の基本的な設定画面も、一部わかりにくかった(トルツメ)項目別の分類から、「何をしたいか」の目的別でメニューが整理され、使い勝手が根本から改善されている。これなら買った直後でも、しばらく使った後に設定を変更するときでも、取り扱い説明書を開かなくても設定操作に迷うことはなくなるはずだ。 さらに、録画番組再生時の操作性も、一覧画面と動く映像を組み合わせることで、まったくストレスのない使い心地となっている。番組を選ぶ際に、再生候補として選んだ番組がサムネイル動画で動く映像と音声で確認できるため、連続ドラマなどで毎回同じオープニングの番組でも非常に選びやすくなっている。ハードディスク搭載モデルでは、従来と同様のリスト表示も可能で動く映像で確認できる。 チャプター編集では不要なシーンをカンタンに削除が可能で、再生しながらチャプターボタンを押し、不要なチャプターをあとで消去すれば、ビデオテープでは困難だった編集が実にカンタン。さらに好きなチャプターだけ集めて再生できるプレイリストも使い勝手が向上している。操作の基本中の基本となるリモコンでもボタンの数を減らし、操作頻度で色分けと配置を工夫してあり、従来機と比べてレイアウトが一新された。本体のディスプレイの表示やよく使うボタンは大型化されるなど、すべてにわたって使い勝手が大幅にアップしている。 |
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というわけで、発売が待ち遠しい「DIGA」2004モデルのラインナップを紹介しよう。下記のほかにも、2層ブルーレイ・ディスクによりハイビジョン画質で録画可能なモデルも参考出品されている。
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