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 海外のPCブランドに精通した方であればグレイ(エイリアン)がトレードマークの「Alienware(R)」というブランドはご存じだろう。Alienware(R)は現在デルの傘下。今回、Alienware(R)ブランドのノートブックがついにデルから登場した。「宇宙最強の17インチゲーミングマシン」とされるその名も「Alienware(R) M17x」だ。今回はこのAlienware(R) M17xをご紹介しよう。

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◆宇宙最強をうたうAlienware(R) M17xのスペック

 まずは宇宙最強をうたうそのスペックから紹介していこう。Alienware(R) M17xは、製品名が示す通り17型ワイドサイズ。液晶ディスプレイはパネル解像度別にWUXGA(1920×1200ドット)またはWXGA+(1440×900ドット)の2種類が用意されている。本体サイズは406(W)×321(D)×51.3〜53.6(H)mm、質量はたとえ最小構成でも5.3kg。もっとも、このクラスのゲーミングノートなら、大きさや重さは性能や拡張性、冷却性能を示すようなものである。

 内部スペックは、デルお約束のBTOによって細かくパーツ選択が可能なため、ここでは執筆時点での最強構成をピックアップしていこう。まずは最強のCPU。モバイル・プロセッサーのなかで現在最強と言えるのが「インテル(R) Core(TM) 2 Extreme モバイル・プロセッサー QX9300」。Alienware(R) M17xはこの2.53GHzで駆動するクアッドコアプロセッサーを搭載可能としている。

Alienware(R) M17xは17型ワイドディスプレイを搭載。陰極管を2つ搭載することで高輝度を実現しているほか、応答速度も8msと高速タイプ。パネルは1920×1200ドットまたは1440×900ドットという2つの解像度からBTO可能
CPUはクアッドコアのインテル(R) Core(TM) 2 Extreme モバイル・プロセッサー QX9300が選択可能。2.53GHzという高クロックと、12MBの大容量L2キャッシュからノートブックではありえないパフォーマンスをもたらす

 そして次は最強のGPU。Alienware(R) M17xでは現在のノートブックPCにおける最強GPUである「NVIDIA(R) GeForce(R) GTX 280M」が搭載可能だ。このGPUはDirectX 10に対応し、これに対応したゲームではより高画質で楽しめるのはもちろん、その内部には128基のプロセッサーコアを搭載し、最新ゲームタイトルにも不安はない。ただ、それだけではなくAlienware(R) M17xではこれを最大2基搭載できる。いわゆるNVIDIA(R) SLI(TM)に対応しているのだ。

GPUも現在最強のGeForce(R) GTX 280Mが選択可能。これだけでも十分に強力なのだが…
Alienware(R) M17xではGeForce(R) GTX 280Mを2基搭載することもできる。128基×2で256基のGPUコア、1GB×2で2GBのフレームバッファを搭載することになる

 ここでひとつ注目したいのが「BinaryGFX」と呼ばれる機能。この機能はデルがAlienware(R) M17xに組み込んだ省電力機能である。そもそもAlienware(R) M17xではGeForce(R) 9400M Gというグラフィックス機能を統合したチップセットを採用している。BinaryGFXはこれを利用し、高負荷時はGeForce(R) GTX 280Mを有効に、低負荷時にはGeForce(R) 9400M Gを利用するように瞬時で切り替わるという機能。デルの仕様によれば、最大240Wから最大65Wへと切り替わるというのだ。

負荷の低い際には、チップセットに統合されたGeForce(R) 9400M Gを利用し、GeForce(R) GTX 280Mはお休みとなる。これによって普段使いの消費電力を大きく抑えている
最大240Wという猛烈な電力を支えるACアダプタ。このサイズのPCで使われるACアダプタは弁当箱と揶揄されることが多いなか、Alienware(R) M17xのそれはスリムでそうした違和感を抑えている

 そのほか、ゲーム性能に影響するところでは、メモリが最大8GB(DDR3-1333 SO-DIMM)、ストレージでは最大2基のHDD/SSDが選択でき、これをRAID 0/1で運用することも可能。ブルーレイドライブも用意されている。こうした最強構成をBTOしていくと、その価格は90万円近くに達する。さすがにここまで高価となると購入できる方も限られてくるとは思うが、それこそオンリーワンに限りなく近いゲーミングノートであることは間違いない。

 さて、ゲーマーにとっての関心はスペックはもちろん、「お目当てのゲームがどのくらい快適なのか」だろう。今回、このレビューを執筆するために借用したのは、インテル(R) Core(TM) 2 Extreme モバイル・プロセッサー QX9300にGeForce(R) GTX 280M×2基を搭載した構成。その他が若干異なるので宇宙(準)最強というところ。この機体で人気タイトル「ストリートファイターIV」のベンチマークモードを標準設定で実行してみたところ、十分快適に楽しめるという「A」ランクを記録した。そのほか、Futuremarkの3DMark 06で13103 3DMarks、3DMark VantageでP9640が計測されたので、こちらも参考にしていただきたい。

底面の拡張スペース内には2基のSO-DIMMスロット、2基のHDDベイがレイアウトされている。この拡張スペースのカバーを含め、高性能なコンポーネントを効率よく冷却するため、底面はメッシュ部分の面積が大きくとられている
ストリートファイターIVのベンチマークではAランク。快適にプレイできる環境と測定されたほか、より高度な設定も試せるとのお墨付き

◆全方位エイリアンコンセプト

独特な形状をしたAlienware(R) M17xの液晶天板。中央上にはグレイのフェイスマーク。ヒンジ側にはゴムラバーがレイアウトされている。ボディカラーは写真のスペース・ブラックのほか、ネブラ・レッド、ソーサー・シルバーも選べる。ネブラは星雲の意味、ソーサーはどうやらUFO(フライングソーサー)に由来しているようだ

 さて、Alienware(R) M17xのゲーミングノートとしてのスペック、性能を紹介してきたが、その部分については納得いただけただろう。しかしAlienware(R) M17xの魅力はそれだけではない。ここからはデザインを中心にAlienware(R) M17xを紹介していこう。

 Alienware(R) M17xは、他のゲーミングノートを含めて一般的なノートブックPCとは一線を画すデザインだ。同社のデスクトップPCの最上位モデル「XPS(TM)」で用いられているような、インパクトあるエアインテークと、シールドのようなボディデザインが目を惹く。ボディは冷却性能の高いアルマイト加工を施してあり、機能性に加え質感でも所有者の心を満足させてくれる。




フロント側には左右にスピーカーユニットを搭載
リア側には左右と中央にエアインテーク。どこかイタリアンスポーツカーをイメージさせるフォルムだ

 

電源投入中は液晶天板のグレイフェイスが向かい合うプレイヤーを威嚇するかのごとく発光する

 このようにAlienware(R) M17xはインパクトのあるデザインで見る者を虜にするわけだが、電源を入れてからが怪しさ倍増。Alienware(R)というよりもデルで言えばXPS(TM)シリーズからの伝統と言って良いのだが、LEDによる発光ギミックがオンになるためだ。Alienware(R) M17xの発光ギミックは、液晶天板にあるグレイのフェイスマーク、液晶パネル下のAlienware(R)ロゴ、マルチメディアボタン、タッチパッド、スピーカー、そして4つの領域に分かれたキーボードだ。全てを発光させた際には7色に光るUFOのよう。実用的な使い方に徹するならば、ゲームプレイでの操作に関する領域だけを発光させ、部屋の照明を落として楽しむのも良いだろう。




そのほかキーボード面の各所が発光する箇所。前面のエアインテーク、Alienware(R)ロゴ、マルチメディアボタン、タッチパッド領域、そしてキーボードは4つの領域に分かれて発光する
搭載されたユーティリティから各所の発光色を簡単に設定できる。例えばゲーム中なら操作に関連するキーを中心に発光、他の部分を無発光に設定しても良いだろう

 Alienware(R) M17xの発光ギミックは、Windows上のユーティリティ「Alienware(R)コマンドセンター」から発光色を設定できる。正確には、Alienware(R)コマンドセンターのなかの「AlienFX Editor」が発光色を設定するためのユーティリティ。Alienware(R)コマンドセンターはAlienware(R) M17xの各種設定を管理するための統合ユーティリティといったところだ。例えばタッチパッドの感度や機能は「AlienTouch」、パフォーマンスや省電力に関する設定は「AlienFusion」、そしてディスプレイフレーム上部に搭載されたウェブカメラを用いた顔認証を管理する「AlienSence」などがまとめられている。Windowsログオン時の顔認証も利用できるが、これがかなりサイバーチックなデザインで、ソフトウェアの作り込み部分にもこだわりが感じられる。

タッチパッドの設定を行うユーティリティ「AlienTouch」。画面の感度のほか、スクロール機能や外付けマウス接続時の動作などが設定可能だ
電源管理を設定できるユーティリティ「AlienFusion」。Windows標準の電源管理を分かりやすいグラフィックで、そしてAlienware(R) M17x独自の電源管理設定を加えたユーティリティといったところ

Windowsログオン時にも使える顔認証。ノートブックとしては高解像度な200万画素のWebカメラを搭載している
スライダー式にセキュリティ強度を設定できる「AlienSence」。これを設定すると、顔認証でユーザーの切り替えまでが可能となる

◆地球人のノートブックに飽きたなら……

 特徴だらけで、一般的なノートブックの概念が当てはまらないのがAlienware(R) M17x。ここまでボリューム多めに紹介してきたが、これでも紹介しきれていないところがまだまだある。なんと言っても普通のノートブックに飽き足らない、オンリーワンを求める方にとってAlienware(R) M17xはジャストミートと言えるのではないだろうか。

 大型バイク1台分にも相当する宇宙最強構成は高嶺の花ではあるが、それに相応しいスペックと性能を備え、そして何より所有欲を満たしてくれるものがある。また、Alienware(R) M17xも標準構成であれば25万円弱というデルのPCとしては高価だが、それでもゲーミングノートとして考えればお買い得な価格で提供されている。デルのBTOを活用し、例えば後々のアップグレードが難しいCPUやGPUを中心にBTOを構成していけば、目的のパフォーマンスが得られるだろう。

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※こちらの記事に掲載している内容は2009/8/18時点での情報となります。最新の情報に関しましてはデルのサイトでご確認ください。


Profile
石川 ひさよし

プログラマー、編集を経てスローライフを目指しライターへ。しかしPCと関わる以上、時間に追われる生活からはなかなか脱出できず。ちょっとしたぶらり旅が心のリフレッシュ。
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