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 どこにでも持ち運べて、その場で簡単に印刷を行うことのできるハンディプリンタがデルから発売された。専用用紙は裏面がシールになっていて、手帳やノート、お気に入りの小物に貼って使うなど、さまざまな用途が考えられる楽しい商品だ。

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◆デジカメと相性がぴったりのモバイルプリンタ

<手のひらサイズの小さなモバイルプリンタ>
手で持ってみるとその小ささがよく分かる。用意されているカラーは写真のブラック以外にもブルーとピンクがある。

 パソコンに詳しくなくても、意外とみんなが使っているデジタルデバイスがデジタルカメラ。通称デジカメだ。技術の進歩で撮影が簡単になり、フイルムの入れ替えなどの煩わしい作業も必要ないデジカメは、カメラ売り場のほとんどを占めている。そんなデジカメユーザにうれしいデジタルデバイスがデルから発売されたDELL Wasabi PZ310モバイルプリンタだ。このWasabiは片手サイズの筐体で50mm×76.2mmのほぼカードサイズの用紙に印刷を行えるモバイルプリンタ。専用用紙を使って印刷するようになっており、裏面はシールになっているので、好きな場所に貼り付けることもできる。

  バッテリを搭載しており、フル充電した際の最大印刷枚数は15枚。縦122.5mm、横75mm、厚みが24.2mmと非常にコンパクトで、胸ポケットに入れて持ち歩くこともできるサイズだ。また重量もバッテリを含めて225gと缶コーヒーよりも軽い仕様。モバイル性能の非常に高いプリンタと言えるだろう。カラーもブラックとブルーとピンクの三種類が用意されており、好きな色を選択することができる。

  以前から、L判などの写真を印刷する専用機はあったが、小箱ほどの大きさで、持ち運ぶにはちょっと……というものがほとんどであった。しかし、Wasabiならデザインもカジュアルで大きさを気にせず持ち運ぶことができるだろう。


◆届いたその日から使える

 さて、実際にパッケージを空けると、プリンタ本体と12枚入りの専用印刷用紙1パック、クイックスタートマニュアル、電源アダプタ、そしてPDF形式の説明書の入ったCD-ROMが梱包されている。クイックスタートマニュアルに従って用紙をセットし電源を差し込めば印刷の準備は完了だ。専用用紙と一緒に入っている青い用紙は本体が用紙の情報を読み込むためのカードで、これを一番下にしてセットする。持ち運んで使うのなら充電ランプが消えるまで充電しておこう。

<電源ボタンなどの操作部>
左から電源ボタン、再印刷ボタン、給紙用スライドレバー、ストラップ用ホール。
<クイックスタートマニュアル>
一枚きりの説明書だが、内容は必要十分。簡潔で分かりやすい解説だ。

<用紙のセット>
給紙レバーをスライドさせればカバーが上に上がるので、そこに用紙をセットする。青い紙が一番下に来るように紙を入れよう。
<電源アダプタを接続>
電源アダプタは横のカバーを外して接続する。このまま印刷も可能だし、充電を十分に行えば外出先でも15枚までの印刷が可能だ。

◆ZINKフォトペーパーでインクカートリッジいらず

 ここでこのWasabiの専用用紙について少しだけ説明をしておこう。この専用用紙はZINKフォトペーパーというもので、元々はポラロイドカメラで有名なポラロイド社で開発されていたものだ。その後ZINKフォトペーパーの開発部門はZINK Imaging社として独立し、ZINKフォトペーパーの技術と商標を持っている。このZINKフォトペーパーには色素結晶がポリマーコーティングされており、熱を加えることで発色し、紙にとけ込む仕組みだ。耐久性も高く長期保存に適しており、インクカートリッジを使用しないため、環境にもやさしく密かに注目を集める新技術でもある。WasabiではこのZINKフォトペーパーを採用しているため、インクカートリッジがいらない。インクカートリッジが必要ないため、小型化軽量化も実現しているのだ。

<ZINKフォトペーパー>
Wasabiで使用されるZINKフォトペーパー。ZINKはZERO INKの略。その名の通りインクを必要としない印刷技術だ。

◆PictBridgeでデジカメから簡単印刷

<喫茶店で今日のスイーツを>
喫茶店内で撮影したスイーツをその場で印刷。こんなことができるのもモバイル可能なWasabiならでは。

 さて、実際に印刷を行うには二つの方法がある。一つはデジカメと直接USBケーブルで接続するやりかただ。これはPictBridgeと呼ばれるデジカメの機能を利用したもので、現在発売されているデジカメなら、ほぼ間違いなくこの機能を搭載している。印刷の方法はカメラによって微妙に違うが、概要としてはまず、カメラとプリンタをカメラ付属のUSBケーブルで接続する。そしてデジタルカメラの再生機能を使い、見ている画像を印刷する。これだけだ。何枚も同じ写真を印刷したいときには本体の再印刷ボタンを使えば転送の手間も必要ない。再印刷機能は電源を切るまで有効だ。


◆Bluetoothを使って印刷

<クイックスタートマニュアル>
ここではデルのINSPIRON(TM) Mini 9とBluetoothで接続を行う。ワイヤレスでケーブルも不要、接続も後述の通り簡単だ。

 もう一つの印刷方法がBluetoothを画像ファイルの転送だ。これはBluetoothのFile Transfer機能を使った方法で、Bluetooth経由でWasabiにファイルを転送することによって印刷を行う。また、最近のデジカメにはBluetooth機能を搭載した製品も登場しており、それらのカメラならワイヤレスでWasabiを使うことができる製品もある。

 今回はデルからBluetooth機能を備えたINSPIRON(TM) Mini 9をお借りすることができたので、それを使った印刷方法を紹介しよう。まずは以下の手順で、マイBluetoothにWasabiを登録する。


【1】スタートメニューからすべてのプログラムを開きマイBluetoothを選択。
【2】赤枠部分のBluetoothデバイスの追加を選ぶ。見つからない場合には、Wasabiの電源が入っているか確認して、再検索のボタンをクリックしてみよう。

【3】Bluetoothセットアップの画面が表示されるので「次へ」をクリックする。
【4】見つかったデバイスDell PZ310をダブルクリックする。

【5】File Transferにチェックを入れて「次へ」をクリックする。
【6】完了を押せば、設定作業は終了だ。
このような横長の画像を印刷したい場合に、そのままでは思ったように印刷することができない。

 上記の作業を行えば、あとはいつでも設定したパソコンから印刷が可能だ。さて、ここで注意してほしい点が一つある。Wasabiでは基本的に縦長の画像を印刷するようになっていることだ。たとえば以下のように縦よりも横に長い画像があったとしよう。Wasabiでは、この画像をそのまま印刷することができない。いや、印刷はできるのだが、左右がカットされ、上下に隙間がある印刷結果となってしまうのだ。これは縦の紙に横長の画像を印刷使用としているために起こる現象のようだ。

 これを解決するためには横長の画像を90度回転させて縦長の画像に変換してあげればよい。画像編集ソフトを使わなくてもWindows(R) XPやWindows Vista(R)の画像ビューアーには画像を回転させる機能があるので、それを使うと良いだろう。

Windowsの画像ビューアーには画像を回転させる機能が付いているので、それを使って画像を回転させよう。
回転の方向は縦長の状態になれば右でも左でもOKだ。

 さて、この縦長にした画像を実際に印刷するには、BluetoothのFile Transfer機能を使ってWasabiに画像ファイルを転送してあげればよい。ファイルを転送するには右クリックメニューの送るを使うと便利だろう。

ファイルを右クリックして送るを選ぶとBluetoothからDell PZ310を選択することができる。
右は上記の手順を踏んでから印刷した写真。左は横長の画像をそのまま印刷したもので、左右が削られ、上下に余白ができている。

 ファイルをBluetooth経由でWasabiに送り終わると印刷が始まる。一手間いるが、実際にやってみると簡単だ。また、PictBridge以外にBluetoothでパソコンから印刷することができるため、写真だけではなくCGなどのイラストも印刷することが可能になる。これを利用すれば好きなステッカーを作ることもできるだろう。

 当然Bluetooth接続でも再印刷ボタンを使うことができる。何枚も同じ印刷を行いたい場合は、この機能を使うとよいだろう。


◆活用方法はユーザそれぞれ

 Wasabiで写真を印刷するのがどれだけ簡単か、ここまで読んでもらえば理解していただけたと思う。操作も分かりやすくパソコンに詳しくない人でも簡単に印刷できるので、誰にでもお勧めできる逸品だ。価格はデルの直販サイトで12,800円(※)。届いたその日から使えるようにフォトペーパーも付属している。

 余談だが筆者の家では最近子供が生まれた。病院に嫁さんの両親が来たとき、Wasabiをちょうどテストしている最中だったため、印刷して一枚プレゼントしたところ、大変な喜びようであった。通常なら一度自宅や事務所に帰らなくてはならないところだが、その場でプリントできるのはこのようなシーンで活躍できるメリットもある。遊びに行った仲間と撮った写真をその場で印刷して、配ることもできるので、遊び感覚で使える良いおもちゃと言えるだろう。先ほど紹介したステッカーの作成など、使い方はユーザ。さまざまなシーンで活躍できるに違いない。

※ 2009年4月3日時点での価格です。

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※こちらの記事に掲載している内容は2009/3/24時点での情報となります。最新の情報に関しましてはデルのサイトでご確認ください。


Profile
山本 倫弘

プログラマ、SE、雑誌編集を経てライターに転進。しかし転進後もプログラムやSE、雑誌編集を生業としているよく分からない状態が続いている。ダイエットのために制限している、月一回の宅配ピザが好物。
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