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 デルのゲーム仕様パソコンに新たなラインアップ「XPS(TM) 630」が追加された。XPS(TM)シリーズの頂点に立つXPS(TM) 720は、最新・最上位のハードウェアに、水冷ユニット「H2C」の採用と、トップパフォーマンス。しかしXPS(TM) 720は頂点であるがゆえに、コストパフォーマンスに優れるデルであっても、同社ラインアップ中では高価な製品であることも事実。ゲームが快適に楽しめて、もう少し手の届く価格帯の製品……。そんなわがままを叶えてくれるのが「XPS(TM) 630」だ。

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◆前傾デザインXPS(TM) 720に弟分登場

 まずはXPS(TM) 630の外観からチェック。前傾したデザインはXPS(TM) 720譲りだが、新たなデザインを身にまとい、まったくイメージの異なるフェイスに変更されている。今回お借りしたXPS(TM) 630は「プレミアムレッド」。メッシュとドライブベイは黒、そこに赤いアロー型のフレームが組み合わされたスタイリッシュなデザインだ。なお、XPS(TM) 630には2つのカラーバリエーションがあり、もう1色「プレミアムブラック」も選択可能だ。どちらのカラーもケース側面板と天板はシルバー。ヘアライン加工された美しい仕上がりだ。天板の後部には側面板取り外し用のラッチも装備しており、簡単に内部へとアクセスできる。

価格を抑えたゲーム仕様パソコン「XPS(TM) 630」が登場。XPS(TM) 720の弟分として前傾したフロントを受け継ぎつつ、新デザインのケースを採用している。質感の高さはさすがXPSシリーズ。
赤いフレームは、ガチガチのゲーム仕様というよりはちょっとキュートにも感じられる。XPS(TM) 630では、XPS(TM)デスクトップシリーズとしては初のカラーバリエーション対応モデルでもある。

フレームに沿ってインタフェースを装備。中央に電源ボタン、その右にはUSB2.0が2ポート、左にはオーディオの入出力ジャックと、IEEE1394aポートを備える。
上部天板後部にあるラッチを引くだけで、側面板の取り外しが可能。一般的なケースのようにネジを緩める手間がない。メンテナンス性の高さもXPS(TM)シリーズならでは。

 カラーリングを紹介したところで、デルの特徴である「BTO(Build to Order)」についても紹介しておこう。BTOは、スペックを購入時に選択形式で決定していくオーダースタイルだ。目標とするパフォーマンスに合わせて、あるいは予算に合わせてスペックを決定していくことが可能だ。ゲーム仕様のパソコンとなれば、CPUやグラフィックスカードなど、こだわりが強くあらわれるのではないだろうか。こうしたユーザのこだわりにもBTOなら対応できる。ではXPS(TM) 630の内部スペック構成、そしてBTOメニューをチェックしていこう。

XPS(TM)シリーズの特徴のひとつである「Light FX」。搭載されたLEDが、光による演出を行う。Light FXの発色は、赤、青、緑、紫と、ソフトウェア上から好きな色を選択できる。
Light FXはケース背面にも装備。ちょうどバックパネルの位置でありインタフェースを照らし出す。ムードだけでない機能美とも言える機能がLight FXである。

◆ハイエンドパーツからコストパフォーマンスに優れたものを選りすぐり

XPS(TM) 630内部からCPU部分をクローズアップ。細かなところだが、ハイエンドCPUを搭載するXPS(TM) 630では、CPUヒートシンクも大型で高性能なものを搭載している。銅色のパイプがCPUの熱をフィンへと運び、ちょうど黒いカバー部分に隠れた大型ファンが最小のノイズで最大の冷却を行う仕組みだ。

 ゲーマーが気になるハードウェアと言えば、まずCPU、グラフィックスカード、そしてそれをサポートするチップセットだろう。それではCPUからチェック。XPS(TM) 630ではインテル(R) Core(TM) 2 Quad プロセッサー Q6600を採用している。このプロセッサは、CPUコアを4つ内蔵したクアッドコアプロセッサ。現在、CPUコアを2基搭載したデュアルコアは徐々に浸透しつつあるが、クアッドコアはその倍のCPUコアを内蔵したハイエンドプロセッサ。インテル(R) Core(TM) 2 Quad プロセッサー Q6600は、ハイパフォーマンスであるとともに、コストパフォーマンスにも優れたモデルである。デュアルやクアッドといったマルチコアプロセッサは、一時期までゲームタイトル側での最適化が重要視されていたが、最近のゲームタイトルではほとんどが対応済み。これからのゲームパソコンにはマルチコアプロセッサが必須といって良いだろう。

側面板を取り外したXPS(TM) 630の内部。写真ではグラフィックスカードが1枚だが、さらに1枚を追加することが可能。ハイパフォーマンスなクアッドコアプロセッサ、そして2枚のグラフィックスカードを動作させるため、電源も750Wという大容量タイプを搭載している。
 次にチップセットを先に紹介しよう。XPS(TM) 630が採用するチップセットは「NVIDIA(TM) nForce(R) 650i SLI」。先述のインテル(R) Core(TM) 2 Quad プロセッサー Q6600をサポートする製品であるとともに、「NVIDIA(TM) SLI」に対応したチップセットだ。このチップセットを搭載したマザーボードには、PCI Express x16スロットが2基搭載されている。そしてここに2枚までのグラフィックスカードを搭載することが可能だ。SLIモードでは、2枚のグラフィックスカードが協調して3D描画を行うことが可能であり、1枚だけでは成し得ないパフォーマンスが実現する。
グラフィックスカードの例。3D表示処理を専門に行うカードである、写真はハイエンド向けグラフィックスカードのなかでもさらに上のクラスの製品。SLIの場合、こうしたグラフィックスカードを2枚搭載し、これを協調動作させることで単体カードと比較して2倍に近い性能を引き出す。
 そしてXPS(TM) 630にはSLIに対応したグラフィックスカードが搭載される。XPS(TM) 630で選択できるのは「NVIDIA(TM) GeForce(R) 8800 GT」グラフィックスカード。NVIDIA(TM) GeForce(R) 8800 GTはセグメント的にはハイエンドに属すハイパフォーマンスなグラフィックスカードだが、同時にコストパフォーマンスの面でも優れたカードである。BTO選択時にはこれを1枚または2枚と選択可能であり、2枚時にはこれがSLIモードで動作する。

 ハイエンドながらコストパフォーマンスに優れた製品。CPU、チップセット、グラフィックスカードそれぞれのパーツで最上位モデルはXPS(TM)シリーズの頂点であるXPS(TM) 720に譲ってはいるが、しかしそれでもメインストリームとは一線を画すパーツ構成がXPS(TM) 630だ。そしてXPS(TM) 630をゲーム向けパソコンたらしめているのはやはりSLIへの対応。NVIDIA(TM) GeForce(R) 8800 GTはハイエンド向け製品に属し、その性能をもってすればほとんどのゲームタイトルで快適な描画速度を得ることが可能だ。ここであえてなおSLIにするメリットは、より高解像度で、より高画質でゲームがしたい、といった欲求を満たせることにある。解像度で言えば、デルの24インチワイド液晶ディスプレイで可能となる1920×1200ドット表示。高画質で言えば、AntialiasやAnisotropicといった3D映像をよりなめらかに、リアルに描写できる画質オプションを有効にした状態。こうした高解像度、高画質な設定で快適にゲームがしたい時にはSLI構成を選択したい。

 このほかに、BTOで選択できる「AGEIA PhysX(TM)物理演算PCIeカード」もゲーム向け仕様のひとつ。このカードは、ゲーム中での爆発や物体の衝突などを独自に計算し、グラフィックスに反映させるものだ。ゲームタイトル側での対応が必要だが、この機能によってゲームは1段も2段もリアルになる。また、サウンドカードは7.1ch HDオーディオに対応した「SoundBlaster X-Fi」を搭載。背後から忍び寄る敵や、周囲を飛び交う銃弾など、HDオーディオなら映画のような音響を楽しむことができる。

AGEIA PhysX(TM)物理演算PCIeカード。物理演算を専門に行うカードである。対応ゲームタイトルと組み合わせることで、ゲーム世界での物理現象をよりリアルなものとしてくれる。対応タイトルには「Unreal Tournament 3」のような海外の人気FPSゲームも含まれている。
物理演算処理は現在の最高のCPUパフォーマンスをもってしても荷が重く、ゲーム中では妥協される箇所。AGEIA PhysX(TM)物理演算PCIeカードはこの部分のCPU負荷を軽減、CPUだけでは得られないさらにリアルな映像を映し出すことが可能だ。

7.1ch HDオーディオに7.1chスピーカシステムを繋げば、映画館のような臨場感をゲームの世界で体験できる。
HDDは最大2基、最大容量は計1.5TBまで選択可能。同容量のHDDを2台搭載した場合はRAID構成も可能であり、転送速度を向上させるRAID 0、データ保護を行うRAID 1が利用可能だ。

◆まとめ

 ゲームが快適で、そしてなおコストパフォーマンスも追求するという構成は、実は自由にパーツを選べる自作PCでも難しいものだ。どこかでスペックに走ってしまい、バランスが崩れてしまうのはよくあること。その点で、XPS(TM) 630はハイエンドに属するパーツから、これぞ現時点でのベストバランスと言える構成を提示してみせた。逆に言えば、あまりパーツに詳しくなくても、悩むことなく選べるゲーム仕様パソコンである。また、スタイリッシュで機能面でも優れたケース、ゲームをより魅力的なものにしてくれるオプションなどを備える。ゲーム世界にどっぷり浸りたい方におすすめしたいXPS(TM) 630である。

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※こちらの記事に掲載している内容は2008/4/21時点での情報となります。最新の情報に関しましてはデルのサイトでご確認ください。



Profile
石川 ひさよし

プログラマー、編集を経てスローライフを目指しライターへ。しかしPCと関わる以上、時間に追われる生活からはなかなか脱出できず。ちょっとしたぶらり旅が心のリフレッシュ。
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