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 XPS(TM) M1530は、15.4インチワイド液晶を搭載した新型ノートパソコンだ。デルのフラッグシップ「XPS(TM)シリーズ」を名乗るこのノートパソコンはその15.4インチ液晶に加え、最新のCPU、最新のチップセット、そして最新のグラフィックを搭載可能としており、普段のWeb閲覧やメール、文書作成から、ふとした気分で映像編集やゲームがしたくなったとしても十分に応えてくれるオールマイティな1台だ。では、デザイン、スペックやインタフェースなどの細部に迫ってみよう。

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◆個性を放つシャープなデザイン

 XPS(TM) M1530に先立つこと約半年前、モバイルノートXPS(TM) M1330が登場した際、XPS(TM)シリーズの「プレミアム」を感じたものだ。薄いボディ、シャープなデザイン、ヘアライン加工されたパームレストなど。これらが最新のパーツと組み合わされ、外観、性能ともに満足のいくモバイルノートとして完成されていた。ただ、国内でのノートパソコンのニーズとしていちばん多いのは、省スペースなデスクトップ代替機としての据え置き利用だ。もちろん、XPS(TM) M1330のデザイン・性能に惚れ込みこれをデスクトップ代替機として利用するのも自由だが、XPS(TM) M1330はモバイル向けノートゆえに液晶サイズは13.3インチ。デスクトップ代替として利用するならばより大きな液晶で、というのが自然な欲求だろう。こうしたニーズに応えるべく登場したのがXPS(TM) M1530である。

 まずデザインを見ていただきたいが、XPS(TM) M1530はXPS(TM) M1330を踏襲したものとなっており、そのままひとまわり大きくなったと言ってよい。フレームは剛性の高いマグネシウム合金を採用し、アルミニウム部も金属特有の高い質感を出している。そしてカラーリング部分は反射を抑えたフラッシュ加工(ツヤ消し)が施されるなど、スタイリッシュにまとめられている。XPS(TM) M1330と比べ、液晶パネル手前がやや丸みを帯びている点はわずかに異なる。パネル・筐体の厚みは最薄部で約23.7mmとなった。しかし奥より手前が薄いデザインや、色の使い分け、液晶パネルを開いた時のキーボード手前の高さなどからか、実際の厚みよりもさらにスマートな印象を受ける。

写真のサファイア・ブラックのほか、ラピス・ブルー、ルビー・レッドというカラーバリエーションが用意されている。つや消し塗装がヘアラインのシルバー部分と合わせてよりシックな印象だ。なお執筆時点においてルビー・レッドは、売り上げの一部がエイズ対策支援金になる「(PRODUCT) RED」パッケージ専用カラーとなっている。
XPS(TM) M1530の薄さがいちばんよくわかるのがフロントからのビュー。バッテリを収納する奥側で35.1mm、手前の最薄部で23.7mm。幅は357mm、奥行きは263mmで、重量は構成によって変化するが約2.62kgからとなっている。

◆15.4インチワイド液晶は1680×1050ドットと1280×800ドットパネルが選択できる

15.4インチのワイド液晶はデスクトップ代替としてもちょうど良いサイズ。解像度は1680×1050ドットと1280×800ドットが選択できる。

 液晶パネルは15.4インチワイドTrueLife(TM)液晶ディスプレイ。XPS(TM) M1330が13.3インチワイドのサブノートサイズだったのに比べると、ひとまわり大きいことが実感できる。液晶輝度は300cd/uと明るく、光沢液晶を採用しているため映像を再生させた際にも鮮やかで色艶ある発色となる。他のデル製品同様に、XPS(TM) M1530もBTOに対応しており、構成を選択していくことでスペックや価格が決まるスタイル。ノートパソコンの顔とも言える液晶パネルでは、1680×1050ドット、1280×800ドット、の2つの最大解像度が選択可能だ。1280×800ドット表示がこのサイズのパネルでは一般的な解像度であるが、1680×1050ドットは一度により多くの情報を表示できることとなる。標準での文字サイズは前者の方が小さくなってしまうが、スクロール等の手間が少なくなり、またゲーム等でも高精細な分、綺麗に見えるといった違いがあるので参考にして欲しい。


◆HDMI出力を備え、家庭内でのエンタテインメントPCとしても活躍

 インタフェースは、USB2.0やIEEE1394a、外部ディスプレイ出力など、基本的なインタフェースを網羅するほか、特徴的なところで左側面にHDMIポートを装備している。HDMIを搭載することでテレビと簡単に接続でき、映像は大画面で楽しみたい、HDビデオを家族みんなで楽しみたいといったときには大活躍すること間違いない。そのほか、面白いところでは2ポートのイヤホンジャックを備えており、2人が同じ音声を聴くことができる。こうして見るとXPS(TM) M1530は"個人のノート"だけでなく"みんなのノート"としても活用できる製品であることがわかる。ネットワーク関連では、有線LANが100BASE-TX対応ポート、無線LANではIEEE802.11a/b/gまたは次世代規格のドラフトNに対応したIEEE802.11a/b/g/nが選択可能。また、あわせてBluetoothも搭載できる。拡張スロットはExpressカードスロットが1基。Expressカードというとまだなかなか活用する機会が少ないのだが、逆にそこを利用するのがXPS(TM) M1530に付属するExpressカードの形状をしたマルチメディアリモコン。Expressカードスロットを"収納"として有効活用しているわけだ。光学ドライブはスロットローディング方式を採用している。これがトレイローディング方式の場合、トレイを引き出した際に無骨な内部が見えてしまう。おそらく、ほんの些細なことでもデザインイメージを崩したくないためであろう。

右側面にはWi-Fi キャッチャー(TM)ボタン、スロットローディング式の光学ドライブ、USB2.0ポート、Sビデオ出力を搭載。Wi-Fi キャッチャー(TM)ボタンは、PCが起動する前から周囲にアクセスポイントがあるかどうかを特定できるというちょっとしたことだがあると便利な機能だ。
左側面には電源アダプタポート、USB2.0ポート2つ、VGA出力、100BASE-TXに対応するLANポート、HDMIポート、IEEE1394aポートを備える。HDMIポートの搭載で、普段の作業は15.4インチワイド液晶で十分、でも映像を見るならリビングのテレビでゆったりと、といった使い方が可能となる。

背面にはバッテリと、その横にスリットが設けられている。バッテリは購入時に6セルと9セルが選択可能。なお、本体に設けられた排熱スリットはこの背面部と底面。これが側面にあったりすると、起動中ちょっと移動させようと持ち上げただけで手に熱風が当たるわけで、このスリットレイアウトも評価できるポイントだ。
前面にはちょうど中央の位置にヘッドフォンジャックとマイクロフォンジャック、その右側が8-in-1メモリカードリーダとなる。ヘッドフォンジャックは2ポート用意されているのが特徴。同時に2人が同じ音声をヘッドフォンで聞くことができる。

Expressカードスロットをマルチメディアリモコンの収納スペースに活用。本体とリモコンを一緒に持ち運べるから各部屋間の移動にも便利なアイデアだ。
スロットローディング方式の光学ドライブを採用。デザインだけでなく使いやすさも良好だ。BTOでは、DVD+/-RWドライブまたはブルーレイディスクドライブが選択できる。

◆どれを選んでもデュアルコアのインテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサー

 ではBTOで大きく変わってくる内部スペック部分を見ていこう。まずはCPU。XPS(TM) M1530は、どれをとってもデュアルコアのインテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサー。コストパフォーマンス向けシングルコアのインテル(R) Celeron(R) プロセッサーはもとよりラインアップされていないのである。BTOメニューを見てみると、インテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサーT7800(2.60GHz/4MB L2キャッシュ)、インテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサーT7700(2.40GHz/4MB L2キャッシュ)、インテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサーT7500(2.20GHz/4MB L2キャッシュ)、インテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサーT7250(2.0GHz/2MB L2キャッシュ)が取り揃えられている。

 最上位のインテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサー T7800であれば、2.60GHzというクロック周波数により、デスクトップに匹敵する処理能力をノートブックの省スペース性と合わせて利用できる。ノートパソコンは非力だ、とはとても言えないスペックに化けるのだ。また、インテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサー T7250は、デュアルコア、2.0GHzという十分なクロックによる処理能力を持ちながらも最小構成時で134,430円(2008年2月13日時点)というプライスパフォーマンスが魅力だ。

余裕のあるスペースは高性能パーツの搭載を可能としている。銅でできたヒートパイプもCPU、チップセット、GPUをぐるりと回り効率的に熱を冷却ファンユニットへと導くものだ。また、3つ用意されたMini PCI Expressスロットからも拡張性の高さが見られる。

 メモリはPC2-5300 DDR2 SDARAM(DDR2-667)を採用している。容量1GBから4GBまで選択可能だ。マイクロソフト Windows Vista(R)を選択した場合、快適に使う目安が2GBとアップするが、これもBTOメニューにしっかりと明記してあるので心強い。メモリスロットは2基。例えば後々SO-DIMMで容量を増やすことは可能だが、その際にはもともと搭載されていた2枚は取り外すこととなる。せっかくならBTO時に将来の利用を見越して、2GBに拡張してしまうのがお得だ。

 底面の蓋を開けて現れるのがメモリやMini PCI Expressといった拡張スペース。ここで注目したいのはMini PCI Expressスロットが3つ用意されている点だ。XPS(TM) M1530では1つ占有しており、無線LANカードが搭載されている。未搭載の残りのスロットにはWWAN/UWBと記されており、もしかしたら将来WWANやUWBといった次世代無線規格が登場した際にここを利用した拡張が可能かもしれない。


◆NVIDIA(R) GeForce(R) 8600M GT/8400M GSが選択可能

 XPS(TM) M1530のパフォーマンスをさらに引き上げているのがグラフィックスチップの搭載だ。コストパフォーマンス重視のノートブックでは、チップセットに統合されたグラフィックス機能を利用している場合が多い。これと比較し、XPS(TM) M1530ではグラフィックス機能を省いたインテル(R) PM965 Expressチップセットを採用している。グラフィックスチップを別途搭載するXPS(TM) M1530では、まず3Dパフォーマンスが大きく向上することで快適に3Dゲームを楽しむことが可能だ。そしてゲーム以外の用途でも、例えばDVDを観るといった用途でも再生支援機能や高画質化機能が利用できるといったメリットがある。ラインアップされているGPUは、NVIDIA(R) GeForce(R) 8600M GT(256MB DDR3)とNVIDIA(R) GeForce(R) 8400M GS(128MB DDR3)の2つ。どちらもDirectX 10に対応しているが、前者の方が3Dパフォーマンスは高く、カプコンのモンスターハンター フロンティア オンラインもかなり快適に楽しめるスペックだ。逆に後者はより消費電力が低く、もちろん3Dゲームも楽しめるが、より映像再生に向いたスペックだ。


◆大容量320GB、高速7200回転、最新SSD、用途別に最適なストレージを選択可能

 HDDは320GB(5400回転)、250GB(5400回転)、200GB(7200回転)、160GB(5400回転)、120GB(5400回転)、そして64GB(SSD)と選択できる。320GBは現在のノートブック向け2.5インチHDDとしては最大容量で、より多くの動画コンテンツを保存できる。また、7200回転の200GBはデスクトップに迫るパフォーマンスが得られ、ゲーム用途にも向いている。64GBのSSDはUSBメモリやSDカードなどと同様のフラッシュメモリを用いた最新の記憶ディスク。容量こそ少ないものの、低消費電力、低発熱、低騒音、そして高いランダムアクセス性能によってOSの起動がHDDと比較して高速化される。


◆使い勝手、さりげない演出、細かなところにもこだわりを感じる

 XPS(TM) M1530の外観デザイン、内部スペックと触れてきたが、普段の使い勝手を決めるインタフェース部分にもXPS(TM) M1530のこだわりが感じられる。キーボードはベースカラーと合わせたシルバーで、よりフラットな印象を受ける。キーピッチはほどよく、キーストロークもしっかりしている。さらにパームレスト部はヘアライン加工が施されており、プラスチックのように触った際のべたつきを解消、快適なタイピングを可能としている。キーボードの右下には指紋認証ユニットも装備しているところもポイントだ。

キーボードはキーピッチもちょうど良く、キーストロークはノートブックのそれではあるもののすノートブック初心者でない限り打ちづらさを感じることはないだろう。オプションで英語キー配列が選べるところもポイントだ。
キーボードの右下には指紋認証ユニットが搭載されている。最近では携帯電話など様々なシーンで利用されているので言うまでもないが、指紋をパスワード代わりにセキュリティを強化、ログオン操作を簡略化できる。

 キーボード上部にはマルチメディアボタンを装備している。このマルチメディアボタンの演出がまたニクイ。キーではなく、タッチセンサを採用しており、軽く触れるだけでボタン・オンとなるほか、その際にはボタンを取り囲むように青く発光するギミックを備えている。こうした演出も、普段使いの際に上質・高級感を感じられるところだ。また、液晶ディスプレイ上部には200万画素のWebカメラ、ノイズキャンセリング機能付きのマイクを備え、クリアな映像、クリアな音声でのビデオチャットが可能だ。

タッチで光るマルチメディアボタン。就寝前、フロアスタンドのみの照明でここをなぞるとかなりムーディ(笑)。細かいところにまでこだわりを感じられるのがXPS(TM)シリーズだ。
液晶ディスプレイの上部にはWebカメラ、マイクを装備。Webカメラは200万画素、マイクはノイズキャンセリング機能を搭載するなど、ひとつひとつのパーツが高品位なものを備えている。

◆一家に1台置きたい。どんなニーズにも対応できる万能ノート

 XPS(TM) M1530は、デルのフラッグシップとなる製品だ。落ち着いた大人向けのデザイン。そしてその内部はインテル(R) Core(TM)2 Duo プロセッサー、GeForce(R) 8000M系、ブルーレイディスクドライブを搭載可能としている。デザイン、パフォーマンス、そして使い勝手の面で妥協はなく、メーカーの顔といっていい製品だ。最小構成といってもCPUはデュアルコアのインテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサー、グラフィックチップにはNVIDIA(R) GeForce(R) 8400Mが採用されており、決してパフォーマンスに見劣りする部分はない。逆にグラフィックスチップやBlu-rayなど構成を変更していくことで、誰の用途にも、どんな用途にも応えてくれるところがXPS(TM) M1530の魅力である。

 

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Profile
石川 ひさよし

プログラマー、編集を経てスローライフを目指しライターへ。しかしPCと関わる以上、時間に追われる生活からはなかなか脱出できず。ちょっとしたぶらり旅が心のリフレッシュ。
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