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 デルのラインナップするXPS(TM)シリーズに加えられたXPS 420は、おもしろいギミックを搭載したミドルタワーケース採用のデスクトップパソコンだ。今回はこのXPS 420をお借りすることができたので、その魅力を紹介していこう。

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◆XPSシリーズにニューフェイスが登場

 デルの販売する一般向けパソコンには2つのラインナップが存在する。標準的な構成でコストパフォーマンスのバランスが取れたINSPIRONシリーズ。そして、ハイエンドユーザに向けたモデルで、最高のパーツを使い、さらにプラスアルファの付加価値が加えられているXPSシリーズだ。今回はこのXPSシリーズのXPS 420をお借りすることができたのでその性能や魅力について紹介していこう。


◆SideShowデバイスを搭載したデザイン

 まず、XPS 420の外観を見てみよう。光沢のあるブラックでまとめられた前面パネルはシックな雰囲気。サイドパネルも落ち着いた銀色で、これぞデルマシンといった、黒と銀を基調にしたエレガントな家電品に近い見た目だ。天板の手前側にミニ・ビューと呼ばれる液晶画面とその操作ボタンが配置され、天板部分はトレー上になっており、小物を置けるようになっている。このトレーはチャージ・ステーションと呼ばれ、携帯電話やPDAを置くことができると、デルは説明している。トレー部分にはラバーシートが敷いてあり本体や置いたものを傷つけないようになっているので、パソコンの天板部分によくものを置く筆者としては、なるほど、これは便利でおもしろいギミックだな、と感心した。

XPSシリーズとして発売されたXPS 420。高性能なだけではなく、個性的なギミックを搭載しているのもXPSシリーズの売りの1つだ。
ケースの正面は光沢のあるブラックで塗装されており、高級感のある仕上げがされている。USB 2.0やIEEE1394、マイク、ヘッドホン端子が用意されているのでデジカメなど、ちょっとしたものを接続するときに便利。フロントパネルにはオプションでカードリーダなどを装着することも可能だ。


携帯電話やPDAなどの小物を置くことのできるチャージ・ステーション。底面にラバーシートが敷かれているので、本体や置いた物を傷つける心配もない。
本体を真横から見ると、フロントパネルのすぐ後ろの部分に何も無い空きの空間があることが分かる。XPSのロゴとあわせてデザインのポイントとなっている。

 さて、XPS 420の最大の特徴ともいえるのが、先ほど紹介したミニ・ビューだ。前面パネルの上部に搭載された液晶は縦横が、約50.8mm×76.2mmあり、携帯電話の液晶くらいのサイズがある。このミニ・ビューはWindows Vista(R)のSideShowガジェットに対応したSideShowデバイスで、ミニゲームやメールのチェック、画像のビューアなどが利用できる。しかし、SideShowデバイスの実質的な魅力は、SideShowガジェットを個人で開発できるところにある。マイクロソフトのWebサイトにはWindows Vista(R)のガジェットを登録するギャラリーが用意されており、世界中のユーザが開発したSideShowガジェットをダウンロードして利用することが可能だ。またプログラム開発のスキルがある人なら自分でSideShowガジェットを作ることもできるだろう。ミニ・ビューはさまざまなSideShowガジェットを実行できるプラットフォームなのだ。

上部手前にはミニ・ビューと呼ばれる液晶が搭載されている。Windows Vista(R)のSideShowガジェットを実行することができる。メールのチェックや簡単なゲームなどを行うことができ、マイクロソフトのWebサイトからガジェットをダウンロードして利用することも可能だ。

◆XPS 420の気になる性能は?

 このXPS 420の性能の話をする前に、知っておいていただきたいのが、デルのパソコンを購入する際にBTOでの注文が可能と言うこと。BTOとはBuild to Orderの略で、日本語に直すと受注生産方式と呼ばれる。BTOでは注文を行う際、必要なパーツをグレードアップ、または追加し、必要ない部分をグレードダウン、または取り除くことができる。自由に構成を変更することによって、自分の用途に合ったパソコンを手に入れられる上、コストダウンも図ることのできる注文方法だ。デルのパソコンは組みあがったパソコンを店頭で購入することもできるが、自分にぴったりのパソコンがほしいなら、ぜひこのBTOを利用してもらいたい。

 さて、このBTOで選択できる主なパーツを表にしてみたので、まずはこれを見ながら基本的な性能を見てみることにしよう。

ハードウェア構成(*)
OS Windows Vista(R) Home Premium 正規版 Windows Vista(R) Ultimate 正規版  
CPU インテル(R) Core(TM)2 Duo プロセッサー E6850(3GHz) インテル(R) Core(TM)2 Quad プロセッサー Q6600(2.4GHz) インテル(R) Core(TM)2 Duo プロセッサー E6750(2.66GHz)
メモリ PC5300 DDR2 SDRAM 1GB×4 PC5300 DDR2 SDRAM 1GB×2 PC5300 DDR2 SDRAM 512MB×2
VGA NVIDIA(TM) GeForce(R) 8600 GTS 256MB ATI RADEON(TM) DT 2600 XT 256MB  

(*) 2008年1月執筆時点

 CPUにはインテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサーのE6850やE6750、またはインテル(R) Core(TM) 2 Quad プロセッサー Q6600を選択することが可能だ(*)。マルチCPUに対応したアプリケーションをよく使うのならQ6600を選ぶと良いだろうし、マルチCPUに非対応のゲームなどをよく遊ぶならE6850がお勧めだろう。いずれにしても強力なCPUを搭載しており、現行のアプリケーションを動かす分にはまったく問題のない、最高クラスのCPUを選択できる。パフォーマンスモデル向けのインテル(R) X38 Express チップセットを採用しており、高性能なCPUの性能を引き出すための土台となるマザーボードとしては最適な製品だ。また、BTXホームファクターの採用で、CPUやグラフィックスカードからの放熱を、効率よく排熱する仕組みになっている。そのグラフィックスカードもATI RADEON(TM) DT2600 XT 256MBだけでなく、性能の高いNVIDIA(TM) GeForce(R) 8600 GTS 256MBなどに変更することも可能だ。XPS 420には、さらにAGEIA(TM) PhysX(TM)という物理演算カードも搭載することもできる。この物理演算カードとは、3D描画時に物体の破壊や爆発、液体の動きなどを計算する特別なチップを搭載しており、細やかな描画能力を発揮する。最近の3Dゲームはかなりリアルな描画を行っていると思うが、PhysXに対応するゲームでは、このカードを搭載することでさらにリアリティのある描画を行うことができるだろう。BTOによるHDDの最大搭載容量は750GBを2台で合計1.5TB。もっと容量が小さいHDDも用意されているので、最初はデフォルトで選択されているものをそのままにして、あとから容量が足りなくなったら1つ追加して使うのもよいだろう。デルのケースはドライバーレスで作業できるものが多く、XPS 420もケースの開閉、HDDの搭載、5インチベイ用の光学ドライブなど、すべて道具なしで取り付け、取り外しの作業ができる。ケース内の拡張性も申し分なく、光学ドライブも通常のスーパーマルチドライブ以外にBlu-ray DiscドライブをBTOで追加することも可能だ。

バックパネルはすっきりとしているが必要なポートはしっかりと用意されている。USB 2.0が6つとIEEE1394端子のほか、eSATAのポートなど、インタフェースは豊富だ。
ミドルタワーケースの採用で内部は広い。出荷時にはケーブルがきれいにまとめられているのでメンテナンス性も高いだろう。パーツの追加や交換なども楽に行うことができる。


BTXホームファクターの要となる前面からの吸気を行うファン。HDDの排熱を行いながら前方から後方へケース内の空気の流れを作る。HDDを搭載するための3.5インチシャドーベイは2つ用意されている。
AGEIA(TM) PhysX(TM)に対応したゲームなら、リアルな描画でゲームを楽しむことができる。スクリーンショットはPhysXのデモで、積み上げられたキューブにボールが当たり、物理演算によって飛び散るキューブを描画しているところ。

◆まとめ

 ここまでXPS 420を見てきて分かるのは、高い性能と拡張性、メンテナンス性などをミドルタワーケースに詰め込み、なおかつミニ・ビューなどのおもしろいギミックを搭載した遊び心あふれる実用的なパソコンだと言うことだ。グラフィックス機能も高性能なパーツを搭載することが可能で、最新の3Dゲームを楽しむこともできる。一般的なビジネスアプリケーションなども、高性能なCPUでサクサクと動作させることが可能だ。またミニ・ビューはアイデア次第でさまざまな使い方のできるデバイスといえる。本体の電源を切った状態で動作させることはできないが、本体をスリープ状態にしておけば、ミニ・ビュー単体で動作させることもできるので、普段は時計などを表示しておくのもよいだろう。

 購入時にはパーツのことが詳しく分からない人でもパッケージ製品が用意されているので、それに頼ってもよい。またパッケージ製品を選択してから、BTOで細かくカスタマイズできるのも魅力だ。

 XPS 420はゲームやビジネス、インターネットの観覧やメールなど、オールマイティにこなすことができるパソコンだ。購入時もパッケージ製品が用意されているため困ることもないだろう。XPS 420は、パソコンにあまり詳しくない人でも、高性能でなんでもこなすことのできる製品がほしい人にぴったりな1台と言えるだろう。

 

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Profile
山本 倫弘

プログラマ、SE、雑誌編集を経てライターに転進。しかし転進後もプログラムやSE、雑誌編集を生業としているよく分からない状態が続いている。ダイエットのために制限している、月一回の宅配ピザが好物。
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