◆XPS 420の気になる性能は?
このXPS 420の性能の話をする前に、知っておいていただきたいのが、デルのパソコンを購入する際にBTOでの注文が可能と言うこと。BTOとはBuild to Orderの略で、日本語に直すと受注生産方式と呼ばれる。BTOでは注文を行う際、必要なパーツをグレードアップ、または追加し、必要ない部分をグレードダウン、または取り除くことができる。自由に構成を変更することによって、自分の用途に合ったパソコンを手に入れられる上、コストダウンも図ることのできる注文方法だ。デルのパソコンは組みあがったパソコンを店頭で購入することもできるが、自分にぴったりのパソコンがほしいなら、ぜひこのBTOを利用してもらいたい。
さて、このBTOで選択できる主なパーツを表にしてみたので、まずはこれを見ながら基本的な性能を見てみることにしよう。
ハードウェア構成(*)
OS |
Windows Vista(R) Home Premium 正規版 |
Windows Vista(R) Ultimate 正規版 |
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CPU |
インテル(R) Core(TM)2 Duo プロセッサー
E6850(3GHz) |
インテル(R) Core(TM)2 Quad プロセッサー
Q6600(2.4GHz) |
インテル(R) Core(TM)2 Duo プロセッサー
E6750(2.66GHz) |
メモリ |
PC5300 DDR2 SDRAM 1GB×4 |
PC5300 DDR2 SDRAM 1GB×2 |
PC5300 DDR2 SDRAM 512MB×2 |
VGA |
NVIDIA(TM) GeForce(R) 8600 GTS 256MB |
ATI RADEON(TM) DT 2600 XT 256MB |
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(*)
2008年1月執筆時点
CPUにはインテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサーのE6850やE6750、またはインテル(R) Core(TM) 2 Quad プロセッサー Q6600を選択することが可能だ(*)。マルチCPUに対応したアプリケーションをよく使うのならQ6600を選ぶと良いだろうし、マルチCPUに非対応のゲームなどをよく遊ぶならE6850がお勧めだろう。いずれにしても強力なCPUを搭載しており、現行のアプリケーションを動かす分にはまったく問題のない、最高クラスのCPUを選択できる。パフォーマンスモデル向けのインテル(R) X38 Express チップセットを採用しており、高性能なCPUの性能を引き出すための土台となるマザーボードとしては最適な製品だ。また、BTXホームファクターの採用で、CPUやグラフィックスカードからの放熱を、効率よく排熱する仕組みになっている。そのグラフィックスカードもATI RADEON(TM) DT2600 XT 256MBだけでなく、性能の高いNVIDIA(TM) GeForce(R) 8600 GTS 256MBなどに変更することも可能だ。XPS 420には、さらにAGEIA(TM) PhysX(TM)という物理演算カードも搭載することもできる。この物理演算カードとは、3D描画時に物体の破壊や爆発、液体の動きなどを計算する特別なチップを搭載しており、細やかな描画能力を発揮する。最近の3Dゲームはかなりリアルな描画を行っていると思うが、PhysXに対応するゲームでは、このカードを搭載することでさらにリアリティのある描画を行うことができるだろう。BTOによるHDDの最大搭載容量は750GBを2台で合計1.5TB。もっと容量が小さいHDDも用意されているので、最初はデフォルトで選択されているものをそのままにして、あとから容量が足りなくなったら1つ追加して使うのもよいだろう。デルのケースはドライバーレスで作業できるものが多く、XPS 420もケースの開閉、HDDの搭載、5インチベイ用の光学ドライブなど、すべて道具なしで取り付け、取り外しの作業ができる。ケース内の拡張性も申し分なく、光学ドライブも通常のスーパーマルチドライブ以外にBlu-ray DiscドライブをBTOで追加することも可能だ。
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バックパネルはすっきりとしているが必要なポートはしっかりと用意されている。USB 2.0が6つとIEEE1394端子のほか、eSATAのポートなど、インタフェースは豊富だ。 |
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ミドルタワーケースの採用で内部は広い。出荷時にはケーブルがきれいにまとめられているのでメンテナンス性も高いだろう。パーツの追加や交換なども楽に行うことができる。 |
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BTXホームファクターの要となる前面からの吸気を行うファン。HDDの排熱を行いながら前方から後方へケース内の空気の流れを作る。HDDを搭載するための3.5インチシャドーベイは2つ用意されている。 |
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AGEIA(TM) PhysX(TM)に対応したゲームなら、リアルな描画でゲームを楽しむことができる。スクリーンショットはPhysXのデモで、積み上げられたキューブにボールが当たり、物理演算によって飛び散るキューブを描画しているところ。
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