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◆今までにない存在感を持つオールインワンPC

 DELLが発売した「XPS One(TM)」は、PC本体と液晶モニタが一体になっているいわゆるオールインワンPCだが、同種のPCとは一線を画する革新的なオールインワンPCだ。オールインワンPCと言えば、省スペース性を重視しているために画面が小さく、小ぢんまりとしたPCが多い。しかし、このXPS One(TM)は違う。20インチワイドの大型液晶を採用して、外観も表示する映像も迫力がある。また、オールインワンPCは家庭向けのあたたかい雰囲気のデザインを採用するPCが多い。しかし、その点でもXPS One(TM)は違う。XPS One(TM)はスッキリとしたスタイリッシュなデザインを採用し、近未来的な雰囲気だ。本体だけを見ると、最新の液晶テレビのようにも見える。マウスとキーボードがワイヤレスなので、本体の周辺にケーブル類が見えることはなく、またマウスとキーボードを本体の近くに置く必要もない。設置場所や設置スペースは液晶モニタを置くときのように柔軟に選ぶことができ、使うときはPCとして使うことができる。使ってみるとよく分かるが、細部までよく考えられている完成度の高いオールインワンPCだ。

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◆かなり多機能、オールインワンPCとして十分なスペック

 まずはスペックから見ていこう。DELLのPCはBTO(受注生産方式)で販売を行っているので、Webサイトで、ある程度自由にスペックを変更できる。また、パーツの選択はできないが、現在は家電量販店などでも購入できるようになっている。注意してほしいのは、DELL製PCのスペックは時期によって結構変更が発生するということだ。たとえば、新しいパーツが出てくれば、DELLはそれを積極的に採用していく。ここで紹介するスペックは12月中旬現在のものなので、最新のスペックについてはDELLのWebサイトを直接見てほしい。

 まずCPUは、インテル(R) Core(TM) 2 Duo プロセッサー E4500(2.20GHz)かインテル(R) Celeron(R) プロセッサー 440(2.0GHz)を選択できる。CPUの選択は悩む要素はあまりなく、これからPCを購入するのなら迷わずインテル(R) Core(TM) 2 Duoプロセッサーを選択するべきだ。デュアルコアのインテル(R) Core(TM) 2 Duoプロセッサーとシングルコアのインテル(R) Celeron(R) プロセッサーとの性能差はかなり大きい。

 メモリスロットは2本あり、搭載可能な最大のメモリ容量は2GBだ。購入時には、DDR2-667 SDRAMの1GBを2枚で2GBか、512MBを2枚の1GBかを選べる。予算に余裕がなければ1GBでもよいが、予算が許すのなら2GBにするべきだ。また、将来動画編集などをしたいのなら予算を考え直してでも2GBを選んでおきたい。

 HDDは、Serial ATA 3.0Gb/s接続の3.5インチHDDを搭載でき、500GBと320GBのどちらかを選択できる。HDDに関しては自分が欲しい容量を選べばよいのであまり悩むことはないだろう。保存したいものがたくさんある人は大容量のHDDを選ぼう。光学ドライブはBTOでの選択肢はなく、DVD±RWに対応するスロットインタイプのドライブを搭載している。動作音は静かで、音楽CDなどを聞くときにも気になることはない。

 グラフィックス機能は、チップセットが内蔵するインテル(R) グラフィックス・メディア・アクセラレーター 3100を使用する。ビデオカードは選択できないが、チップセット内蔵の機能でも3Dゲーム以外のほとんどの処理を快適に行える。ビデオカードは3Dゲーム用のパーツなので、このタイプのPCには通常は必要ない。

 ネットワーク機能には1000BASE-Tに対応するLAN機能と、IEEE802.11a/b/g/n(Draft 2.0)に対応する無線LAN機能を搭載している。最高300Mbpsの転送速度を誇る最新のIEEE802.11n(Draft 2.0)に対応しているのは将来性の面でうれしい。また、Bluetooth Version 2.0+EDRの機能も搭載しているので、ヘッドセットなどのBluetooth対応機器をワイヤレスで簡単に接続できる。

 液晶モニタには冒頭で触れたように20インチのワイド液晶を搭載し、1680×1050ドットの解像度を表示できる。目の前に置く20インチワイド液晶はなかなか大きく、映画などを見るときはかなりの迫力を得られる。解像度も十分で、Windows Vista(R)の操作やMicrosoft(R) Excelでの作業など、広い画面で快適に行える。オールインワンPCなのに、これだけ広い解像度を実現していることには驚きだ。今まで、この手のPCを性能面で敬遠していた人も、このPCなら満足できるだろう。今までのオールインワンPCとは一線を画する製品と言える。

20インチのワイド液晶はかなりの迫力がある。1680×1050ドットの解像度も大変使いやすく、同時に複数のソフトを使う場合や、デジタルカメラで撮影した写真を見る場合などにも快適だ。
背面のインタフェースは左から、IEEE1394a、S/P DIF、USB 2.0/1.1×4、オーディオ、S-VIDEOの映像入力、1000BASE-Tだ。この写真は試作品なのでアンテナ端子があるが製品版ではアンテナ端子はない。

左側面には使用頻度の高いインタフェースを備える。上から、8種類のメディアに対応する8 in 1カードリーダ、IEEE1394a、USB 2.0/1.1×2、マイク、ヘッドホン、電源ボタンとなっている。
DVD±RWドライブはスロットインタイプなので、途中までメディアを入れると自動で引き込んでくれる。なお、DVD+Rのみ2層記録に対応しており、8.5GBの記録を行える。動作音が静かなドライブだ。

本体は上下に傾けることができる。この写真は一番上に傾けた状態だ。軽い力で動くので簡単に調整できる。
こちらは一番下に傾けた状態。台の上など、少し高い場所に置く場合に下に傾ければ見やすくなる。

◆優れたデザインと未来的なギミックがユーザの心をつかむ

 XPS One(TM)のデザインは大変スッキリしている。本体の表面にボタンやスイッチの類がほとんどなく、マウスとキーボードを置かなければ液晶モニタにしか見えない。しかし、そこがXPS One(TM)の魅力である。オールインワンPCなので、PCの本体を置く場所を考える必要はなく、液晶モニタを置く感覚で設置を行える。机の上に置いてもジャマにならず、20インチワイドのサイズがあるのに比較的狭いスペースに置ける。リビングに置いたとしても液晶テレビにしか見えないし、どこに置いてもその場所に馴染んでくれる。XPS One(TM)のスッキリしたデザインはクセがなく、何にでもよく合う。

 マウスとキーボードはワイヤレスなので本体の近くに置いておく必要はない。好きな場所から好きなように使うことができる。キーボードにはタッチパッドが付いているのでマウスがなくてもPCの操作を行え、キーボードを両手で持って操作することも可能だ。CD-ROMやDVD-Videoなどを再生した際のトラックの移動や音量の調整など、各種操作を行えるリモコン機能までキーボードに内蔵しており、キーボードだけで何でも行える。PCの前に行かなくても操作を行えるというのはXPS One(TM)の大きな魅力だ。慣れると、従来のPCがいかに不便だったのかということが分かる。それに、マウスとキーボードのケーブルがPCから出ていないというのも素晴らしい。ケーブルがないから余計にスッキリしたデザインに見える。

 また、未来的なギミックを搭載していることも、この製品の特徴だ。その1つが光学ドライブのギミックで、これがなかなかおもしろい。光学ドライブにメディアを入れると、メディアの形の青い光りが本体に浮かび上がる。この光りは、メディアを取り出すと消える。仕組みもおもしろいし、デザイン的にもおもしろいし、しかもメディアが入っているかどうかが一目で分かるので実用的だ。大変良くできたギミックである。

 もう1つのおもしろいギミックが、本体の前面右にある各種操作ボタンだ。音量の調整や消音、音楽CD再生時などのトラック移動などを行えるボタンだが、本体の表面に触れるだけで反応するタッチボタンになっている。おもしろいのは、このボタンは普段は見えないということだ。手を近付けると、青い光りでボタンの印字が浮かび上がってくる。触ると光るのではなく、手を近付けるだけで自動で浮かび上がるようになっている。これは、ほかに類を見ないかなりユニークな機能だ。本体のスタイリッシュな雰囲気とよく合っていて、かっこいいというところも良い。使い勝手も良く、この製品の大きな特徴となっている。

本体には操作ボタンの類がほとんどなく、大変スッキリとしたデザインである。マウスとキーボードがなければ液晶モニタにしか見えない。PCらしくないところがXPS One(TM)の特徴だ。
背面のデザインもかなりスッキリしている。DELLのXPSシリーズはXPSのロゴを目立つようにしているモデルが多いが、この製品ではデザイン重視のためか背面にロゴを付けて目立たなくしている。

無線LAN接続を利用してLANケーブルを使わない場合には、背面から出るケーブルは電源ケーブルの1本のみ。マウスもキーボードもワイヤレスなので、これだけでPCとして使うことができる。
半透明のスタンドもスタイリッシュでかっこいい。この写真では透明具合を分かりやすくするために下にコルクシートを敷いている。下が透けて見えるためにスタンドが目立たず軽い雰囲気になる。

キーボードは大変多機能。写真では大きなサイズに見えるが、それはパームレストが付いているので奥行きがあるからである。テンキーがないキーボードなので実際には結構小さなサイズのキーボードだ。
キーボードの手前にパームレストが付いているので手が自然な角度になり、キーを打ちやすい。パームレストは取り外すことはできないが、付いていても重いということはない。

音楽CDやDVD-Videoの再生、停止などの操作を行えるリモコン機能。音量調節も可能だ。ワイヤレスキーボードなので、本当にリモコンのように使うことができる。
このキーボードにはタッチパッドも付いている。たとえば、ソファに座ってキーボードを手に持って操作する場合などに便利に使える。マウスがなくてもマウスカーソルを動かせるのが便利だ。

キーボードを両手で持つ場合にはこのようにして使う。キーボードの左側にマウスボタンがあるので、タッチパッドを親指で操作して、左手でクリックすることができる。大きなゲームパッドのようだ。
マウスは比較的サイズが小さいので、手が小さな人でも使いやすいと思う。シンプルなスクロール機能付きマウスで重さも軽いので使いやすい。

光学ドライブにメディアを入れると、このようにメディアの形をした青い光りが浮かび上がる。メディアが入っているかどうかが一目で分かるので、デザイン面だけでなく使い勝手も良い。
ほかの写真を見ると分かるが、本体の操作ボタンは普段は見えない。このボタンは、なんと手を近付けると青い光りで浮かび上がってくるのだ。反応が結構良く、手を近くにかざす程度で光ってくれる。


◆PCをスタイリッシュに使いたい人に是非使ってほしい

 XPS One(TM)は従来のPCとは異なり、PCらしく見えないという特徴がある。部屋にPCを置きたくない人や、テレビを見るような気持ちで気軽にPCを使いたい人に最適なPCだ。画面が見える範囲ならほぼどこからでも操作できるワイヤレスマウスとキーボードも、PCの使い方を従来のPCとは違うものにしている。XPS One(TM)は、まったく新しいPCなのだ。未来的な雰囲気でかっこよく使うこともできるし、リビングや寝室でオシャレに使うこともできる。楽しくてかっこいいギミックなど、細部までよく作りこまれている点もうれしい。今までのPCのデザインに満足できなかった人に、是非触ってもらいたいスタイリッシュなPCである。


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Profile
小林 輪

バイク好き、車好き、パソコン好きのライター。パソコンのハードウェアを中心に、レビュー記事などを執筆中。
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