◆プレミアムノートの名に恥じないデスクトップPCに匹敵する性能
XPS(TM) M1210はデルのプレミアムモデルシリーズ「XPS(TM)」の名を冠した、B5サイズの2スピンドルモバイルノートである。元々ハイエンドゲーマー向けなどとされていただけに、デザイン的に尖ったモデルの多いXPS(TM)シリーズではあるが、本製品のデザインはブラックとシルバーを基調としたシックな仕上がりで、学生からビジネスマンまで安心して使えるものとなっている。もちろん、高級モデルとしての質感も備えており、12.1型ワイドの画面と打ちやすいキーボードは、非常にバランスが取れている。重量は最小構成で約1.98kgと、「モバイル」としてはやや重いが、サイズがコンパクトなこともあってか、それほど気にならないのがおもしろいところ。
本製品はスペック的にもBTOで幅広いチョイスが可能になっており、スタンダードグレードのInspiron(TM)シリーズに現在B5サイズノートPCが存在しないこともあって、コスト的にも性能的にもそちらのユーザもカバーする位置付けだ。
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ブラック&シルバーの落ち着いたデザイン。やはりモバイルノートにとって、持つことに喜びを感じられるデザインかどうかは、重要なポイントだ
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最厚部で31.4mm、最小構成約1.98kgと、実際に持ってみると意外にズッシリ来るのだが、見た目はごらんの通りスリムなもの。これはデザインの勝利だろう *クリックをすると画像が拡大します |
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本製品の最大の特徴と言えるのは、何と言ってもこのサイズでビデオカードに「NVIDIA(R) GeForce(TM) Go 7400 256MB DDR TurboCache(TM)」を選択可能としていること。ミドルクラスとは言え、その性能はチップセット内蔵のグラフィックス機能とは一線を画しており、快適動作にはCPU以上にグラフィックス性能が重要とされるWindows Vista(TM)において、非常に大きなポイントと言える。Intel(R) 945GMによる内蔵グラフィックス機能も選択可能ではあるが、本製品を選ぶならば、このビデオカードは必須と考えておくべきだろう。実のところ、これは昨年Windows(R) XPモデルとして発売されたときから変更されていないのだが、今でも全く色褪せていないのが、このマシンのスゴいところである。
現在、BTOで選択できるOSはすべてWindows Vista(TM)となっており、選べるのはWindows Vista(TM) Ultimate/Windows Vista(TM) Business/Windows Vista(TM) Home Premiumの3エディション。ひょっとすると「私は一番低機能なWindows Vista(TM) Home Basicでいいのに」と考える方もいるかもしれないが、そちらでは、デスクトップ環境の描画のみならず、フォルダの切り換えなどにもグラフィックスチップのパワーを使用可能な「Windows(R) Aero」環境を使用することができない。結果的にデスクトップの快適動作は明らかに落ちてしまう。ビジネスユーザでも恩恵を受けることが可能なので、Windows Vista(TM)ならばぜひWindows(R) Aero環境はオンで使ってみていただきたいところだ。
また、コンパクトながら各種インターフェースをしっかり備えているのも本製品のポイント。ExpressCardスロット×1に加え、SD/MMC/メモリースティック/メモリースティックPRO/xDカードd対応のコンボスロットを備えているほか、Dsub 15ピンとS-VIDEO出力も装備。Webカメラの内蔵の有無も選択できるなど、コンパクトだからと妥協はなし。XPS(TM)シリーズの名に恥じないマシンと言えるだろう。
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右側面に光学ドライブとメモリカードスロット、左側面にモデムポートとExpressCardスロット×1を備える。USBポートは左右に二つずつ備えており、使い勝手も良好だ *クリックをすると画像が拡大します |
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LANポートとACアダプタの電源コネクタは背面に備えているので、机に設置した際のケーブルの取り回しにも便利
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右下の「Ctrl」キーと「Page Up/Dn」の配列は少々気になるところだが、キーピッチもしっかりとした、使えるキーボードを装備
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