DualBand同時使用可能!5.2GHz帯のIEEE 802.11aと2.4GHz帯のIEEE 802.11b/g リーズナブルな価格で実現!! アイ・オー・データ機器 WN-APG/BBR


 アイ・オー・データ機器が9月1日に発表した「WN-AG/BBR-S」は、IEEE802.11a/b/gと現状の無線LAN規格すべてに対応するブロードバンドルーターとして話題に昇った製品である。この上位機種として登場した「WN-APG/BBR-S」は、前モデルと比較してスループットや機能強化などが施されている。この気になる新モデルの機能の数々をチェックしてみよう。

スループットが約70%高速に

Photo01側面パネルがシルバーとなり、質感と高級感が増した外観

 アイ・オー・データ機器から登場した「WN-APG/BBR-S」は、IEEE802.11a/b/gという3種類の規格に対応する無線LANアクセスポイント機能を備えたブロードバンドルーターである。遮蔽物の少ない環境下で高速な転送が実現できる802.11aと、電波の到達距離が長い802.11g、多くのユーザーが利用できる互換性の高さが魅力の802.11b、と三つの規格をクライアント側が意識することなく、シームレスに切り替えて接続できるのが魅力だ。

 また、有線LANルーターとしての実力もなかなかのもので、前モデルである「WN-AG/BBR-S」は、公称スループット値が47Mbpsであったのに対し、本製品では81Mbpsと、実に70%以上の高速化を実現している。47Mbpsというとオーバーヘッド分などを含めるとFTTHでの使用には心許ない部分があるが、81Mbpsであればルーターがボトルネックになることはほとんどないといっていいだろう。

 その外観はWN-AG/BBR-Sと比較して、パネル部分の色が高級感あるシルバーに変更されている(Photo01)。また電源LEDが青、無線LANのアクセスLEDがピンク、有線LANのアクセスLEDが緑、とにぎやかなものに変更された(Photo02)。もちろんにぎやかなだけでなく、どのLEDがどの機能を表すかを、遠くからLED脇の文字が読めない状況でも色を見るだけで判断できるといった実用的なメリットもある。

 ちなみに、製品型番「WN-APG/BBR-S」というのは、同社の802.11a/b/g対応の無線LAN PCカード「WN-AG/CB2」とのセットモデルになる(Photo03)。無線LANカードが不要な人は、「WN-APG/BBR」の型番でルーター単体を購入する選択肢も用意されている。また別売り外部アンテナもあり、無指向性の「WNO-G/NDP」(IEEE802.11g,b用)と、指向性の「WNO-AG/DF」が用意されている。


Photo02:電源、無線LAN、有線LAN
の機能によって色分けされたLED
Photo03:WN-APG/BBR-Sに
付属する無線LANカード「WN-AG/CB2」



機能面は大幅に強化。設定内容の改善も

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Screen01:PPPoE接続を指定するとセッションを5個まで登録しておける。ISPとフレッツ・スクウェアのマルチセッション接続もサポート

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Screen02:無線LANのセキュリティ機能は、WEP、WPA、802.1x認証に対応する幅広さ

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Screen03:ビーコンの送出間隔など非常に細かな設定が可能な無線LANの設定。SSID通知を無効化することもできる

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Screen04:無線LANアクセスポイント内蔵ルーターならではの設定がユニークなMACアドレスフィルタリング機能

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Screen05:PPPoEなどでDHCPによるIPアドレスの取得を受けている場合でも、手軽に自宅サーバーが立てられるDDNSもサポート

  さて、本製品の一つ目のポイントがスループットであるならば、次にポイントとなるのが機能面だ。ここ最近、スループットよりも、むしろ機能面に対するニーズが高まっており、注目しておく必要がある。

 WAN側接続に関してはPPPoE、固定IP、DHCPによるIPアドレスの取得といった一般的な接続はサポートされているほか、無線LANアクセスポイントを単体で作動させるため、WAN側接続をカットする「APモード」も搭載。また、最近のルーターでは当たり前になりつつある、PPPoEのマルチセッション接続にも対応している(Screen01)。

 一方、無線LANに関する機能も強力だ。とくにセキュリティが強固で、一般的な64/128ビットのWEPのほか、WPA、IEEE802.1x認証といった今後の普及に期待されるセキュリティ機能をも先取りしている(Screen02)。当然、SSID非通知(ANY拒否)機能も搭載している(Screen03)。

 この無線LANに関する設定は2.4GHz帯を使う802.11b/gと、5.2GHz帯を使う802.11aとに分けて設定画面が用意されている。両方を同時に有効にしておけば、802.11aの電波の具合が悪くなったら802.11gへと自動的に切り替えて接続することができる。ユーザーとしては、アクセスポイントが現在802.11a、802.11b/gのどちらで動作しているかを意識しなくても良いというメリットもあり便利である。

 さて、無線LANに関して、MACアドレスフィルタの設定にも注目だ(Screen04)。有線と無線が入り混じるルーターらしい設定となっており、有線&無線のすべての接続に対し指定したMACアドレスを許可または拒否できる設定のほか、有線LANはフィルタリングせず無線LANのみMACアドレスによる接続を許可する、というユニークな設定が用意されている。LANケーブルによって物理的に接続される機器は特定できるのですべて許可しても問題ないケースが(とくに個人用途では)多いが、無線LANは誰がアクセスポイントを発見するか分からず、接続可能なユーザーを特定したいというニーズが高い。その意味では、有線LANはすべて許可、無線LANは特定したものだけ許可、という設定は実用性が高いといえるだろう。

 このほかにセキュリティに関する設定項目としては、IPアドレスによるフィルタリング、ポートによるフィルタリング、URLフィルタやドメインフィルタといったアクセス制御を行う機能も搭載。WAN側からのアクセスにも対応でき、送信元・送信先のIPアドレスやポートを指定してフィルタリングを行う機能もあり、いわゆるパケットフィルタリングに関してはWAN→LAN、LAN→WANともに万全といったところだ。本製品のセキュリティ機能はこれだけに留まらず、とくに有効・無効の切り替え設定は用意されていないものの、リクエストを受け取ったときに動的にポートを開放するステートフル・パケット・インスペクション機能をもサポートしている。

 機能面の紹介としては最後になるが、DDNSにサポートしている点を挙げておきたい(Screen05)。DDNSの普及によって、Webカメラのライブ配信や気軽なネットワークストレージ、WindowsXPに搭載されているリモートデスクトップを外部から利用するといった用途で自宅サーバーを立ち上げる人が増えている。DDNSを使うときに一番面倒なのが、再接続後のIPアドレスの更新作業だ。本製品では、アイ・オー・データ機器が提供しているDDNSサーバー「iobb.net」を利用すれば、ルーター上でIPアドレスの更新作業を自動化してくれる機能を持つ。設定する項目も、ホスト名・ユーザー名・パスワード、と非常にシンプルであり、誰にでも手軽に使える機能となっているのが魅力的だ。



802.11gの優秀さが目立つ無線LAN速度

 さて、ここで気になる無線LANの速度チェックをしておこう。ここでは、本製品の無線LAN機能が持つ最大限のスループットを見るため、アクセスポイントと無線LANカードを可能な限り近づけてテストを行うことにする。

 テスト内容は、Athlon XP 1700+、512MBメモリを搭載したPCに、Windows XP ProfesionalのIISを使ってFTPサーバーを構築。このサーバー上の60MBのファイルを、無線LANカードを装着した「Lavie L LL300/1A(PC-LL3001A)(http://www.nec.co.jp/press/ja/0110/2201.html)」でFTP転送したときのデータレートを見ている。

結果は
WN-APG/BBR・WN-AG/CB2 802.11a 802.11g
18.7bps 17.7bps

となっており、802.11aと802.11gの差のが小さいのが印象的な結果となっている。ただ、802.11gのスループットは15〜16Mbps台なのが一般的な速度いえるが、本製品では17Mbpsオーバーを実現しており、こちらの性能はかなり高いといっていいだろう。


様々な面において隙のない製品

  以上のとおり、本製品をチェックしてきたが、とにかく「不足している」と感じる機能がなく、あらゆる面で隙のない製品であるという印象だ。その魅力はなんといっても機能面だろう。

 とくに無線LANに関しては現時点で比肩する製品が思い当たらないほど機能が充実している。セキュリティ面も広く使われているWEPのほかにWPA、802.1x認証といった機能をサポートしているのは、WEPのセキュリティの脆弱性が叫ばれるなか心強い存在だ。

 また、802.11g/bと802.11aを同時に有効にしておけるのもポイントで、普段は高速な802.11aを使い、距離が離れたら802.11gを使用、といったさいも、とくに手を加えることなくシームレスに切り替わるのはありがたい。

 コンシューマ向け製品を出しつづけているアイ・オー・データ機器らしい設定画面の分かりやすさもあり、現時点で「無線LANルーターのオススメは?」と聞かれたときには、真っ先に思い浮かぶであろう製品である。

 家庭内のネットワーク機器は、どんどん増える傾向にある。パソコンは複数台になり、その他ネットワーク対応ゲーム機器、さらにはネットワークに接続できるテレビなどのAV機器などをストレスなく接続できるルーターがあれば、家庭での楽しみかたも倍増するだろう。IEEE802.11a/b/gの現状の無線LAN規格すべてに対応したルーターはこれから主流になるはずで、今なら「WN-APG/BBR-S」を選ばない手はない。アイ・オー・データ機器では、Webにて直販も行っており、近くのショップに無い場合は、ここを探すのもいい。現在、週替わりで5%引きのキャンペーンを行っており、買うなら今がチャンスだ。

 I-O DATA / 株式会社アイ・オー・データ機器
 http://www.iodata.jp/
 WN-APG/BBR
 http://www.iodata.jp/prod/network/wnlan/2003/wn-apgbbr/
 アイ・オー・データ ファクトリストア
 http://www.iodata.net/factory/


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