以前からあったPowerBook G4の12インチモデルと17インチモデルに加え、この秋に同じデザイン・質感を持つ15インチがラインナップに加わった。また、従来の12・17インチモデルもビシッと機能・性能がUP!! 一皮むけたPowerBook G4が、新たな仲間を連れてカムバック!! 勢揃いしたPowerBook G4に物欲マキシマム!! さぁドレ使えば俺の幸福感が最適化されるのかーッ!? ってナゼ拙者はこんなにコーフンしてるんでしょうか!? 正解は、つい最近非常にショッキングな体験をして目から鱗モードに突入中だからっていうか、つまり、先日、Power Mac G5各機種をいじくって、改めて今時のMacintoshコンピュータの良さを知ってしまったゆえの興奮である。
などとコーフンばかりしててもナンですんで、早速、3機種の新型PowerBook G4をいじくり倒しつつ見ていくことにしよう!! コンピュータショップの売り場にて、いつも案の定どうしても特定のコーナーに吸い寄せられる俺ではある。つまりMacのコーナー。ショップ内の大多数のデスクトップやノートに対して「なんでこんなにダサ(途中自粛)ァも〜」と思う俺だが、Macのコーナーの、特にアルミニウム合金の各マシンに対しては、「デザインだけで買っちゃうのもアリだよな」などとマジで思ったりする。白いほーのアップル製ノートに関してもそう思う。 さておき、3機種の新しいPowerBook G4だが、これらは案の定、非常に美しかった。見てヨシ。置いてヨシ。触ってヨシで撫でてもヨシ。もしかしたら壊れてて動作しなくてもヨシかもしんない、と思わせるほど優れた意匠と、抜け目ない作り。こういうマシンに触れていると、何だか自分の美的感覚までアップグレードされるよーで嬉しくなってくる。 でも、美しいかどうかは各人の主観なのでココではとりあえず度外視。ところが、そうしても、新しいPowerBook G4はどの機種もヒッジョォ〜に作りが良いと思える。俺的結論から言えば、今時の地球上において、コンピュータという情報機器を、モノとしてここまで緻密に作っているのはアップルだけだと思う。
具体的には、電源ボタンや要所要所の皿ネジは、ソレがある面と高さが同じだ。ついでにその表面は同様の磨き上げ仕上げ。見た目スッキリしていてキレイだし触り心地が良いのに加え、出っ張っていないってことで使用や出し入れの時に引っ掛からないとか、不用意に押してしまわないという機能性がある。その一方で、トラックパッドやそのボタンは指先の感覚で意識できる最低限の凹凸を持つ。ディスプレイリリースボタンも同様、不意に押してしまわない高さだが、押しにくいという低さでもない。こういった細部への気配りが、何と本体の裏側まで行き届いているってのが凄い。 ってイキナリ細かい部分にスポットを当ててしまったが、こういう、ある意味執念深いほどの作りの良さに関しては枚挙にいとまがなくて原稿的に文字数オーバー必至だと言えよう。 でも挙げちゃうと、ご存じ“PowerBook G4ならではの光りモノ系”だ。ディスプレイ裏面のリンゴマークやキーボードは、バックライトによって光っちゃってくれて何だか嬉しいわけだが、実はこれらの発光、キーボード脇のALS(周辺光量検出システム/17インチモデルおよび1.25GHz駆動Power PC G4搭載の15インチモデルに搭載)センサーによって照度が自動調節されている───周囲が真っ暗ならほのかに光り、やや明るめなら明るく光るようになっている。背面のリンゴマークは茶目っ気だと思うが、キーボードのバックライトに関しては実用性を伴った装飾なのだ。 他、例えばACアダプタのコネクタ先端。これをPowerBook G4に挿すと光ってくれて楽しいわけだが、実は光の色には意味がある。充電中はオレンジに光り、満充電なら緑に光る。わー光ってキレイだし嬉しいかも〜ってだけではなくて、ちゃんとした機能を持った“光りモノ”なのである。 ちなみにこのACアダプタ自体もよくできている。コンパクトで携帯性が良いのに加え、実用上都合の良いギミックや使い勝手の良さを多く持つ───ケーブル類は最低限の太さでありかつしなやかだし、PowerBook G4本体へつながるケーブルはACアダプタにキッチリと巻き取れるし、プラグ部を交換すればコンセントへケーブル経由で接続することも直づけすることもできる。 そんな調子で、マシン本体の作り、発光のギミック、周辺機材まで、単に美しいだけではなく、使用上の利便につながる機能を備えている。ここで挙げた以外にもたーくさんあるのだ、そーゆー“作りの良さ・緻密さ”が。 見てくれだけ。思いつきだけ。オモシロいだけ。ではない、計算ずくの周到な作り込みが、アップル製プロダクトの“モノとしての力”だと感じまくってしまう拙者であらせられやがった。 美しいし作りもイイしモノとしてグレイト!! ってだけでは、もちろん、ナイ。ノート型コンピュータとしてもビシッとキメてきた新型PowerBook G4なのであった。 3機種に共通する仕様としては、まず同様のアーキテクチャになったことがある。具体的には、Bluetoothを標準で内蔵し、AirMac Extreme(IEEE802.11g準拠の無線LANアダプタですな)に対応、さらにメモリはDDR RAMでプロセッサは512KBのレベル2キャッシュを搭載している。他、2倍速Superドライブ搭載、外付けディスプレイ用DVIポート内蔵、USB2.0対応など魅力ある仕様となっている。 この中でも、とりわけ実用性が高いのはDVIコネクタ(外部ディスプレイ接続用コネクタ)ではなかろうか? てのは、後述するが、これら3機種はどれも“デスクトップリプレイスメントノート”としてのパフォーマンスを持つ。つまり速くてパワフル。据え置きのデスクトップパソコンと代替え使用可能。なので、比較的に多くのユーザーが、PowerBook G4だけで全ての作業をこなせるだろう。と、なると、まあモバイルでは本体の液晶ディスプレイを使うわけだが、家やオフィスではよりサイズの大きなディスプレイと接続し、デュアルディスプレイ等の表示環境として活用できるのだ。 例えば、PowerBook G4の12インチモデルにApple Studio Display17インチを接続。デュアルディスプレイモードとすれば、いきなり!! 約2.7倍のデスクトップ空間が使えるよーになるわけですよダンナ!! さらに20インチApple Cinema Displayなら約3.2倍、23インチApple Cinema HD Displayなら約4倍のワークスペースが確保できまくりでアプリ起動しまくりでウィンドウ開きまくりで快適になりまくるわけですよ奥さん!! ソコにBluetooth接続のApple Wireless KeyboardやWireless Mouseを置けば、さっきまで持ち歩いてモバイルしていたPowerBook G4がホレこのとおり!! デスクトップ機と同様の快適さで使えちまうってわけですよお坊ちゃん!! 実際にそうして試してみると、PowerBook G4ならではのスムーズさを見つけちゃったりして物欲臨界点突破となったりする。例えば、接続の簡単さ。PowerBook G4とCinema Display等とケーブルで接続するだけで使えるのだ。キーボードもマウスもワイヤレスなのでケーブルでの接続不要。あらま、ケーブル1本で準備完了。 また、PowerBook G4側はスリープ状態のままディスプレイと接続しちゃって良い(外部ディスプレイをつなぐからと言っても再起動する必要ナシ!!)。加えて、PowerBook G4を閉じたまま外部ディスプレイだけに表示させて使用することもできる。さらにPowerBook G4には強力なグラフィックコントローラが搭載されているから表示速度の低下も超少ないし、DVI接続なので外部ディスプレイへの表示も美麗!! シャコッとディスプレイケーブルつなぐだけで、モバイル環境がオフィス環境に早変わりし、作業の続きをシームレスに行えるのである。デスクトップとノートを行き来する時に起きる面倒───データやファイルのシンクロナイズやアプリの設定などは起きないのだ。一台のMacだけで全部ヤリたいのダっ!! という多くの要望は、PowerBook G4とソコに搭載されているDVIコネクタにより強力に実現されまくった気がする。 ちなみに、PowerBook G4のDVIコネクタは、ADC、DVI、VGA、S-Videoおよびコンポジットのディスプレイに対応している。また、表示パターンとしては、PowerBook G4と外部ディスプレイを使った場合はデュアルディスプレイおよびミラーリング(両方のディスプレイに同じ表示を行う)ができ、PowerBook G4の液晶パネルを閉じた状態(リッドクローズ)では外部ディスプレイのみ表示される。 さて、次はそれぞれの機種について見ていこう。
その使用感はと言えば、何しろ快適なのが17インチディスプレイ。ヘタな構成のデスクトップマシンよりも広々としたワークスペースおよび処理性能があったりするので、動画や静止画をいじっても、あるいはDTP作業をするにも十分快適だ。 趣味的に使うとしても、まあたいてーのコトは軽快に楽しめる。とりわけDVDの鑑賞なんかはさすがの17インチ。高音質なステレオスピーカーとマシン自体の静穏性も手伝って、AV機器感覚で楽しめる。 それから、これは3機種に共通して言えることだが、キーボードの使用感はノート型パソコンの中でもかなりイイ感じ。フルサイズキーを搭載しているので狭さなどはなく、また、押下感もしっかりしているので不安な印象がない。やや話がズレてしかもMac OS Xではアッタリマエのコトとも言えるが、日本語のテキスト表示も非常に美しいですな。テキスト系の処理も気持ちよくこなせる。
実際、すげー速いマシンなのにかな〜りタフっス。スリープモードで持ち歩いて、必要な時に開いて使って、を繰り返しても、まあフツーに一日の使用に耐えちゃう感じですな。 最高のパフォーマンスと快適さを求めるユーザー、あるいはデスクトップリプレイスメントノートとして、そしてガッツがあるモバイラーには垂涎の17インチモデルだ。
ぶっちゃけた話、12インチモデルと17インチモデルの、オイシイどこ取りって感じなんスよ、この15インチモデルちゃんったら。特にプロセッサとして1.25GHz駆動のPowerPC G4を搭載したモデルがイケてる。 本体やディスプレイのサイズ、表示解像度や表示速度、あるいはHDD容量、そして価格。さらにFireWire 800(IEEE1394b)対応とかギガビットイーサ搭載とか前述のALS(周辺光量検出システム)搭載など細かなスペックまで含め、現在のPowerBook G4の良さ便利さ楽しさ素晴らしさを納得ずくで堪能&活用できるモデルだと思うのだ。
また、表示画素数についてもそうで、確かに17インチモデルは1440×900ピクセルってことでナニをしてもチョー快適。なのだが、この15インチモデルの1280×854ピクセルでもかなり快適。どーしても最高の速度と最高の快適さを求めるってんなら17インチにキマリだが、そこまでは必要ないという場合は実用性を含めたコストパフォーマンスの高さで15インチモデルかも!! などと感じた。
当然のことながら、15インチや17インチのモデルから見ると、スペック的にも装備的にも若干貧弱な感じがする。が、別の見方をすれば、非常に凝縮度が高く、コストパフォーマンスもすげー高く、さらにポータビリティも高いモバイルマシンとしても実用的なモデルとなる。 使用感としては、これがけっこー速いわけです。他のモデルと比べると、表示画素数が1024×768とやや狭いので、テキスト以外の編集系処理には少々狭い気はするのだが、でも処理速度的には十分イケる軽快さがある。そういったパフォーマンスを体感すると、そうそう!! アレだ!! ということに気づく。すなわち前述のアレですよ、DVI端子装備っつー点。 かなり自在に外部ディスプレイとの接続が可能なのだ、コイツは、っていうかコイツも。室内では十分な表示画素数があるApple Cinema Display等と接続してワークスペースを確保。出先ではメールやウェブ、あるいはテキスト系データ閲覧を中心としたモバイルマシン。広い行動半径の中で常に常用のアプリやデータを身につけ活用するためのPowerBook G4としては、この12インチモデルが役立ちまくる可能性が高い。 一見するとモバイル専用っぽいサイズ・重量なので、デスクトップリプレイスメントノートとしての活用は無理!? と思われがちだが、実際に使ってみると全然そんなこたぁナイのである。このサイズでありながら光学ドライブとしてスロットローディング方式のコンボドライブ(DVD-ROM/CD-RW)やSuperDrive(DVD-R/CD-RW)を搭載しちゃってるんですよ!! キーボードだってフルサイズ!! そしてお値段も……!! 山椒は小粒でナントカってやつですな。
ともあれ、性能的にも機能的にも、そして持って使ってとことん愛せるノート型コンピュータとしても、非常によく成熟したPowerBook G4となった。値段的にも手頃になってるし。快適に使えるコンピュータとして新しいPowerBook G4を選ぶのも良いわけだが、俺的総論として言えば、最近のパソコンからはかなり失われちゃってる感じの“コンピュータ独特の存在感”が楽しいし嬉しいPowerBook G4だ。え? 意味わかんないってか!? んーむ、難しいっていうか何て言うか、使ってると“気さくな相棒”みたいな気がしてくるんスよ、PowerBook G4って。
□アップル http://www.apple.co.jp/ □Apple Store http://www.apple.com/japanstore/ Apple Storeのお問い合わせ先:フリーダイヤル 0120-27753-1 □アップル - Power Book G4 http://www.apple.co.jp/powerbook/ |
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