大原雄介の「AMD Athlon 64 FX-51で最強マシンを自作する!」AMDのデスクトップ向け最上位プロセッサであるAthlon 64 FX-51を使って、最強のゲーム向けマシンを構築してみる。
 今年のクリスマス商戦、CPUに関しては既存の製品がそのままという形になりそうだ。つまり、AMDならばAthlon 64 FXとAthlon 64、Athlon XPの3製品がラインナップされる形だ。自作ユーザーにはちょっと寂しい話ではあるが、逆に言えば狙いが絞りやすいとも考えられる。製品のポジションとしては、ウルトラハイパフォーマンスがAthlon 64 FXに、通常のデスクトップはAthlon 64やAthlon XPの400MHz FSB製品が、バリューモデルならばAthlon XPの266/333MHz FSB製品がそれぞれポジショニングされる。このあたりの話は既にAKIBA PC Hotline!やPC Watchなどでレポートされているから、今更繰り返す必要はないだろう。
 この場合「何を選ぶか」については、最終的には財布とご相談という話になるわけであるが、「どうせ買うならハイエンド」という向きには、やはりAthlon 64 FX-51だろう。ハイエンドにも関わらずリーズナブルであるし、マザーボードもかなり早い時期からAthlon 64 FXに対応した製品が流通している。「俺はどうしてもデュアルプロセッサでないとイヤなんだ!」という熱い方以外は、Athlon 64 FX-51がオススメとなる。
ハイエンドゲームマシンの構成

 さて、そのAthlon 64 FX-51でシステムを組んだ場合、どんな構成となるか。折角CPUにハイエンド品を持ち込んで、周辺がPoorというのもちょっとバランスが悪い。どうせCPUをハイエンドにするのなら、構成全体もそれなりのモノを狙いたいものだ。まずマシンの目的だが、これは間違いなくハイエンドゲーム向けシステムという事になろう。現状でAthlon 64 FXが生きてくるのは、こうした用途に他ならないからだ。そう考えて、今回は下記の構成にしてみた。


CPU
 これはもうAthlon 64 FX-51のリテールパッケージで決まりである。バルク品の方がちょっとだけ安いが、別にCPUクーラーを用意する必要があるから、普通に考えると却って高くつく。何故か部屋の中にSocket940対応CPUクーラーが転がってる、なんて奇特な方以外は、リテールパッケージの方がいいだろう。

マザーボード
 Socket 940に対応し、AGP 8Xが利用できる事が必須である。サーバーを作るわけではないので、フォームファクターはATXサイズが望ましい。現在だと流通している製品としては、
・nVIDIA nForce3 150/150 Professional
・VIA K8T800
あたりを搭載した製品が入手可能である。この中でも色々選択肢はあるわけだが、今回利用したのはGIGABYTE GA-K8NNXP-940である。オンボードデバイスが豊富(Serial ATA RAID/IDE RAID/IEEE1394/Dual LAN)で、価格も手頃だったというあたりが主な選択理由だ。


メモリ
 Athlon 64 FXの場合、Registered DIMMが必須になる。価格を比較した場合Unbufferedタイプと比較してちょっと高めだが、例えばPC3200の512MB品で比較した場合、Unbufferedが平均8,500円に対し、ECC Registeredで平均14,000円程度だから、倍まではいかない程度で収まる。Windows XPを使う事を考えると最低でも容量は512MBだが、快適に使うためには1GB程度欲しいところ。またAthlon 64 FXの場合デュアルチャネルメモリを装備するので、偶数枚で構成する事が賢い方法である。256MB品×4枚でもいいのだが、ちょっとこれだと割高になるので、今回は512MB品×2枚とした。

ビデオカード
 ゲームをメインとした場合、性能に大きく影響するのがグラフィックカードである。選択肢としてはnVIDIAのGeForce FX 5950か、ATIのRADEON 9800 XTということになる。価格帯もほぼ同等なので、どちらを選ぶかは好みという事になる。一応今回はシングルスロットで収まるという辺りを買って、RADEON 9800 XTをチョイスしてみた。

サウンドカード
 GA-K8NNXP-940の場合、オンボードで5.1chオーディオ出力が用意されているから、普通はこれを使えば良い訳だが、ゲーム用途となるともうちょっと奮発したくなる。というのは、内蔵のオーディオはEAXなどのゲームでよく使われる3D音源に対応していないからだ。最近はサラウンド環境もあたりまえになってきつつあるし、やはりゲームを楽しむためには音響は重要である。ということで今回は内蔵サウンドは敢えて使わず、変わりにクリエイティブのSound Blaster Audigy 2 ZSをチョイスしてみた。7.1ch出力にも対応し、ゲームの合間にホームシアターなどをしてみる場合にも威力を発揮する筈だ。

HDD
 今では個人でTBクラスのストレージの構築も現実的になりつつある今日この頃。GA-K8NNXP-940の場合、最大8台までHDDを接続できるから、必要ならそうした構成も可能だが、ゲームマシンにそうした大容量のHDDはあまり必要ない。むしろ必要なのは、OSのブートやゲームのロード、ゲーム中のシーン変更の際の読み込み時間の短縮といった、転送速度とレスポンスの高速性である。実のところこの分野では、依然としてSCSIの優位性が高い。10000rpmとか12000rpmという高速な回転速度が、シークタイムと転送速度の両方を高い水準に引き上げているからだ。ただし、これを実現するためにはかなり高価なIntelligent SCSI RAIDコントローラを併用する事が必要で、これとHDDの組み合わせは、それだけで今回のシステム価格を上回りかねないから、いくらハイエンド狙いとは言えちょっと無理がある。そこで今回は、Westan DigitalのRaptorをチョイスしてみた。10000rpmの高速回転と8MBのキャッシュのお陰で、従来のIDE HDDを上回るシーク性能を確保している。容量は36GBとちょっと少なめであるが、これは2台構成でRAID0を組んでしまえば72GBとまずまずの容量になるし、転送速度の向上も期待できる。幸いGA-K8NNXP-940にはSilicon ImageのSerialATA RAIDコントローラが搭載されているから、これをそのまま利用すれば解決である。当初は2万円を越えていた価格も、最近では13,000円程度に収まっているから、さして高い買い物という訳でもないだろう。

光学ドライブ
 今だとDVDは必須(ゲームなどにもDVD-ROM供給の物が増えてきたから、もはやCD-ROMドライブでは不都合が多い)であるが、ただのDVD-ROMを買うか、それとも書き込みドライブを選ぶか、いろいろ悩みは尽きない。特に書き込みに関しては、DVD-RAM/DVD-R/DVD+Rのどれを選ぶかも微妙な問題。で、悩んだ場合は「全部使えるドライブを買う」のは一つの策だろう。今回は全てに対応したLG電子 GSA-4040Bを選んでみた。最近だと8倍速ドライブもちらほら出てきているが、書き込みが主要な用途でなければ敢えて8倍速を選ぶ理由もないし、入手も容易で価格も安い、というあたりが主な選択理由である。

FDD
 「今時FDDが必要か?」という疑問を持つ人は多いと思うが、実は結構必要になる事は多い。というか、実は今回の構成では必須である。それもUSBタイプだと絶対に動くという保証がないので、通常の構成のものが吉。別に凝ったものである必要はなく、通常の3.5inch 2modeを選択した。

電源
 一般的に高性能CPUを使う場合は充分な容量を確保する必要がある。理由は簡単で、Athlon XPまでは3.3V/5VラインでCPUへの電源供給を行っていたため、3.3V/5Vの供給能力が十分にあることが必要だった。ところがIntelがPentium4と同時にATX 12Vの電源規格を発表し、これを受けて多くの電源が3.3V/5Vの代わりに12Vの供給能力を強化した製品を出し始めた結果、Athlon XPのニーズとうまくマッチしなくなってきたからである。ところがAthlon 64/Athlon 64 FXでは、ATX 12Vに準拠した構造となった。つまりCPUへの電源供給が、12Vラインから行うように変わったため、通常のATX 12V電源であれば無理なく利用できる様になっている。よって、あまり神経質に考える必要はないのだが、今回はCPU以外にもRADEON 9800 XTとかWD RaptorのRAID0など、消費電力の多そうな構成である。そこで電源はちょっと奮発し、551Wの供給能力を持つENERMAXのEG651P-VE FMAをチョイスしてみた。通常は400W程度の電源でも問題なく動作する筈だ。

ケース
 最後にこれである。今回の様な構成だと、それなりのサイズのケースが必要である。CPU、ビデオカード、HDD共にいい感じで発熱するから、小さなケースでは温度が上がりすぎてしまう。また、不必要に静音に凝る必要はないにせよ、ゲームの最中にHDDやCPUファンの音が耳障りになるのも好ましくない。そんな訳で今回選んだのはLIAN-LIのPC-6070Aである。すっきりしたデザインとアルミの光沢が高級感漂う一品である。最近はスケルトン系のケースも多く出回っており、こうしたものがお好みの方も多い様だが、こうしたシンプルなケースもそう悪くない。加えて言えば、高級そうな割に価格が安く、またアルミとあってかなり軽いので、その気になれば手で持って帰れる(まぁキャリーを使ったほうが楽ではあるが)のも好みである。スチールケースを持って階段を上り下りは、あまりしたくない。
ハードウェアの組み立て
 

 

  交換後の様子。右側にあるのが、標準で付いていたバックパネル。   固定用ベースはケースに付属する。CPUクーラーがかなり重いので、ネジ止め個所が少ないとマザーボードが歪む原因となってしまう。なるべく多くの固定用ベースを装着し、負荷分散を図ろう。
 
 
  正しく装着が終わった状態。無理にネジ止めしないように気をつけて欲しい。(写真はマザーボード上に全てのパーツを組み付けたもの)   リテールパッケージにはCPUクーラーのベースも付属しているが、同じものがGA-K8NNXP-940にも初めから取り付けられているので、これは要らない。
 
 
  正しい向きだと、CPU上の"AMD Athlon 64 FX"というロゴと、CPUソケットの"SOCKET 940"というロゴが同じ向きになる。   左右はないので、180°回転させて取り付けることも可能だが、あとで固定レバーの操作がやりにくいので、この向きの方が便利である。
 
 
  最初はちょっと力が要るが、これをすることできっちりとテンションを掛けて固定できる。   電源レギュレータの右上にあるのは、固定用の金具。
 
 
  この写真は説明のため、CPUクーラーを取り外した状態で撮影している。   RADEON 9800 XT。電源供給コネクタがくっついているのが判る。
 
 
  サウンドカード。左上に4ピンの電源コネクタがついているが、これはIEEE1394端子経由で外部デバイスに電源を供給するためのものだ。   左はUSB 2.0コネクタ×2、右はUSB 2.0とIEEE1394コネクタ。いずれもGA-K8NNXP-940の付属品だ。他にもオンボードサウンドのS/PDIF端子やサウンド出力のためのコネクタもあるが、オンボードサウンドは今回利用しないので、これらは取り付けない。
 
 
  裏から見るとこんな具合だ。   HDDベイを覗き込んだ様子。冷却効果は高そうだ。
 
 
  ここで2台を密着させて取り付けないこと。間を冷却風が流れず、異常発熱の原因になる。   完成した様子。電源ケーブル類は、適当にまとめておいたほうがスマートだ。

 さて、パーツが揃ったところで組み立てに入る。まずはマザーボード周りから作業に入ろう。PC-6070Aは、マザーボードベースを取り外す事ができる。デフォルトで、通常のATX用のパネルが付いているが、GA-K8NNXP-940とはうまく合わないので、GA-K8NNXP-940に付属するバックパネルと交換しよう

それが終わったら、マザーボードベースに固定用のベースを装着し、マザーボードをネジ止めする。 

次はCPUの装着だ。リテールパッケージをはがし、CPUとCPUクーラーを取り出そう。ここからまずCPUをパッケージから取り出し、マザーボードに装着する

ピン数が多く判りにくいと思うが、間違った向きに無理に装着しようとすると、CPUピンが曲がったり、最悪は折れてしまったりする。正しい向きだと殆ど力を掛けずに装着できる筈だ。装着したら、レバーを倒して固定しておく。

そのあと、CPUクーラーを載せ、まず両端の金具をCPUクーラーベースに引っ掛けた後、黒い樹脂のレバーを半回転させて、CPUクーラーベースに固定して出来上がりだ。CPUクーラーの電源コネクタを、忘れずに装着しておこう。今回うれしかったのは、ヒートスプレッダの採用により、AMD Athlon XPプロセッサよりもCPUクーラーの装着がラクになったことだ。

それが終わったら、電源レギュレータの装着である。これはGA-K8NNXP-940に特有な話だが、マザーボード上とは別にもう一つ電源レギュレータが用意され、デュアルレギュレータにより電源を安定供給する仕組みだ。

CPUソケットの脇に装着し、その外側から金具で固定すれば出来上がりだ。これが終わったら、ついでにメモリも装着しておこう。オレンジまたは青のスロット、どちらかに2枚装着すればよい。

 さてお次はビデオカード、サウンドカード、およびオンボードのコネクタである。これらを全部装着し、ネジ止めが終わったらマザーボードベース上の作業は完了である

 さて、ここですぐマザーボードベースをケースに戻してしまうと、ドライブ装着がやりにくい。そこで、先にドライブ類の装着を行おう。ケース内部は、一番下にHDDベイ、その上に3.5inchのオープンベイ、更に5inchのオープンベイとつみあがっている。

HDDベイの奥には8cmの吸気ファンが二つ並んでおり、Raptorの様に発熱の多いドライブでも安心であるまずHDDベイを取り外し、Raptor2台を縦置きで取り付ける

さて、5inch/3.5inchのオープンベイは、一旦フロントパネルを外さないと取り付けが出来ない。が、このためにはケース側面のネジを外してやる必要がある。ただ、そんなことをしなくてもケース側面パネルを両側とも外せば、そのままドライブのネジ止めが可能なので、無理にオープンベイを取り外す必要はないだろう。

 同様に、電源の取り付けもしておこう。実はこの電源も、ベイで取り外しができるのだが、むしろベイは外さないまま電源を取り付ける方が簡単だった。

ここまで終われば、後の作業は簡単である。ドライブ類のコネクタと電源を配線しておき、マザーボードベースをケースに装着し、パネルスイッチ類の配線とドライブ/電源の配線を行えば完了である。なれた人ならここまで1時間と掛からない筈だ。

ソフトウェアのインストール
















 さて、ハードウェアのインストールが終わったら、次はソフトウェアのインストールとなる。実はちょっと厄介なのだが、まず別のマシンでちょっと作業が必要である。GA-K8NNXP-940の付属CD-ROMの中に、Serial ATA RAID用のドライバが入っているので、これをフロッピーにコピーしなければならない。この手順は付属する"SATA RAID Function"というマニュアルに詳しいので、これに従ってドライバフロッピーを作成しておいてほしい。

 これが終わったらいよいよソフトウェアのインストールである。まず最初に、BIOS Setupを呼び出そう。設定すべき点は

(1) Serial ATA RAIDを有効にする。
(2) Boot Deviceの順を変更する。
(3) Boot DeviceとしてSerial ATA RAIDを登録する。

の3点だ。

 1点目は、BIOS Setupの"Integrated Peripherals"メニューで設定できる。ここで、"Onboard Serial ATA"を"[Enabled]"に、"Serial ATA Function"を"[RAID]"に、しておく。これにより、オンボードのSerial ATAが有効になる。これが終わったら、一度Save & Exitをした上でもう一度リブートしてからBIOS Setupに入ることで、変更が反映される。なお、オンボードのIDE RAID(Giga-RAID)を未使用の場合、"Onboard Giga-RAID"を"[Disabled]"にしておいた方がいいだろう。今回はサウンドカードにSound Blaster Audigy 2 ZSを使用しているので、Onboardのサウンドを[Disabled]にしておくのも忘れずに。
 2点目はまず"Advanced BIOS Features"メニューで設定できる。ここでブートの順を
Floppy→CDROM→SCSI
あるいは
Floppy→SCSI→CDROM
にしておこう。その他の項目はデフォルトのままで良い。

 3点目は、の画面で更に"SCSI/RAID Cntrl Boot Order"を押す事で設定できる。ここで、"Silicon Image RAID Controller"を1.に設定すると、Serial ATA RAIDから優先的にブートされるようになる。
 以上でBIOS Setup自体は終わりだが、これだけではまだRAIDの設定が終わっていない。BIOS Setupを抜けてリブートすると、BIOS Setupの後でCtrl+SもしくはF4を押すと、RAIDのセットアップ画面に入る。ここで"Create RAID set"を選び、2台のRaptorでRAID0(セットアップ画面の用語では"Striped Set")の構築を行おう。無事に完了するとこんな画面に変わり、2台のRaptorで1台のRAIDドライブが構築された事がわかる。完了したらCtrl+Eを押して、メニューから抜ける。

 以上で手順は終わりかというと、もうちょっと続く。この後は通常のWindows XPのインストールが続く訳だが、Windows XPのCD-ROMからのブートを行うと、最初の青い画面で下の方に"Press F6 if you need to install a third party SCSI or RAID deiver..."というメッセージが出現する。ここですかさずF6キーを押さなくてはならない。これを忘れると、もう一度CD-ROMのブートからやり直しである。さて、F6キーをきちんと押せていた場合、セットアップの前にこんな画面が登場する。ここで、Sキーを押し、先ほど作成しておいたドライバフロッピーをFDDに装着してEnterを押すと、ドライバが読み込まれてこんな選択画面が出てくる。ここで"Silicon Image SiI 3x12 SATARaid Controller for Windows XP/Server 2003"を選択すると、必要なドライバがロードされ、先ほど構築したRAIDにWindowsをインストールできるようになる。

 あとは、通常のインストールと同じ手順だ。Windows XPのインストールが終わったら、GA-K8NNXP-940付属のCD-ROMからマザーボードのドライバを、ついでRADEON 9800 XTとSound Blaster Audigy 2のドライバをそれぞれ付属のCD-ROMからインストールすれば、作業は完了である。後はお好きなゲームをインストールして、楽しむだけだ。

それで、どの位速いの?

 今回選んだパーツだけだと、大体25万程度の構成(どこで購入するか、で多少価格差はあるだろう)だが、モニターやキーボード/マウス/ゲームコントローラ/スピーカ・アンプあたりまで含めると、ほぼ40万円コースといったところ。モニター付きで49,800円とかいう格安構成もある世の中だから、かなりハイエンドなものではある。では、その投資に見合っただけの性能が本当にあるか、は誰しも気になるところだ。ただ、これを定量的に示すのはちょっと難しいところである。そこで、ちょっと簡単なベンチマークを幾つか行ってみた。表1にテスト環境を示すが、要するにPentium4/3.20GHzとの一騎打ちという話だ。結果は見易い様に、Pentium4/3.20GHzの結果を100%とした相対性能で示しているが、利用するアプリケーションによって性能差にばらつきはあるものの、全般的に良い成績である事が見て取れる

 まぁこんな数字はともかく、使っていてストレスが無いというのは気持ちが良いものである。近頃、カーレース系シミュレーションゲームをぼちぼち遊んでいるのだが、最近のゲームはいずれもリアリティをできる限り高めるべく、かなり大量のテクスチャとポリゴンを投入したものになっており、単独走行時はともかく他車と絡んだ瞬間にいきなり処理が重くなるなんて事が見受けられるが、今回試しにインストールしてみたところ、本当にストレスが無いのにはちょっと驚いた。勿論今後、新しいゲームが出てくれば、今回のシステムを持ってしても、不足を感じる事はありえるのだろうが、その際にはビデオカードなりCPUなりのアップグレードで対応できる訳で、今回のシステムがまるで無駄になる訳ではない。このあたりは、自分で構成を自由にいじれることの強みだろう。


CPU Athlon 64 FX-51 Pentium4/3.20GHz
M/B
(BIOS Revision)
(Driver)
GA-K8NNXP-940
F2
Chipset Driver ck343
Intel D875PBZ
BZ87510A.86A.0076.P16
Inf Driver 5.00.1012
Memory Registered PC3200 CL2.5 512MB×2 Unbuffered PC3200 CL2.5 256MB×4
Viceo ATI RADEON 9800 XT 256MB
CATALYST 3.0 6.14.10.63877-94-030917m-011434c
HDD Western Digital Raptor×2
Silicon Image Sil3112
Sil3112r 1.0.0.33
Intel ICH5R
SATA RAID 3.5.0.2600
Sound Sound Blaster Audigy 2 ZS
標準添付ドライバ
キャンペーン

 来る12月12日(金)〜14日(日)、日本AMDが年末特別イベント「みんなの64キャンペーン」を秋葉原で開催する。会場のPRONTOリナックスカフェ秋葉原店で、AMD Athlon(TM) 64 FXプロセッサ/AMD Athlon(TM) 64 プロセッサ搭載PCの展示やトーク&DIYイベントを実施する予定だ。対象製品の購入者を対象としたAMD特製プレミアムグッズ・プレゼント福引抽選もあるので、自作PCファンはぜひ参加しよう。

■関連情報
□日本AMDのホームページ
 http://www.amd.com/jp-ja/

□製品ページ
 http://www.amd.com/jp-ja/Processors/ProductInformation/0,,30_118_9484,00.html

■関連記事
□SiS、FSB 1GHzの939ピンAthlon 64FX用チップセット「SiS755FX」
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1114/sis.htm

□AMD、CPUロードマップを更新
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1107/amd.htm

□64bit版Windowsのデモがスタート、Athlon 64 3200+とセット
 http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20031101/etc_64winxp.html