藤本健&日下部保雄のBluEarth-A & BluEarth RV-01クロスレビュー
「低燃費タイヤは雨が苦手?」を検証する

先日、Car Watchの編集部から「低燃費タイヤに関するインプレッション記事を書いてくれないか」という電話があった。筆者は姉妹サイトであるAV Watchや家電Watchで連載記事は書いているものの、クルマに関しては正直なところ門外漢。確かに週に1、2回、買い物などで運転をすることはあるし、数カ月に1度は旅行でクルマを使うこともあるが、とくにクルマに詳しいわけでもないし、ましてやタイヤに関する知識などほとんどない。しかし、編集担当者が言うに「スポーツタイヤではないのであえて普通のユーザーにお願いしたい」とのこと。「本当に詳しくないですからね」と念を押した上で、この仕事を受けることになった。

レビューするのは筆者 藤本健(写真左)とモータージャーナリストの日下部保雄氏

筆者の家にあるクルマは2台。1台は近所の買い物などに使うパッソと、時々の遠出や大きな荷物運びに使うノア。ノアは2001年末にフルモデルチェンジした際、発売前に予約して購入したもの。すでに10年以上経ったクルマではあるが、あまり乗っていないこともあり、比較的キレイなまま。タイヤは摩耗したり、パンクしたりしたときに、近所の量販店で何度か交換してきた。とくにこだわりもないので、価格の手ごろなタイヤを履いていたが、それがよいタイヤなのかどうかの判別もつかないまま使っていたというのが正直なところ。前回交換したのはちょうど2年前。ガソリンスタンドで給油した際、「パンクしてますよ!」といわれ、空気が抜けかかっていることに気づいたのだ。そのとき「低燃費タイヤがよいですよ。燃費も伸びますし……」とその場での交換を勧められたのだが、低燃費タイヤに関する知識もなかったし、やや高そうだったので、そのまま量販店に向かって普通のタイヤに交換してもらったのだ。

愛車のノアでミニバン専用タイヤのBluEarth RV-01を試す

さて、Car Watchから電話があった数日後、改めて今回のミッションについて連絡が来た。それによると、まずはノアのタイヤをヨコハマタイヤのミニバン専用低燃費タイヤ「BluEarth RV-01(ブルーアース・アールブイゼロワン)」に交換するとのこと。さらに翌日「ツインリンクもてぎ」に行っていろいろテストするのでよろしく、と。そんなテストなんてまったく分からないので不安だが「当日はモータージャーナリストの日下部保雄さんが一緒で、いろいろと指導してくれるので心配はいらないですよ」との返事だった。

ノアに装着するのはヨコハマタイヤの「BluEarth RV-01」。ミニバン専用の低燃費タイヤで転がり抵抗性能がA、ウェットブレーキ性能がbと特にウェットブレーキ性能が高いのが特徴

ということで言われるがままお店に行き、タイヤを交換してもらった。低燃費タイヤにすると燃費はある程度よくなるらしいけれど、雨の日のブレーキの効き具合が今ひとつである……なんて話を聞いたことがあったので、多少気がかりではあったが、とりあえずその日はそのまま自宅へ向かった。運転してすぐ、「おや?」と思ったのは、走行音が妙に静かになったこと。窓を開けて走っていたのだが、「このクルマこんなに静かだったっけ?」と感じるほど。加えて、静かなせいもあって、乗り心地まですごくよくなったように感じた。

ノアにBluEarth RV-01を装着

黒くて丸いのはこれまでのタイヤと同じだが……

トレッドパターンがイン側とアウト側で違うとのこと。これでミニバンでの偏摩耗を防ぐのだとか

そして翌日の早朝、編集担当者と、このタイヤの企画担当者である横浜ゴム株式会社のPC製品企画部製品企画1グループ、アシスタントマネジャーの佐藤英俊さんをピックアップして、いざ栃木県へ。普段、あまり長距離を運転しないだけに、200kmもの道のりを走るのは久しぶりだったが、やはり静かなせいか乗り心地がよく気分もよい。また1回のトイレ休憩だけで走っていったが、あまり疲れを感じなかったのは気のせいではないように思えた。

常磐自動車道の水戸北インターチェンジ経由で一般道を使ってもてぎへ

どうしてなのかはよく分からないが長距離を走っても疲れが少ないように感じた

静粛性が上がって乗り心地も快適に。タイヤでこんなに変わるとは

梅雨シーズンでも安心? 新商品BluEarth-Aと旧モデルのウェット性能を比較

到着した「ツインリンクもてぎ」では、日下部さんのメルセデス・ベンツを使ってに新旧タイヤを付け替えて、濡れた路面でのブレーキ性能比較実験テストを行うという。テストに使うのはヨコハマタイヤが今年発売したばかりの低燃費タイヤ「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」と、従来品の「DNA Earth-1(アースワン)」。どちらも低燃費タイヤではあるが、ウェットグリップ性能が、従来品のEarth1が「c」であるのに対し、新商品のBluEarth-Aは「b」とランクアップしている。ちなみに筆者のノアに装着したBluEarth RV-01も「b」ランクだ。

ヨコハマタイヤの最新の低燃費タイヤ「BluEarth-A」。転がり抵抗はEarth-1と同じAだがウェットグリップはbに向上している

コースはツインリンクもてぎのアクティブセーフティトレーニングパークの一部コースを使用。このコースは、雨の路面を再現するために、コース脇に散水装置が設けてある。さらにメルセデス・ベンツにはGPSで正確に速度や制動距離が計測できる機器が取り付けてあり、これを使って制動距離を正確に計測するのだと言う。測定は日下部さんの運転で行うので、まずは筆者は助手席に座っていればよいとのこと。早速メルセデス・ベンツに従来品のEarth-1を装着し、実験を開始した。

クルマは日下部さんのメルセデス・ベンツを使用。これでABSを効かせた状態での制動距離を計測

散水装置のあるテストコースで雨の滑りやすい路面を再現

Drift BoxというGPSやGセンサーを内蔵した機器を使い制動距離や車速を測定

どんなテストかというと、ウェット状態でABSが思いっきり効くような急ブレーキを踏んだ際、何mで止まるかというもの。日下部さんからは「シートベルトをしっかり締めて、足を踏ん張っていれば大丈夫だから」と言われ、ちょっと緊張しながら助手席に。発進すると一気に急加速していき、およそ80km/hに。GPS計測の速度計を見ながらびしょびしょに濡れた路面のところでピッタリ80km/hにすると同時にフルブレーキ。噴水で放水し続けているところだけに、かなりスリップするのでは……と思ったのだが、ABSがバッチリ効いて滑るという印象はまったくなく、しっかりと停止した。

計測器によるとブレーキをかけてから止まるまでの距離が39.6mで、平均の減速Gが0.6G、ピークの減速Gが0.8G。現時点ではこれがどれほどの数字かはわからないが、助手席の印象としてはウェットブレーキといえども遊園地のアトラクションをはるかに越える迫力だ。

まずは旧モデルのEarth-1を装着してテスト。転がり抵抗はA、ウェットグリップはcとなる

速度をきっちり合わせないと比較にならないため本職の日下部さんが運転

GPSによる正確な車速メーターできっちり初速を80km/hに揃えてからフルブレーキする

予想以上に強力なブレーキ。Earth-1でも十分とも思えるほどのグリップだ

計測データは停止までの距離が39.6m、時間が3.5秒、減速Gが平均0.6G、ピークで0.8G

次に行ったのは、急ブレーキを踏むと同時に、障害物を避けるという緊急回避のテスト。濡れた路面上にトラフィックコーンを置き、急ブレーキをかけつつ、ハンドルを切ってトラフィックコーンを避けるのだ。こちらは計測機による測定は行わないが、助手席に乗っている身としてはさらに手に汗握るものだった。急ブレーキですごいGが掛かる中、ぶつかる寸前に左にハンドルを切って逃げている。これだけ濡れていたら、スピンでもするのでは……とドキドキしたが、そんなことはまったくなく、ベンツはトラフィックコーンのすぐ横にピッタリと止まった。

パイロンに向かってフルブレーキングしつつパイロンを回避。スピンするのではと思ったが大丈夫だった

その後、運転を日下部さんから筆者に交代。さすがに緊急回避のテストは危険なので、最初の急ブレーキのテストのほうを体験。筆者には加速区間の距離が短く、80km/hまで加速するのは難しかったため70km/h程度になったところでブレーキを踏んでみた。しかし、日下部さんの場合と比べると停止まで距離が長くなってしまう。どうもブレーキの踏み込みが弱かったようで「もっと思い切り蹴っ飛ばすようにブレーキを踏んでごらん」と言われて再チャレンジ。すると、なるほどガッチリと止まる。こんな急ブレーキを自分で経験したのは初めてだったが、たかがブレーキを踏むのにも踏み方があることを実感。事故防止に役立つ貴重な経験ができた。

BluEarth-Aはウェット制動距離が7.2mも短縮

従来モデルのEarth-1の性能を試したところで、メルセデス・ベンツのタイヤを最新モデルのBluEarth-Aに交換。編集担当者からは、Earth-1の場合とどう違うかレポートしてくださいと軽くいわれたが、まったく未経験ゾーンなだけに、本当に自分に違いが見出せるのかはまったくもって自信がない。

日下部さんのベンツにBluEarth-Aを装着。ホイールもタイヤサイズもEarth-1と同じだ

とりあえず、先ほどと同様、日下部さんの運転の下、助手席に座って80km/hからの急ブレーキを味わった。が、なるほど、確かにこれはさっきとは大きく違う。具体的にいうと、ブレーキを踏んだ瞬間の効き具合は同じような印象なのだが、その後の効き方が違う。それこそ「グググッ」という勢いを感じて急停止するのだ。あくまで素人の印象だが、従来品のEarth-1が最初から最後までほぼ一定の減速Gだったとすると、BluEarth-Aは加速度的に減速Gが増していくような印象。

計測器を見ると制動距離はなんと32.4m! Earth-1でも結構ブレーキが利いていると思ったが、BluEarth-Aはそれと比較しても7.2mも縮んでいる。平均の減速Gが0.8G、ピークの減速Gは1.0Gといずれも0.2Gずつ増えていて制動力が上がっているのは明らかだ。

ブレーキのきき始めはあまり違いが分からなかったが、速度が落ちるのに併せてさらに制動Gが増すような印象で明らかにEarth-1とは違うのがわかる

計測データは停止までの距離が32.4m、時間が2.8秒、減速Gが平均0.8G、ピークで1.0G。Earth-1より2割程度短縮できた計算だ

自分で運転してみてもやはり減速Gが増していくような印象を実感できた

次に筆者も同じ急ブレーキをテストしてみたところ、やはり日下部さんの運転と同様に、車速が落ちるほど制動Gが高くなるのを実感できた。これがBluEarth-Aの誇るウェットグリップ性能というもののようだ。7m以上手前で止まれるということは、当然事故を防げる可能性が増える。これだけ効くのなら、かなり安心に感じる。

さらに障害物を避けるテストも実施。こちらもEarth-1のときとは明らかに違う動きを実感できた。日下部さんがタイヤ性能に合わせたハンドルさばきをしていた、ということもあるのだろうが、ぶつかる直前に急ハンドルを切ると、感覚的に言えば“真横に移動したような”そんな動きをして止まる。まさにキビキビした動きになっているのだ。

写真では違いが分からないが乗っていると印象が大きく違う。BluEarth-Aのほうが横に明確に曲がった印象だ

モータージャーナリストから見たBluEarth-Aとは

ひと通りのテストを終えたのち、日下部さんに運転してみて、どう違ったかを聞いてみた。「従来品のEarth-1もよいタイヤであって、普通に運転している分には、そう違いはありません。素直に曲がってくれて乗り心地もよいし、接地感もあり安定している印象です。ただ、ウェット制動での違いはハッキリでました。またパイロン回避でも新商品のBluEarth-Aは従来品のEarth-1に比べ応答が速く、収束性も高いですね。それにハンドリング性能もよいと思います」とのこと。筆者が横に乗っていて感じたハンドルを切ったときのキビキビした動きという印象は、正しかったようだ。

日下部さんにBluEarth-Aの印象を聞いてみると、筆者が感じたのと似たような答え。筆者のセンサーもあながち間違っていなかったようだ

「クルマの事故というのは、止まる直前に起こることが大半です。だから、思い切りブレーキペダル踏み込んでしっかり止まってくれれば、多くの事故は防げるはずです」と日下部さん。「またハンドルの切り返しでスピンしてしまうのも事故の原因としてありがちですが、BluEarth-Aはタイヤがふんばってくれて、リアの接地もしっかりしているから、収束性が高くフラフラしないんですね」とも解説してくれた。

横浜ゴム 製品企画部製品企画1グループ アシスタントマネジャーの佐藤英俊さん

横浜ゴムの佐藤さんも「BluEarth-Aはスポーツタイヤではないので、従来品の低燃費性能と乗心地のよさを残しつつ、ウェットグリップ性能やドライ性能、また静粛性などを引き上げています」とのこと。その佐藤さんにそもそもこのBluEarth-Aの企画意図なども聞いてみた。

「当社ではまだ低燃費タイヤというジャンルがない時代から、低燃費性能を考えたDNAシリーズという製品を開発、発売し続けてきました。しかし、一般に低燃費タイヤというと、どうしても『燃費はよいけれど、ほかはダメなのでは……』というイメージをお持ちのお客さまがいらっしゃったのも事実。当社としては、そうしたイメージを払拭し、これまで培ってきた技術を活かし、すべてにおいて高性能なタイヤを作ろうということで努めてきましたが、その最新の形がBluEarth-Aなのです」と佐藤さん。誰が乗っても安全であり、乗り心地のよいタイヤに仕上がっているそうだ。

低燃費性能とグリップはオレンジオイルが両立。だが性能はそれだけではない

ちなみにBluEarthシリーズが、低燃費とグリップを両立するために使っている技術がオレンジオイルだ。Car Watchの熱心な読者ならご存知かもしれないが、オレンジの皮に含まれる成分をゴムに混ぜるとゴムが柔らかくなるそうで、タイヤ表面のゴムを柔らかくすることで、路面の凹凸にゴムをフィットさせ、グリップを向上させているとのこと。素人考えだと、タイヤが路面に食い付く、ということはイコール転がり抵抗が悪化しそうでもある。しかし佐藤さんによると、転がり抵抗悪化の要因としては、こうしたタイヤ表面の摩擦は割合としてはわずかで、タイヤが転がるときに発生する熱エネルギーこそが、転がり抵抗悪化の大きな要因になっているとのこと。そこで発熱しにくいゴムを採用しているのだが、発熱しにくいゴムはグリップが低くなりがちなので、オレンジオイルで表面のゴムを柔らかくしてグリップ力を稼いでいるという理屈だ。

オレンジオイルを混ぜることでゴムを柔らかくし、路面への食い付きをよくしている

ところで、ここでちょっと気になったのが、日下部さんのメルセデス・ベンツで使っていたBluEarth-Aと筆者のノアに取り付けたBluEarth RV-01の違いについて。どちらも低燃費タイヤとしての評価値は同じで、ころがり抵抗性能がA、ウェットグリップ性能がbとなっている。ということは、素人考えではいずれも同じ性能であるように思えてしまうが?

「低燃費タイヤのラベリング制度は、その2軸のみが表示されているため、そのような誤解を与えてしまうかも知れませんが、実際にはタイヤの評価基準は転がり抵抗やウェットグリップだけではありません。そのほかにも運動性能や静粛性や耐久性など、多くの評価軸があります。BluEarth-Aは前述のとおりオールマイティを目指したものだけに、誰にとっても使いやすく安全性の高いタイヤになっています。一方BluEarth RV-01は、ミニバン車専用に開発してます。ミニバンは乗用車に比べて車高が高く、車重がかなり重いため、フラフラしがちでタイヤにとっても偏摩耗しやすい特性があります。この特性に考慮した専用設計をしていますので、ミニバンにはBluEarth RV-01がお勧めです」(佐藤さん)。

低燃費性能はそのままに、ウェットやドライでの運動性能、静粛性能などトータルで性能向上したBluEarth-A

重量が重くロールも大きいミニバンにターゲットを絞って開発されたBluEarth RV-01

背の高いミニバンはカーブを曲がるときのロールが大きくなり、背の低いクルマと比べ外側のタイヤに掛かる荷重が大きくなるとのこと

一方で、行きの運転であまり疲れを感じなかったことについて、日下部さんに質問してみたところ「それは気のせいではないだろう」とのこと。「ステアリングを通じてタイヤが接地していることを感じられる、それが安心感につながるのですが、それが強すぎるとタイヤが個性を主張しすぎて運転していて疲れてしまいます。BluEarth RV-01の場合、その辺のバランスが取れていますね。また乗り心地というのも重要なところ。単に柔らかければよいわけではありません。柔らかすぎるとフワフワしすぎて、返って疲れてしまうのです。先ほど説明した応答性というのも疲れと大きく関係があります。応答性が高いとスポーティな運転ができますが、あまり過敏すぎると常に修正蛇が必要なので、ある程度応答に遅れがあるほうが疲れにくいのです。どれもバランスの問題ですが、その点このタイヤはよくできていますよ」と説明してくれた。

なるほど、単に運転しているだけだと、なんとなく疲れにくいということしかわからないが、いろいろな面が複合して疲れにくいということを実現してくれているようだ。

そんなテストを終え、夕方には帰宅。約400kmの旅となった。今回のテストでは特に編集部からは注文されていなかったのだが、個人的にはやはり燃費は気になるところ。そこで自宅近辺で給油して驚いた。そう、出発前に満タンにしておいたので、満タン法で燃費が測定できたのだが、今まで10年以上乗った中で最高新記録となったのだ。このノア、普段街中を走っていると7km/L以下。高速道路を使って遠出したときは、ときに10km/Lを超えるかどうかといった感じなのだが、今回は408.2km走って34.84L。計算すると11.7km/Lとなったのだ。途中、都内で一般道を走って渋滞にあったりもしたし、道中にも撮影を行っていた関係上、かならずしもエコな運転ではなかったのに、だ。これが、低燃費タイヤ、BluEarth RV-01の性能ということなのだろうか。次の給油での成績がどうなるのか、楽しみなところだ。

藤本健

本職はオーディオ関連ライターだが、実は30年来の“ソーラーマニア”。自宅に太陽光発電システムを導入し、毎日太陽で作られた電力で生活している。太陽光発電ネットワークの「PV-NET」の会員で、神奈川地域交流会の世話人も務める。僚誌AV Watchでは「藤本健のDigital Audio Laboratory」を連載。メールマガジン「藤本健のDigital Audio Laboratory's Journal」も配信中。ブログは「DTMステーション」、Twitterは「@kenfujimoto」。

 

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