ブルーレイディスクやDVD、そしてデジタル放送まで、サラウンドサウンドのコンテンツが珍しいものではなくなった現代。ホームシアターシステムはサラウンドサウンドに対応させるだけではなく、音質を向上させるシステムとしても注目が集まっている。中でもヤマハのデジタル・サウンド・プロジェクター「YSPシリーズ」は、設置性の良さと使い勝手の良さとリアルなサラウンドの3点を両立した、ユニークな製品だ。2004年の初代機YSP-1の登場から高い評価を受け、現在ではホームシアター市場の牽引役となっているこのYSPシリーズ。開発担当者に各製品に込められた技術や思いを伺いながら、進化の過程を年代順に振り返えってみる。−ヤマハ YSPクロニクル− 市場で高い評価を受け続ける理由とは 開発者が語るYSPシリーズ秘話

従来型サラウンドシステム、そして薄型テレビが抱える弱点

 一般的なサラウンドシステムはAVアンプ、そしてリスニングポジションを取り囲むように配置した複数のスピーカーで構成される。5.1chならば5本、7.1chならば7本のスピーカー+サブウーファーを鳴らすそのシステムは、体感すれば誰もがわかるように、臨場感にあふれている。現在はブルーレイディスクやDVDは当然として、デジタル放送でもサラウンドサウンドに対応した番組が増えている。またゲームでもサラウンド対応がもはや当たり前になるなど、コンテンツは増える一方だ。

5.1chのサラウンドシステムを構築する場合、5本のスピーカー+サブウーファーを設置する必要があり、リビングに導入するにはなかなか敷居が高い

 ただ、そのサラウンドシステムも、自宅のリビングへ導入するとなると、なかなか難しい家庭が多いはず。まずは複数のサラウンドスピーカーを物理的に配置しなくてはいけない。これは一般的なリビングでは邪魔になり、ちょっと敷居が高い。さらにAVアンプとスピーカーを繋ぐ、スピーカーケーブルの取り回しにも頭を悩ませることになる。こういったポイントは専用のシアタールームを用意できるならば障害とはならないだろうが、家族でくつろぐリビングルームに導入するには、無視できないだろう。

 その一方で、視聴環境のメインとなるテレビがブラウン管から液晶やプラズマといった薄型テレビに変わったことで、音質的な変化も現れている。機器の進化により変わったというと、音質が向上・改善されたと思うかもしれない。ところが、実は逆で、テレビが薄型化されたことで、内蔵スピーカーによる音質は貧弱になっているのだ。

 一般的には、スピーカーは大型、かつキャビネットの容量が大きいほうが、音質的には有利である。しかし薄型テレビは、旧来のブラウン管に比べて、奥行きが劇的に小さくなった。特に最近ではLEDバックライトなどの採用で、一段と薄型化が進んでおり、出力に対して必要とされるキャビネット容量を確保することが非常に難しいのだ。テレビ単体ではサラウンドサウンドに対応できないのはともかく、ステレオやモノラル音声のドラマやニュースですら音質的に物足りなく感じても、それはごく当たり前の感想といえるだろう。

新たな発想でサラウンドを実現した初号機、YSP-1

 YSPシリーズの初号機となったYSP-1は、従来のブラウン管テレビと薄型テレビの販売比率がまさに逆転しつつあった2004年末に発売された。YSP-1はリアルな5.1chサラウンドサウンドを実現できるホームシアターシステムであったが、他の製品とは外観からまったく異なる特徴があった。それは、スピーカー筐体が複数ではなくひとつであったこと、さらにその中にアンプまで内蔵したワンボディ構成であったことだ。

 YSP-1はワンボディ構成であることから分かるように、スピーカーは視聴者の前方だけに位置し、後方のサラウンドスピーカーは存在しない。これは2台のスピーカーで疑似的にサラウンドサウンドを再現した、いわゆるバーチャルサラウンドに見えるかもしれない。しかしYSP-1はリアにサラウンドスピーカーがなくても、実際に後ろから音が聞こえてくる、画期的な製品に仕上がっていた。

 そのポイントとなったのは“音のビーム化”と“壁面反射”だ。日常生活ではあまり意識していないが、部屋には必ず壁があり、そこで音が反射している。YSPシリーズは、その壁による音の反射を積極的に利用し、前面のスピーカーから出た音を、リスニングポジション側面や後方の壁で反射させ、視聴者の前後左右から聞こえるようにしたのだ。

2004年末に発売された、YSP初号機「YSP-1」

YSPシリーズでは、音をビーム化して壁面反射することで、サラウンドを実現している

【動画】複数スピーカーによる“音のビーム化”イメージ

 もっとも、単純にスピーカーで音を鳴らすだけでは、意図したとおりに音を反射させることはできない。まずは狙ったポイントに向け、音をまっすぐに“飛ばす”ことが必要となる。同じ特性の複数のスピーカーを等間隔に並べて同時に鳴らすと、音波の干渉により、直進方向へ強い音量で音が届くようになるのだ。これが“音のビーム化”だ。

 ただし正面方向に直進させるだけでは、音を狙った通りに反射させ、サラウンドサウンドとして活用することは難しい。そのため、斜め方向に向けて音を飛ばせるように、コントロールしなくてはいけない。

 これを物理的に実現するには、スピーカーを音を向けたい向きに斜めに配置すればよいのだが、それでは使える環境が非常に限られてしまうことになる。また、複数チャンネルのビーム化した音を同時に創り出すことは難しい。そこでYSPシリーズは、ワンボディながらも内部に複数のスピーカーを内蔵。そして目的とする方向に合わせて、各チャンネルの音声信号出力タイミングをDSPで補正することで、どのような方向であっても自由自在に音をビーム化することに成功した。

 その効果は確かなものだった。ワンボディで設置性に優れ、音の壁面反射を活用することでリアルなサラウンドサウンドを実現した、画期的な製品が生まれたのだ。

誰もが最適なセッティングで楽しめる、そのための新機能

ヤマハ株式会社 AV機器事業部 商品開発部 TV周辺機器グループ 技師の村田守啓氏

 2005年には第二世代としてYSP-1000、そしてひと回りコンパクトなYSP-800を発売した。YSP-1〜YSP-1000は42インチ以上の大型クラスに向けていたが、YSP-800は32インチ以上の中型クラスにも対応できるタイプだ。

 「YSP-1は最初の製品ということもあり、まずはそのコンセプトを世間に発信する、というプロトタイプ的な要素も強かった。ただ、もっと多くのお客さまに楽しんでいただくためには、より使いやすくするような工夫が必要だろうと考えたのです」(村田氏)

 その“工夫”として第二世代のYSPシリーズで搭載されたのが、セッティングを自動で行えるインテリビームだ。音を壁面で反射させるYSPシリーズは設置する部屋の環境、たとえば壁までの距離、また素材による反射率などに合わせて、最適なセッティングを行わなくては、狙った通りのサラウンド環境とはならない。初代YSP-1では手動で部屋の寸法を入力したり、プリセットから選ぶ必要があったのに対し、このインテリビーム搭載機では、付属のインテリビームマイクを繋いでリスニングポイントに置き、インテリビーム機能をスタートするだけで、計測および設定がフルオートで完了してしまう。非常に便利、かつユーザーフレンドリーな機能だ。

測定用マイクを設置し、自動的に音量や音質を最適なバランスに調整してくれる「インテリビーム」

インテリビームの測定用マイク

ヤマハ株式会社 AV機器事業部 商品開発部 TV周辺機器グループ マネジャーの竹下健一朗氏

 「このインテリビームは、最適なポジションへのスピーカー設置をフルオートで行うようなもの。サラウンドスピーカー+AVアンプの一般的なホームシアターシステムでは、サラウンドスピーカーを物理的に動かしてセッティングしますが、YSPシリーズはこの機能で行います。しかも仮想的に最適ポジションに設置するわけですから、たとえば部屋のセンターラインから左右どちらかにずれていても、まったく問題ないんですね(竹下氏)」

 また第二世代では、視聴コンテンツに合わせてリアルな音場で楽しめる、同社のAVアンプ譲りのシネマDSP機能も搭載。第三世代として登場したYSP-1100とYSP-900では、視聴位置へはっきりと音が届くマイビーム機能も加わった。

HDMI対応で、よりユーザーフレンドリーに

2007年に発売されたYSP-4000から、HDMI端子を搭載し、HDMIリンクに対応した

 2007年に発売されたYSP-4000では、大好評を博して、YSPシリーズの新たな武器ともなった新機能が搭載された。それがHDMI端子を装備し、かつHDMI CECに対応したことだ。

 HDMIに関しては、もはや詳しく解説する必要はないだろう。1本のケーブルで映像・音声信号をデジタル伝送でき、デジタルテレビをはじめとして近年のAV機器では欠かせない。また2008年ごろから急速に普及が始まったブルーレイプレイヤー/レコーダーの性能をフルに引き出すには、HDMIでの接続が必須である。その意味でも、YSPシリーズのHDMI対応は想像されたことであろう。

 HDMI CECは、HDMIリンクという通称のほうがなじみ深いだろう。複数のHDMI機器を接続すると、メーカーが異なっていても電源のオン/オフや音量調整、入力切替といった操作が連動するものだ。YSPシリーズはこのHDMI CECに対応しているため、たとえばテレビのニュース番組を見るときも、ブルーレイレコーダーでブルーレイディスクのサラウンドサウンドを再生するときも、映像を切り替えれば音声も勝手に切り替わってくれるので、まったく音声切り替えというものを意識する必要がない。これは便利なことはもちろんだが、AV機器が苦手な家族が意識せずに使えるという点でも、とても使いやすいのだ。

 もっともこのHDMI CECは、HDMIの標準機能として用意されてはいるが、実際には自社製品同士でしか動作を確認していないケースが珍しくない。ところがヤマハはパナソニック、東芝、シャープ、日立、三菱電機、ソニーと主要メーカーのテレビやレコーダーやプレーヤーに対応、Web上で対応機種をいち早く公表した。ユーザーには自分が使いたい機器との接続・動作を確認したうえで、安心して製品を選べる。

「この動作検証はほかのメーカーにも協力していただき、現在でも半年ごとに実機を接続してテストしています。AV機器が好き・得意な人だけではなく、一般的なお客様にも安心してYSPシリーズを選んでいただきたいと考えています。労力がかかる作業ではありますが、我々の生命線のひとつとも捉えているんですよ」(竹下氏)

専用設計YSPとサブウーファーを内蔵したシアターラックの「ポリフォニー」

 このHDMI端子搭載およびHDMI CEC対応は、以降のYSPシリーズでも標準機能となった。2007年に発売されたコンパクトなエントリークラスモデルのYSP-500ではHDMI非対応であったものの、2008年にはHDMI搭載製品のYSP-600へとリニューアル。32インチクラス向けとして登場したYSP-3000は、ひと回りコンパクトながらもYSP-4000と同等の機能を備えていた。

 また従来からYSPシリーズ向けのテレビラックやテレビスタンドといった製品が用意されていたが、この時代にはその思想をもう一歩進め、デジタル・サウンド・プロジェクターとテレビラックを一体化したシアターラックシステム“ポリフォニー”として製品化。スピーカーを始めとして、ポリフォニー専用に開発されたパーツにより、優れたデザインと音質を同時に実現している。


7.1ch/HDオーディオに対応したフルスペックYSPへ

 2009年に発売されたYSP-4100、そしてその年末に登場したYSP-5100では、まず新世代のHDオーディオに対応したことが見逃せない。最大7.1chかつ24bit/192kHz、ドルビーTrue HDおよびdts-HD Master Audioに対応し、ブルーレイなど高音質なコンテンツをそのままのクオリティで楽しめる。またマルチチャンネルのリニアPCMにも対応しており、次世代の高音質オーディオメディア、SACDの能力をそのまま引き出すことも可能だ。

 またシネマDSPは、従来の映画/音楽/スポーツだけでなく、新たにゲームモードが加わり合計11種類となった。しかもこのゲームモードは音の遅延対策も施されており、コアゲーマーにも満足いくものだ。

 便利な機能としては、EPG(電子番組表)の番組ジャンルに連動してシネマDSPが切り替わる、おまかせサラウンドがある。これはYSP-3000で、日立製テレビとの組み合わせにより実現した機能だが、現在は日立/東芝製テレビに対応。他メーカー製テレビでも使いたいという声が届くほど、使い勝手は良好だという。また番組本編とCMなどで音量が異なる場合に、自動で調整して快適な音量を保つユニボリューム機能も搭載された。これも、ヤマハ独自の技術だ。

YSP-4100/YSP-5100では、7.1chに対応

番組とCMなどの音量の差を自動で調整するユニボリューム機能

 そして現在のAV機器では欠かせないHDMIの新機能、3D映像やARC機能にももちろん対応した。3D映像対応としては、ブルーレイで採用されているフレームパッキング、デジタル放送で採用されているトップアンドボトムやサイドバイサイドなど各方式に対応しているため、対応方式で困ることもない。ARC機能は、テレビの音声をYSPで視聴するのに光ケーブルが必要だったのが不要になり、ケーブル接続が簡単になる便利な機能だ。

 YSP-4100とYSP-5100は、基本的なデザイン・機能は共通だ。違いはその内部にあり、YSP-5100はデザインはそのままに、YSP-4100に比べてウーファーキャビネットを約63%も大容量化しており、自然で厚みのある低音域を実現している。また高音域専用のツィーターを2基LRに搭載し、CDなどステレオソース再生時の音質はピュアオーディオ機器に引けを取らないレベルだ。

YSP-5100は、高性能な専用ツィーターを搭載している

「これはいわばフラッグシップ。わかりやすい例を挙げると、雨のシーンで表現力が違ってきます。あらゆる方向から雨音が聞こえてくるのは、YSPシリーズの特徴ですが、このクラスになると、音で雨粒の大小がわかるんですね(竹下氏)」

 また興味深い機能としては、ワイヤレスでiPod/iPhoneをヤマハの機器に接続できるヤマハの独自技術、AirWiredに対応している。アクセサリーを用意することで、手元のiPodやiPhoneをリモコンのように使いつつ、その音楽をYSPシリーズから再生できるのだ。しかも、非圧縮のリニアPCMで伝送するため、音質の劣化が発生しない。

AirWired対応により、手元のiPodやiPhoneをリモコンのように使いつつ、しかも音質の劣化なくYSPシリーズで再生できる

ヤマハエレクトロニクスマーケティング株式会社 企画・広報室 プロダクトマネージャーの藤井陽介氏

「便利に、いい音でiPhone/iPodの音楽を楽しめることはもちろんですが、一台のYSPでテレビもブルーレイも、そしてiPhone/iPodも使える、ということが非常に評価されているようです。また細かいことではあるものの、AirWiredのクレードルにポンとセットするだけでiPhoneのバッテリーが充電されることは、毎日使う携帯電話ということもあってかなり好評ですね」(藤井氏)

機能は妥協せず、より設置環境を選ばない新世代のYSP

2010年に発売された「YSP-2200」では、センターユニットとサブウーファーの2ユニット構成となった

 2010年に発売されたYSP-2200は、従来のYSPシリーズとはちょっとタイプが異なる製品だ。すべてをひとつにまとめたワンボディではなく、初めてセンターユニットとサブウーファーを別体化した構成となっている。
 その理由は、設置性をさらに向上させるため。YSP-2200のセンターユニットは高さ方向が抑えられており、テレビの前に置いても視聴の邪魔にならない。またテレビといえばスタンドがつきものだが、YSP-2200はその上を跨ぐように設置するため、スタンド形状も問わないのだ。

「テレビスタンドを跨ぐように設置するということは、従来のYSPシリーズに比べてもこのセンターユニットが目立つことになります。そこでデザインも意識して、上面はヘアライン加工を施したアルミパネルで仕上げました。サブウーファーは縦/横のどちらでも設置できます。YSP-2200はおかげさまで市場から高い評価をいただきました。これはYSPシリーズが従来の製品で育ててきた技術をそのまま背景としながらも、設置性が高く、使いやすいことが理由だと考えています」(村田氏)

「センターユニットの高さを抑えるために、YSP-2200ではスピーカーユニットを一列に並べています。これはポリフォニーのYRS-1000やYRS-2000での経験がベースになっていますが、サブウーファーを組み込むことも含め、ある意味ではYSP-2200はYSPシリーズの集大成といった感じもありますね」(竹下氏)

 YSP-2200の特徴は設置性だけではない。AirWiredのレシーバー機能こそ外付けとなるものの、そのほかのHDオーディオ対応やHDMI CEC、シネマDSPなど、YSP-4100の機能はほとんどすべて入っているのだ。それでいて実売価格は10万円を切っており、発売以来人気モデルとなっていることも納得できる。

「確かにYSP-2200は非常にコストパフォーマンスが高く、バーゲンといえる価格設定です。これは、お客様にいい製品を使っていただきたい、という思いが込められています。買って満足、持って満足、使って満足、聞いて満足と、お客様が満足して、長く使っていただける製品を作りたいというのが開発陣のポリシーであり、ヤマハの社風なのです」(竹下氏)

YSPシリーズの秘密はどこにあるのか

 複数のサラウンドスピーカーを設置する必要もなく、しかもバーチャルではないリアルサラウンドを実現したヤマハYSPシリーズ。現在ではほかにも似たコンセプトの製品が登場してきたが、YSPシリーズは市場ではかなり高い評価を得て、確固たるポジションを保っている。その理由はどこにあるのだろうか。

「その歩みを振り返ってみると、まずいえるのは、フロントサラウンドでありながら、完全にリアルなサラウンドであることですね。それまでは専用の部屋を用意しないと実現が難しいと思われていたホームシアターですが、YSPシリーズにより、自宅のリビングでも実現できるという、お客様に対するヒントになったのかもしれません。またHDMIリンクの動作確認など、なるべくお客様の目線で細かい点に配慮してきたことが、結果として評価に繋がったのであれば嬉しいですね」(村田氏)

「テレビが進化したことで、ライフスタイルの中で絵と音の関係が変わってきたのかもしれません。現在の大画面テレビでは、VHSテープのSD画像は見られたものではないでしょう。それと同じように、音が悪いと、映像に集中することができないんですね。HDの高精細映像に集中するためのわき役としても、音質は非常に重要なんです。テレビ標準のスピーカーの音質が悪くなったかどうかはともかく、従来と同じレベルではダメ。これもYSPシリーズが評価されている理由のひとつでしょう」(竹下氏)

 最後に、YSPシリーズの音質について、筆者の心に残った言葉がある。

「映画の音、つまりサラウンドの音は確かに重要です。でも最初に考えなくてはいけないのは、ニュースの音声がきちんと聞こえること。それが基本ですよ」(竹下氏)

 サラウンドシステムとして非常に臨場感が高いYSPシリーズ。しかし2chステレオの音楽再生や、モノラルの古いドラマ再放送であっても、違和感を感じずに高音質化された印象を受ける秘密は、この思想にあるのかもしれない。

 

藤本健

リクルートに15年勤務した後、2004年に有限会社フラクタル・デザインを設立。リクルート在籍時代からMIDI、オーディオ、レコーディング関連の記事を中心に執筆している。以前にはシーケンスソフトの開発やMIDIインターフェイス、パソコン用音源の開発に携わったこともあるため、現在でも、システム周りの知識は深い。
 著書に「コンプリートDTMガイドブック」(リットーミュージック)、「できる初音ミク&鏡音リン・レン 」(インプレスジャパン)、「MASTER OF SONAR」(BNN新社)などがある。またブログ型ニュースサイトDTMステーションを運営するほか、All AboutではDTM・デジタルレコーディング担当ガイドも務めている。Twitterは@kenfujimoto

 

■関連情報
□YAMAHA デジタル・サウンド・プロジェクター
 http://jp.yamaha.com/products/audio-visual/hometheater-systems/digital-sound-projector/
□YAMAHA 薄型テレビオーディオ
 http://jp.yamaha.com/products/audio-visual/tv-audio
□Yダイレクト
 http://ydirect.yamaha-elm.co.jp/

■関連記事
□ヤマハ、TV前に設置できる薄型YSP「YSP-2200」−シリーズ初のサブウーファ付。実売9万円前後
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100901_390563.html
□ヤマハ、シアターラック「POLYPHONY」3機種を発表−小型モデルも追加。HDオーディオ/3D/シネマDSP対応
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100831_390416.html
□ヤマハ、サウンドプロジェクタYSP最上位「YSP-5100」−ウーファ容積拡大やツイータ追加で「音を極めた」
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20091203_332427.html
□ヤマハ、7.1ch再生/HDオーディオ対応の“フルスペックYSP”−実売16万円。HDMI4系統/REGZA連携。ラックセットも
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090916_315880.html
□ヤマハ、65型まで対応のシアターラック「POLYPHONY」−サウンドプロジェクタ「YSP」内蔵。ホワイトも追加
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090910_314563.html
□ヤマハ、サウンドプロジェクタ内蔵TVラック「POLYPHONY」−YSPシリーズを内蔵。各種HDMIリンク対応
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080918/yamaha.htm
□ヤマハ、HDMIリンク対応の小型「サウンド・プロジェクタ」−幅61cm。テレビ/レコーダのリモコンで基本操作が可能
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080409/yamaha.htm
□ヤマハ、新サラウンドモード搭載サウンドプロジェクタ−VIERA/REGZA/WoooとHDMI連携。AVラックセットも
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080117/yamaha.htm
□ヤマハ、実売75,000円の「サウンド・プロジェクタ」−小型ユニットを16個装備。別売サブウーファに対応
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/20071004/yamaha.htm
□ヤマハ、レグザリンク対応「サウンド・プロジェクタ」−HDMI装備。サブウーファやラック一体型モデルも用意
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070820/yamaha.htm
□ヤマハ、32〜40型TV用の「サウンド・プロジェクタ」−「マイビーム」や「インテリビーム」搭載。ラック一体型モデルも
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070215/yamaha.htm
□ヤマハ、マイビーム搭載の「サウンド・プロジェクタ」−リモコンでビーム位置切替が可能に
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/20061019/yamaha.htm
□ヤマハ、32型TV用「サウンド・プロジェクター」の黒モデル−壁や天井に音波ビームを反射させる5.1chシステム
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060210/yamaha.htm
□ヤマハ、「デジタル・サウンド・プロジェクター」新モデル−自動音場補正やシネマDSP搭載。32型テレビ用も
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050914/yamaha.htm
□ヤマハ、壁や天井に音を反射させる5.1chシステム−音波のビームを放出し、1筐体で5.1chを実現
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041116/yamaha.htm

 
 

[PR]企画・製作株式会社Impress Watch 営業統括部
お問い合わせ先:watch-adtieup-yamaha1103@ad.impress.co.jp
Copyright (c) 2011 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.