dynabook2011年春モデルは、地デジチューナー付きのdynabook Qosmioシリーズでは液晶一体型AVPC「D710・D711」、AVノートPC「T750・T550」、スタンダードなdynabookでは3Dモデルも用意された「T551」やスタンダードノートPCの「T350」、モバイル系ではスリムコンパクトノートPC「R731」、ネットノート「N510」ネットブック「N300」など充実したラインナップを用意した。

まとめると、以下の表の通りだ。

dynabook 2011年春モデル ラインナップ

位置付け

製品名

特徴

液晶一体型AVPC

dynabook Qosmio D711/T9B

第2世代インテル® Core™ i5 プロセッサー搭載、3波ダブルチューナー搭載、BDXL対応、フルHD液晶、SpursEngine™搭載

dynabook Qosmio D710/T7B

インテル® Core™ i5 プロセッサー搭載、地デジチューナー搭載、ブルーレイディスクドライブ搭載、フルHD液晶

dynabook Qosmio D710/T5B

インテル® Pentium® プロセッサー搭載、地デジチューナー搭載、フルHD液晶

ハイスタンダードAVノートPC

dynabook Qosmio T750/T8B

インテル® Core™ i5 プロセッサー搭載、地デジチューナー搭載、新加飾技術採用ボディ、ブルーレイディスクドライブ搭載、SpursEngine™搭載

スタンダードAVノートPC

dynabook Qosmio T550/T4B

インテル® Pentium® プロセッサー搭載、地デジチューナー搭載、ブルーレイディスクドライブ搭載

3D対応ハイスタンダードノートPC

dynabook T551/D8B

第2世代インテル® Core™ i7 プロセッサー搭載、3D対応、ブルーレイディスクドライブ搭載

ハイスタンダードノートPC

dynabook T551/58B

第2世代インテル® Core™ i7 プロセッサー搭載、ブルーレイディスクドライブ搭載

スタンダードノートPC

dynabook T350/56B

インテル® Core™ i5 プロセッサー搭載、ブルーレイディスクドライブ搭載

dynabook T350/46B

インテル® Core™ i5 プロセッサー搭載、DVDスーパーマルチドライブ搭載

dynabook T350/34B

インテル® Pentium® プロセッサー搭載、DVDスーパーマルチドライブ搭載

スリムコンパクトノートPC

dynabook R731/39B

第2世代インテル® Core™ i5 プロセッサー搭載、軽量薄型液晶搭載、SSD搭載、WiMAX対応

dynabook R731/37B

第2世代インテル® Core™ i5 プロセッサー搭載、WiMAX対応

dynabook R731/36B

第2世代インテル® Core™ i3 プロセッサー搭載、WiMAX対応

dynabook R731/16B

第2世代インテル® Core™ i3 プロセッサー搭載、WiMAX対応、光学ドライブなし

ネットノート

dynabook N510/04B

WiMAX対応

ネットブック

dynabook N300/02A

WiMAX対応

東芝 dynabook 2011年春モデルの目玉の1つは、最新のCPU、第2世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーの搭載だ。具体的には、「dynabook Qosmio D711/T9B」「dynabook T551/D8BB」「dynabook T551/58B」「dynabook R731」で搭載しており、CPUが第2世代になったことで、グラフィックス性能や演算性能などが格段に向上している。グラフィックス性能の部分では、CPUに最新のインテル® HD グラフィックス 3000機能を内蔵した。この最新のグラフィックス機能によって、従来のグラフィックス機能では楽しむことが難しかった3Dゲームなども楽しめるようになっている。

また、演算性能の面では、インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0の搭載でサクサク感が向上した。この機能は、CPUの動作温度や使用電力に余裕があるときに、動作クロックをブーストする機能だ。従来のCPUも同種の機能を搭載していたが、第2世代のCPUでは制御方法を改良することで、ブーストの効きが良くなった。アプリケーションの起動時のように、急に負荷がかかる場合などにブーストの効果が表れやすく、パソコン使用時のサクサク感の向上に大きく貢献している。なお、このインテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0は、インテル® Core™ i7プロセッサーとインテル® Core™ i5プロセッサーで対応している。

グラフィックス機能と処理性能の向上以外にも、内部構造の変更や動画エンコード機能の追加など、第2世代のインテルCPUでは多くの機能強化が行われている。“第2世代”という名称は伊達ではなく、CPUの性能向上が実際にdynabookの性能を大きく向上している。詳しくは後述するので参照いただきたい。

今回は、dynabook2011春モデルの中から、編集部が特にオススメする3モデルと、ボディにナノテクノロジーを使用した新加飾技術を採用するユニークな1モデルについて、実機の写真を交えて紹介していく。表の中の色が付いているモデルが紹介するモデルだ。

dynabook Qosmio D711/T9BW (リュクスホワイト)   dynabook Qosmio D711/T9BB (プレシャスブラック)   dynabook Qosmio D711/T9BR (シャイニーレッド)

dynabook Qosmio D711/T9BW
(リュクスホワイト)

 

dynabook Qosmio D710/T7BB
(プレシャスブラック)

 

dynabook Qosmio D710/T5BR
(シャイニーレッド)

本体の近くにキーボードやマウスを置くとPCに見えるが、それらをどかすと液晶テレビにしか見えず、REGZAらしい雰囲気になる

本体の近くにキーボードやマウスを置くとPCに見えるが、それらをどかすと液晶テレビにしか見えず、REGZAらしい雰囲気になる

液晶とPCが一体になっているにもかかわらず、本体の厚みはわずか約60mmしかない。大変スリムでスタイリッシュだ

液晶とPCが一体になっているにもかかわらず、本体の厚みは最厚部でわずか約60mmしかない。大変スリムでスタイリッシュだ

キーボードとマウスは無線方式なので本体と一緒に置いておく必要がなく、使うときには離れたところからPCを操作できる

キーボードとマウスは無線方式なので本体と一緒に置いておく必要がなく、使うときには離れたところからPCを操作できる。リモコンも付属している

「dynabook Qosmio D711/T9B」は、液晶一体型のコンパクトなデスクトップPCだ。1,920×1,080ドット表示の、いわゆるフルHD※1に対応する21.5型ワイド液晶を搭載し、パソコンの本体部分は液晶の裏側に収められている。スタンド部分を除く、液晶+本体部分の厚みは実測でわずか60mm程度しかなく、もし「液晶テレビです」と言われたとしてもまったく違和感がないほどにスリムだ。

この本体デザインは、同社の液晶テレビ「REGZA」のデザインを継承したもので、家電のようにリビングなどに違和感なく溶け込むように緻密に考えられている。実際、全体のシルエットや表面の質感などは大変落ち着いた雰囲気となっており、液晶一体型AVPCとしてはトップクラスの洗練されたデザインである。

試しに、リビングのAVボードの上や自分の部屋のデスクの上、背が低い本棚の上など、いろいろなところに置いてみたのだが、いずれの場合も見事に違和感がなかった。デスクトップPCにありがちな目を引くための奇抜さや、どこか一部分が強調されているということがないため、まさに液晶テレビのREGZAをそこに置いたかのような雰囲気を実現できている。筆者が使用した製品は、春モデルで追加された新色の「リュクスホワイト」だが、ほかには引き締まった雰囲気の「プレシャスブラック」と、オシャレな雰囲気の「シャイニーレッド」の全3色のカラーバリエーションをラインナップしている。

dynabook Qosmio D711/T9Bはキーボードとマウスが無線方式なため、本体を設置する際の置き場所に対する自由度が高い。前述した本棚の上に置いてみたときには、椅子に座ってキーボードとマウスは近くにある机の上で操作したのだが違和感なく使用できた。バリバリ仕事をするという使い方なら別だが、Webブラウザを使ったり動画を見たりするくらいのことなら、“PCを使う場所”をあえて作らなくてもよさそうだ。小型のテレビ感覚で、好きな場所に置けばいい。この気軽さは凄く良い。

キーボードとマウスを本体と一緒に置く必要がないため、せっかくのREGZAデザインの雰囲気を壊すこともなく、キーボードとマウスに関しても小さめなので置き場所に困らない。実にスマートだ。また、キーボードとマウスのほかにリモコンが付属しているので、テレビ放送の番組切り替えや、Blu-ray Discの動画再生の操作、音楽CDの操作などはリモコンで家電のように操作できる。

※1 東芝PCにおける『1080P FULL HD』とは、「画素数 1,920×1,080 以上の液晶を持ち、かつ、1,920×1,080 のプログレッシブ(順次走査)表示方式の画像をそのまま表示できる能力があること」を指します。なお、映像の表示品質は、元となる映像ソースの状態やPCの使用環境によって違いの出ることがあります。

リモコンの話になったのでここで説明しておくと、dynabook Qosmio D711/T9Bはシリーズ初となる地上/BS/110度CS放送の3波対応デジタルチューナーを搭載している。ラインナップの表を見ていただくと分かると思うが、dynabook QosmioモデルはすべてTVチューナーを搭載しているのだ。しかも、このdynabook Qosmio D711/T9Bは2番組の同時録画や、録画しながら別の番組を見ることができるダブルチューナー仕様である。さらに、地上デジタルチューナーのほかにもBSデジタルチューナーと110度CSチューナーもそれぞれダブルで搭載している。一言で説明すると、“3波ダブルチューナー仕様”ということになる。

付属のリモコンを使えば、あたかもテレビのように操作することができ、PCとして使わないときには完全にテレビとして使える。ブルーレイレコーダー、TV、PC、オーディオというように、一台で4役こなせてしまうのだ。PCは欲しいし、テレビももう1台あったら便利かもしれない、できればテレビでは録画も行いたい、なんていう要望はかなり多くの人が持っているものだろう。この時期、新生活に導入するPCとしてはピッタリなPCと言えるのが、このdynabook Qosmio D711/T9Bだ。

しかも、dynabook Qosmio D711/T9Bの液晶ディスプレイは、単体の液晶ディスプレイとして使うこともできる。本体の背面にはHDMIとD4の入力端子を1ポートずつと、音声のライン入力を備えており、そこに家庭用ゲーム機やHDDレコーダーなどを接続することができるのだ。dynabook Qosmio D711/T9Bは3波ダブルチューナーを搭載するAV PCであると同時に、完全にテレビの代わりとしても使えてしまうもう1つの顔を持っている。

背面にはHDMI端子やD端子、ライン入力、アンテナ入力などを備える。スタンド部分の穴は、実はケーブルをまとめるための穴だ

背面にはHDMI入力端子やD映像入力端子、ライン入力、アンテナ入力などを備える。スタンド部分の穴は、実はケーブルをまとめるための穴だ

画面サイズは21.5型のワイドで、解像度はフルHDの1,920×1,080ドット。大き過ぎず小さ過ぎることもなくリビングなどで使いやすいサイズだ

画面サイズは21.5型のワイドで、解像度はフルHDの1,920×1,080ドット。大き過ぎず小さ過ぎることもなくリビングなどで使いやすいサイズだ

液晶の下側に搭載しているステレオスピーカーは、オーディオメーカーのONKYO®製のもので、同サイズの一般的なテレビに比べるとかなり“聞ける”音を鳴らす。PCとして使う際には、Dolby® Advanced Audioによって音楽ソースの高音と低音の拡張、さらにMaxxAudio® 3によって音楽ソースの音の大きさのバランスを整える機能を搭載しているため、より深みと広がりがある聞きやすい音を出せる。また、「東芝スリープアンドミュージック」※2といって、左側面のライン入力にiPhoneなどの音楽プレイヤーを接続すれば、PCの電源がオフの状態でも本体のスピーカーから音を出すことができる。PCとしてだけでなく、それ以外の用途にも使える汎用性の高さは本当に素晴らしい。まさにAVPCであり、テレビ(モニタ)であり、高音質ステレオスピーカーでもあるわけだ。

iPhoneと言えば、もう1つ便利な機能がある。dynabook Qosmio D711/T9Bは「東芝USBスリープアンドチャージ」という機能が搭載されており、本体に複数搭載されているUSBポートの中の、Sleep&Charge対応ポートは、PCの電源がオフになっていても電力を供給することができる。つまり、PCの電源を入れなくてもUSB対応機器の充電を行えるのだ。iPhoneだけでなく、Androidを採用するスマートフォンなど、あらゆるUSB接続機器で使用できる。筆者は、USB機器の充電をしたいとき、PCの電源を入れないと充電を行えないということに常々不便さを感じていたので、この機能には感動した。

いろいろと多機能だと、本体にアンテナ線や家庭用ゲーム機やiPhoneなどを接続することになり、ケーブルが邪魔くさくなってくる。結果、「せっかくデザインが良いのに台無しだ」なんてことになるわけだが、実はこのdynabook Qosmio D711/T9Bではそんな心配は無用である。本体を支えるスタンドを後ろから見ると、ちょうど真ん中あたりに穴が空いている。この穴はケーブルを通せるようになっており、そこにケーブルを通すことによって、ケーブルが邪魔くさく広がらないようになっているのだ。ケーブルをまとめる仕組み自体は特別にめずらしいものではないのだが、ただのデザイン上の穴に見えるさり気なさが素晴らしい。ケーブル用の穴を1つ取ってみても、細部まで考えられて作られていることが分かって気持ち良い。さすが東芝だよね、と改めて感心できる部分だ。

※ テレビを視聴するには、市販の地上デジタル放送用 アンテナ、BS/110度CSデジタル放送用アンテナなどが必要となります。
※2 デジタルオーディオプレイヤーと本体をつなぐケーブルは付属しておりませんので、ご使用の機器に対応したケーブルが別途必要となります。初期設定は「無効」になっておりますので、「有効」に設定変更してご利用ください。

クラウド機能が追加された便利な高機能メモアプリ

さて、しばらく本棚の上に置いて使っていると、今さらながら画面サイズが実にちょうどよいことに気付いた。PCの画面はある程度大きいほうが見やすいのだが、リビングの真ん中に置くテレビではないのだから、大き過ぎたらたとえ見やすくても邪魔になってしまう。ノートPCのように小さかったら、PCから少し離れて使ったり、本棚の上に置いて使ったりということはできない。筆者の勝手な都合とも言えるが、本棚の上に置いて50cmくらい離れて使う使い方にピッタリなのだ。テレビを見たりストリーミングで動画を見たりするときは、1m〜1.5mくらい離れていても使いやすい。筆者だけでなく、リビングや寝室などで、これくらいの距離で気楽にPCを使いたいという人は結構多いと思う。dynabook Qosmio D711/T9Bは液晶一体型PCということもあり、一般的なノートPCに比べて画面サイズが21.5型ワイドと大きい。そのため、近くで見れば迫力ある画面を楽しむことができ、少し離れた場所から使った場合でも十分に実用的だ。大き過ぎず小さ過ぎず、絶妙な大きさなのだ。

次に、付属アプリケーションにも触れておこう。こんなことを言ってはいけないのかもしれないが、筆者は各メーカーが独自にプリインストールしているアプリケーションをあまり使わない。初めてPCを購入する人には便利だと思うのだが、何台もPCを使ってきている身からすると使い慣れた自分好みのアプリケーションを使いたいからだ。さて、そんな筆者だが、dynabook Qosmio D711/T9Bには1つ凄く便利なアプリケーションが入っていたのでそれを紹介しておきたい。それは「TOSHIBA Bulletin Board(ブリティンボード)」というアプリケーションだ。

TOSHIBA Bulletin Boardは、メモを貼ったり写真を貼ったりWebページを貼ったり、Evernote経由で知人とTOSHIBA Bulletin Boardの内容を同期したりできる

TOSHIBA Bulletin Boardは、メモを貼ったり写真を貼ったりWebページを貼ったり、Evernote®経由で知人とTOSHIBA Bulletin Boardの内容を同期※3したりできる

最初から作成済みのボードには、無線LANやリカバリメディアの作成といったPCの各種設定など、困ったときに役立つ情報が1か所にまとめられていて便利になっている

最初から作成済みのボードには、無線LANやリカバリメディアの作成といったPCの各種設定など、困ったときに役立つ情報が1か所にまとめられていて便利になっている

このアプリケーションは、画面に表示されるウィンドウ内に、写真や動画、メモやWebサイトへのリンクなどを張り付けることができる、いわゆるメモアプリだ。たとえると、コルクボードやホワイトボードなどに写真やメモを貼り付ける作業と似ている。写真ファイルや文書ファイルなどは、ファイルをウィンドウにドラッグ&ドロップすれば張り付けることができ、張り付けたものは自由にマウスで移動や回転、削除などを行える。たとえば、ブックマークするほどではないけど気になったWebサイトとか、来週出かける予定のメモとか、好きな写真とか、たいていのものは作成または張り付けることができる。自由度がかなり高いのでストレスなく気軽に使うことができ、これは紙のメモより便利かもしれない。

このアプリケーションは従来の東芝製PCにも入っていたのだが、この春モデルからクラウドサービスの「Evernote®」と連携できるようになった。Evernote®とは、PCやスマートフォンでデータを共有できるインターネットサービスのことだ。TOSHIBA Bulletin Boardと同様に、大変多くのファイル形式をサポートしており、いつでもどこにいても、インターネットに接続してさえいれば自分のデータにアクセスできる。そのEvernote®との連携機能を搭載したことで、Evernote®の特徴であるいつでもどこででもという魅力がTOSHIBA Bulletin Boardに加わった。

具体的には、離れたところにいるTOSHIBA Bulletin Boardを使っている知人や親せきなどと情報を共有※3できるようになったのだ。自分のTOSHIBA Bulletin Boardに何かを張り付ければ、同期を行っている相手のTOSHIBA Bulletin Boardにも張り付けたものが見えるという機能である。ちょっと未来的で楽しい。知人同士の掲示板として利用したり、親せきとの伝言板として利用※4したりと、TOSHIBA Bulletin Boardの使い方の幅がグッと広がった。

※3 共有するためには、Windows® 7が搭載された東芝製PCが必要です。機種によってはアップデートが必要となります。こちらのURLをご覧ください。http://dynabook.com/pc/bulletin/
※4 Evernote®と連携したクラウドサービスを利用するには、別途Evernote®のアカウントが必要です。また、データをEvernote®に保存するには、Evernote®へのログオンが必要です。Evernote®のアカウントにはスタンダード会員(無料)とプレミアム会員(有料)があり、会員種別によりアップロードできるファイル容量や利用可能なファイル種別が異なります。 ※上記の説明はプレミアム会員のアカウントを利用した例です。スタンダード会員のアカウントでは一部の機能がご利用になれません。 ※その他、Evernote®に関する詳細は、Evernote®のWebページ(http://www.evernote.com/about/partner/toshiba/?code=tos-jp)をご覧ください。
※Evernote®はEvernote Corporation.が独自に運営するサービスであり、Evernote®で発生したデータの紛失、流失などについては、当社は一切の責任を負いかねます。 ※Evernote®は、Evernote Corporation.の商標または登録商標です。

第2世代ならではの“サクサク感”でストレスなし



搭載するCPUはデュアルコアだが、インテル ハイパースレッディング・テクノロジーによって、WindowsのタスクマネージャーからはCPUが4つ認識される

搭載するCPUはデュアルコアだが、インテル® ハイパースレッディング・テクノロジーによって、WindowsのタスクマネージャーからはCPUが4つ認識される

さて、ここまでは筆者がdynabook Qosmio D711/T9Bを使って感じたことや、dynabook Qosmio D711/T9Bならではの特徴について書いてきたが、最後にdynabook Qosmio D711/T9Bのスペックについて紹介しよう。

dynabook Qosmio D711/T9Bは、第2世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーを搭載している。第2世代になったことでの進化点について詳しくは後述するが、dynabook Qosmio D711/T9Bに搭載されているのはインテル® Core™ i5-2410M プロセッサーというCPUで、このCPUは、定格クロックが2.30GHzで、インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0動作時には2.90GHzまでクロックが上がる。この約30%の性能ブースト分が、アプリケーションの起動時間などを短縮してサクサク感を生み出すわけだ。

CPUコアの数は2つだが、Windows上から見ると4コアCPUとして動作する。これは、CPUの処理空き時に別の処理をさせることで、1つのCPUを仮想的に2つに見せるインテル ハイパースレッディング・テクノロジーによるものだ。この技術のありなしは、動画編集などのマルチスレッド対応アプリケーションで大きな速度差となって表れてくる。

映像専用エンジンのSpursEngineで動画機能もサクサク

メモリは4GB(最大8GB)で、HDDは1TB。LANはIEEE802.11b/g/nに対応する無線LAN機能を備えているが、有線接続で使いたい人のために1000BASE-Tに対応する有線LANポートも搭載している。この辺りの仕様は、最近のPCでは充実していて当たり前となってきており、このdynabook Qosmio D711/T9Bも十分豪華な仕様となっている。

特筆したいのは光学ドライブだ。dynabook Qosmio D711/T9Bが搭載しているBlu-ray Discドライブは、4層記録を行えるBDXL™に対応している。通常のBlu-ray Discは2層記録までの対応で記録容量は最大50GBだが、BDXL™では4層記録時で最大128GBの記録容量を実現している。3波ダブルチューナーを搭載しているということもあり、録画したテレビ番組をBlu-ray Discに保存しておきたいという要望は多いはず。BDXL™なら、通常のBlu-ray Discの2倍以上の録画データを1枚のディスクに記録できる。

ほかには、東芝製のAVPCではお馴染みとなっているSpursEngine™(スパーズエンジン)ももちろん搭載している。SpursEngine™は、液晶テレビのREGZAが搭載するCell Broadband Engineをベースに、PC向けに開発された東芝独自の映像処理専用エンジンだ。SpursEngine™の搭載により、Blu-ray Discへの書き込みを高速にする「高速ブルーレイダビング」や、地上デジタル放送を5段階の録画モードで選べ、ハードディスクを節約して長時間録画が可能な「地デジ8倍録画※5」「BSデジタル12倍録画※6」を実現している。また、REGZAと同様に、スタンダード解像度のDVD-Videoの映像などを高精細映像に変換する「超解像技術」にも対応する。SpursEngine™による超解像技術は、YouTubeなどのネット動画※7にも適用可能なので、DVD-Videoを見ない人にも大きな恩恵がある。

dynabook Qosmio D711/T9Bは、PCでありながらも液晶テレビのREGZAの良いところを多数取り入れており、テレビ、ブルーレイディスクレコーダー、PC、サウンドシステムの1台4役の汎用性の高さで大変お得感があるPCである。大変個性的で、実に東芝らしい液晶一体型AVPCと言える。

※5 地上デジタルハイビジョン放送(約17.0Mbps)を、TSモード(約17.0Mbps)で録画した場合とEPモード(約2.0Mbps)で録画した場合を比較したおよその値。画質は元の映像に対して劣化します。
※6 BSデジタルハイビジョン放送(約24.0Mbps)を、TSモード(約24.0Mbps)で録画した場合とEPモード(約2.0Mbps)で録画した場合を比較したおよその値。画質は元の映像に対して劣化します。
※7 ネット動画を視聴する際は、「Internet Explorer® 8」をご使用ください。また、「Adobe® Flash® Player 9」または、「Adobe® Flash® Player10」がインストールされている必要があります。視聴する動画によっては 効果があらわれない場合があります。画面サイズが240×100ピクセル以上、640×392ピクセル以下のものに対応しています。

世界最軽量のハイパワーモバイルPC 第2世代CPUでサクサクになったdynabook R731
dynabook R731/37B

dynabook R731/39B

液晶カバーはスタイリッシュかつ落ち着いたデザインになっており、職場や喫茶店など、どこで使っても違和感がない

液晶カバーはスタイリッシュかつ落ち着いたデザインになっており、職場や喫茶店など、どこで使っても違和感がない

スリムコンパクトノートPCのdynabook R731シリーズは、CPUの違いやSSDの有無、チップセットの違いなどで計4モデルをラインナップしている。その中でも最上位モデルの「dynabook R731/39B」は、光学ドライブ搭載の13.3型ワイド液晶搭載のノートPCの中では世界最軽量※8の約1.29kgという軽さを実現している。ストレージもSSDとHDDが用意され、光学ドライブ非搭載の1スピンドルモデルもあり、幅広い4ラインアップとなっている。そんなdynabook R731シリーズの中から今回筆者が紹介するのは、最上位モデルである「dynabook R731/39B」である。

このdynabook R731/39Bは、軽量薄型液晶と128GBのSSDを搭載している。各モデルのスペック上の細かい違いについては東芝のWebサイトにあるスペック比較表などで見てほしい。dynabook R731/39Bの最大の特徴は、強力なCPU、外出先でも十分快適な大きな画面、そして本体サイズに比べて非常に軽い軽量ボディだ。

まずCPUには、第2世代インテル® Core™ i5-2520M プロセッサーを搭載しており、モバイルなのにやたらパワフルだ。このCPU、どこかで聞いたことがあるCPUだと思う方が多いだろう。そう、先に紹介した液晶一体型PCのdynabook Qosmio D711/T9Bと同じインテル® Core™ i5プロセッサーなのだ。このCPUはノートPC用のCPUではあるのだが、モバイルノートPC向けの低電圧版ではない。通常のモバイルノートPCでは、発熱を嫌ったり、バッテリーの持ち時間を長くしたりするために、性能を多少犠牲にしてでも低電圧版や超低電圧版のCPUを採用する製品が多い。ところが、このdynabook R731/39Bでは、同社の液晶一体型AVPCにも使われている通常電圧版のハイパワーCPUを使用している。それでいて、約13時間※9のバッテリー駆動時間を実現しているところが、この製品の凄いところだ。完全に性能とバッテリー駆動時間を両立できている。

※8 R731/39B。光学ドライブ搭載の13.3型ワイド液晶搭載機で一般に市販されているコンシューマー向けノートPCとして。バッテリパック62AA装着時。2011年3月、東芝調べ。
※9 バッテリパック62AA装着時。JEITA測定法Ver1.0による値。駆動時間は使用環境および設定などにより異なります。

通常電圧版のCPUなので当然発熱量も多くなるわけだが、dynabook R731/39Bでは底面に大口径のファンを搭載し、そこから直接外気を当てることで発熱の問題をクリアしている。実際放熱性能はかなり優秀で、CPU使用率が4スレッドで100%になるようなアプリケーションを使って負荷をかけ続けても、本体を触って熱いと感じるほどの発熱はなかった。ちなみに、冷却性能が良ければ、インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0の効きも良くなるので、よりサクサク感が増すことにもなる。

次に画面の大きさだが、13.3型のワイド液晶というのはモバイルノートPCとしては結構大きく感じる液晶サイズである。モバイルノートPCのほぼ上限の液晶サイズと言っていいだろう。これ以上大きいとカバンやバッグなどに入れ辛くなってしまい、これよりも小さくしてしまうと、外出先でバリバリ仕事をするといった使い方には目が疲れやすくなって少々厳しくなる。解像度に関しては1,366×768ドットあるので、ほとんどの作業で支障が出ることはない。実際使ってみると、モバイルノートPCとして気軽に持ち歩ける本体サイズを実現しつつ、それでいて画面が大きいので視認性が良く、思っていた以上に使いやすいと感じた。やはりモバイルとは言え、これくらいの液晶サイズのほうが使いやすい。

外出先でノートPCをバリバリ使いたい人にとって、13.3型のワイド液晶は使い勝手と本体サイズのバランスが大変良い   サラサラとしていて指紋が付きにくいパームレストは、内側にハニカムリブ構造を採用しており、薄いのに剛性がある   キーボードにはタイルタイプを採用し、キーピッチは19mmを確保。キーとキーの間に隙間があるためタイプミスを軽減できる

外出先でノートPCをバリバリ使いたい人にとって、13.3型のワイド液晶は使い勝手と本体サイズのバランスが大変良い

 

サラサラとしていて指紋が付きにくいパームレストは、内側に強度を高めるハニカムリブ構造を採用しており、この薄さで剛性が高い

 

キーボードにはタイルタイプを採用し、キーピッチは19mmを確保。キーとキーの間に隙間があるためタイプミスを軽減できる

最後に本体の重さだが、前述したとおり13.3型のワイド液晶を搭載しているので、本体サイズはA4用紙よりも少し大きい。しかし、本体を持ってみると随分と軽い。こちらが想像していた重量感と実際に手にしたときの重さに開きがある。さすが世界最軽量である。これなら持ち運びも苦にならない。

また、荷重がかかりやすいパームレスト部分やHDDカバー部分には、ねじれに強く強度を向上できるハニカムリブ構造を採用しており、採用していない場合と比較して強度が約24%も向上している。これにより、本体は薄型にもかかわらず面加圧100kgf、76cmの高さからの落下、30ccの液体に対する防滴テストを全てクリア※10している。モバイルノートPCは持ち運ぶことが多いため、いつ何が起こるか分からない。軽いことはもちろん、耐久性の高さは同じくらい重要だ。dynabook R731シリーズならどちらも高いレベルで両立している。安心してどんどん持ち運ぶことができる。

以上3つの特徴のほかにも、無線機能がかなり充実しているので触れておきたい。dynabook R731はIEEE802.11a/b/g/nに対応する無線LAN機能を搭載しているほか、下り側の転送速度が最大20Mbps※11もあるWiMAX通信モジュールを内蔵している。いつでもどこででも高速なインターネット回線に接続できるというのは、モバイルノートPCにとって大変重要なことだ。WiMAXの契約を行っておけば、外出先でノートPCを起動してすぐに電子メールを受信したり、Webサイトを見たりすることができる。どこででも家や職場にいるのと変わらない感覚でインターネットを使用でき、1度使ったら使う前の生活には戻れないと思えるほどに便利だ。

※10 無破損、無故障を保証するものではありません。 ※これらのテストは信頼性データの収集のためであり、製品の耐落下衝撃性能や耐浸水力、耐加圧性能をお約束するものではありません。また、これらに対する修理対応は、無料修理ではありません。落下、浸水後はかならず点検・修理(有料)にお出しください。※浸水・排水処理後には点検と修理(有料)が必要となります。
※11 本製品に内蔵のインテルR43® Centrino® Advanced-N+WiMAX6250通信モジュールは、IEEE802.16e -2005に準拠し、下り最大20Mbps/上り最大6Mbpsを提供します。ただし、数値はモジュールの仕様であり、お客様の実利用速度を示すものではありません。サービスエリア内でも通信環境や混雑状況の影響により、通信できない場合や通信速度が低下する場合があります。WiMAXをご利用になるには、WiMAXサービス事業者との契約が必要です。

第2世代のインテル最新CPUでサクサク感アップ

東芝のdynabookシリーズは、dynabook Qosmio D711をはじめとして、この春に多くのモデルでCPUを一新した。従来のインテル® Core™ プロセッサー・ファミリーから、最新の第2世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーにグレードアップしたのだ。

CPUを一新したと言っても、搭載するCPUの名前がCoreシリーズのまま変わっていないので、CPUのマイナーチェンジ程度に感じるかもしれない。しかし“第2世代”とあえて言っていることからも分かる通り、実はかなり大きな変更が加えられている。大きく変更されたのはCPUなのだが、その変更範囲はCPUだけにとどまらず、CPUの接点の数が変わり、対応するチップセットも変わり、そうなると当然マザーボードも設計し直しとなる。そのため、PC自体の見た目は2010年に発売されたdynabookシリーズと大きくは変わっていないのだが、CPUが一新されたモデルに関しては、モデルチェンジに近い変更がパソコン内部では行われている。羊の皮をかぶったオオカミのようなdynabookシリーズとなったわけだ。

さて、では第2世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーは従来のCPUに比べてどう良くなったのだろう。ポイントをあげると、大きく3つある。

1つ目は新しいマイクロアーキテクチャーの採用だ。つまり内部構造が新しくなっている。従来のCPUの場合、CPUにグラフィックス機能を内蔵しているとは言っても、実際にはCPUの基板上でCPUコアとグラフィックスコアが分かれて搭載されていた。それが第2世代では1つのチップに統合されたのだ。これにより、CPU内の高速なキャッシュメモリにCPUコアとグラフィックスコアのどちらからもアクセスできるようになった。さらに、従来はグラフィックスコア側のチップに入っていたメモリコントローラーも、CPUコアとグラフィックスコアと共に1つのチップに統合されている。すべてが1チップになったことで各機能の高速な連携が可能となったのだ。

2つ目はグラフィックス機能の強化だ。前述した1チップ化による高速化に加えて、グラフィックスコア自体の性能も向上した。今までは遊べなかった3Dゲームなども、新しいCPUでなら遊べる可能性がある。また、新たにインテル クイック・シンク・ビデオと呼ばれる機能を内蔵している。この機能は、従来はソフトウェアで行われていた動画のエンコード処理を、専用のハードウェアで行えるというもの。インテルによると、従来の同クラスのCPUと比べて2倍以上のエンコード処理の高速化を実現しているという。

3つ目は、高負荷時に性能をブーストする、インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーの強化だ。インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーは、CPUの温度や使用電力に余裕があるときに、動作クロックを一時的に定格以上に引き上げて性能を向上する技術だ。その技術がより強化されて、インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0※12になった。この技術はインテル® Core™ i5以上のプロセッサーで実現している。

具体的には、実行する命令の種類に応じてクロックを調整したり、より正確な温度情報を元にクロックを上げ下げしたりといった制御を行えるように改良がされているのだが、簡単に言うと“効き”が良くなったということだ。たとえば、何もしていない状態からアプリケーションを起動するときなどに、以前よりも瞬時にクロックが上がり、しかもより高いクロックを維持できるようになった。PCを使っているときのモッサリ感というのはアプリケーションの起動時間に感じることが比較的多いわけで、そこを高速にすれば全体のモッサリ感を大幅に減らすことができる。結果として、PCの動作に対するサクサク感が大きく向上した。

これらの進化で、より適応性の高いパフォーマンスと優れたビジュアル体験が可能となった。CPUが第2世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーになったdynabookシリーズは、より優れた体験ができるPCになったわけだ。

Intel、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Core、Core Inside は、アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。
※12 インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーに対応したシステムが必要です。インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー2.0 は次世代のインテル® ターボ・ブースト・テクノロジーであり、第2世代インテル® Core™ i5 プロセッサーおよびインテル® Core™ i7 プロセッサーでのみ利用可能です。実際の性能はハードウェア、ソフトウェア、システム構成によって異なります。詳細については、http://www.intel.co.jp/jp/technology/turboboost/を参照してください。
インテル® ハイパースレッディング・テクノロジーを利用するには、インテル® ハイパースレッディング・テクノロジーに対応したインテル® プロセッサーを搭載したコンピューター・システム、および同技術に対応したチップセットと BIOS、OS が必要です。性能は、使用するハードウェアやソフトウェアによって異なります。インテル® ハイパースレッディング・テクノロジーに対応したプロセッサーの情報など、詳細については、http://www.intel.co.jp/jp/products/ht/hyperthreading_more.htmを参照してください。

パワフルなだけじゃない 立体視も楽しめる3Dノートdynabook T551/D8B
dynabook T551/D8B

dynabook T551/D8B

「dynabook T551/D8B」は、付属の3Dメガネを使って立体視を楽しめる3D対応ノートPCだ。Blu-ray Discドライブを搭載しており、もちろんBlu-ray 3Dに対応する映画コンテンツなども再生できる。3Dについて、3Dコンテンツの種類がまだ少なく、見るものがあまりないと思っている方が多いと思う。しかし、dynabook T551/D8Bは専用の「TOSHIBA VIDEO PLAYER」アプリケーションを使うことで通常のDVD-VideoやMP4動画の映像も2D→3Dに変換して見ることができる。手持ちの映画などをそのまま3D表示で楽しめるのだ。

この専用プレイヤーは従来の3D対応ノートPCでも搭載していたものだが、dynabook T551/D8Bが搭載するものは2D→3D変換アルゴリズムをさらに強化し、2つのアルゴリズムを追加している。追加アルゴリズムは、1つが「3Dエンハンサー」というもので、立体感を感じにくいシーンでも、より手前に飛び出すように見せることができるものだ。もう1つは「ブライト3D」で、3Dメガネをかけていても画面を明るく見せることができる。この2つのアルゴリズムの強化によって、通常の映画などをより立体感のある映像で楽しむことができるようになった。

dynabook T551/D8Bが採用している3Dの方式は、液晶テレビなどで主流のアクティブシャッター方式である。1秒間に120コマの表示を行える倍速表示対応の液晶ディスプレイに、左目用と右目用の映像を順番に表示し、各映像に応じて3Dメガネの左右の片方が黒くなって視界を塞ぐ。画面に右目用の映像が映ったときには、3Dメガネの左目側を黒くして、右目用の映像を右目だけに見せる。左目用の映像のときはその逆だ。こうすることにより、1秒間60コマ表示の3D映像が見えるようになっている。アクティブシャッター方式は、3D対応PCの一部で使われている偏光方式と比べると、映像を高解像度で表示することができ、また3D表示を行える視野角が広い※13というメリットがある。だからこそ、液晶テレビなどでは主流の方式になっているわけだ。

※13 液晶に向かって正面からの視聴を推奨します。
※120Hz倍速駆動はブルーレイ3D、3D立体視ゲーム、DVDの2D→3D視聴など、3D立体視のコンテンツを視聴する場合に有効です。

付属の3Dメガネを制御する制御ユニットは本体に内蔵しており、制御ユニットを別途接続することなく立体視を楽しめる   パームレストには、マットテクスチャと呼ばれる高級感のある模様が刻まれており、汚れが目立ちにくくサラサラとしていて手触りも良い   キーボード上部のメッシュ部分にはharman/kardonのステレオスピーカーが収められており、映画を見たりゲームを楽しんだりする際に迫力ある音を聞ける

付属の3Dメガネを制御する制御ユニットは本体に内蔵しており、制御ユニットを別途接続することなく立体視を楽しめる

 

パームレストには、マットテクスチャと呼ばれる高級感のある模様が刻まれており、汚れが目立ちにくくサラサラとしていて手触りも良い

 

キーボード上部のメッシュ部分にはharman/kardon®ステレオスピーカーが収められており、映画を見たりゲームを楽しんだりする際に迫力ある音を聞ける

インテル ハイパースレッディング・テクノロジーに対応するので、4コアCPUでありながらWindowsから認識されるCPU個数は8つにもなる

インテル® ハイパースレッディング・テクノロジーに対応するので、4コアCPUでありながらWindowsから認識されるCPU個数は8つにもなる

高級感のある液晶カバーのデザインも魅力の1つ。パームレスト部分と同じマットテクスチャが刻まれており、触ってもほとんど指紋が付かない

高級感のある液晶カバーのデザインも魅力の1つ。パームレスト部分と同じマットテクスチャが刻まれており、触ってもほとんど指紋が付かない

映画を2D→3D変換して見ていたときに感心したのだが、このdynabook T551/D8Bは音の迫力が凄い。オーディオメーカーとして有名なHarman International社と東芝が共同開発したharman/kardon®ステレオスピーカーを搭載しているということもあり、ノートPCとは思えない深みのある豊かな音を鳴らす。音楽CDやMP3ファイルなども試してみたが、スピーカーが良いことに加えて、高音と低音を拡張するDolby® Advanced Audio技術と、ダイナミックレンジを拡張するMaxxAudio® 3技術も搭載しているため、MP3のような圧縮された音楽ファイルなども豊かな音質で再生できる。液晶サイズが15.6型のワイドということもあり、映画などは映像も音もかなりの迫力で視聴できる。

また、dynabook T551/D8BはCPUに第2世代インテル® Core™ i7-2630QM プロセッサーを搭載している。このCPUは、定格クロックが2GHzで、インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0動作時には2.9GHzまでクロックが上がる。クロックだけを見ると、先に紹介した2台よりも低いのだが、このCPUは4つのCPUコアを内蔵しており、インテル® ハイパースレッディング・テクノロジーによって、Windowsからは8コアCPUとして認識される。動画の編集や画像処理など、マルチスレッド対応アプリケーションではデュアルコアCPUとは段違いの性能を発揮できる。メモリを余裕のある8GBも搭載していることも大きな特徴だ。

グラフィックス機能も強力で、グラフィックス処理専用のチップとして最新の、NVIDIAのGPUを搭載している。立体視は3Dゲームとの相性が良いので、2D→3D変換した映画よりもさらに立体感のある立体映像を楽しむことができる。このようにdynabook T551/D8Bは、立体映像から3Dゲームまで、エンターテインメント系に大変強いノートPCとなっている。

※2D→3D変換機能は、お客様が個人的に撮影した映像やお好みのDVDなどをお客様の選択により3D映像として家庭で楽しんでいただくことを意図しております。
※映像によって3D効果には差があり、その感じ方にも個人差があります。

●3D映像(3D立体視ゲームなども含む)をお楽しみいただく際のご注意
・3D映像の見え方には個人差があります。体調がすぐれないとき、または視聴中に体調の変化を感じたときには視聴をお控えください。
・3D映像の視聴年齢は、6歳以上を目安にしてください。
・てんかんの可能性、光過敏の既往症、心臓の疾患がある方は3D映像の視聴はお控えください。
・3Dグラスを使用中、室内照明の種類によっては、室内がちらついて見えることがあります。
・これらは注意事項の一部です。付属の取扱説明書もよくお読みいただき、注意事項などを十分にご理解の上、適切にご使用ください。

dynabook Qosmio T750/T8B

dynabook Qosmio T750/T8B

最新技術を注ぎ込んだ、世界初という金属風フィルムによる液晶カバーは、見る角度や光の当たり方で色が変わり美しく、独特の質感を持っている 最新技術を注ぎ込んだ、世界初という金属風フィルムによる液晶カバーは、見る角度や光の当たり方で色が変わり美しく、独特の質感を持っている

見る角度や光の当たり方でブルーやグリーンにきらめく独特の質感。最新技術を注ぎ込んだ、世界初という金属風フィルムによる液晶カバー

「dynabook Qosmio T750/T8B」はQosmioブランドの製品ということで、1台4役をこなすAV PCとしての高性能な基本スペックに、地上デジタルチューナーの搭載、SpursEngine™の搭載など、豪華な仕様のノートPCだ。ノートPCでテレビ番組を見たい人、テレビ番組を録画したい人、Blu-ray Discで映画を見たい人、写真の画像処理をしたい人、動画編集をしたい人などなど、あらゆる用途に対応できるノートPCとなっている。もちろんWebサイトの閲覧や電子メールの読み書き、音楽の再生だって余裕のスペックでサクサクこなす。しかし、このノートPCの最大の特徴は、そんなAV PCとして当たり前の部分ではなく、美しい液晶カバーにある。

※テレビを視聴するには、市販の地上デジタル放送用アンテナが必要となります。

dynabook Qosmio T750/T8Bの液晶カバーには、東レが開発を行った、ナノ積層技術とポリマー設計技術の融合から誕生した「PICASUS®(ピカサス)」フィルムをベースに、東レ、名阪真空工業、東芝の3社が共同開発した新加飾技術を採用している。簡単に言うと、金属を使っていないにもかかわらず、あたかも金属のような光沢と質感を出すことができるフィルムを液晶カバーに使用しているのだ。金属を使う場合にくらべて地球への環境負荷が少なく、表情豊かな色を実現している。この技術の液晶カバーへの使用は、東芝のこのdynabook Qosmio T750/T8Bが世界初※14となる。

※PICASUS®は東レ株式会社の登録商標です。
※14 ノートPCのLCDカバーとして。2011年3月現在、東芝調べ

製品写真を見ていただくと分かると思うが、シャイニーオーシャンと呼ばれる液晶カバーの色は、見る角度によって微妙に見え方が変わる。確かに金属風に見えるのだが金属ではなく、独特の質感と美しさだ。表面にはつやがあるのだが、防指紋コーティングされているので触っても指紋は付きにくい。どの角度から見ても実に美しく、存在感がある。存在感があると言っても、上質な雰囲気での存在感という意味で、派手というわけではない。そのため、リビングでも寝室でも部屋でも、どこにでもすんなりと馴染むだろう。

少しスペック面にも触れておくと、CPUにはデュアルコアのインテル® Core™ i5-480M プロセッサーを搭載している。定格時のクロックは2.66GHzで、インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー動作時には2.93GHzまでクロックが上がる。画面サイズは、テレビ番組や映画などを十分快適に楽しめる15.6型ワイドサイズ。メモリは4GBで、HDDは750GB搭載する。

リモコンとマウスが付属しており、大型のキーボードにはテンキーも搭載するので、デスクトップPCのような使い勝手の良さがある   パームレスト部分の質感も良い。左側面にはUSB 2.0ポートとしても使えるeSATAポートが1つあり、外付けHDDなどを高速な転送速度で使用できる   AV PCなので地上デジタル放送用のチューナーを搭載し、もちろんBlu-ray Discドライブも搭載する。スピーカーは定評のあるharman/kardon製だ

リモコンとマウスが付属しており、大型のキーボードにはテンキーも搭載するので、デスクトップPCのような使い勝手の良さがある

 

パームレスト部分の質感も良い。左側面にはUSB 2.0ポートとしても使えるeSATAポートが1つあり、外付けHDDなどを高速な転送速度で使用できる

 

AV PCなので地上デジタル放送用のチューナーを搭載し、もちろんBlu-ray Discドライブも搭載する。スピーカーは定評のあるharman/kardon®だ

スピーカーには、3Dノートのdynabook T551/D8Bと同様にharman/kardon®ステレオスピーカーを搭載し、やはり同様にDolby® Advanced AudioとMaxxAudio® 3も搭載しているので音も良い。どのような用途にも対応できる高い性能に加えて、世界初のナノテクノロジーを生かした、新加飾技術を採用※14した美しい液晶カバーを搭載するという、性能にもデザインにも満足できる完成度が高いノートPCだ。

東芝ならではの特徴が光る春モデル

さて、東芝の春モデルの代表モデルを見てきたが、全体に東芝ならではの特徴を持つ、東芝でなければ実現できないPCが揃っていると感じた。

REGZAのデザインを継承した液晶一体型PCに、世界最軽量※8のスリムコンパクトノートPC、独自の高画質3D技術で立体視を楽しめる3D対応ノートPC、世界で初めて※13ナノテクノロジーベースの美しい液晶カバーを採用したAVノートPC、どのPCも同じような製品が数多くあるPC製品において埋もれることなく特徴をしっかりと打ち出せている。地デジ8倍録画や高速ブルーレイダビングなどを実現している映像専用エンジンのSpursEngine™も、PC技術とAV技術を併せ持つ東芝だからこそできているものだ。

CPUやメモリやHDDなどの基本スペックの部分は、ある程度定番のようなものがあり、メーカーによる違いを出しにくい部分だ。そのため、同じようなスペックのPCがいろいろなメーカーから発売されることになる。そのような状況の中、東芝のPCでなければできないことというものがあるとすれば、先進技術を惜しみなく手が届くスタンダードPCに投入し、オリジナルの機能やソフトウェアを充実させたりと、幅広いラインアップで多面的な進化をはかっているところだ。その難しさは、巷のPCを見てみればよく分かる。

今回紹介した東芝の春モデルの中に“これに決めた”と思えるPCはあっただろうか。もし、PCの基本スペック以外の部分で心引かれる部分があったとしたら、それが東芝PCの魅力である。その場合には、自信を持ってそのPCをオススメしたい。

【Reported by 小林輪】

関連情報

東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/

東芝:dynabook.com
http://dynabook.com/pc/index_j.htm

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東芝、Core i5-2410M搭載液晶一体型「dynabook Qosmio D711」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110223_428615.html

東芝、Sandy Bridge搭載13.3型モバイル「dynabook R731」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110223_428592.html



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