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東芝からFSB1066MHzに対応した最新のCPUとチップセットを搭載したdynabook Qosmio GXW/76GWが発売される。Qosmio GXシリーズは大型の液晶ディスプレイやテンキーを搭載したフラッグシップモデルだ。東芝のWeb限定モデルにはシリーズ名にWが付け加えられるため、Qosmio GXWはQosmio GXのWeb限定モデルということになる。今回は8月21日に発表されたばかりのQosmio GXW/76GWをお借りすることができたので紹介していこう。 |
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東芝の最新ノートPC「Qosmio GXW/76GW」 |
東芝のQosmio GXシリーズはフラッグシップ的位置づけのノートパソコンで、18.4型の超大型液晶ディスプレイを搭載し、テンキー付きのキーボードを採用している。映像やゲームなどのマルチメディアを楽しむための製品で、デスクトップに劣らない高性能なCPUを採用しているのが特徴だ。今回は8月21日に発表されたばかりのQosmio GXW/76GWを紹介していこう。
まず、このQosmio GXW/76GWを見ての第一印象はその大きさだろう。18.4型の液晶ディスプレイは現在でも現役でデスクトップ用のモニタとして使われる大きさだ。それをノートパソコンに搭載しているのだから当然といえば当然といえる。サイズは横幅が452.3mm、奥行きが311mm、高さが38.2から48.3mmで、重量は約4.6kgだ。大きさと重さ故にモバイルノートのような屋外に持ち出す使い方は難しいが、家の中などで移動する分には簡単で、車などで移動する人なら仕事場に持ち運ぶことも不可能ではない。とはいえ、Qosmio GXシリーズは、基本的にデスクトップ機の代替えを考えた大型ノートパソコンだ。専用のパソコンデスクなどを必要とし移動もままならないデスクトップ機と比較した場合、使わない時には閉じてしまうことができる。また、リビングや書斎に持ち運び、家族でマルチメディアを楽しんだり、仕事に使ったりという利用の仕方ができるのも大きなアドバンテージだろう。
また、この上記のような用途からかデザイン性も非常に高く、全体的に光沢のある素材を使ったボディは高級感も感じる。リビングなどに置いても違和感なくとけ込むデザインは、家電、パソコン両方の分野で老舗を誇る東芝ならではだ。
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テンキーが搭載されたキーボード。無理のない配置で余裕のあるキーピッチ。上部にはスピーカーやタッチタイプのマルチメディアコントローラーが配置され、左下にはボリュームのつまみが用意されている |
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トラックパッドは継ぎ目がないデザイン性の高いタイプ。少しへこんでおり上部には線状のLEDもあるので使いやすい。手前には指紋センサーもありセキュリティ対策も万全だ。さらに手前には電源やHDDアクセスのインジケーターも用意されている |
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では簡単にQosmio GXW/76GWの仕様を紹介していこう。Qosmio GXW/76GWは7月にインテルから発表されたばかりの45nmプロセスのCPUとモバイル インテル® 4 シリーズ Express チップセット・ファミリーを採用している。
インテル® Core™2 Duo プロセッサーP8400は、動作周波数2.26GHzで3MBの二次キャッシュを搭載したデュアルコアCPU。FSBが従来の800MHzから1066MHzに向上した一方、TDPが25Wと低消費電力を実現している。チップセットはモバイル インテル® PM45 Expressチップセットで、CPU同様、ピカピカの新製品だ。
メモリにはPC2-6400対応のDDR2メモリが採用されており、1GBのモジュールが2枚で合計2GB搭載されている。HDDは5,400rpmのタイプを採用し容量は250GBだ。これだけのHDD容量があれば動画コンテンツなどの編集も余裕で行うことができるし、メモリも十分に搭載されているので動作がまごつくこともないだろう。
そしてグラフィックス機能だが、Qosmio GXW/76GWにはNVIDIAのモバイル向けGPU、GeForce 9600M GTが搭載されている。インテルのモバイル インテル® 4シリーズチップセットファミリーにはグラフィックス機能を内蔵した、モバイル インテル® GM45 Expressチップセットもあるが、Qosmio GXW/76GWには専用のGPUが搭載されているのだ。これによりWindows Vistaの3Dデスクトップ、Windows Aeroは当然として、最新の3Dゲームもプレイすることが可能になる。コストを優先するあまりGPUをチップセット内蔵機能に頼ったノートパソコンとは一線を画した製品だ。
また、特筆すべきなのは、フルHDの1,920×1,080に対応した18.4型のワイド液晶ディスプレイ。高解像度パネルを使用することによって作業領域が非常に広く使いやすい。また、フルHDの映像ソースをドットバイドットで表示することも可能だ。 |
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周辺機器などの接続を行うインターフェースも、豊富に用意されており、様々なデバイスを利用することが可能だ。ビデオ出力には2系統が用意されており、アナログVGAポートが一つとHDMIポートが一つ用意されている。HDMIは映像と音声を一本のケーブルで同時に出力できる規格で、著作権保護にも対応しており、次世代DVDを出力することも可能だ。USBポートは全部で四つ用意されており、背面に一つ、右側に二つ、左側に一つある。本体左側のインターフェースにはカバーがついており、IEEE1394やメモリカードリーダー、ExpressCardスロットなどの比較的使用頻度が低いものが集められて埃などから守ってくれる。また背面のUSB端子は特殊な仕様で、eSATAと共用できる仕組みだ。動画などのコンテンツを大量に扱うのなら、内蔵のHDDだけでは足りなくなってしまう。外付けのHDDとのデータのやり取りを高速に行うことのできるeSATAが用意されているのはうれしいところだ。
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背面にはアナログVGA端子やLANのほかHDMIポートが用意されている。eSATAの端子も搭載されており大容量のHDDを高速に扱うことも可能。また、eSATAの端子はUSBと共有のユニークな作りとなっている |
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本体の右側にはUSBやオーディオ端子といった、比較的抜き差しを頻繁に行うインターフェースが集中している。また、ケンジントンロックも本体右側に用意されている |
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本体の左側にあるインターフェースにはカバーが用意されている。比較的使用頻度の低いインターフェースだけに埃などを防ぐことのできるカバーがあるのはうれしいところだ。USBもカバー内に含まれるが背面と右側に三つあるので不自由はしないだろう |
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マルチメディアユースに特化したインターフェースも豊富に用意されている。まずは光学ドライブだが、DVDスーパーマルチドライブを搭載し2層のDVD±RやDVD-RAMにも対応している。キーボード上部に用意されたマルチメディアコントロールで、DVDやCDなどを再生することのできるプレイヤーを呼び出し可能だ。Qosmio GXW/76GWにはBeatJamという視覚的にも華やかな視聴ソフトがプリインストールされており、これが起動するようになっている。再生や一時停止などの操作のほか、輝度のコントロール、イルミネーションのオン・オフ、画面のズーム機能なども、このメディアコントローラーで行うことが可能だ。
さらに特筆すべきはキーボードの左下に搭載されたボリュームだろう。見た目は地味なギミックだが、これが意外と使いやすく便利だ。とかくパソコンの世界はデジタルデバイスで構成される傾向があり、ボリュームのつまみのようなアナログなデバイスは敬遠されがちだ。しかし、ボリュームにおいては直感的に素早く思った通りの音量に調整できるアナログなインターフェースの方が使いやすいと感じる。ボリュームはマルチメディアパソコンとしては重要な機能なのでこのようなギミックとして搭載してくれたのは非常にありがたいところだ。
また、harman/kardonのスピーカーを搭載しているのもQosmio GXW/76GWの特徴だ。harman/kardonは海外のプロオーディオメーカーで信頼と実績のある老舗ブランドだ。本製品に搭載されたスピーカーもharman/kardonの名に恥じないユニットで、中音域がクリアな印象だ。また本体底面にはウーファーも搭載されており映画などの映像ソースの視聴でもノートパソコンとは思えない迫力の低音が出る。ゲームなどでも臨場感が高くより集中してプレイすることができるだろう。
そのほかに130万画素のWebカメラも搭載しているので、マイクを用意すればビデオチャットを楽しむことができる。
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本体の手前側には光学ドライブが備わっている。光学ドライブの右にあるのは無線LANのオン・オフを手動で行うスイッチ。使わないときにはオフにして物理的に電源をカットしておけば消費電力も少なくなるはずだ |
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直感的に音量を調節できるボリュームがキーボードの左下に用意されており、気軽に操作が可能だ。映像や音楽ソースの再生時に、マウスやキーボードより素早く思った通りの調整ができる。ボリュームの右にはFeliCaポートも搭載されている |
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harman/kardonはプロユースのスピーカーやアンプを製作する老舗ブランドだ。底面のサブウーファーと合わせて非常に高音質なサウンドを出力することができる。筆者にはクリアな中音域と迫力のある低音が印象的だった |
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では実際にベンチマークソフトなどを使って、その性能を見てみよう。
Windows Vista エクスペリエンス インデックス |
プロセッサ |
メモリ(RAM) |
グラフィックス |
ゲーム用グラフィックス |
プライマリ
ハードディスク |
5.2 |
5.9 |
4.8 |
5.3 |
5.3 |
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FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 Version 1.00 |
High(1,024×768) |
Low(640×480) |
5685 |
8198 |
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リネージュII |
アンチエイリアスなどの効果 |
人の集まる村で計測(FPS) |
フィールドで計測(FPS) |
オン |
12 |
21 |
オフ |
20 |
45 |
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モンスターハンター フロンティア オンライン ベンチマークソフト |
1,920×1,200 |
1,680×1,050 |
1192 |
1394 |
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World in conflict |
Very High |
Midium+DirectX 10 |
Midium |
8 |
15 |
20 |
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3DMark06 |
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1,600×1,200 |
1,280×1,024 |
1,024×768 |
3DMark Score |
3451 |
4036 |
5042 |
SM2.0 Score |
1429 |
1658 |
2048 |
HDR/SM3.0 Score |
1186 |
1459 |
1983 |
CPU Score |
2019 |
2025 |
2024 |
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PCMark05 |
PCMark Score |
CPU Score |
Memory Score |
Graphics Score |
HDD Score |
5157 |
5388 |
4842 |
5801 |
4708 |
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最初にWindows Vistaのエクスペリエンス インデックスを確認してみたが、最低の数値でも4.8とまずまずの値。ノートパソコンとしては最高クラスと言ってよいだろう。
次に「FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 Version 1.00」を使用してみた。ベンチマークソフトとしては古い部類に属するが、今も人気のあるMMO RPGということでベンチマークを走らせてみる。当然だが、数値的には十分すぎる結果がでた。スクウェアエニックスの公式サイトでは、Lowで7000以上のスコアを出せば「計り知れないPC」、「高解像度でも快適に動作することが予測される」としている。「FINAL FANTASY XI」をプレイするにはいささかオーバースペックという感もあるが、十分な性能を備えていることは分かるだろう。
さらに、国内で多数のユーザーを抱える「リネージュII」を使ってのベンチマークも行ってみた。「リネージュII」にはベンチマークソフトが用意されていないので、ゲーム中のギランというプレイヤーがたくさん集まる場所とモンスターのいるフィールドを歩き回り、Frapsというソフトを使って1分間の平均フレームレートを計測している。結果としては村の中を歩き回るには少し動作が重いが、ゲームプレイの中心となるフィールドなどではかなり快適な動作であることが分かる。ちなみにギランはゲーム中でも屈指の賑わいをみせる村で、高性能なデスクトップ機でもかなり重い動作になってしまうことを補足しておく。
「モンスターハンター フロンティア オンライン」のベンチマークソフトも使用してみた。東芝のゲーマー向けノートパソコンには「モンスターハンター フロンティア オンライン」の推奨パソコンになっているものも少なくないが、本機も例に漏れず、「モンスターハンター フロンティア オンライン 推奨スペックPCセットモデル」が販売されている。実際にベンチマークを走らせてみた数値は表の通りだ。「モンスターハンター」の公式サイトには動作の指標となるようなものがないため、この数値が高いかどうかは言えないが、さすがに推奨スペックを満たすだけあって、実際の画面はフルHDでもかなりなめらかに動いており、動作に支障はないだろう。また、実際にプレイしてみたが、高解像度でも非常に快適にプレイすることができた。
さらにDirectX 10に対応した3Dゲーム、「World in conflict」のベンチマークを行ってみた。結果だけを見るとあまりよい数値には見えないが、ゲームそのものはアクションではなくリアルタイムストラテジーのためプレイそのものには支障がないだろう。解像度が横1,920ピクセルしか選択できないため、超高解像度でのベンチマーク結果と考えれば納得のいく数値だ。また、DirectX 10を使用しなければ十分に実用的な数値と言えるだろう。
最後に、ベンチマークソフトとしては定番の、3DMark06とPCMark05でもベンチマークを行ってみた。結果としてノートパソコンとしてはかなり高い数値を示している。とくにグラフィックス関連のベンチマークを行う3DMark06に付いては、GPUを搭載していないノートパソコンの場合300〜500程度の数値となってしまうため、非常に高い性能を持っていることが分かるだろう。また、項目別の結果の数値が非常に近くバランスのとれたマシンであることも分かる。 |
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プリインストールされた解説などのソフトには同社のノートパソコンのキャラクターである「ぱらちゃん」が登場する。かわいい容姿に癒されること間違いない |
付属するソフトウェアも大手日本メーカーならではの豊富さだ。東芝のノートパソコンのキャラクターであるパラちゃんがあしらわれた各種のチュートリアルや説明書、解説ビデオなど、パソコン初心者にはありがたいものや、DVDやCDなどを視聴するソフトウェアのほか、ユーティリティや診断ソフトまで様々だ。
また、製品のラインナップにはMicrosoft Officeが付属するものもある。とくにうれしいのがMicrosoft Office Personal 2007に付属するPowerPoint 2007だろう。Officeが欲しいユーザーはたいていビジネスユーザーという場合が多いのだが、そのような人でPowerPointが欲しいと思っている人も少数ではないはずだ。単品で買えば数万円してしまうPowerPointが付属しているのは非常にお得だといえる。 |
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Qosmio GXW/76GWには4つの製品ラインナップが用意されている。しかし、Microsoft Office Personal 2007やマウスの有無というわかりやすいバリエーションだ。以下に四つのラインナップの違いを簡単にまとめてみたので、自分にあった製品を選べばよいだろう。
モデル名 |
dynabook Qosmio GXW/76GW |
型名 |
PAGW76GLN10W |
PAGW76GLN11W |
PAGW76GLR10W |
PAGW76GLR11W |
マウス |
別売り |
同梱 |
別売り |
同梱 |
Microsoft Office Personal 2007 |
別売り |
別売り |
プリインストール |
プリインストール |
価格 |
217,800円 |
219,800円 |
242,800円 |
244,800円 |
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冒頭でも説明したとおり、Qosmio GXW/76GWはWebだけの限定販売となっているため、購入するには東芝のオンラインショップである「東芝ダイレクトPC」から注文する必要がある。価格は表にあるとおりなので参考にしてほしい。その性能を考えれば決して高くはない価格だろう。
また、東芝ダイレクトPCでは随時クーポンキャンペーンも実施されている。ハイスペックなノートPCをお得に購入できるチャンスなので、是非ともクーポンをチェックしてみてほしい。
さて、実際にQosmio GXW/76GWはどのようなユーザーにお勧めなのだろうか? これはスペックを見ればゲームユーザーとずばり言い切ってしまってもよいだろう。しかし、単にゲームをプレイしたいだけならばデスクトップなどの選択もある。だが、住宅事情からそれを許さない場合もあるだろう。また、移動のできるノートパソコンなら家族みんなで使うこともできる。
上記のことから、3Dゲームもプレイできる高性能なパソコンがほしいが省スペースな製品がほしい。そして家族で使えてマルチメディアも楽しめる。そんな欲張りな願望を持っている人にQosmio GXW/76GWをお勧めしたい。
(Reported by 山本 倫弘)
※試作機のため、実際の商品とは細部において異なる場合があります。ご了承ください。 |
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■東芝、1,920×1,080ドット表示の18.4型ノート「dynabook Qosmio GXW/76GW」(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0826/toshiba.htm
【関連情報】
■dynabook Qosmio GXW/76GW - 東芝ダイレクトPC
http://www3.toshiba.co.jp/jdirect/catalog/dynabook_qosmio_gxw/index.htm
■東芝ダイレクトPC - dynabookと周辺機器のオンラインショップ
http://www3.toshiba.co.jp/jdirect/index_j.htm
■東芝のデジタル商品販売 Shop Toshiba(1048)
http://shop1048.jp/ |
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