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スター・ウォーズの世界を体験できるオンラインRPG〜映画から生まれた11の惑星をPick Up!! スター・ウォーズ ギャラクシーズ
 6月23日に「スター・ウォーズ ギャラクシーズ エピソード3 オールインワンパック」が発売されることが決定した。このパッケージは、映画最新作「エピソード3 シスの復讐」を題材に様々な新要素が追加された『エピソード3拡張版 ウーキーの咆哮』までの、すべてのバージョンが含まれたオールインワンパックである。そこで、本パッケージの発売を記念して「スター・ウォーズ ギャラクシーズ」の魅力を前後編のレビューでお届けしよう。前編である今回は「スター・ウォーズ」の世界から生まれた11つの惑星の紹介を中心に映画の世界観を反映したゲーム世界の概要をレポートする。
・タイトル:「スター・ウォーズ ギャラクシーズ エピソード3 オールインワンパック」
・発売日:6月23日
・価格:オープン
 本作「スター・ウォーズ ギャラクシーズ」(以下、SWG)は、映画「スター・ウォーズ」をモチーフとしたオンラインRPGである。プレーヤーは帝国軍と反乱同盟軍が争う「スター・ウォーズ」の世界で1人のキャラクタとして生きていく。タトゥイーンやナブーなど、映画で出てきた惑星を美しい3Dグラフィックスで再現、まるで映画のセットの中を実際に歩いているような興奮を体験することができるだろう。

 プレーヤーは戦う以外にも、最高の品物を売る大商人や、さらにはライトセーバーをふるう「ジェダイの騎士」を目指すこともできる。第2のルークを志すのも良し、ダースヴェイダーに認められる一流の帝国軍パイロットを目指すのも良し、宇宙を旅する伝説のダンサーにすらなることができる。銀河宇宙を舞台にさまざまな生き方を追求できる自由な世界。それこそがSWGというゲームの魅力なのだ。

宇宙人達が闊歩するSWGの世界。プレーヤーは人間の他、多彩な種族のキャラクタを作成できる
プレーヤー究極の目的であるジェダイの騎士。SWGでは努力と協力してくれる友人さえあれば、いつかはライトセーバーをふるうことも可能だ
現在設定されている惑星は11。プレーヤーは宇宙定期便か、自分の宇宙船で旅立つことができる。どの星も広大で、いくつもの“名所”が存在している
 SWGでは11の惑星が登場する。ルークやアナキンの故郷タトゥイーン、アミダラ女王がいたナブー、かわいらしいイーウォックの住むエンドアといった映画の舞台となった惑星の他、ハン・ソロの故郷であるコレリアやウーキー族の住むキャッシークなど映画では名前だけが出てきた星も冒険の舞台となる。

 驚かされるのが各惑星の設定の細かさだ。惑星にはいくつか街があり、都会からならず者達がうろつく犯罪都市、寂れた採掘基地など性格もさまざま、そこにいるNPC達が星の個性を一層際立たせる。巨大な昆虫型生物のいるヤヴィンIV、アフリカのサバンナ地域を思わせるダントゥインなど、惑星は空の色から植物相、モンスターも多彩で、冒険心を刺激してくれる。

 タトゥイーンのジャバの宮殿や、グンガンの聖地など映画ファンならばニヤリとさせられる場所の他、恐ろしい暗黒のフォースを使いこなすナイトシスターといったオリジナル要素もたくさん盛り込まれている。各惑星のマップには「名所」が記録してあり、仲間とそういった場所を訪れるだけでも楽しめるが、惑星にはそのマップには記されてない、更なる秘密が隠されている。この世界に暮らし、その謎を追究していくことで、このゲームの懐の深さを改めて感心させられるに違いない。

 今回は舞台となる11の惑星のポイントをかいつまんで紹介しよう。

砂漠の惑星タトゥイーン。ジャバの宮殿、タスケン・レイダー、帝国軍に襲撃されたルークの家、さらにはEP1で登場した“ポッドレースコースの跡地”など映画で語られた場所がたくさん存在している。映画ファンならば、思わず笑みが浮かんでしまうところばかりだ

エピソード1と2でその美しい自然が描かれたナブー。現在は帝国軍の基地が存在し、女王の警護隊であるロイヤル・セキュリティー・フォースも帝国に協力をしている。ここには「銀河皇帝」の別荘があり、皇帝やダース・ヴェイダーに会うこともできる

都会的な建物と、常に赤い空が特徴的なコレリア。この星には反乱同盟軍のアジトがあり、レイア姫が銀河に散らばる仲間と連絡を取りながら計画を練っている。中央付近に水晶がつきだした大きな沼があり、他のところと違う雰囲気を醸し出している

エピソード6の舞台となった緑の惑星エンドア。かわいい外見ながら勇敢で優秀な戦士であるイーウォックが独自の文化を築いている。彼らの樹上の村は映画そのままである。また、この星にはSWG最強のダンジョンともいわれる「デス・ウオッチ・バンカー」が存在している

エピソード4で反乱同盟軍の基地が存在していたヤヴィンIV。全体的に青みがかかった星である。ここには巨大な昆虫型生物が棲息している。エピソード2でジェダイすらも苦しめたジオノーシアンが隠れ住んでおり、プレーヤーを待ちかまえている

スター・ウォーズの外伝で語られる宇宙海賊ニムが要塞を築いている惑星ロク。巨大な爬虫類キモジラは、初めて見たプレーヤーはその迫力に圧倒されるだろう。この星の洞窟にはエピソード1で登場したドロイデカの姿を見ることができる。シールドを張る機能がないようで、映画よりずいぶん弱い印象を受ける

映画の後の世界を描く小説の設定を活かしたダソミア。ジャバの宮殿で飼われていたランコアの野生種の他、フォースを使うナイトシスターや、シスの使徒が登場する。また、この星にはジェダイを目指すものが訪れる村があるという

サバンナのような植物相と、象やサイのような動物が存在し、狩りの醍醐味を満喫できるダントゥイン。廃墟となったジェダイの寺院や、帝国軍の基地であるワレンなど名所も多い。筆者はここで非常に強力な「ダークジェダイ」に襲われたことがある

ナブーの衛星であるロリ。竹のような植物が生えており、巨大な亀型生物が闊歩している。この星にはグンガン達の街がある。この街にはシャトルポートがなく、近寄る人を攻撃してくる衛兵も存在していて、一般の人達と距離を取っている印象を受ける

惑星テイラスは、あちこちで敵対勢力が戦いを繰り広げている星。攻撃的な住人もそれほど強くないため、初心者でも興奮に満ちた冒険を体験できるだろう。住人がまったくいなくなってしまった街も存在しており、多くの謎を秘めていそうな星である

5月に発売された追加パックにより増えた、ウーキー族の故郷であるキャッシーク。いくつものクエストが用意されており、探検心を刺激させられる星だ
仲間と共に帝国軍の要塞を襲撃! 映画と少し違う反乱軍の“強さ”も体験できる
 SWGは「スター・ウォーズ」のテーマパークともいえるゲームだ。スタッフの映画への「愛」には驚かされるものがある。映画で詳細に描かれているタトゥイーンは特に細かい。ルークの家や、処刑場であったサーラックのすみか、ならず者がたむろする酒場など、ルークやアナキンの足跡をたどる事すら可能だ。

 もちろん、再現されているのは場所だけではない。ルークが飲んでいた青い飲み物や、ハン・ソロが持っていた銃、画面の端を横切っていったドロイド(ロボット)……。ゲームをプレイしてから映画を見るとアイテムのひとつひとつ、何気なく置かれているオブジェクトにスタッフのこだわりが感じられる。プレーヤーが気付いたとき、驚いてほしい、喜んでほしい、そんなスタッフのメッセージが感じられる作品なのだ。

 この細かい部分まで作りこまれたゲーム世界の中で、プレーヤーは生活を営んでいく。街の住人を困らせる害獣退治で腕を磨き、その技を帝国軍と反乱同盟軍の戦いに活かすのも良いだろう。本作は映画のエピソード4からエピソード5の間に時代設定されている。ある秘密基地で反乱同盟軍を指揮するレイア姫の命令で、帝国のストームトルーパーを相手に戦うこともできる。

プレーヤーが開催したコンサートイベント。ゲーム内で凝ったプログラムを用意し披露できるのも、かれらに惜しみない拍手をおくることができるのも、オンラインRPGでしか体験できない面白さだ
 映画の中では苦戦が続く反乱同盟軍だが、プレーヤーの活躍で次々と作戦を成功させていくこともできる。もちろん、映画そのまま貧弱な反乱軍を蹴散らす帝国軍になりきることも可能だ。ゲームを進めることでストームトルーパーのボディーアーマーをまとうこともできる。さらに上級者のプレーヤーならば、プレーヤー同士での戦闘で、コンピューター相手の戦いとは比べものにならない、臨場感と興奮に満ちた戦いを体験できるようになるだろう。

 もちろん、映画のような戦いだけがSWGの楽しさではない。他のプレーヤーが求める商品を提供する商人もやりがいのある仕事だ。いい商品を作るためにはいい材料の確保が大事、価格と品質のバランス、そしてお客とのコミュニケーション。“お得意さま”を作ることができた充実感は、戦闘の楽しさに勝るとも劣らない。

 プレーヤーの想像力で更なる遊びも可能だ。SWGの酒場は自分なりのこだわりの衣装でダンスを披露するプレーヤーがいる。彼らとおしゃべりをして時間を過ごすのも楽しい。日本サーバーでは先日大規模なプレーヤーの企画によるコンサートも開催された。今後、プレーヤー達の想像力によって、ゲームのシステムさえも超えた楽しいイベントが開催されるだろう。特にプレーヤーに用意された衣装の多彩さは他のゲームの追随を許さない。女性プレーヤーにもオススメだ。

 やれることが多いだけ、戸惑うこともあるかもしれない。しかし、別に焦らなくて良いのだ。SWGの世界を楽しみ、スタッフのこだわりを感じつつ、観光をする。友達を作って、自分のキャラクタの衣装を個性的にするために工夫をしていたり、色々なアイテムを手に取ってみたり、生活を楽しんでいるうちに、自分なりの方向性が見えてくる。そうなった時、プレーヤーはこの世界の住人になりきることができる。

 ファンタジーとは一味違う、宇宙船を操り、異星人と冒険を共にするスペースオペラの世界。「スター・ウォーズ」ファンにはもちろん、オンラインRPG経験者にも体験してもらいたいゲームだ。


仲間と共に戦う。SWGの戦闘は非常にスピーディーだ。剣や槍などの格闘武器武器の他、レーザーガンや実弾のライフル、火炎放射器など武器は非常に多彩。初心者から上級者までが同じパーティーでわいわいと楽しめるところもSWGの大きな特徴である

スピーダーバイクや、Xウィング、Yウィング、TIEファイターなど、映画に登場した魅力的なメカニックに実際に乗ることができる。また、ある驚くべき人物から依頼されるクエストをクリアすることで“ジェダイ ファイター”をゲットすることもできる。この機体はジェダイでなくても搭乗可能だ

反乱軍となってTIEファイターと戦う。帝国軍に所属すればXウィングと戦うことも。中立勢力としてフリーランスパイロットになることも可能 フリーパイロットを極めるとミレニアムファルコンと同型の宇宙船に乗ることもできる。画像はミッションに登場するNPCの船 あるミッションをクリアすることでクローントルーパーのアーマーをゲットできる。帝国軍ならばストームトルーパーの鎧も装備できるようになる

SWGでは服装に凝ることもできる。特に女性用のものは非常に多い プレーヤーは家を持つことも可能。ゲーム内では多くのプレーヤーシティーも存在する 家の中をさまざまな家具で飾り付ける事も可能。ものを売る商人達は特にこだわりの内装でアピールをしている

噴水を風呂に見立てることも。肩がちゃんと出るように中に椅子が隠されているのである エンターティナー達はゲリラライブを敢行することも タトゥイーンの2重太陽。映画を知っていれば驚かされる仕掛けがそこかしこにある

   ■次回予告<6月20日掲載予定>



■「スター・ウォーズ ギャラクシーズ」特集リンク
SWGの魅力をもっと満喫! 各社記事はこちらから。

【4Gamer.net】
「スター・ウォーズ ギャラクシーズ」コンバットアップグレードによる新生
http://www.4gamer.net/specials/swg_upgrade/swg_upgrade.shtml

【ASCII24】
快適プレイのポイントはこれだ!〜ロースペックPCでも快適に!編〜
低価格パソコンではどこまでできる?SWGを快適に遊ぶための環境をチェック!
http://akiba.ascii24.com/akiba/ad/swg/

【ファミ通.com】
ログイン編集部 吉田せめんとが綴るすちゃらかスタギャラレビューサイト
スタギャラ生活 on WEB
http://www.famitsu.com/sp/swg/

■エレクトロニック・アーツのホームページ
http://www.japan.ea.com/

■「スター・ウォーズ ギャラクシーズ」オフィシャルサイトのページ
http://www.starwarsgalaxies.jp/

■GAME Watch PCゲームレビュー

【PCゲームレビュー】
チューバッカの故郷キャッシークが遂に!
苦難の道を歩むウーキー達を救えるか!?
「スター・ウォーズ ギャラクシーズ エピソード3 ウーキーの咆哮
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050512/swgrow.htm

【PCゲームレビュー】
スターウォーズ世界のよりディープな楽しみ方
帝国軍と反乱同盟軍の激闘をレポート
「スター・ウォーズ ギャラクシーズ」
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050415/swg3.htm

【PCゲームファーストインプレッション】
あの映画世界を再現したMMORPGがついに日本語版になって登場!
「スター・ウォーズ ギャラクシーズ」
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20041208/swg.htm



[Reported by 勝田哲也]