あの超定番オンラインRPG「ファンタシースターユニバース イルミナスの野望(以下、「イルミナスの野望」)」に、無料でプレイできる“フリーコース”が登場した。
「ファンタシースター」シリーズはSEGAの代表的なRPG作品で、その歴史は今年で23年目ととても長い。シリーズが大きく変貌を遂げたのは2000年に発売された「ファンタシースターオンライン(以下、「PSO」)」で、オンラインプレイが可能なアクションRPG作品として登場した。
そして2006年、「PSO」の流れを汲む最新作「ファンタシースターユニバース(以下、「PSU」)」が発売!さらに続編にあたる「イルミナスの野望」が翌2007年に発売され、現在もサービスが運営されている。昨年末には「PSU」の世界をベースにしたPSP版「ファンタシースターポータブル2」も発売され、さらに「PSU」の世界が広がって親しまれている。
「イルミナスの野望」は三つの惑星に四つの種族が共存する「グラール太陽系」を舞台にしたSFファンタジーの世界。最大6人でパーティーを組んで様々なミッションに挑んでいくオンラインアクションRPGだ。一体感のある操作で戦えるアクションの醍醐味、ボリューム満点の本格ストーリー、豊富なミッション、RPGならではのキャラクター育成要素や多彩な数百種類を越える武器など、魅力は抜群。オンラインゲームならではのコミュニケーションの面白さにも独特な親しみやすさがある人気タイトルだ。そうした親しみやすさは、10年に渡って続いてきたシリーズならではの熟成だといえる。
そして今回、そんな「イルミナスの野望」が無料でプレイできてしまう“フリーコース”が登場した。このフリーコースは、レベル制限なし、プレイの時間制限のようなものもなし。オンラインでわいわいと楽しめるのはもちろん、ストーリーもメインシナリオを最後までプレイ可能と、ほとんどの要素を楽しめる。「無料でこんなにプレイできちゃっていいの?」と思わず言いたくなってしまうぐらいの豪華な内容で、もちろんソフトも無料でダウンロードできる。丸ごと楽しめるのに無料という、はっきり言ってチョーお得なコースだ。
今回は、そんな「ファンタシースターユニバース イルミナスの野望」にこれからチャレンジするプレイヤーたちのために、「入門ガイド」と題してお届けしていこう。
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まず「ファンタシースターユニバース イルミナスの野望」の雰囲気を味わいたい人は、このムービーを再生!
まずはプレイを開始するまでの準備について解説していこう。おおまかな手順は以下のようになる。
1.PSU IDの登録 - メールアドレスの入力
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2.登録情報の入力 - 名前、住所等の基本情報の入力
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3.「イルミナスの野望」ソフトを入手 - ダウンロードアプリ「SkeedReceiver」を使用
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プレイ開始!
今回はなんと、このページからID登録をすれば、Impress Watch限定アイテムがもらえるキャンペーンを実施中なのだ!! このアイテム「ウォッチ・アイ」を持っていれば、ゲーム序盤で戦闘を有利に進められること請け合いだ。この機会にぜひともID登録して、レアアイテムをゲットしよう!
2010年5月20日(木)11:00まで |
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本記事内の「ID登録 専用ページはこちら」ボタンから開いた申し込み
ページからでないと、アイテムはもらえない。注意しよう
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これが、ここでしか手に入らないスペシャル武器「ウォッチ・アイ」だ!!
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最初はPSU IDの登録。上記のボタンから登録ページを開いて、メールアドレスを登録する。すると登録したメールアドレスに「登録用URLのご案内」のメールが届く。次にそのメールに書かれているURLから登録情報入力ページに進み、名前や住所等のユーザー登録を行なおう。完了すれば「登録完了のお知らせ」というメールが届く。
「登録完了のお知らせ」のメールには、ゲームにログインするために必要なPSU IDとパスワード、さらにImpress Watch読者限定アイテムをもらえるイベントコードが記載されているので、大切に保管しよう。
4/28 11:00以降に、PSU ID管理画面にログインし、イベントコードを入力すると、アイテムが共有ボックスに送られる。
イベントコード入力の仕方は、こちらのページに詳しく説明されている。
2010年5月20日(木)11:00まで |
続いてソフトをダウンロードしよう。PSU運営サイトでのダウンロードには「ファンタシースターユニバース(PSU)」と「イルミナスの野望」の2種類があるのだが、フリーコースでプレイできるのは現在ネットワークモードの運営が行なわれている「イルミナスの野望」のほう。ここはちょっと迷いがちなところなのでお間違えのないようお気をつけ頂きたい。
次にソフトをダウンロードしよう。ダウンロードには「SkeedReceiver」という名称のアプリケーションを使用する。「イルミナスの野望」のソフトはファイルのサイズが約5.1GBと大きいので、それをスムーズに取得するためのツールだ。
ダウンロードページ中にある「SkeedReceiverのインストールはこちら」と書かれた水色のボタンを押してインストールを行なう。インストールが完了すると「SkeedReceiver」が自動的に起動して、そのまま「イルミナスの野望」ソフトのダウンロードが行なわれるようになっていて、その後も「イルミナスの野望」ソフトのインストール、ソフトの動作に必要なDirectXのインストールと自動的に進んでいく。画面に表示されたウィンドウに従って操作していけばスムーズに完了するようになっている。
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まずはWindows用クライアントをこちらからダウンロードしよう
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ダウンロード用アプリケーションの「SkeedReceiver」を使えば自動的にソフトのダウンロードとインストールが進んでいく
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なお、「SkeedReceiver」を使わずに直接ダウンロードすることもできるので、うまくダウンロードできない場合はそちらから行なってみよう。
「PHANTASY STAR UNIVERSE Illuminus」のアイコンを起動すると、ストーリーモード、ネットワークモード、オフィシャルサイト、オプション、スタッフロールとメニューが並んだランチャー画面が表示される。フリーコースでプレイできるのはネットワークモードという、他のプレイヤーと一緒に遊べるオンラインのモード。このネットワークモードの中でストーリーミッションも楽しめる。
プレイ前にオプションで設定を行っておくのがいい。画面のサイズやグラフィックスのクオリティを調整すれば、ノートパソコンでも十分にプレイ可能。逆に大きな画面サイズと高設定のグラフィックスなら、無料で遊べるタイトルとはとても思えないほどの画面でプレイが楽しめる。
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プレイするにはランチャー画面で「ネットワークモード」を選ぼう
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ランチャー画面から「オプション」を選ぶと、ゲームの基本的な設定が可能。ちなみに、いまどきのCPUとGPUであれば、画面サイズ最大、グラフィックは「ハイエンド」でも難なく動く。キーボードでの移動操作に自信が無い場合は「マウス操作」にチェックを入れておいてもいいだろう
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事前の準備はこれで完了。あとはネットワークモードを選んでゲームを起動し、登録完了メールに記載されているPSU IDとパスワードを入力してログインすれば、いよいよプレイ開始だ。
ここからは実際にフリーコースでプレイしてみた模様をお伝えしていこう。
まずゲームにログインするときにエントランス1、2を選ぶのだが、これはサーバーへの入り口で、1と2にそれぞれキャラクターを4人作成できるようになっている。またエントランスごとにアイテムの「共有ボックス」が分けられている。とはいえ、はじめてプレイする人は無難にエントランス1から入れば問題ない。
さて、ゲームを開始して最初にすることは、ファンタシースターユニバースの世界でのキミの分身となる、プレイヤーキャラクターを作成することだ。まずは「種族」を決定する。
PSUの世界「グラール太陽系」には、3つの惑星に4つの種族が暮らしている。
種族選びは悩ましいところだが、まずは特徴と外見の好みで作っていけばいいだろう。どれが一番とか正解といったものはないので、自分が気に入った種族を選ぶのが最良だ。ある程度プレイをしてみてから別のキャラクターを作ってみるのもいい。無料で遊べるフリーコースながらたくさんのキャラクターを作れるのが嬉しい。
種族と性別を選んだら、いよいよキャラクタークリエイトの本番。細かく用意されたパラメーターをいじって、顔つきや体型を決定していこう。かなり柔軟にいじれてしまうので、自分に似せるも良し、はたまた有名人に似せるも良し。納得いくまで作り込もう。
キャラクター作成が完了したらいよいよプレイ開始!最初の地点はガーディアンズ・コロニーの中にあるロビーエリア「クライズ・シティ」だ。プレイヤーはグラール太陽系の平和を守る「ガーディアンズ」の新人として、様々な物語やミッションに挑んでいく。
ファンタシースターユニバースはキーボードとゲームコントローラー、2種類の操作を選択できる。ただ、コントローラー操作はPC用コントローラーを用意する必要がある。ここからは基本的に、キーボード操作を前提にして進めていくことにしよう。
操作方法の一覧はこちらの公式ページに解説されているほか、各キーの役割はオプションで自分好みに変更も可能だ。たくさんありすぎて覚えきれない! という人は、とりあえず下の図だけ頭に入れておこう。
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ゲーム中ではさまざまなキーボード操作を使っていくことになるが、とりあえず最初はこれを覚えよう。あとは、チュートリアルや、実際にプレイする中で順番に覚えていけばいいだろう
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一番初めはチュートリアルを遊ぶのがオススメ。クライズ・シティにある各お店や施設について教えてもらえるほか、実際に簡単なミッションに教官のキャラクターとパーティーを組んで挑むという内容になっている。
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チュートリアルはゲームスタート地点からやや左に行ったところにいる、このNPCに話しかけることで開始できる。話しかけるにはNPCの前に立ってEnterキーを押そう
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研修教官がクライズ・シティの案内やガーディアンズ本部の紹介、そして実際のミッションの流れまで実地研修してくれる
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クライズ・シティの案内が終わると、次に実際に戦闘を体験することができる。というわけで、戦闘時の操作を軽くさらっておこう。「↓キーで通常攻撃」、「→キーでフォトンアーツやテクニックの使用」、「↑キーで武器やテクニックの切替」。そしてEキーで武器やアイテムを切り替える「アクションパレットの呼び出し」だ。Eキーを押しながら矢印キーで装備武器や使用アイテムを選択することができる。
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戦闘時の操作。武器の使用や切換の操作が主だ
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チュートリアル中にはフォトンアーツのディスクがもらえる(フォトンアーツについては右の「POINT」を参照)。まずは「F1」キーでメニューを開く。もらったフォトンアーツはメニューのアイテム3に入っているのでそれを選んで「習得する」。次にアイテムの武器を選び「フォトンアーツをリンク」を選択。これで通常攻撃よりも強力なフォトンアーツを繰り出せる。武器の種類だけでなくフォトンアーツの種類も多数あって、さらにフォトンアーツもたくさん使うことでレベルが上がっていく。
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研修教官が戦闘に必要な知識と技術を教え込んでくれる
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フォトンアーツ「ライジングストライク」をもらえる。さっそく習得&武器にリンクして、敵をバリバリ蹴散らそう
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さらにチュートリアル中には教官キャラクターから「パートナーカード」がもらえる。パートナーカードというのは、カードをもらったキャラクターと、いつでもパーティーを組めるようになるというユニークなシステム。ここでもらった「パートナーカード」を使えば、教官キャラクターを助っ人に呼び出せるわけだ。
さて、チュートリアルを終えて、これから何をするべきなのか、迷ってしまうプレイヤーもいるだろう。そんな人にオススメなのが、一人専用ミッションの「ストーリーミッション」だ。最初にひととおりストーリーミッションをこなしておけば、グラール太陽系の世界観が理解でき、操作方法も覚えられ、キャラクターの育成もできてしまう。
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ストーリーミッションをプレイするには、クライズ・シティ5階「ガーディアンズ本部」のメインカウンターにいる「ミーナさん」に話しかけ、「通常ミッションカウンター」を選択する
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最初は「Episode2 難易度C」の「仮面の少女 Act1」を選択。クリアすれば、次のミッションがプレイできるようになる
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ストーリーミッションを開始すると、主題歌付のオープニングムービーが流れる。これだけでテンションがかなり高まってくる
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ストーリーミッションも最後まで無料でプレイできるのがフリーコースの大きな魅力
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もともと「PSU」の魅力のひとつに“普通のRPG1本分にあたるほどのしっかりとした物語とボリュームのあるストーリーミッションがプレイできる”というポイントがある。一人でじっくり世界観と物語を楽しめるストーリーと、オンラインで他のプレイヤーと一緒に遊べるパーティープレイ、という2本立てのタイトルなわけだ。今回それがどちらもフリーコースによって無料で楽しめるというのがポイント。
またオンラインゲームをいくつかプレイしたことがある方の中には、「オンラインゲームってプレイし始めの最初が大変」というイメージがある方がいるかもしれないが、「イルミナスの野望」にはそういう苦労が全然ない。レベル1ですぐにストーリーミッションに挑んでも全く問題なく、スムーズに楽しめる。レベルアップのスピードも速くて、どんどん色んな要素が楽しめるようになっていく。
ちなみにストーリーミッションでは、ガーディアンズの新人であるプレイヤーが教官のライアと共に実地研修をしている最中、グラール教団の関係者と思われる仮面を付けた少女を発見する。任務の中でグラール太陽系を脅かす陰謀を知っていくことになる。
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エピソード2の第1章「仮面の少女」より。教官であるライア・マルチネスとパーティーを組んで行動するミッション。単純な戦闘ばかりでなく、いかにもRPGな捜し物系ミッションもあり
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いきなり巨大モンスター登場! 覚悟していどもう。ちなみに、ストーリーミッションは失敗しても特にペナルティはなく、何度でもリトライ可能
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チュートリアルとストーリーミッションを通じて、ファンタシースターユニバースの世界で生き抜く術がわかってきたところで、いよいよオンラインRPGの醍醐味ともいえるパーティープレイを体験できる、フリーミッションをプレイしてみよう。
フリーミッションも種類が豊富だ。なにしろ「イルミナスの野望」は運営開始から3年ほどが経過している。さすがに新鮮な新作というわけではないが、長く運営されるなかでたくさんのアップデートが行なわれ、内容的には非常に充実しているというわけだ。
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ストーリーミッションのときと同様にミーナさんに話しかけ、「フリーミッションカウンター」を選択。さらにそのあと「ロビー」と「カウンター」を選択肢、最後に請け負いたい「ミッション」を選択する
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カウンターごとにバラエティ豊かなフリーミッションを請負可能。プレイヤーのレベルやパーティーの人数が条件を満たさなければ請け負えないミッションもある
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オンラインゲームはよく生き物に例えられるところがある。それは、アップデートによって要素が増えたり調整されたりして成長していくからだ。「イルミナスの野望」は進化を重ねてボリュームもバラエティも盛りだくさん。それを無料でプレイできるのは大変にお得な話だ。フリーコースが登場した今なら、同じタイミングにプレイを開始した人もたくさんいる。
というわけで、私がフリーミッションに挑んでいた時にも、レベルの近いプレイを開始して間もないプレイヤーさんがすぐに参加してきてくれた。ミッションは最大6人のパーティーで参加する。自分でミッションを開始して人が参加してくれるのを待つも良し、どんどん自分から他のパーティーに参加するもよしだ。
ここでもうひとつ「イルミナスの野望」を含むPSUシリーズの魅力が味わえる。それは、他のプレイヤーさんとコミュニケーションしやすい、仲良くなりやすい、ということだ。理由のひとつは、ミッションを最大6人のパーティーでおこなうという形式になっているおかげで、パーティーの仲間と自然と会話することになるから。不特定多数がフィールドを自由に行き交っているMMOのオンラインゲームよりも、ほかのプレイヤーとより親密にやりとりするきっかけが多いというわけだ。
また、「イルミナスの野望」を含むPSUシリーズ自体が、チャット等のコミュニケーションの楽しさに力を入れているゲームだから、というところもある。漫画のセリフのような吹き出しのチャットがコミカルで、強いセリフを思わせるトゲトゲとした形の吹き出しや、頭の中の考えのセリフを思わせるモヤモヤとした吹き出しが用意されている。また、自分のキャラクターのカットインを表示する機能があり、使い方次第でチャットがとてもユニークなものになる。ただチャットで会話できるだけでなく、“楽しいチャット”を楽しめるというわけだ。
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フリーミッションをプレイ。ミッションには最大6人が参加可能
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チャットがしやすくて、楽しいコミュニケーションを取れるのが魅力。吹き出し型のチャット表示がコミカルで、画像のようにカットインを表示することもできる
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アクションの面白さも、もちろんしっかりしている。ズバズバと繰り出せる近接攻撃、遠くから狙う射撃攻撃、味方をサポートするテクニック(いわゆる「魔法」)、さらに、武器にリンクさせて繰り出す豪快な必殺技「フォトンアーツ」など、スムーズに色んな戦い方を楽しめるよう工夫されているのがポイントだ。
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フリーミッションをプレイ中にも、プレイをはじめたばかりのプレイヤーさんが2人参加してきてくれた。パーティーにパスワードを設定しない限り、ミッションの途中でもほかのプレイヤーが乱入してくれることがあるのだ
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デカくて強いモンスターも、複数人でタコ殴りにすれば 怖くない! 近接戦闘要員、射撃&サポート要員など、パーティー内で役割分担をしておくのも有効
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チャットを交えつつフリーミッションを楽しく終えた私は(参加してくれた方はとってもフレンドリーだった!)、ミッション中に手に入れたお金(メセタ)でお買い物。多彩な武器や防具もさることながら、私が目を付けたのは「服」の存在だ。防具と服が別々に存在していて、キャラクターの外見は服によって変わるようになっている。ゲームプレイのために性能を重視した防具と、外見のための服があるというわけだ。
ショップで購入できる服にはたくさんの種類があってキャラクタークリエイト時には無かったものもたくさん。服を買って着替えればそれまでとはまったく違う外見にできる。また、エステのショップではキャラクターの髪型や顔のパーツなども変更できる。こちらもキャラクタークリエイト時にはなかったたくさんの種類がある。
服やエステで凝った外見にするのが、なんとも面白い。見た目が変わるだけとあなどっていても、実際にやってみると自分の好みのものやユニークな組み合わせを試すのに、だんだんとハマってくる。
外見が変われば、扱う武器や戦い方のタイプ自体も変えていきたいというわけで、その点もバッチリ。武器や防具はレアなものからユニークなものまで、本当にたくさんの種類が存在する。武器なら種類だけで全27種類。さらに、武器にリンクさせて繰り出すフォトンアーツもたくさんの種類がある。アイテム収集も大きな魅力のひとつだ。
この他にも「イルミナスの野望」の世界にはお楽しみが盛りだくさん。世界の広さがポイントで、ガーディアンズ・コロニー以外にも、惑星「パルム」、惑星「ニューデイズ」、惑星「モトゥブ」にPPTスペースポートから移動できる。
惑星ごとにマップの特徴やミッションが異なっていて色んな場所があるのだが、なかでもぜひ目指してもらいたいのは惑星モトゥブにある「カジノ・ボルワイヤル」。ここではルーレットやスロットマシンといったギャンブルが楽しめる。ロビーを越えた先にあるのですぐにはいけないが、一度はいってみたい場所だ。
最後に月額課金のプレミアムコースだと何が違うのかも挙げておこう。まず自分の部屋である「マイルーム」がフリーコースでは利用できない(アイテム共有ボックスはショップから利用できる)。マイルームに関連するものとして、マイルーム用のグッズを設置して飾り付けることができなかったり、「パートナーマシナリー」というミッションにも連れて行けて育成もできるサポートマシンが利用できなかったりするのも大きな違いだ。
また、サイドストーリーミッションの一部が受託できないので、サイドストーリーミッションで条件を満たすことでプレイできるようになる一部ストーリーミッションの分岐も、残念ながらプレイはできない。
他にも細かな違いはあるのだが、大きなところはこのあたり。フリーコースでプレイして気になっていったら、そちらもぜひチェックしてもらいたい。特にマイルームが利用できると、本作の魅力がさらに広がっていく。
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プレミアムコースではマイルームが利用できるのが大きな違い。マイルームでアイテムを販売したり、飾り付けたりと、より本格的にプレイが楽しめる
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マイルームには専用のパートナーマシナリーが!
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「イルミナスの野望」の魅力に触れていったが、ならではの魅力がたくさんあるタイトルだ。「長く運営されてきたからこその充実しているゲーム内容」、「安心感に溢れる雰囲気」、「コミュニケーションの楽しさをたっぷり味わえる仕組み」、「気軽に短時間でも楽しめるプレイ感の手軽さ」などなど。全部書いていたらキリがないほど。
それらを無料で遊べてしまうというのが、やはり今回の最大のポイント。無料なのに驚くほど制限が少なくて存分に楽しめてしまう。冒頭にも書いたがとってもお得な内容になっているので、まだプレイしたことがないという方、「PSU」シリーズから遠ざかっていたという方、PSPのシリーズからプレイを始めたという方は、ぜひこの機会に触ってみるのがオススメだ。
2010年5月20日(木)11:00まで |
「ファンタシースター」シリーズのプロデューサーを務める酒井 智史氏、増山 寛章氏にインタビューを行なった。「イルミナスの野望」のサービスを運営中の「PSU」シリーズ、PSPで発売されている「ファンタシースターポータブル」シリーズも展開しているだけに、それらを含めたシリーズ全体への思い、そして今回フリーコースを導入した背景についてなどを伺ってみた。
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「ファンタシースター」シリーズのプロデューサーを務める酒井 智史氏
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同じく、プランナーを務める増山 寛章氏。
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無料で遊べるフリーコース、なぜ?
酒井氏:運営を開始してから3年ぐらいが経っているんですが「まだまだやっているよ!」というのを見せていきたいというか。正直に言えば時間が経っているぶん頭打ちなところはあるんです。でも「ファンタシースター」シリーズってすごく認知されていますし。もう一度オリジナルの「PSU」を知ってもらいたい、触ってもらいたいというのが大きな理由ですね。
編集部:運営開始から時間が経ってはいますけど、そのぶん充実しているっていうところもありますよね
酒井氏:そうですね。運営を開始した直後にトラブルが続いてしまって、初期に離れてしまったユーザーさんが非常に多かったと思うんです。でもそういうユーザーさんに改めて入ってもらえたら「こんなにゲームが変わっているんだ」って思ってもらえる部分がかなりあるんじゃないかなと。そう思ってもらえるぐらいコンテンツが増えてます。フリーコースを用意したので見てもらえたらなぁというところですね。
いまの「PSU」の最大のポイントは?
増山氏:今っていうことだと、やはり「フリーコース」そのものが見所ですね(笑)。無料で遊べるっていうこと自体もそうですけど、その遊べる範囲も非常に大きいんです。「無料でこんなにできちゃうんだ!」っていう驚きがあると思います。そこをきっかけに人が賑わってきているところも楽しんでもらってますね。
編集部:フリーコースの反響はやはり大きいですか?
増山氏:そうですね。既存のユーザーの方からは「なんでこんなに無料で遊べる範囲を大きくするんだ!」っていう声が挙がるほどで。それぐらい制限を少なくしています。
編集部:レベル制限等も無いというのは相当に大きいですよね
酒井氏:普通に遊ぶ分に関しては、ほぼ問題なく遊べますね。ただ、マイルームでアイテム取引をしたりとかルームを飾ったりとか。そういう、より深く楽しんでいこうっていう部分には少し制限がありますよ、という感じですね。
新規ユーザー増加中! やりはじめるなら今?
編集部:フリーコースができたことで、これまでまったく「PSU」を遊んだことがなかったっていう新規の方は増えてきていますか?
酒井氏:結構入ってきていますね。
増山氏:ちょっと意外だったんですけど、多いですね。
酒井氏:ファンタシースターのユーザーさんってすごい優しい方が多くて。新しいユーザーさんに遊び方をこぞって教えてたりとか(笑)。「分からないことないですか?」って話しかけたりしてくれているみたいです。
編集部:新しい世代のユーザーさんが入ってきているんですね
酒井氏:PSPの「ファンタシースターポータブル2(以下、「ポータブル2」)」から知ったっていう方が多いですね。そういう方は「PSU」の深さと言いますか、例えば街が3つあったりとか、世界の広さとか。ポータブルシリーズには無いところを新鮮に楽しんでもらえると思います。
編集部:「ポータブル2」とストーリー的にも繋がりがありますよね
酒井氏:「イルミナスの野望」は「ポータブル2」の前の話になります。なので、「イルミナスの野望」のストーリーミッションを遊んでもらうと、「ファンタシースターポータブル2」では語られなかった部分を知れたりとか。より楽しめますね。
編集部:逆に、こういうところは「ポータブル2」と違った面白さだよというところは?
酒井氏:やはりチャットに関する部分ですね。まったく違うというか、別次元の快適さと言いますか。ゲーム性の部分も結構違っていて、後に出ている「ポータブル2」のほうがアクション性は高かったりはするんですけど、それを補えるぐらいの楽しさがあると思います。
携帯ゲームで「ファンタシースター」を楽しんでいる人たちにも
編集部:「PSU」と「ポータブル2」の両方を楽しんでいる方もいらっしゃるでしょうか?
酒井氏:いらっしゃいますね。先日行なった大会※でも「(PSUとポータブル2の)両方とも遊んでいるんで、PSUもよろしくお願いします!」って言っていたユーザーさんがすごく多かったですからね。
※「ファンタシースターポータブル2 全国ファン感謝祭2010 〜リトルウィンググランプリ〜」
PSPで発売中の「ファンタシースターポータブル2」を楽しんでくれている方にも、フリーコースが導入されたこの機会に「PSU」をもう一度触ってみて欲しいと考えたという。その思いから、フリーコースは制限を極力なくした豪華な内容になった
酒井氏:バラエティ感みたいなのは他のゲームにはあまりない部分だと思うんですよね。協力プレイができるゲームならではの協力ミッションやパーティーミッション。パーティーで遊ぶことに特化して作っている「PSU」ならではの魅力じゃないかなと思います。
一人で遊ぶことに関してはストーリーミッションですね。ストーリーっていう部分も他のゲームではあまりやられていない部分だったりするので。かなりのボリュームがありますので、それだけでも十分に楽しんでもらえるのではないでしょうか。
編集部:ストーリーミッションもフリーコースでできるというのは嬉しいですね
酒井氏:ストーリーを最後までできるのはどうか、というのは議論があったところなんですが、結果としてストーリーの面白さを味わってもらうことも大事だろうということで、「イルミナスの野望」のエピソード3の最後までプレイできます。ただ、一部の分岐に関してはプレミアムコースじゃないとできないのがありますね。
ゆるゆる・まったりコミュニケーション
編集部:「PSO」を含めたシリーズ全体のことになりますが、全体を振り返って移り変わりというのは感じられますか?長く続いている国内タイトルならではの、殺伐としていない独特な雰囲気があるシリーズだと思うのですが
酒井氏:昔(「PSO」の時期)に比べると「PSU」の時代では効率重視にちょっと寄ったなというのを感じます。ただ根本的にコミュニケーションをとりやすいゲームなので、そういうところが好きな人が集まっている傾向もあると思います。コミュニケーションを軸に、ちょっとゆるめというか、まったり楽しみたいユーザーさんが好んでくれているように思います。
編集部:新しい世代の方もいると思いますが、その点に関しては今も変わらないポイントになっている?
酒井氏:そうですね、そこを大事にしたい部分というのがあります。「PSU」で離れたユーザーさんが「ポータブル2」を経て戻ってきてくれているという感触もあって。「ポータブル2」の大会で「シリーズを遊ぶのは『PSO』以来です。」と話してくれた方もいらっしゃいましたし。「ポータブル2」自体は中高生のユーザーさんが多いんですけど、前のユーザーさんが戻ってきてくれたところもあって新旧のユーザーさんがいる。そのユーザーさんにまた「PSU」を触ってみて欲しいなという感じですね。
これからの「ファンタシースターユニバース」の展開は!?
編集部:これからの事なんですが、例えば「無料化もされたけど、いつまで遊べるんだろう?」と心配な方もいるかもしれません。今後はどういう方向で進んでいくのでしょう?
酒井氏:今あるコンテンツだけでも結構長く楽しめると思うので、定期的なイベントに新しいアイテムを加えたりしつつしっかりと行なって、継続していければなという感じではあります。次の10年を目指せるものとなれば別で考えていくことになるかもしれませんが、「PSU」をもうすぐ止めて新しいものを考ますということではないです。こちらはこちらで継続していきたいと考えています。
編集部:今回の無料化で区切りを付けているわけではなくて、今後もイベント展開やアップデートが行なわれていくということでしょうか?
酒井氏:大きいところで言うと4月22日から始まるイベントがあるんですけど、これが業界初の試みとして「PSU」と「ポータブル2」が連動するというものになっています。稼いだポイントが同時に計算されるという内容です。
編集部:両方を遊んでもらって世界観をより楽しんでもらいたいというのが、ストレートに伝わってきますね
増山氏:ストーリーの流れがあるのがうちの大きな売りといいますか、イベントにもどこかしらにサイドストーリー的な匂いのようなものが入っていたりします。両方遊んでもらえればそういうところも拾ってもらえるようになると思うので、嬉しいですね。
編集部:「PSU」シリーズ、「ポータブル」シリーズとユニバースの世界が広がっていきましたが、今後もさらに別の形で広がっていく可能性はありますか?それに備える意味でも両方遊んでおいてもらいたい、みたいな
酒井氏:……んー!何かあるといいですね(笑)。
PSUはここからがスタートという気持ちでいるというお二人。「ポータブル2」をプレイ中の方にもより深く「PSU」の世界を知ってもらいたいという気持ちを語ってくれた
編集部:では最後に、ユーザーの方に向けてのコメントをお願いします
増山氏:無料化になって、ここからがスタートだという気持ちで運営をがんばっていきます。課金して本格的に楽しんで頂いてもいいですし、無料で手軽に遊んで頂くのもいいですし。いろんな遊び方に対応できるようになりましたので。色んなユーザーさんに遊んでもらえたらなぁと思います。
酒井氏:昔遊んでいたという方も、「ポータブル」で初めて知ったという方にとっても、新鮮な気持ちで遊んでもらえるコンテンツになっていると思います。この無料化された機会に触ってもらえればと。国産のネットワークRPGって本当に少ないですし、チャットをメインに楽しんでもらえるだけでも全然構わないです。このゲームにしかない面白さを知ってもらえたらと思います。そしてこれからもご期待ください。
編集部:ありがとうございました
【Reported by 山村智美】
2010年5月20日(木)11:00まで |
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