ピクセラから「自デジ。」出た! PIXELA CORPORATION
 この春、新しいパソコンメーカーが誕生する。そのメーカーの名前はピクセラだ。そう、テレビチューナーカードなどで有名な、あのピクセラである。ピクセラ製パソコンとは一体どのようなものなのか、そしてその魅力とは。ピクセラの本社にお邪魔し、その真実に迫ってみた。

早くも第2世代が来た! 新型の地デジチューナーカード登場
 写真のカードは、株式会社ピクセラの新型地上デジタル放送(以下、地デジ)チューナーカード「PIX-DT011」だ。チューナーユニットとOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)ユニットを変更することにより、従来モデルの「PIX-DTTV/P1W」よりも受信感度と画質が改善されている。また、従来モデルと比べてカードサイズを一回り小さくしたことも特徴の1つだ。もちろん、動画データのムーブにも対応し、録画した著作権保護データをDVD-Rメディアなどに移動することが可能となった。ただし、動画データのムーブについては現時点では使用できず、今後のソフトウェアアップデートで対応予定となっている。もちろん、地デジだけでなく、BS デジタルテレビ放送と110度CSデジタル放送にも対応しているので、このカードを使用すれば全てのデジタルテレビ放送を視聴可能だ。

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多くのメーカー製パソコンに採用されている「PIX-DTTV/P1W」。パソコン向けの地上デジタル放送チューナーカードでは定評があり、既に揺るぎない地位を獲得している。 ピクセラの本社にお邪魔して見せていただいた新型の「PIX-DT011」。チューナーユニットとOFDMユニットを変更し、受信感度の改善と高画質化、さらに小型化まで実現している。

今更聞けない そもそも地デジって何?
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  ピクセラのPIX-DT011には、B-CASカードを挿すためのスロットが付いている。地デジチューナーでは、このB-CASカードが必須だ。
 さて、ここで地デジについて簡単におさらいしておこう。地デジは2003年に始まったデジタル方式のテレビ放送で、アナログ放送と比べてゴーストやノイズがないクリアな画質を実現できる点が特徴だ。放送データは、DVD-Videoと同じMPEG2形式で圧縮して配信する仕組みだ。さらに、HDTV(high-definition television:高精細度テレビジョン、いわゆるハイビジョン)に対応しているため、最大で1,920×1,080ドット(1080i)での放送も可能となっている。一般的なパソコン用の17型液晶ディスプレイが1,280×1,024ドットなので、パソコンユーザーならHDTV画質がどれ程高い解像度なのか分かっていただけるだろう。その画面は、アナログ放送やDVD-Videoなどの画質(SD画質)と比べると「衝撃的」な画質だ。また、アナログ放送は2011年に終了し、日本のテレビ放送は地デジに移行する予定になっている。いずれは、誰もが地デジに移行しなければならないわけだ。

 この地デジだが、著作権を保護するために強力な著作権保護の仕組みが取り入れられている。その1つが「B-CASカード」というICカードで、このカードを地デジチューナーにセットしないと地デジ放送は見ることができない。地デジの放送データには暗号がかけられており、B-CASカードが持つ「カギ」で、その暗号化を解除する仕組みになっている。また、地デジにはコピー制御技術も取り入れられている。具体的には地デジでは、録画した番組をコピーすることができない。たとえば、HDDレコーダーに録画した番組データは、DVD-Rに移動(元データは消える)することはできるが、コピーはできないのだ。冒頭でも少し触れたが、この地デジデータの移動のことを「ムーブ」と言う。ピクセラのPIX-DT011は、このムーブ機能に対応しているということになる。

自分のパソコンで地デジを見たい! 実はそれは難しいんです
 パソコンで地デジを見るのは結構難しい。現実的には、パソコンメーカーが発売している「地デジ対応パソコン」を購入するしか道はない。ピクセラの新型地デジチューナーカードも、店頭での販売予定は今のところない。これには、前述した著作権保護の仕組みが影響している。地デジでは著作権を保護するために、信頼できるメーカーと信頼できる機器にしかB-CASカードが発行されない。何にでもどこにでも発行してしまうと、放送データのコピーができてしまう、不正なチューナーカードが出てくる可能性があるからだ。そのため、現状では自作パソコンや、地デジに対応しないパソコン向けのチューナーカードというのは登場しないと見られている。

 このような状況のなか、ピクセラは各メーカーにパソコン向けチューナーカードをOEM供給してきた実績を持つ、唯一のパーツメーカーとなっている。これまで、ピクセラの地デジチューナーカードは多くのメーカーに採用されており、地デジチューナーカードの分野では事実上独占状態にある。そんなピクセラだからこそできた驚きの新事業こそが、後述する自社製地デジ対応パソコンである。

猫も杓子もリビングパソコン 本当にそんなのほしい?
 前述したとおり、パソコンで地デジを見るためにはメーカー製パソコンを購入しなければならない。しかし、現在の地デジ対応パソコンは何やら凄いことになっている。実際に地デジ対応パソコンの購入を検討したことがある方は、そのラインナップを見て驚いてしまった人が多いと思う。そう、どのメーカーの製品も、みんな妙に「でかい」のだ。地デジ→大画面→リビング→「リビング向けの大画面一体型パソコン」という安易な企画会議の様子が目に浮かぶようだ。

 現在販売されている多くの地デジ対応パソコンは、大型のワイド液晶を採用し、さらにディスプレイとパソコンが一体型になっている。ある程度パソコンを使っている人なら共感していただけると思うのだが、パソコンの一体型だけはいけない。パソコンの技術進歩は秒進分歩と言われるほど技術革新の速度が速い。それに比較すれば、ディスプレイの歩みは大変遅い。そんな性質の異なる製品を1つに合体させてしまったら、損をするのはユーザーだ。パソコンを買い換えるときはどうするのだろう? まさかディスプレイごと買い換えるのだろうか。さらに、あんな大きなディスプレイが付いていたら、机の上で使えないではないか。普通、パソコンというのは机の上で使うものであるはずだ。リビングでメールを打つ人というのは少数派だと思うのだが、いかだだろう。

ピクセラが動いた! 新ジャンル「自デジ。」パソコン登場!
 さて、そんなパソコンの流れに一石を投じようというのが、ピクセラが発売する自社製地デジ対応パソコン「PIX-DP010-PW0」だ。本体価格は198,000円、3月27日からピクセラの直販サイト「ピクセラオンラインストア」で販売開始される。先行予約は3月14日から受付開始され、予約者には送料が無料になるという特典が付く。

 この製品、もちろんディスプレイは別売りで、本体には前述した新型の地デジチューナーカードが内蔵されている。B-CASカードも付属するので、購入してすぐに地デジをパソコンで見ることが可能だ。

 この製品の注目すべき点は、そのコンセプトにある。多くのメーカーが、リビング向けの大型一体型地デジ対応パソコンを販売するなか、この製品が打ち出すキーワードは「自デジ。」だ。自デジとは、自分用の地デジ対応パソコンを表しており、コンセプトは「自分用デジタルテレビ」+「パソコン」である。パソコンを購入するすべての人が、リビングにパソコンを置いて、家族でパソコンを使うわけではない。むしろ、自分の部屋などで自分専用のパソコンを使う人のほうが多いはずだ。自分の部屋で地デジ放送を見る、そしてパソコンを使う。こうした現在のパソコンの利用シーンを、地デジ対応パソコンでそのまま実現するのが、ピクセラのPIX-DP010-PW0である。地デジだからってリビングに移動する理由は何もない。

 「自分だけの地デジ対応パソコンを求めているユーザーは必ずいる。そういったユーザーのための新しい選択肢がピクセラ製パソコン『PIX-DP010-PW0』であり、その新しいジャンルとして考えたのが『自デジ。』なんです」とピクセラの商品企画部 橋谷 智孝氏は語る。

 パソコンで地デジ放送を見るための選択肢がメーカー製パソコンを購入することしかない現在、もっともパソコンユーザーの立場に立って開発された製品が、この「PIX-DP010-PW0」と言えるだろう。

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ピクセラが発売する初の自社製パソコン「PIX-DP010-PW0」。本体のほか、キーボードとマウス、リモコンがセットとなっており、液晶ディスプレイはユーザーの利便性を考え別売りとなっている。 PIX-DP010-PW0は、「ピクセラオンラインストア」で販売される。オンラインストアは、PIX-DP010-PW0の発売に合わせてリニューアルされる予定だ。

まるで自作パソコン こういうパソコンがほしかった
 PIX-DP010-PW0(以下、自デジパソコン)に使われているパーツはほとんどが汎用のもので、その構成は自作パソコンに限りなく近い。パソコンを自作したことがある人なら、自デジパソコンの内部を見たらニヤリとしてしまうはずだ。マザーボードは日本でシェアトップの有名メーカーのものだし、ビデオカードも分かる人ならクーラー部分を見ただけでどこのメーカーのものか分かるだろう。PCケースは株式会社MCJが販売しているLUV MACHINESというパソコンのものを使用しており、パーツの調達と組み立てもMCJが行っている。ピクセラの自デジパソコンが、このように汎用パーツをできるだけ使用しているのは、ユーザーの利便性を考えているからだ。このパーツ構成なら、メモリの追加やHDDの追加などをユーザーの手で簡単にできる。もちろん追加するパーツは汎用のものを使用できるし、その手順は自作パソコンと同じである。

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自デジパソコンを開けてみると、その内部は自作パソコン経験者ならうれしくなってしまうような構成になっている。ほかのメーカー製パソコンのような複雑さはまったくなく、シンプルで分かりやすい。大変安心感がある構成だ。 背面のインターフェースは標準的な構成で十分な種類がある。拡張スロットには上から順に、ビデオカード、地デジ放送の視聴に必要なモデムカード、地デジチューナーカード、B-CASカードが搭載されている。

 さらに特筆すべきは、このパソコンには余計なソフトウェアが一切入っていないことだ。付属するソフトは、地デジ機能の要となるピクセラ製の「StationTV Digital」、ウイルス対策ソフトのSymantec AntiVirus 2006 90日試用版、pdfファイルを読めるAdobe Reader、DVDライティングソフトのUlead Burn.Now 3、DVD-Videoを再生できるInterVideo WinDVD 5の5つのみ。これらのソフトは、地デジ用の専用ソフトを除けば、一般的にマザーボードやビデオカードなどに付属しているものと同様であり、自作パソコンを完成させた状態とほぼ同じソフト構成である。ピクセラでこのパソコンの開発に携わった、商品企画部の橋谷 智孝氏は「できるだけシンプルな構成にして、性能を犠牲にすることなく安価に地デジを楽しめるような製品にしました」と語る。その言葉のとおり、自デジパソコンはシンプルそのものだ。

 「このパソコンは、今までのパソコンと同じように使ってほしいんです。見たいときに地デジ放送を見て、録画して、パソコンとしても使う。この価格と性能と大きさなら地デジを気軽な気持ちで楽しめる。そのような製品は、現在市場にありません。ピクセラだからこそできる製品であり、それがこのパソコンのウリです」と橋谷氏は続ける。「著作権保護の観点から、地デジチューナーは製品として店頭で販売することができません。そのような現状で地デジ対応パソコンを使いたいと思ったら、ユーザーは高価なリビング向けパソコンを選択するしかないのです。しかし、ピクセラならシンプルな普通のパソコンと地デジチューナーを組み合わせることができます。より多くのユーザーに気軽に地デジパソコンを楽しんでもらいたい。そうして作られた製品が、このピクセラ初の自社製パソコンなのです」。

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地デジ放送の受信では必須となるB-CASカードは、本体の背面にある拡張カードにこのようにセットするようになっている。B-CASカードは製品に付属しているので購入後はすぐに地デジ放送を楽しめる。 橋谷氏コダワリのキーボードとマウス。光沢のある黒は、本体の色とピッタリ合っていてデザイン性が高い。これでディスプレイにも黒色のものを選択すれば統一感のあるデザインを実現できる。

 このように熱く語る橋谷氏は、いろいろなことに大変コダワリを持っている方で、実は自デジパソコンに付属するキーボードとマウスも氏が選んだものだ。キーボードの色はかなり苦労して本体と同じ色に合わせたとのこと。このコダワリのキーボートとマウスは、2.4GHzの周波数帯を使用した無線接続のもので、画面が見えない程遠くからでも反応してくれる優れものだ。実際、キーボードは操作に対する反応が遅れるようなことはまったくなく、大きさも使いやすさも大変良好だ。

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  ピクセラの商品企画部 第二企画グループで自デジパソコンの開発に携わっている橋谷 智孝氏。自デジパソコンについて、情熱を持って楽しそうに語る姿からは、製品に対する愛情があふれている。
 さて、パソコン内部に目を向けて、パーツを順番に見ていくと、CPUには3GHz動作のPentium 4 630を採用している。現在のPC環境では、CPUは3GHzもあれば十分な性能を得ることができる。メモリはPC2-4200 DDR2 SDRAM 512MBを2枚で、計1GB搭載する。メモリスロットは後2スロット空いているので、さらにメモリを追加することが可能だ。とは言え、1GBあれば不足を感じることはまずないはずである。ビデオカードは、NVIDIAのGeForce 6600 GTを搭載するカードで、著作権保護技術のHDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)に対応するDVI-D端子を搭載している点が特徴。地デジ放送は、HDCPに対応する出力端子がないと出力することができないので、地デジ対応パソコンではこれは重要な要素だ。もちろん、ディスプレイ側もHDCPに対応している必要があり、ディスプレイを購入する際には注意が必要となる。ピクセラでは推奨ディスプレイを公開しており、今後も順次推奨モデルを追加していく予定だ。自分でHDCP対応のものを選んでもいいし、ピクセラ推奨のものを購入してもいい。HDDは、300GBのSerial ATAII対応のものを搭載し、初期状態では地デジ放送を約25時間分録画できる。3.5インチベイに空きがあるので、容量が足りなければ追加で購入して増設すればよい。光学ドライブは、DVD±Rの2層書き込みに対応した、最大16倍速のDVDスーパーマルチドライブを搭載、今後公開されるアップデーターを適用すれば、地デジの録画データをDVD-Rなどにムーブすることが可能となっている。

操作性は家電だが中身はパソコン 今後の機能追加も可能な優れた基本設計
 自デジパソコンをしばらく触ってみたが、特別な部分は何もなく極普通のパソコンに仕上がっている。しかし、地デジ専用のアプリケーション「StationTV Digital」を起動すると、自デジパソコンは地デジ対応テレビに一気に変身する。このアプリケーションはピクセラが独自に開発したもので、同社の地デジチューナーカード専用のソフトとなっている。インターフェースは家電に近く、直感的で分かりやすいため、初めて使用しても操作に戸惑うことはないだろう。操作はマウスのほか、付属のリモコンででき、パソコンというよりはテレビのようだ。操作に対する反応がキビキビとしているためか、使っているうちにパソコンであるということを忘れてしまう。どちらかというと、パソコンと地デジ対応テレビの2台が1つになっているという雰囲気である。

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地デジ放送を見るためには、まず付属ソフトのStationTV Digitalの初期設定を行う。この画面からも分かっていただけると思うが、画面の指示に従ってリモコンを操作するだけですぐに設定は終わる。すべてがこのような具合で、このソフト操作はかなり簡単だ。 番組を録画したければ、番組表から録画したい番組を選択して録画予約するだけ。リモコンでの操作はもちろん、マウスで操作することも可能だ。パソコンユーザーならマウスの操作のほうが直感的かもしれない。

 地デジ放送を見るためには、視聴地域やB-CASカードのテストをする初期設定をまず行う。この設定画面はウィザード形式になっており、画面の指示に従ってリモコンで選択していけばすぐに終わる簡単なものだ。繰り返しになってしまうが、この初期設定1つをとっても、パソコンらしさがあまりなく、テレビを操作しているかのような感覚になる。このソフトの完成度はかなり高いと言える。録画もいたって簡単で、HDDレコーダーなどと同様に番組表を表示して、録画予約をするだけだ。

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録画した番組データは一覧で表示されるので、リモコンまたはマウスで選択して視聴する。録画番組の検索も可能で、録画データの数が増えても快適に目的の番組を見付けられる。 地デジ放送を見ているときには画面の右上に、放送中の番組の解像度情報や音声の種類、番組名やジャンルなどを表示することができる。よく見かける機能だが、この表示は見やすくてなかなか便利だ。

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  ピクセラでソフトウェアを開発している、ソフトウェア開発本部 第二ソフトウェア開発部 第二開発グループの吉谷 充弘氏。自デジパソコンの度重なる仕様変更には随分と苦労したようだが、その完成度には自信を見せていた。
 ピクセラの地デジチューナーカードでは、地デジ放送のデータを生データのままHDDに保存する。そのため、CPUの負荷はほとんどなく、バックグラウンドで録画をしていてもユーザーがその処理のことを意識することはない。 しかも生データなので画質の劣化はまったくない。録画データを放送時と同じ状態で再生できるのだ。ただし、この地デジチューナーカードにはデコードチップが搭載されていないので、再生時には高解像度のMPEG2をCPUでデコードする必要があり、それなりのCPUパワーを必要とする。このことについて、地デジチューナーカードのソフトウェアを開発している、ソフトウェア開発本部 第二ソフトウェア開発部 第二開発グループの吉谷 充弘氏は次のように語る。「ピクセラの地デジチューナーカードは、チューナー機能とセキュリティ機能に特化した設計になっています。これは、放送規格の変更や、現在は実現できないさまざまな機能の追加など、後から機能の変更/追加をできるようにするためです。チューナー部分とセキュリティ部分以外はソフトウェア側で処理し、汎用性と拡張性の高さを実現しています」。また、橋谷氏は次のように付け加える。「ハードに汎用性を持たせ、ソフトウェアでそのほかの処理を行う仕様にしたおかげで、自デジパソコンのような製品を実現できたのです。自デジパソコンの完成までには多くの仕様変更が発生しました。それらの仕様変更に対して、ハード側の設計を変更することなく対応できたのはソフトウェアで吸収できたおかげです」。

 自デジパソコンでは、録画データのムーブを今後のソフトウェアアップデートで対応する予定だが、こういった機能追加もソフトウェアで対応できるからこそ実現できるというわけだ。

自デジパソコンショック! 写真が動いているかのような衝撃
 今回、自デジパソコンでの地デジ放送を初体験したわけだが、正直すぐには言葉が出てこないほど驚いてしまった。今まで、電気店の店頭などで地デジの放送を見たことはあったが、どうやらそれらとはちょっと違う。自デジパソコンで見る地デジ放送は、画面が妙にキレイなのだ。文章で伝えるのは難しいが、適切な表現があるとしたら、まるで静止画の写真が動いているかのような衝撃、という表現が合っているように思う。とくに風景などは画面が止まっていれば、写真と勘違いする人も出てくるだろう。なぜこのようなことが起こるのか。これは、一般的な地デジ対応テレビとのディスプレイの違いによるものだ。

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  自デジパソコンで見る地デジ放送は、衝撃的な画質で驚かせてくれる。ときにはパソコンとして、ときには地デジテレビとして、気軽に使い分けられる点もうれしい。このサイズで地デジ放送をフル解像度で実現できる製品はほかにはない。
 ピクセラでは、自デジパソコン用のディスプレイとして、19型〜24型の液晶ディスプレイを推奨している。これは、この程度の大きさが自分用の地デジ視聴環境としてはピッタリの大きさだからだ。パソコン用のディスプレイは、大きさのわりに解像度が高い。しかも、その用途には細かい文字を表示することも含まれているため、大変シャープに表示できる。30型を超える大画面テレビと、20型程度のパソコン用ディスプレイで解像度がほぼ同じなら、当然小さい画面のほうがより精細に見えるわけだ。なるほど、これは素晴らしい。1人で地デジ放送を見るなら、大画面テレビをある程度離れた距離から見るより、適度な大きさのテレビを近い距離で見たほうが、画面は精細だし画面の大きさも十分だし、良いことばかりだ。

 そして、さらに衝撃的な事実がある。このような環境を実現でき、しかも1,920×1,080ドットのフルHDを表示できる製品は、今のところピクセラの自デジパソコンしかない、ということなのだ。実は、地デジ対応のパソコンやテレビは、どれも大画面のものばかりで個人で楽しめるような製品はほとんどない。みんながみんな大画面で地デジ放送を見たいと思っているわけではないはずで、ピクセラの自デジパソコンは、そういったユーザーのニーズを的確に捉えていると言える。

 これからパソコンの購入を考えている人で、かつパソコンでテレビも見られたら楽しいかもしれない、なんて考えている人は、迷わずこの製品を購入候補に加え、そして比較してみてほしい。自デジパソコンなら、地デジとBS/CSも楽しむことができ、しかも大変コストパフォーマンスが高い。こんなパソコン、ほかにはないはずだ。なおピクセラでは、開発や商品企画の現場でのエピソードなどを随時掲載している「自デジブログ。」を開設している。こちらからも目が離せない。

(TEXT:小林 輪)



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