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パナソニックから発売される新AX2。見た目などの更新は去年発売されたモデルと変わらないが、CPUのグレードアップやソフトウェアの改良が施され使い勝手が向上している。
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パナソニックのレッツノートラインアップに昨年10月から加わったAXシリーズは、今までのレッツノートの常識を覆す"ハイブリッドモバイル"として誕生した。折りたたみ機構とタッチスクリーンに対応し、ノートPCとタブレット形態、両方での利用が可能。さらに、レッツノート史上かつてない薄さの実現などなど、新機軸の採用とブラッシュアップに筆者自身も衝撃を受けたものだ。
今春、このAX2がさらにパワーアップして登場した。Windows 8の登場からはや数ヶ月。タブレットでの使用に最適なWindows 8アプリの充実や、タッチ操作に最適化された「Microsoft Office 2013」の登場などにより、AX2ならではの「うまみ」を味わえる環境もいよいよ整ってきて、まさに「旬」といえる状況だ。
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ノートPCスタイル。ウルトラブックだけあって薄型&スタイリッシュ
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ディスプレイ部分を360度ぐるっと回転させればタブレット形態に変形する。立ったままのPC利用など、移動時に役立つスタイルだ。
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ヒンジはディスプレイ部分が360度回転する特殊な2軸機構で、どのような角度の開き方でもディスプレイ部がぐらつくことなくAX2を使用することができる。
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ではまず、AX2ならではのハードウェア機構について、改めておさらいしてみよう。最大の特徴となるのが360度回転するディスプレイ部分だ。ディスプレイを支える独特のヒンジは、本体側とディスプレイ側の2カ所に回転軸がある2軸タイプ。本体側の軸は180度開くまで動くことがなく、ノートPC形態では本体を支える足になっている。この状態ではディスプレイ側のヒンジのみが稼働するようになっているため、ヒンジ部でグラつくことがない。180度を超えてディスプレイ部分を回転させていくと、そこではじめて本体側のヒンジも動き始め、タブレット形態に変形する。ヒンジ部分はかなりしっかりとしており、中途半端な開き具合でもガタ付くことがなく、つくりの良さを感じる。
前モデルではタブレット形態に変形完了した時点でキーボードロックがかかったが、今回はこの挙動が改善。センサーにより、タブレットに変形を開始した段階でロックがかかるようになったため、より誤動作が減った。また、画面のワンタッチ回転ツールが新搭載となり、自分の好きなタイミングで画面回転を行えるようになった。

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11.6型マルチフィンガー静電式タッチパネル。スナップにも対応している。パネル上部にはカメラとタブレット時に重宝するWindowsボタンを装備。
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タッチ操作でWindows 8の新スタイルUIをフル活用したい
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Windows 8の中心的フィーチャーとしていまだに物議をかもすこともある「タッチ操作」。タブレットならまだわかる、でも普通のノートPCにタッチ操作は必要なのだろうか。実は「あるとものすごく便利」で、無いよりはあったほうが断然良い。
ノートPCスタイルで利用しているときにもAX2のタッチスクリーン機能は非常に重宝する。マウスやタッチパッドのみの操作ではなにかとカーソルの移動量が増えて煩わしい操作も、タッチなら画面に1回触れるだけでOKな場面も多いからだ。たとえばWindows 8では、新スタイルのスタート画面への移動や、設定や共有などを行なうチャームを出すときも、タッチスクリーンなら画面端から中央に向かってスワイプするだけ。タッチパッドを操作したりキーボードを叩いたりするよりも早く、直観的に操作を行なうことができる。その他にも、Windows 8で新たに搭載された数多いタッチ最適化UIを活用できるのは大きい。
Windows 8特有のタッチ操作はもちろん、これまでのWindowsでおなじみのデスクトップ画面でも、ダイアログボックスの「OK」を押したり、ウィンドウを閉じたりといった作業をタッチで行うことに慣れると、これまでタッチパッドやマウスで行っていた「小さなボタンにカーソルをぴったりあわせる」という作業がストレスフルに感じられてしまう人もいるだろう。画面のスクロールに関しても、従来のようにタッチパッドの端をなぞるよりも、画面をサッとスワイプするほうが直感的で快適だ。
もちろん、キーボードのホームポジションに手を置いているときなど、「ENTER」や「Ctrl+W」等でウィンドウを閉じたり、タッチパッドやキーボードショートカットを使ってスクロールしたほうが便利な場面も多い。だがそれでタッチパネルを否定する必要はない。重要なのは両方の操作が場合に応じて「使い分けられる」ことなのだ。
そうした実感は、Microsoftからリリースされた「Microsoft Office 2013」をAX2で使うことにより、さらに浮き彫りになる。
Office 2013はタブレットなどでのタッチ操作も考慮した操作体系になっており、従来のOfficeよりもタッチスクリーンでの操作の親和性が高められている。たとえば、近年のMicrosoft Officeですっかり定着した感のあるリボンインターフェースだ。ボタンをクリックしたあとに出てくるポップアップメニューは、筆者のような武骨な指先でもタッチしやすいよう、メニューが大きく表示されるようになっている。それ以外にも、メニュー項目の大きさや間隔がタッチ操作に最適化されている。
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タッチしやすいようにボタンの大きさや間隔が最適化された「タッチモード」に切り替え可能な「Office 2013」。
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そして個別のアプリケーションを実際に使用してみると、「Microsoft Office 2013」は、タッチUIに最適という以上に、「コンバーチブルPC」に最適だということがわかってくる。
たとえばWord 2013で用意された新しい閲覧モードでは、実際の本のように書類を横方向に展開できる。そんな時にはタッチスクリーンでの操作が非常に心地よく、さっと書類の後ろまでスワイプすることが可能だ。もちろん、長い文章の入力はハードウェアキーボードで行えるので、「ノートPC+タッチスクリーン」のAX2なら快適に使用できる。
Excel 2013の場合、表計算ソフトでタッチ操作ってどうなの、と思われるかもしれないが、実はこれが快適なのだ。ご存じのように、表計算ソフトは広大無辺なセルを縦横無尽に移動する必要が出てくるのだが、タッチ操作なら上下左右斜めの移動や、ピンチイン/アウトによる拡大縮小が思いのままで、マウスホイールによるスクロールでは味わえない自由自在感を味わえる。
Outlook 2013では、スケジュール管理画面などでピンチやストレッチといったタッチ操作を行なえば、月表示のカレンダーを、週表示、一日の時間単位での表示などに切り替えることができる。「入力」以上に「閲覧」することが多いアプリケーションだけに、タブレットスタイルでの使用にフィットしそうだ。
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スケジュールの確認や、メールへの返信程度ならタブレットスタイルだけでこなせそうな「Outlook 2013」。ちなみに、Outlook 2013に限らず、Office 2013アプリのほとんどではピンチイン/ピンチアウトによる拡大/縮小が可能だ
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PowerPoint 2013では、外部拡張モニタを使ったプレゼンテーション時に、外部モニタにはプレゼン画面を表示して、手元の端末にはプレゼンテーションをサポートする画面を表示する機能がある。この画面がいかにもタッチUI、タブレット向けというつくりをしており、プレゼン画面に赤い点を表示する「ソフトウェアレーザーポインタ」的な機能や、一部の画面を拡大したりといった操作がタッチで簡単に行えるようになっている。AX2で使用する場合、プレゼンテーションの作成はノートPCスタイルで、発表時はタブレットスタイルでと、理想的な使い分けができる。
One Note 2013はあらゆる情報をまとめ、管理するための「電子ノート」ツールだが、当然手書き入力にも対応しているため、文字のほかに簡単な図などを、静電式対応のタッチペン等を使用して画面に描いて保存することが可能だ。手書き入力した文字は自動的に認識され、テキスト検索もできる。
このように、AX2とMicrosoft Office 2013との親和性は非常に高く、文字入力の際にはキーボードを使って、タッチに適した作業や閲覧時にはタッチスクリーンを使って操作を行えるAX2のためにあるのではないかとさえ思えてくる。

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電車の中で立ったままAX2を使う際にはこのようなスタイルがよいだろう。キーボードが必要な操作でも、ソフトウェアキーボードがあるため、メールの返信程度なら問題なくこなすことができる。
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タブレット形態は、立ちながらの使用や寝転がりながらの使用、つまり片手や両手で本体を持って使うのにちょうどよいスタイルだ。キーボードが使えないと言っても、そこはタッチスクリーンへの親和性の高いWindows 8。ソフトウェアキーボードが利用できるので、文書などを作ったりするのでなければ十分に用は足りる。
試しに電車の中でタブレットスタイルで使用してみた。右手で吊革をつかみ片手でタブレットを抱えるように持ち、タブレットの操作が必要なときには右手を吊革から離し、右手でタッチスクリーンを操作するというスタイルだ。左手1本で持っていても軽くて扱いやすく、疲れも少ない。薄型なのでバッグの中でも場所をとらない上、出っ張りの少ないボディは引っかかりもなく出し入れがスムーズだ。また、筆者の使っているスマートフォンは少し古い型で電池も持ちが非常に悪いのだが、AX2は電源を切ってバッグの中に入れてあっても給電可能なUSB 3.0ポートを備えているため、いつでも充電を行なうことができる。モバイルバッテリーを別途持ち歩く必要がなくなるのはありがたい。
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電源オフ時もUSB端子からの給電が可能。モバイルバッテリーはもう要らない!?
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自宅での就寝前、枕元に立てかけて動画を見るために使用してみた。タブレット形態からほんの少しだけ天板を開いた状態にすれば、キーボード部分をスタンドに見立てて自立させることができる。この状態でYouTubeなどの動画サイトを見てみたが、これが割と使い勝手がよい。こうした「寝パソ」体勢では、ノートPCのキーボードはジャマになりがち。かといってタブレットだと、常に手でボディをホールドしておかないといけない。その点、このスタンド形態はかなり楽ちん。自立させて指で画面をなぞるだけの操作で動画を鑑賞できるのは意外と快適だった。
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スタンドスタイルで寝転がりながら使用。レッツノートといえばけっこうお堅いイメージだけど、実はちょっとだらしない用途にも向くかも!?
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Windows 8が発売されてから数カ月が経過し、Windowsストアに用意されたWindows 8アプリも充実してきた。タブレットのタッチに最適化されたアプリケーションも多い。ちょっとした便利アプリや手書きノートアプリ、エンタメアプリなど、仕事からちょっと離れて使うのにもいいカジュアルアプリを楽しめるのも、タブレットとノートのスタイルを使い分けられるAX2ならではの美味しさだ。

以上、AX2ならではの使い勝手を紹介してきたが、こうした多彩な使用法を支えてくれるのが、基本性能の高さだ。
まず、レッツノートシリーズ全般の特徴とも言えるが、高性能CPUが搭載されているため、とにかく非常にきびきびとした動作をする。ウルトラブック形態でばりばり仕事に使う場合でも、モバイルPCだからパフォーマンスが低い……なんて印象はない。とくに複数のアプリケーションを同時に立ち上げて利用するときに、大きな恩恵を受けることができる。
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ボディ約半分を占めるメインボード。強力なCPUを積んでいるが、ヒートシンクとファンで冷却はしっかり。メモリーはこの裏面に実装されている
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生産性を高めるキーボード。少し小さめのキーだが、筆者は2時間程度使ったところで慣れてきて違和感なくブラインドタッチもできた
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モバイル性能を高めるため、大幅なスリム化&軽量化がなされたのもAX2の特長で、厚さはレッツノートシリーズ最薄の18mm、重量は約1.14kgとなっている。薄型化しつつも、従来のレッツノートシリーズから継承されている堅牢性を高めるため、ボディ側にはマグネシウムとアルミニウムの2種類からなるパーツをボンディング構造で一体化した複合素材を使用している。レッツノートシリーズの特徴とも言えるボンネット構造も改善され、薄型化しつつも従来通りの堅牢性を維持している。
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レッツノート独特のボンネット構造はかなり凹凸が少なくなっているが、強度が落ちたわけではなく、従来と同程度の堅牢性を確保している。
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薄くなったボンネット構造の秘密は天板の裏側を見ることで分かる。波型に成型された部分が強度維持に一役買っている
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バッテリー駆動時間が非常に長いのもスタミナで定評のあるレッツノートの特徴だが、AX2でもCore i5搭載モデルが約9.5時間、Core i7搭載モデルでも約9時間の駆動時間を誇っている。実はAX2にはバッテリーが二つ搭載されており、一つは内蔵、一つは取り外し式となっている。このバッテリー二つを合わせて上記の駆動時間を実現しているわけだが、ここにもう一つメリットが存在する。それは、予備のバッテリーを持っていれば電源を切らなくてもバッテリーの交換ができることだ。例えば予備バッテリーを2つ利用すれば、連続約16時間の駆動が可能となる。
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内蔵されたバッテリーと交換可能なバッテリーを両搭載することで、バッテリーのホットスワップに対応している
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また、さすがレッツノートと思えるのがインターフェースの多彩さだ。映像関係はVGAとHDMI出力が用意され、あらゆるシーンに対応が可能。USB 3.0ポートは2つ装備しており、電源OFF時の給電も可能になっている(※)。有線LANやSDメモリーカードのポートも用意されている。室内では有線ギガビットLANや外部ディスプレイを接続したいという要望にもばっちり対応。高速なUSB 3.0ポートを活用すれば、万が一のときのための外付けストレージへのバックアップも快適だ。
(※)別途USB充電設定ユーティリティの設定が必要
さらに、AX2には専用の超小型プロジェクタ「CF-VMP01JS」も用意されている。ポケットに入れて持ち運べるコンパクトサイズでありながら、最大60型サイズの画面を投影できるというもの。USBケーブル1本の接続で電源まで供給できるバスパワー方式で、携帯性が高く客先でのプレゼンで活躍できそうだ。店頭では付属モデル(CF-AX2TERBR)を購入することができるほか、もちろんマイレッツ倶楽部でもオプション品として購入可能だ。
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LED採用の超小型プロジェクタが専用オプションとして用意される。AX2と組み合わせれば、資料作成用ノートPC、発表用タブレット、投影機器と、プレゼンに必要な環境がひととおり整ってしまうことになる
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では最後となってしまったが、新登場した春モデルのスペックについて軽くまとめておこう。
AX2は、量販店などで購入できる店頭モデルとパナソニックの直販サイト「マイレッツ倶楽部」で購入できるWebモデルがあり、仕様が多少違っている。ラインアップは以下の通りだ。
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店頭販売モデル |
マイレッツ倶楽部モデル |
型番 |
CF-AX2TERBR |
CF-AX2TEQBR |
CF-AX2TETBR |
CF-AX2AEABR |
CF-AX2AEFBR |
CF-AX2SEBJR |
CF-AX2SEGJR |
通常モデル |
プレミアムエディション |
OS |
Windows 8 Pro 64bit |
Windows 8 64bit |
Windows 8 Pro 64bit / Windows 7 Professional 64bit ダウングレード |
CPU |
インテル® Core™ i7-3537U プロセッサー |
インテル® Core™ i5-3437U vPro™ プロセッサー |
インテル® Core™ i5-3337U プロセッサー |
インテル® Core™ i7-3687U vPro™ プロセッサー |
通常時CPUクロック数 |
2.00GHz |
1.90GHz |
1.80GHz |
2.10GHz |
ターボブースト2.0利用時最大CPUクロック数 |
3.10GHz |
2.90GHz |
2.70GHz |
3.30GHz |
メモリー |
4GB(固定) |
8GB(固定) |
ストレージ |
SSD 128GB |
SSD 256GB |
無線WAN |
WiMAX標準搭載 |
WiMAX +Xi(LTE)搭載可能 |
質量 |
約1.14kg |
約1.14kg /
約1.155kg (Xi(LTE)搭載モデルの場合) |
ボディーカラー |
シルバーダイヤモンド |
ジェットブラック |
シルバーダイヤモンド |
シルバーダイヤモンド/ジェットブラック |
天板カラー |
シルバーダイヤモンド/ジェットブラック/リラクシーブルー/エナジーレッド/フラッシュピンク |
サンダーブルー/シルバーダイヤモンド/ジェットブラック/リラクシーブルー/エナジーレッド/フラッシュピンク |
駆動時間 |
約9時間 |
約9.5時間 |
約9時間 |
Office |
- |
Microsoft Office Home and Business 2013 |
- |
Microsoft Office Home and Business 2013 |
Microsoft Office Home and Business 2013選択可能 |
小型ビューアー |
付属 |
- |
すべてに共通するスペックとして、1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、Bluetooth(Ver.4.0対応)、WiMAX、USB3.0×2、HDMIなどを搭載。ストレージとして高速なSSDが採用されている。CPUに採用されるCore i7やCore i5は電力や電流、温度などに余裕がある際、自動的にオーバークロックを行なうインテル ターボ・ブーストテクノロジー 2.0を搭載、パフォーマンスを要求する場面でもきびきびとした動作をしてくれる。CPUの型番の末尾のUはUltra Low Voltageの頭文字で、超低電圧版のCPUの意。末尾にLの付く低電圧版や無印の通常版よりも低電圧動作で消費電力が少ないタイプだ。
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ジェットブラック。前シーズンはマイレッツ倶楽部の数量限定カラーだったが、今回は店頭モデルにもラインアップされる
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店頭モデルのラインアップは採用しているCPUの違い、および色や付属品の違いなどにとどまるが、Web限定の「マイレッツ倶楽部」モデルはさらに強力なスペックとなっている。通常モデルとプレミアムエディションの2製品があり、いずれもメモリーの容量は店頭モデルの倍にあたる8GBを標準搭載しているのが特長。また、OSにはWindows 7 Professionalのダウングレードモデルも選択可能だ。
さらにWebモデルの「プレミアムエディション」は、SSDが店頭モデルの倍の256GB、さらにLTE通信機能も内蔵(店頭モデルとマイレッツ倶楽部通常モデルはWLAN+WiMAXのみ)と、まさに「レッツノートの最高峰」にふさわしいスペックを誇る。
店頭モデルには、Office 2013プリインストールモデルや、小型ビューアーセットモデルも選ぶことができる。また、これまでWebモデルとして台数限定販売だった「ジェットブラック」ボディも店頭モデルで選択できるようになったのはうれしいところだ。また、マイレッツ倶楽部モデルでは新たに「リラクシーブルー」天板が追加された。
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マイレッツ倶楽部では、天板とボディのカラーを自由に組み合わせることができる。 画像左下の天板は新色の「リラクシーブルー」
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もちろん、用途によっては、AX2と同時に展開される他のレッツノートラインアップも見逃せない。モバイル性能に優れたA4サイズで、常識外れの最大約19時間バッテリー駆動を実現した「レッツノート NX2」「レッツノート SX2」シリーズは健在。フルHDの大画面パネルを採用した「レッツノート B11」も、あまりPCを持ち運びしないというユーザーにお勧めできる。いずれも、軽量で堅牢性が高くバッテリーの持ちがよいという、レッツノートシリーズのコンセプトが盛り込まれたモデルだ。いずれも、ホイールパッドがスワイプ操作に対応したため、Windows 8のタスク切替やチャーム呼び出し操作も快適に行えるようになっている。
レッツノートは、とにかく「実用本位」のシリーズであり、それはAX2でも他のシリーズでも変わらない。自分にとっての「実用性」を考慮して、最適なモデルを選んでほしい。
ちなみに、会社でWindows 8の使用が許可されていなかったり、使いたいデバイスやアプリがWindows 8に対応していない……という場合には、Windows 7へのダウングレードサービスも提供される。こちらはWindows 8 Pro搭載の店頭モデルが対象で、期間限定の無償サービスとなっている。気になる人はチェックしてみよう。
(Reported by 山本倫弘)
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