前回、『LUMIX FX90』で撮った写真をスマートフォンへWi-Fiで転送する方法を紹介した。このほか『LUMIX FX90』は、無線LANルーターに登録した状態であれば、パナソニックのWebサービス「LUMIX CLUB PicMate」をはじめ、Facebook、mixi、Flickr、Picasa、YouTubeに、本体から直接投稿ができる。

「LUMIX CLUB PicMate」は、パナソニックが運営する写真・動画共有サービスのこと。登録は無料で、1ユーザーあたり1GBの容量を使え、FX90から登録すれば2GBまで利用することができる。このサービスで、前述のFacebook、mixi、Flickr、Picasa、YouTubeのアカウントを登録しておくと、それぞれもしくは複数のサービスへ同時に写真や動画を投稿できる。スマートフォンに専用アプリ「LUMIX LINK」をインストールしておけば、スマートフォン経由で写真を転送することもでき、外出先からも各種サービスへ写真が投稿できるというわけだ。

実際に使ってみると気がつくのだが、この機能を使って写真をWebサービスに投稿し始めると、写真の管理が格段に簡単になる。従来は、デジタルカメラとパソコンをケーブルでつないだり、SDカードを抜いてパソコンに移す必要があったが、Wi-Fiにつながった環境であれば、こうした手間が要らない。しかも投稿先がWebサービスなので、そのままコミュニケーションアイテムとしても活用できるし、必要があれば任意にダウンロードすれば良い。

Wi-Fiへの接続、WEBサービスへの投稿を一気に行ってくれる『LUMIX FX90』から「LUMIX CLUB PicMate」への転送は、一度使ってみると写真の管理の便利さやデジタルカメラの次世代への進化を感じられるはずだ。

もうひとつ触れておきたいのは、タッチ操作で簡単に写真を加工できる「ビューティレタッチ」機能だ。顔をデジタル的にメイクできる「メイクアップレタッチ」、ナチュラルに調整できる「エステレタッチ」は女性の注目を集めている機能。Wi-Fi機能を備えた『LUMIX FX90』なら前述のとおり、SNSへの投稿が簡単。たとえばSNS用のプロフィール写真を加工して、投稿してあげれば、きっと喜ばれるはず。従来の『LUMIX』の特徴的機能が、Wi-Fiによってパワーアップするのだ！

『LUMIX FX90』は、被写体にカメラを向けるだけで、撮影状況に最適な設定をカメラが自動的に行なってくれる「おまかせiA」を継承。たとえば料理にグッと近寄ったときには「接写」の設定になり、いちいち操作をしなくてもきれいな写真が撮れる。また集合写真を撮るときに人物が動いていても自動的に補正をしてくれる「ブレピタモード」も搭載。最適なシャッタースピードに設定して、被写体ブレを防ぐと同時に、写真全体が暗くならないように調整もしてくれる。定評ある広角24mmのワイドレンズを搭載しているため、女性が腕を伸ばした状態でも、自然な集合写真がしっかり撮れるのもポイントだ。さらに、コンパクトボディーながら、光学5倍ズームもできるので、遠くの被写体も撮れるのも魅力的。