▲ワイヤレスで「TH-LB50NT」を使う場合は、パソコン側でWireless Manager 3.0を利用する。Wireless Manager 3.0はインストールすることも、インストールせずに使用することもできる |
▲Wireless Manager 3.0を起動すると、エリア内にあるプロジェクターが自動検出される |
▲プロジェクターへの投写の操作はランチャーから行う。4つのボタンのみを表示する簡易ランチャーと、全機能を表すフルランチャーを切り替えられる。画面はフルランチャーである。このランチャーはプロジェクターへは表示されないようになっている |
▲本体背面にはD-Sub15ピン×2、Sビデオ/コンポジットの各映像入力、オーディオ入出力端子も備えている |
では「TH-LB50NT」最大の特徴ともいえるワイヤレス接続の手順を説明しよう。
まず、「TH-LB50NT」のワイヤレス接続は、802.11g/bに対応した無線LAN機能が必要となるが、最近のノートパソコンの多くが対応しているので、この点が問題になることはないだろう。
パソコン側には、「TH-LB50NT」に付属するCD-ROMに含まれるアプリケーションソフト「Wireless Manager 3.0」をインストールする。しかし、Wireless Manager 3.0はインストールが必須というわけではない。例えば、CD-ROMから実行したり、USBメモリなどに必要なプログラムをコピーして、そちらから実行することもできるのだ。常用しないアプリケーションをインストールしたくない人もいるだろうし、プレゼン用に一時的に用意したノートパソコンなどで利用する場合にも、こうした仕様は便利に感じられるだろう。このWireless Manager 3.0を起動すると、ネットワーク設定を自動で行い、無線エリア内にあるプロジェクターが自動認識される。ここから接続先のプロジェクターを選択すれば、準備は完了だ。
ちなみに、「TH-LB50NT」では複数台のパソコンから1台のプロジェクターのみならず、1台のパソコンから複数台へのプロジェクターというワイヤレス送信も可能である。前者の場合はパソコン側からは特に意識することなくプロジェクターに接続し、後者の場合は接続モードを複数台接続のアイコンに指定して、接続先のプロジェクターを複数指定する。いずれも直感的な作業で行えると思っていい。
また、プロジェクターへの実際の投写については、ツールバー状のランチャーから操作を行える。現在のパソコンに出力されている内容をそのまま出力する「ライブモード」、複数台のパソコンからの映像を一度に投写する「マルチライブモード」などを選択できる。また、プロジェクターをセカンダリモニタとして利用する「セカンダリーディスプレイ」機能や、パソコン画面の一部を拡大表示する「エリア指定送信」機能なども備えている。
さらに、ワイヤレス送信のスピードも向上している。従来品「TH-LB20NT」と比較して約5倍の送信スピードを達成しており、パソコンからプロジェクターへのワイヤレス送信としては世界最速※を誇る。PowerPointのアニメーションはもちろん、動画ファイルなどもストレスなく滑らかに送信することが可能になっている。(※パソコンからプロジェクターへのワイヤレス送信として。2006年2月7日現在)
少々駆け足で紹介したが、これだけでも非常に多機能、かつ高性能であることがお分かりいただけるだろう。一方で、こうした多機能な製品には操作の煩雑さが伴ってしまうことも多いが、「TH-LB50NT」は、先に示したWireless Manager 3.0のランチャーが非常に分かりやすいし、もちろん実行できない機能はクリックできないようになっている。マニュアル片手の操作を必要とすることはないので安心してほしい。
他にも入力端子としては、背面にアナログRGB(D-Sub15ピン)×2、Sビデオ、コンポジットビデオを備える。また、パソコンメーカーごとに異なる内蔵ディスプレイと外部ディスプレイ出力を切り替える方法をガイダンス表示する機能や、入力チャンネルを自動選択するといった細かな配慮がなされている。 |