昨年よりスタートした「パナソニック スマートアプリ」。スマホ(※)からエアコンの運転状況の確認などができることで注目されたパナソニックのエアコン、Xシリーズが7月10日にバージョンアップ!!「室温調整」、「電源オン」(※)がスマホで可能になるなど機能が拡充する。すでにパナソニック スマートアプリ対応エアコンを設置済みという方も、アプリをバージョンアップするだけで機能が増える点が新しい。涼しい部屋に帰りたい! という旦那さんから、夏の電気代が気になる奥さんまで満足できる、多機能なXシリーズの便利さやお得感を紹介したい。

 

外からスマホで電源オン・オフ。涼しい部屋に帰れる

アプリをダウンロードし、エアコンに別売品を取り付けるとパナソニックスマートの「無線アクセス」機能が使えるようになる。エアコン側には「無線アダプター(CF-TA9)」を設置
アプリをダウンロードし、エアコンに別売品を取り付けるとパナソニックスマートの「無線アクセス」機能が使えるようになる。エアコン側には「無線アダプター(CF-TA9)」を設置

「無線ゲートウェイ(CF-TC7)」は家庭のルーターに接続する。これでスマホからの指示を「パナソニッククラウドサーバー」経由で受信してエアコンの「無線アダプター」に伝える
「無線ゲートウェイ(CF-TC7)」は家庭のルーターに接続する。これでスマホからの指示を「パナソニッククラウドサーバー」経由で受信してエアコンの「無線アダプター」に伝える

 毎日ムシムシして暑い。保育園に通う子どもがいるわが家では、旦那が朝、私が夕方のお迎え当番だ。夕方になると、無理やり仕事を終わらせて電車に飛び乗り、駅からダッシュで保育園に行く。そして、元気いっぱいでかけまわる子どもを、なんとかつかまえて自宅に帰ると、リビングで「ムワッ」とした熱い空気に迎えられる。汗が噴き出る瞬間だ。まだ片言しかしゃべれないわが子に「ここ、あついね!!」と言われてしまう始末だ。

 数年前に高層マンションの南向きの部屋に引っ越して、部屋の気温の高さと湿度の低さにかなり驚いた。冬はとても暖かいが湿度が極端に低く、夏はびっくりするぐらい暑い。高層階の東向きに住む知り合いは、「夏は朝6:00に砂漠にいるかのような日差しで目が覚める」と言っていた。広いリビングにはエアコンが2台も設置されていた。

 そんな環境なので、わが家も一軒家に住んでいたときに比べてエアコンに頼ることが多くなった。最近のエアコンは電源オンから涼しくなるまでの時間も短くはなってきているが、理想を言えば、家に帰ってくるころにも涼しくあってほしい。涼しいレストランに入るときの爽快感が帰宅時にも感じられたら最高だ。

 もともとタイマーである程度は電源オンの時間はコントロールできるが、毎日帰る時間がぴったり同じという人ばかりではないだろう。わが家ですら、買い物をして帰ったり、公園で遊ばせてから帰ったりと時間がばらばらで、タイマーはもったいなく感じてあまり使わない。

 じつは、パナソニックのエアコン「Xシリーズ」だと、この「涼しい部屋に帰りたい」希望をかなえられる。7月10日サービス開始の「パナソニックスマートアプリ」の機能拡充で、スマホ(※1)で温度設定を変えたり電源をオン(※)にすることもできるようになる。
※1 別売品が必要です。通信環境や使用状況によっては、ご利用できない場合があります。

 またiPhoneとAndroid(TM)スマートフォンの両方に対応(※2)しているので、スマホでパナソニックスマートアプリをダウンロードして、機器を登録しておけば、帰宅する前に外からスマホで電源オン(※)することも可能になる(※別売品が必要です)。理想の「帰ったときには涼しい部屋」が実現できるのだ。

 

  • パナソニックスマートアプリではエアコンから冷蔵庫、洗濯機、レンジまでさまざまな家電の連携ができる
    パナソニックスマートアプリではエアコンから冷蔵庫、洗濯機、レンジまでさまざまな家電の連携ができる
  • エアコンを洗濯し、「どこでもリモコン」を利用して遠隔操作
    エアコンを選択し、「どこでもリモコン」を利用して遠隔操作

※スマホ画面はイメージです。


※宅外から操作するときは、エアコンやその周辺、在室する人などの状態を確認することができないため、事前に安全を十分ご確認のうえお使いください。お子様(乳幼児)や身体の不自由な方・高齢者など、ご自身で室温調節等ができない方が在室している場合は、ご利用にならないでください。

※2
●AndroidTMスマートフォン、iPhoneに対応
●専用アプリ「パナソニックスマートアプリ」のダウンロード(無料)が必要です。
●アプリのダウンロードおよびサービスのご利用には通信費がかかります。
●ブロードバンド回線(常時接続)が必要です。
●AndroidTM は、Google Inc.の商標または 登録商標です。iPhoneはApple Inc.の商標です。
●ルーターやハブなどにLANポートの空きが必要です。

 家電として目新しいのは、この機能拡充が、すでに対応機種を購入して設置済みのものにも対応する点だ。「パナソニックスマート」の機能を搭載した「Xシリーズ」「UXシリーズ」「SXシリーズ」「Tシリーズ」をすでに設置されている方も別売品の無線アダプターと無線ゲートウェイがあれば、それをコントロールするパナソニックスマートアプリのアップデートで機能が増えることになる。まるでパソコンのOSがバージョンアップで機能が増えるのと同じように、エアコンにできることが増えるわけだ。
※ 無線アダプターの接続は取り付け工事が必要です。お買い上げの販売店へご依頼ください。

 普通、家電は“一発勝負”だ。来年にはまた、なにかしら新機能は付くかもしれないが、必要なのは今だ。1年後に新機能がうらやましくなっても、本体から設置まで十数万円かかるエアコンをそうそう買い換えられるはずもない。しかし、この「パナソニックスマート」のようにバージョンアップで機能が追加されたり改良されたりすることが一般的になれば、家電を長く快適に使うことができる。買ったタイミングを後悔したり、調子が悪いまま、だましだまし使ったりする必要も少なくなるだろう。

ども部屋の温度も確認できて子育て中も安心

 また、パナソニックスマートアプリでは、スマホでほかの部屋から温度の調整や電源オフができる。数時間かかってやっと寝かしつけたあと、子ども部屋の温度が気になっても、ドアを開けると気配と明かりで起きてしまわないか心配になるものだ。これをスマホで調整できれば、寝入った子どもを起こさずに済んでありがたい。「子どもの部屋の室度を少しだけ下げたいな……」と思えば、リビングからスマホで操作可能になった。

 また、電気代を表示する「エコ情報」もスマホでカラーのグラフ化されたものでチェックできる。すべてがスマホからコントロールできるわけではないのでもちろんリモコンとの併用になるが、リモコンを拡張するツールとして、スマホは抜群に便利だ。

  • アプリのアップデートで、使い勝手が大幅アップ。電源オンだけでなく、風量や温度設定の変更もできるようになった
    アプリのアップデートで、使い勝手が大幅アップ。電源オンだけでなく、風量や温度設定の変更もできるようになった
  • エコ情報もスマホで表示すればグラフでカラー表示されてわかりやすい
    エコ情報もスマホで表示すればグラフでカラー表示されてわかりやすい
「使い方ガイド」は困ったときのマニュアル代わりになって非常に便利
「使い方ガイド」は困ったときのマニュアル代わりになって非常に便利

※スマホ画面はイメージです。


 

電気代をエコナビで節約。お掃除ロボットで手入れがラク

 夏場に悩みの種である電気代。すでにベースが値上がりしているのに、円安で燃料費がプラスされて、今年の夏はさらに膨らみそうだ。資源エネルギー庁の推計夏の日中の消費電力の53%がエアコンを占めている(14時ごろ・全世帯平均)だからこそ、「いかに人やお部屋の状況を把握」して、「最適な気流制御」をするかが、エアコン選びのポイントとなる。

ひとものセンサーで人がいる場所に狙って風を届け、効率的に冷房
ひとものセンサーで人がいる場所に狙って風を届け、効率的に冷房

 パナソニックの場合は“ムダを見つけて、自動で節電”(※3)する「エコナビ」がその役割を果たす。Xシリーズに搭載される「ひと・ものセンサー」では、人がいるかどうか、動いているか、日差しが強いかどうかなどをセンサーで判断して風向きからパワーまで自動でコントロールする。不在時にはパワーをセーブしたり、運転を停止したりするように設定することも可能だ。

 このエコナビでは、「ムービングフラップ」と呼ばれる気流をコントロールする機能で活動量に合わせて角度や量を調整。足元だけが冷えたりしないように快適な温度にコントロールできる(※4)。実はエアコンをつけるときは靴下が必要、という女性も少なくないのだが、このコントロールがしっかりされればそんな心配も要らなくなりそうだ。
※3 パナソニック測定基準による。 CS-X403C2、パナソニック環境試験室(14畳)、外気温35℃、体感温度25℃が得られるように設定、冷房運転時。運転安定時1時間の積算消費電力が、エコナビON&頭寒足熱ON(198Wh)と、エコナビOFF&頭寒足熱OFF(442Wh)との比較。エアコンの設置位置から対面上の1エリア(遠距離エリア)に人が存在し、活動量が安静(約0.8MET(休息等))で、日射が弱くなった場合。設置環境、使用状況により効果は異なります。
※4 使用環境、運転条件等によって異なります。

  • センサーの内部。複数のセンサーで人がいる場所から活動量までチェック
    センサーの内部。複数のセンサーで人がいる場所から活動量までチェック
  • フラップ部分を取り外したもの。2枚のフラップが重なって気流を持ち上げたり、独立して動いて気流をコントロールしてより効果的に冷やす
    フラップ部分を取り外したもの。2枚のフラップが重なって気流を持ち上げたり、独立して動いて気流をコントロールしてより効果的に冷やす
左右に最大180°風が届き、暖房なら最大12m先まで風が届く(40kWクラス以上の場合)
左右に最大180°風が届き、暖房なら最大12m先まで風が届く(40kWクラス以上の場合)

 また、電気代を減らすには2週間に1度ほどフィルター掃除をすることが理想的だが、本当にそんなにひんぱんに掃除をしている家庭があるか疑問だ。うちにも1台だけフィルター掃除が自動でないモデルがあるのだが、手入れは本当にめんどうだ。フィルターを取り外すときに下の家具や寝具にホコリが落ちるのも毎回イラっとする。

 その点、Xシリーズは「フィルターお掃除ロボット」(※5)を搭載。掃除機のようにほこりを吸い取り、ホースを伝って外に排出する。この排出まで自動なのはパナソニックだけ(※6)で、手間もないのがラクでいい。
※5 お掃除ロボット:フィルタ−の掃除は自動で行いますが、ホコリや油汚れが多い環境等でご使用になる時は、取り外して水洗いをする等をおすすめします。
※6 家庭用ルームエアコンにおいて。ホコリをかき取りながら吸引するフィルターお掃除方式。2013年3月20日現在(パナソニック調べ)

  • 「フィルターお掃除なし」約1年後のイメージ。目詰まりして運転効率が落ちる
    「フィルターお掃除なし」約1年後のイメージ。目詰まりして運転効率が落ちる
  • 「フィルターお掃除あり」約1年後のイメージ。フィルターがキレイなままなので風も清潔
    「フィルターお掃除あり」約1年後のイメージ。フィルターがキレイなままなので風も清潔

 Xシリーズの場合はエアコン運転終了後、適切な掃除時間を考えて、自動で掃除時間を約16〜55分に調整。さらに掃除中は少し温度が上がるので、留守中にするよう、セットできるのがありがたい。

エアコン内部の「フィルターお掃除ロボット」が掃除機のようにフィルターをかき取る
エアコン内部の「フィルターお掃除ロボット」が掃除機のようにフィルターをかき取る

 

 

衣類乾燥やナノイーで一年中使えてお得

 エアコンを年中フル活用していると、室内干しする際の除湿や、扇風機代わりの送風、空気の入れ替えにもエアコンが便利に使えることに気がつくのだが、Xシリーズの場合はそこに「ナノイー」機能も追加される。

 例えば、花粉の季節に外干しがしにくければ、「衣類乾燥モード」を使用してカラッと早く乾燥できる。ちなみにうちのマンションではベランダ干しが禁止されているため基本的に洗濯物は浴室乾燥だが、ふとんをどう干すかいつも悩む。窓際ギリギリに干すしかないが、衣類乾燥モード+ナノイーでの乾燥はとても魅力的だ。

 さらに、Xシリーズではすこし涼みたい時などナノイー単独で送風運転し、扇風機のように使うこともできる。電気代も1h 約0.25円(※7)で安心して使える。うちでは効果の高さが気に入ってナノイー搭載のドライヤーを家族で愛用しているが、エアコンでナノイーが使えるのもかなりうらやましい。

 パナソニックスマートアプリの拡充で注目したXシリーズだが、涼しい部屋に帰りたい人はもちろん、せっかくエアコンを買うなら一年中活用できるものがいいという人にもおすすめできる、使い勝手のいいモデルだ。買ってからもずっと後悔しないで済む、新しい取り組みに今後も期待したい。

※7 消費電力約11W。1kWh=22円(税込)で計算。ご使用条件等により変わることがあります。

西村敦子 西村敦子
1973年東京都生まれ。IT系出版社を経てフリーライター兼編集者に。カメラ雑誌の編集、家電製品のライターとしての活動が多く、インターネットの格安店やお得なサービスにも詳しい。2011年6月に第一子を出産し、子育て中。

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