@niftyが提供する「@nifty do LTE」は、NTTドコモの下り最大112.5Mbps(※1)、全国政令指定都市人口カバー率100%(※2)のLTE/3G回線を利用したMVNOサービスだ。9月30日、その@nifty do LTEに、新たにふたつの低価格プラン「エントリーにねんプラン」「ライトにねんプラン」が追加された。

(※1)Xi™エリアの下り最大112.5Mbps/上り最大37.5Mbpsの対応エリアは一部エリアのみとなりま す。Xi™エリア以外では、NTTドコモが提供するFOMA®の回線速度となります。回線速度はお客様がご利用される対応機器やご利用される場所、ネット ワークの混雑状況など、通信環境に応じて変化します。また、Aterm MR02LNの通信速度は、下り最大100Mbps/上り最大37.5Mbpsとなります。なお、記載の回線速度は理論値です。詳細につきましては、回線速度についてをご確認ください。
(※2)政令指定都市人口カバー率は、NTTドコモが全国政令指定都市の市役所および特別区(東京23区)の区役所が所在する地点における通信が可能か否かを基に算出しています(2012年4月1日現在)。詳細につきましては、提供エリアをご確認ください。
全国人口カバー率は、NTTドコモが市町村の役場・支所・出張所が所在する地点における通信が可能か否かを基に算出しています。
プラン名 データ通信量 月額料金(税込)
スタンダードにねんプラン 5GB/月 3,480.7円(機器到着月翌月から24カ月限定。割引期間終了後3,937.5円)
通信料:機器到着月0円/機器到着月翌月より24カ月間3,480.7円
@nifty基本料金:262.5円/機器到着月翌月より24カ月間0円
ライトにねんプランNEW! 1GB/月 1,974円(機器到着月翌月から24カ月限定。割引期間終了後2,236.5円)
通信料:機器到着月0円/機器到着月翌月より1,974円
@nifty基本料金:262.5円/機器到着月翌月より24カ月間0円
エントリーにねんプランNEW! 200MB/月 945円(機器到着月翌月から24カ月限定。割引期間終了後1,207.5円)
通信料:機器到着月0円/機器到着月翌月より945円
@nifty基本料金:262.5円/機器到着月翌月より24カ月間0円
本ページ記載の月額費用は、2013年9月30日〜2013年11月末までに@nifty do LTEにお申し込みいただいた方が対象となります。 ※本ページに記載の料金はすべて税込表示価格です。税率の引き上げに応じて変更されます。また、ご請求額に1円未満の端数が生じた場合、その端数を切り捨ててご請求させていただきます。詳しくは消費税総額表示についてをご覧ください。
※ほかの@nifty接続サービス(光ファイバーやADSL、ダイヤルアッププランの@nifty基本料金など)と@nifty do LTEを併用する場合、@nifty基本料金(税込262.5円/月)はかかりません。
※@nifty do LTEのお申し込みと同時に新規に@nifty IDを取得された場合、@nifty基本料金は@nifty入会月も無料となります。
※@nifty入会月と機器到着月が異なる場合、機器到着月には@nifty基本料金262.5円/月(税込)が発生いたします。詳細につきましては、「@nifty基本料金の割り引きについて」をご確認ください。
※@nifty基本料金が発生しなかった場合、@nifty基本料金割り引き価格は適用されません。ただし、割り引き価格が適用されなかった期間中も割り引き期間として換算いたします。
※@nifty do LTEのご契約期間は機器到着月の翌月〜24カ月後の月末までとなります。契約期間は、初回の契約期間満了後に2年ごとの自動更新となります。契約更新月(契約期間満了月の翌月)以外にサービスを解除された場合、解除手数料が9,975円(税込)かかります(@niftyへのお支払い)。詳細につきましては、「契約期間/解除手数料について」をご確認ください。
※ユニバーサルサービス料が別途かかります。詳しくは「ユニバーサルサービス制度について」をご覧ください。

 いずれも維持費はこれまでの「スタンダードにねんプラン」に比べ安く済むのが特長。また、規定の月間データ通信量を超えたあとの通信速度も、競合他社のMVNOサービスは最大100kbpsや最大128kbpsが多いなか、@nifty do LTEは速度制限後でも最大300kbps(※)と比較的速い点もチェックポイントだといえる。

 「スタンダードにねんプラン」は、月間データ通信料が多めで利用頻度が高い場合も安心のプラン。「ライトにねんプラン」は月間データ通信量1GBまでになっており、出先でのメールやSNSが多い人向けのプラン。そして「エントリーにねんプラン」は、データ通信量200MBと、下手をすると1日で使い切ってしまうほど少ないが、なんといっても月額945円(税込)という低価格が魅力だ。

※@nifty do LTEは「ベストエフォート型」のサービスです。ベストエフォート型とは、最大速度および接続性について保証せず、可能な場合にのみ最大限の速度・品質で提供することを前提に、安価に高速なサービスを提供する方法です。
※回線速度はお客様がご利用される対応機器やご利用される場所、ネットワー クの混雑状況など、通信環境に応じて変化します。なお、記載の回線速度は理論値です。

 

「エントリーにねんプラン」の転送量200MBはあっさりと消費?

 @nifty do LTEはNTTドコモが提供するLTEサービス「Xi™(クロッシィ)」エリア、およびFOMA®エリアに対応している。モバイルルーターのセットプランもあるが、SIMカード(UIM/miniUIM)の貸出にも対応しており、その場合は追加料金がかからない。

 SIMカードが使用できる端末は、基本的にNexus 7など、量販店などで入手できるSIMフリー端末のほか、NTTドコモの端末であれば動作するものもある(もちろんメーカー側が動作保証しているわけではないので、当然自己責任だ)。今回は、手持ちのNTTドコモ端末であるXperia Tablet Z SO-03EとAQUOS PHONE EX SH-04Eでの動作を確認できた(いずれもSIMロック解除は行なっていない)。ちなみに上記2機種でテザリングは動作せず。@nifty do LTEを使用して複数の端末を接続したい場合はモバイルルーターをレンタルするといいだろう。なお、PSVita(3G)でも試してみたが、SIM自体は認識するものの、データ通信は行なえなかった。

今回はminiUIM(microSIM)を手持ちの端末に入れて試してみた
モバイルルーター「Aterm MR02LN」の貸出を受けることもできる

 さて、@nifty do LTE エントリーにねんプランは、月間の規定データ通信量が200MB。実際、通信が多いスマホの場合は、あっさりと消費できてしまう部類に入る。

 たとえばWebサイトとしては軽い部類に入るケータイWatchのトップページ(PC版)の場合は約800KBなので、256回表示したら、単純計算で200MBを使い切ることになる(実際はWebブラウザーのキャッシュが効くのでもう少し多くなるだろうが)。ちなみにAndroid端末であれば設定→データ使用から使用量を確認できる。また、設定上にないVersionの場合は、My Date Managerなどのデータ通信チェックアプリをインストールするといい。

上記スクリーンショットは、筆者が1日出かけたときのデータ通信を確認したもの。ご覧の通り、Twitterクライアント「twitcle plus」のデータ通信は1日で53.30MBになっている。端末はAQUOS PHONE EX SH-04E
さらに細かく見てみると、OS自身のデータ通信やニュースを表示するウィジェットであるNewsQuical!の通信量も200MBの制限からすると、とても多いものになる

 といったカンタンなチェックからもわかる通り、@nifty do LTEを使用する場合、まず普段使いのデータ使用量を把握して、どのプランが適切かを考えるといい。データ通信量追加オプションも用意されているが、1,575円(税込)で500MBと頻繁に超過してしまう場合は、逆に割高になってしまうからだ。筆者の場合であれば、スマホのデータ通信量は3〜4GB/月なので「スタンダードにねんプラン」。タブレットは、室内運用が多く1GB未満/月が多いため「ライトにねんプラン」といった選択になる。またスマホ側でだいたい済ませてしまい、補助としてのタブレットという運用、またはその逆であれば「エントリーにねんプラン」で割り切るのも賢い使い方といえるだろう。


制限されちゃった! ……けどけっこう使える? 最大300kbps(※)

 さて、@nifty do LTEの通信速度は、LTE網なので場所の影響は受けるものの、NTTドコモのSIMを使用した通信との差はあまりない。そうなると気になってくるのは、月間データ通信料を超過したあとの、制限後の速度である

 上り/下り最大300kbps(※)はどこまで「使える」のだろう。

 というわけで、早速その使い勝手をチェックしてみよう。使用した端末はXperia Tablet Z SO-03Eだ。

Webブラウジング

Webサイトによりけりだが、リッチなコンテンツは別として、ケータイWatchの場合はPC版サイトでもデータ通信に対して優しい仕様なので、画像コンテンツ以外の表示まではスムーズ。最終的に読み込みが完了するまで約1分といったところだった。これは動画でチェックしてもらいたい。

通常のPC向けサイトでも、軽いページなら実用上はなんとかなりそうだ。もともと軽量化を重視して作られているモバイル向けサイトなら、ほとんど問題ないかもしれない。

※試した時間や環境
町田市内筆者宅(ドコモLTEの電波強度低め):8時、10時、12時、14時、20時、23時、2時。この場合は、Ping、上り/下りにもスペック通りの結果。
新宿駅構内:8時、18時。ラッシュタイムであり、基本的に上り/下りとも100kbps前後、Pingは100ms前後を維持。パケ詰まりも見られた。
渋谷駅周辺:15時、19時。300kbpsを維持。Pingも50ms前後だった。

結果......
○PC向けWebサイトでも軽いものならOK、モバイル向けサイトならより快適!

メール

受信するメール次第ではあるが、それほど速度の影響を受けない。

※試した時間や環境
Gmailを使用し、自宅や新宿、渋谷などで受信に問題なし。プレーンテキストのメールばかりであれば、ストレスは感じにくいだろう。当然だが、添付ファイルがあるメールはそのぶん時間がかかる。

結果......
◎問題ナシ!!

YouTube

非常に辛い。仕様として、先にある程度のデータを読み込んでくれるが、そのつど、長いデータ受信を行なうため、快適な視聴は諦めたほうがいい。

非常に辛い。仕様として、先にある程度のデータを読み込んでくれるが、そのつど、長いデータ受信を行なうため、快適な視聴は諦めたほうがいい
※試した時間や環境
自宅にてチェック。300kbpsは出ていたが、それでも動画視聴に使える速度ではなかった。

結果......
×300kbpsで動画サイトは無謀!(...当たり前?)

Twitter

思ったより快適。Userstreamに対応したアプリの場合も表示の遅延はなかった。ただ写真の投稿が多い場合、サムネイルの取得分がややネックになり、速度が落ちることもあった。もっとも、アニメ放映中で、5〜7ツイート/secという比較的ヘビーな状況下で試したので、ライトユーザーならほぼ問題無い範囲かもしれない。

チェックにしたアプリは「ソニタブッター For Small App」
My Date Managerで動作チェック時のデータ使用量を確認したところ
※試した時間や環境
チェックは、自宅にて18時、0時、2時などで確認。

結果......
○ツイートの表示自体は問題ナシ!

VoIP

Skypeでテスト。Skype音声通話の推奨速度である100kbpsは余裕で満たしているはずだが、通話品質はよくはなく、カットラインも多かった。電波状況がいい環境ではないとスムーズな会話は難しいのかもしれない。

※試した時間や環境
自宅ならびに新宿、渋谷で確認。Pingが高くなりやすい時間と場所では厳しい印象。

実験結果......
△音声通話は電波環境に左右される

リモートデスクトップ

リモートデスクトップアプリのTeamViewerを使用。画面の書き換えが遅いのは仕方ないとして、静止している画面の表示には問題無く、情報の確認はスムーズにできる。Webサイトの場合、スクロールは滑らかではなく、ごっそり画面が切り替わる。何かしらデータ通信量の多いアプリケーションをちょっと操作したい場合はギリギリといったところ。そう、艦これとか。

Webサイトが表示されるまでの時間はAndroid上のブラウザーから見るよりも速いが、スクロールは写真のように一瞬待つ必要があった
データ通信の多いアプリケーションやサービスを一時的に動かしたい場合であれば、最大300kbps(※)でもいちおう大丈夫というレベルだった
※試した時間や環境
新宿と渋谷で、19〜20時の間でつなぎっぱなしで確認をした。切断されることもなく、安定した状態を維持。ラッシュアワー以外は問題なさそうである。

結果......
○画面を動かしまくる用途で無ければそこそこいける!

Googleマップ

ベクター方式で地図が描写されるため、データ送受信量は少なめ。表示の完了やスクロールで数秒待つ必要はあるが、出先での地図チェックには良好だった。

出先で実際にGoogleマップを表示してみたところ
写真のような状態が数秒続くが、Webサイトの表示に比べるとレスポンスがいいため、あまり不満は感じなかった
※試した時間や環境
チェックは渋谷駅とその周辺で行なった。15時と18時に確認をしてみたが、通信速度の低下は見られず。ちょっと待つ必要はあるが、実用範囲だ。

結果......
◎ほとんど問題ナシ!

 結果としては、意外なほど使える。

 LTE圏内であればPingが30ms〜80msと短いことも影響しているようだ。データのやり取り開始が速いため、通信速度が遅くても、Webページの表示が速いと感じるわけだ。また、電波強度が低い状況であっても、LTEからすると全力スピードではないため、正直なところアンテナが1〜2本であっても、アンテナ4本との差を感じにくい。この点は筆者宅におけるNTTドコモの電波強度の低さから確認済みだ。

 また、時間帯にる影響をあまり受けていない印象は上記のチェックの通り。ただ新宿駅や品川駅のラッシュタイムは通信速度がだいぶ遅くなり、かつPingも高くなっていた。とすると、人が一箇所に集まりがちなイベント時なども同様だろう。このあたりはドコモ網の品質と端末のアンテナ性能次第の部分だ。

RBB TODAY SPEED TESTを行なってみたところ。300kbps以上出ているのだが、常時というわけではなく、スクリーンショットの場合は、0kbps〜490kbps間を頻繁に移動していた

 注意点としては、「TwitterのUserstreamを使用しながらWebブラウジング」などのマルチタスクを行なうとき。少ない帯域を奪い合うため、両方とも体感速度が大きく落ちてしまう。そういったことを考えると、スマホ・タブレット側の設定も、更新頻度の高いウィジェットをインストールしない、更新間隔を長めにする、などの対処のほか、通信も最小限といった設定にすると、帯域を最大限活用してストレスを減らすことができる。

 アップロードについては、最大300kbps(※)、つまり最大37.5KB/sのアップロードになるため、ファイルサイズ1MBの写真アップロードにかかる時間は、単純計算で約27秒。リサイズをして300〜400KBほどにした場合は、10秒ほどでアップロードが完了する。1枚、2枚なら問題なさそうだが、十数枚以上を連続してSNSにアップロードする場合は、けっこうストレスがたまるだろう。また、アップロード中に一瞬止まったりもするため、従来のスマホ・タブレットのようにガシガシアップロードできるという感じではない。

 スマホやタブレットではなく、Windows PCで使う場合は、基本的にデータ通信量が多くなりがちなため、メールチェック程度に留めるほかない。Webブラウジングも遅いながらもチェック可能だが、ページによりけりだし、スマホに最適化されたWebサイトに比べて、PC向けWebサイトはFlashやリッチなバナー広告も多くなり、データ量が多いため、ややつらい。とはいえ、そうしたリッチコンテンツを制限するWebブラウザーのアドオンなども存在するので、少なくとも緊急用としては十分使えるかもしれない。

 WindowsでメールチェックやRSSリーダーを使う場合は、Windows 8以降であればWindows ストアアプリのほうがモバイル寄りの通信量となり、デスクトップアプリより快適といえば快適だ。

※@nifty do LTEは「ベストエフォート型」のサービスです。ベストエフォート型とは、最大速度および接続性について保証せず、可能な場合にのみ最大限の速度・品質で提供することを前提に、安価に高速なサービスを提供する方法です。
※回線速度はお客様がご利用される対応機器やご利用される場所、ネットワー クの混雑状況など、通信環境に応じて変化します。なお、記載の回線速度は理論値です。


高速回線が月額945円(税込)から使える。
LTE/3G対応タブレットにもおすすめ!

 普段使いベースでチェックをしてきたが、「@nifty do LTE エントリーにねんプラン」は、200MBと月間データ通信料は少ないものの、制限後の速度でも用途を絞れば意外に使えるとわかった。月額945円(キャンペーン価格)と安く、余っている端末用のSIMカードとしては維持費も安くちょうどいいといえる。モバイルルーターやスマホのテザリングで通信する前提でタブレットを新調したが、「タブレット単体で通信できたほうがやっぱり楽じゃね?」と感じた人にもオススメだ。

 また、スタンダードにねんプラン、ライトにねんプランについても、ひと月あたりのデータ使用量が見えているのであれば、コストカット用として重宝するだろう。最大300kbps(※)の状況になっても、用途や手段を選べば我慢できる範囲といえる。少しずつだが、国内でもNexus7などのSIMフリー端末の発売が増えてきているので、SIMカードだけほしいと考えているのであれば、@nifty do LTEを是非検討してみよう

(林 佑樹)

※@nifty do LTEは「ベストエフォート型」のサービスです。ベストエフォート型とは、最大速度および接続性について保証せず、可能な場合にのみ最大限の速度・品質で提供することを前提に、安価に高速なサービスを提供する方法です。
※回線速度はお客様がご利用される対応機器やご利用される場所、ネットワー クの混雑状況など、通信環境に応じて変化します。なお、記載の回線速度は理論値です。

料金表示について:
※本ページに記載の料金はすべて税込表示価格です。税率の引き上げに応じて変更されます。また、ご請求額に1円未満の端数が生じた場合、その端数を切り捨ててご請求させていただきます。詳しくは消費税総額表示についてをご覧ください。

※「Xi™」、「FOMA®」は株式会社NTTドコモの商標または登録商標です。

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