「クールにバスケ FREESTYLE」

　「クールにバスケ FREESTYLE」(以下、「フリースタイル」)はNHN Japanが運営するストリートスタイルのバスケットボールが楽しめるオンラインスポーツゲームだ。プレーヤー同士がその場で気のあった仲間とチームを結成し、ゴールを巡って熱い戦いを繰り広げることとなる。

　今回は10月18日から開始されるオープンサービス開始に合わせて、ゲームの基本的なポイントと、キャラクタのポジション、育成要素を紹介。手軽ながら奥の深い本作を是非一度体験してみて欲しい。

　屈強な体格をした男性とクールでちょっと生意気そうな女性、プレーヤーが操るキャラクタは簡単な操作で様々なテクニックを披露してくれる。

　「フリースタイル」の基本操作は、カーソルキーでキャラクタの移動、Sキーでパスと相手からボールを奪うスティール、Dキーでシュート、ブロック、リバウンド、Wキーはバックダウン、スクリーン、ボックスアウト、フェイスアップ、Aキーはドリブルによる突破やシュート牽制ができる。初心者はまずシュートとパスをしっかり覚えて、それから他のプレーヤー達を参考にしてアクションの使い所を覚えていくのが良いだろう。

　キャラクタ操作で使用するのは、この8つのキーだけ。相手のディフェンスを華麗に抜き去ったり、背中越しにパスをしたり、さらには強烈なダンクシュートさえもこれらのキーの組み合わせで可能なのだ。

　複雑な動作は不要で、通常のパス操作、シュート操作で、高難易度のテクニックが実現できる。スピーディーなゲーム展開も相まって、まるで自分自身がスーパープレーヤーになったかのように感じることができる。

　オンラインならではの感覚はよりゲームを楽しくしてくれる。華麗にパスを回し、相手のプレーヤーを翻弄し、シュートを決める。その瞬間、チームメイトから賞賛の声がかかる……。オンラインならでは、チームプレイならではの実感を得ることができるだろう。

　誰でも簡単にプレイできる間口の広さを持ちながら、やりこみ要素も充実しているのが本作のセールスポイント。キャラクタはそれぞれパラメーターを持ち、能力を成長させることができると共に、シャツやヘアスタイルなどを自由にカスタマイズし、よりこだわった自分だけのキャラクタに育成することができる。使用可能なテクニックもどんどん増えてくる。

　さらにさらに、本作は現実のバスケットボールのテクニックや知識を活用できる奥の深さも持っている。がむしゃらにシュートを狙ったり、効率の悪い動きでは勝てなくなる。シュートを決めるには、相手を翻弄するには、何よりも仲間と勝利をつかむためにはどう動けばいいのか?　仲間と話し合い、自分で調べ、そして実践する。トリッキーな動きで、チームメイトだけでなく対戦相手すら感心させる、「フリースタイル」はそんなゲームなのである。

「フリースタイル」のキャラクタ達は驚くべき身体能力とテクニックを持っている。高くジャンプしてのブロック、フェイントを交えたパス、大迫力のダンクシュート……。手軽にスーパープレーヤーの気分を体験できるのだ

カーソルキーと4つのキーでキャラクタを操作する。できればジョイパッドに対応して欲しいところだ

試合開始前のデモ。ストリートの雰囲気を活かした、ちょっと悪者っぽい風貌がイカス

華麗なシュートを決めると演出が入る。相手チームにはこの上ない挑発だ

試合前のルーム画面。それぞれのプレーヤーがこだわりのファッションに身を包んでいる

左から、3on3のハーフコート、3on3のフルコート、2on2のハーフコートである。試合の設定で戦略や役割は大きく違ってくる

　「フリースタイル」には、“センター”、“ガード”、“フォワード”という3つのポジションが設定されており、それぞれキャラクタの能力値が違う。プレーヤーはまず自分のキャラクタを作る際にこの3つのプレイスタイルからひとつを選択することになるのだ。

　センターは恵まれた体格を活かし、ガンガン当たってくる相手をものともせずに、ゴール下を支配するポジション。仲間や敵チームのシュートが外れた時には真っ先に飛び上がって空中でそのボールをキャッチする“リバウンド”こそがセンターの見せ場である。ボールをもらった時は相手のブロックをはじき飛ばしてのダンクを狙う。パワフルなプレイをしたい人にオススメのポジションだ。

　ガードはセンターの対極に位置する、高いドリブル能力と遠距離からもシュートが打てる正確さを持つポジションだ。ガードの役割はキャラクタが集まるゴール下から少し離れたところでパスを回したり、ドリブルをして相手を引っかき回すところにある。

　素早く動き回り、一気にゴール下に飛び込んでシュートを狙うことも、自分に敵を引きつけて、ガードの外れた仲間にパスを出し、シュートさせるのも有効だ。ガードの見せ場はゴールを囲む半円の3ポイントラインの外側から放つ“スリーポイントシュート”にある。成功率は決して高くないが決まれば非常にカッコイイ。

　フォワードは遠距離もゴール下もこなすことのできる万能タイプ。ガードやセンターがうまく機能するようにチームのバランスを考えて動くことができる。ガードもセンターも能力が特化しているだけに相手もブロックしやすい面がある。そんな時こそフォワードがトリッキーに動き相手を翻弄しよう。

　このオールマイティなフォワードは本作の初心者にもっともオススメのポジションだ。まずこのスタイルでゲームになれて、自分の好みのプレイスタイルを探るのが良い。ただしフォワードは何でもできるだけに極めるのも難しいポジションだとも言える。機能的に動くことができる選手を目指そう。

豪快なダンクシュートが炸裂する。この大技を決めるには、敵の注意を引きつけブロックを薄くするなど戦略が必要だ

ガードが放つ3ポイントシュート。リバウンドが得意なセンターがいれば成功率の低いこのシュートもバンバン打てる

　この3つのポジションはゲームのルールにも密接に関係してくる。「フリースタイル」では、3on3から、1on1までチーム人数を設定でき、かつ使うコートもハーフコートと、フルコートを選択できる。足の遅いセンターは、攻守で場所の変わるフルコートでいかに戦うか、2on2でポジションがかぶってしまった時にはどうするか?　自分の好きなルールを選択するのも良いし、ルールごとに変わる自分の役割を楽しんでみるのも良いだろう。

　バスケットに詳しくないプレーヤーにとって、最初はこれらのポジションの概念がわかりにくいかもしれない。また、ガードだからといってむやみに3ポイントを狙うのは成功率が悪い上に相手にボールを取られてしまうことも多い。どうすればうまく戦えるか?　それを探ることこそ本作の醍醐味である。

　プレイを重ねていくと相手の動きがわかってきて、駆け引きが楽しくなる。また、現実のバスケットにも少し興味を持つこともオススメしたい。特にネットにある初心者向けのバスケット講座はためになる。センターの役割はまずリバウンド、とか、ガードやフォワードの動き方など、参考になる意見がたくさんある。

　これらの知識を持ってからプレイをすると、さらに他のプレーヤーの動きがわかるようになり、駆け引きに幅が出てくる。プレイを重ねてゲームにうまくなることも重要だが、現実のバスケットからのアプローチも可能な奥の深さを本作は持っているのである。

　3つのポジションは役割を意識し、コツをつかんで動くことで真のポテンシャルを発揮する。キャラクタに入れ込み、プレイを重ね、スタイルを模索することで一層ゲームに、さらにキャラクタに思い入れを深くしていく。チームメイトのみならず相手プレーヤーからも賞賛を贈られる様なスーパープレーヤーを目指す、本作の楽しさはそこにある。

左から、センター、ガード、フォワードのステータス。それぞれのポジションの特長が良く出た能力値だ。自分のキャラクタの力を把握してゲームを組み立てることが勝利の秘訣だ

センターの役割はゴール下の確保。積極的にリバウンドをして、チャンスを力でもぎ取ろう

攻撃時は敵を翻弄し、防御時には積極的に動き回ることで相手の手からボールを奪うガード。アシストが役割と思わせて、自分からシュートをするというのも効果的だ

オールマイティーなだけに、器用貧乏にもなりやすいフォワード。どんな構成のチームに入っても機能的に動くことができるプレイを目指そう。上級者なら臨機応変の活躍をすることも可能だ

　本作のキャラクタには成長要素がある。試合を重ねることで経験値が上がり、レベルアップをすることで能力値が上昇していく。ドリブルは早くなり、相手にぶつかっても負けなくなり、シュートの正確さは増す。ゲームを繰り返すことで誰でもより強力なプレーヤーキャラクタを育成させていくことが可能なのだ。

　さらに「スキル」がある。「フリースタイル」ではゴール下のシュートやスティールの成功率など基礎的な能力を上げるほか、両手でのダンクシュートなどの特殊なシュートや、オフェンス、ディフェンスで使うことのできる様々なテクニックを入手できる。様々なテクニックを使いこなすことで活躍の幅は広がっていく。

　センター、ガード、フォワードではそれぞれ学べるテクニックが変わってくる。筆者は特にガードで学ぶことができるテクニック「ダイビングキャッチ」が強力に感じた。転がるボールに飛びつくこのテクニックは混戦状態の時にボールを確保するのに非常に有効だった。他にもスキルを使うことでキャラクタの能力は飛躍的にアップしていく。たくさんのスキルを覚え、さらにそれを自在に使いこなすことができればチームの要となることができるだろう。

　ストリートスタイルの本作にとってキャラクタの格好もまた重要である。上着とズボン、アクセサリ、さらにはヘアスタイルと、プレーヤーは様々なおしゃれを楽しむことができる。混戦時など体型が似ているキャラクタが重なると自分のキャラクタを見失う可能性もある。せっかくストリートバスケットゲームなのだから、自分なりのスタイルを確立して、強くアピールしていきたい。

　キャラクタのスキルやアクセサリなどは試合をすることで入手できるBP(バスケットポイント)を消費して入手することができる。特にスキルはポイントを多く消費する。自分がどんなタイプのキャラクタに育てていきたいか、じっくり考えて選んでいこう。　また、ガード、フォワードはレベル15になると、より役割を特化させたポジションに転職できるようになる。プレイを重ねることで自分なりのスタイル、そしてチームにおける役割が明確になっていく。個性を発揮したキャラクタならば他のチームメイトもまたそのキャラクタに引っ張られるように役割を決めていくだろう。「自分の仕事」をきちんとこなすプレーヤーほど仲間にとって頼もしい存在はない。

ゲーム終了時に獲得できる経験値とBP。もちろん、勝つことでそのポイントは大きくなる

ガードのスキルであるダイビングキャッチ。ボールの落下時すかさず使うことで自軍にチャンスを引き寄せることができる

　現在はまだ稼動していないが、本作はアイテム課金型のビジネスモデルを採用する予定となっており、正式サービスでは現金を使ってキャラクタの装備を買うことができるようになる。ただし、多くのお金をかけたからといっていきなり強いキャラクタを作りだし、他のプレーヤーが手を出せない、ということにはならないようだ。

　それは本作のレベルの扱いから見て推測できる。高レベルのキャラクタは確かに能力値も高く、多彩なスキルを持っているのだが、それだけで勝てるとは決していえない。他のプレーヤーにボールを回さずに動いていればすぐに取られてしまうし、シュートも防がれる。キャラクタのポテンシャルを活かすためにはチームの連携が不可欠なのだ。逆にチームの戦術が優秀であれば低いレベルのキャラクタも思う存分活躍できる。必ずしもキャラクタの強さが勝率に直結しないところに本作の奥深さがある。

　アイテム課金型モデルのため、一切お金を使わないという求道者的プレイも、ゴージャスにキャラクタを飾り立てるのもプレーヤーの自由だ。自分の必要だと思ったものをさんざん迷って買う、というのも、アイテム課金制の大きな楽しみである。自分なりのプレイスタイルは、ここでも発揮されるのだ。

BPで購入できる服やアクセサリー、男女別々なものが用意されている。体型によって服の印象は全く異なったものになる。オープンβ、正式サービス時にこれらのアイテムがどれだけ増えるかが楽しみだ

各ポジションごとに用意された様々なスキル。キャラクタにはスキルスロットが決められており、必要なスキルを選択していく。また、基礎能力もポイントを使うことで向上させることが可能だ

服の組み合わせ、キヤラクタの体型は実に様々。選択肢が増えていくことで一層バラエティー豊かなものになるだろう

　10月18日よりオープンサービスがはじまる「フリースタイル」。本作のカジュアルさ、スピード感は、多くのプレーヤーを魅了するだろう。是非その輪の中に入って、スーパーテクニックを披露してもらいたい。

　ゲームのプレイで活用してもらいたいのが、1～6までの数字のキー。1は「ナイスプレイ」など相手を誉めるメッセージ、2は「ナイスアシスト」といったお礼を言うメッセージ、3は「ごめんなさい」といった謝るメッセージ、4は「スクリーン」、5は「ボックスアウト」、6は「バックコート」と発言できる。1～3は特に相手のプレイに合わせて声をかけるとプレイが非常に気持ちよくなる。ゲームを楽しむために覚えてもらいたいコマンドだ。

　カジュアルで万人にも楽しめるゲームなため、幅広い層のプレーヤーが参加することが考えられる、低年齢層のユーザーも多く参加してくれるかもしれない、自分がわかっているテクニックを相手はまだ知らないかもしれない。むやみに怒ることなく、スーパーテクニックでチームメイトや相手を魅了し、お手本になるようなプレイで本作の真の楽しみ方を雄弁に語ろう。

練習モードも搭載されている。シュートやドリブルなど、スキルを試して実践に備えよう

　「フリースタイル」は実際、自分や仲間との連携プレイに酔えるゲームである。仲間と共に華麗な連携を決めた時は思わずモニターの前で声を上げてしまうほどの高揚感を体験できる。ストリートスタイルのゲームデザインがプレーヤーの心を一層加速してくれる。この楽しさを多くの人に体験して欲しい。

　ゲームを体験し、実際のバスケをちょっと学んでみたり、おしゃべりを楽しんだり、最強のチームを目指してパートナーを探したりと、うまくなるための道は無数にある。スーパープレーヤーを目指して、ゲームをプレイしていこう。

[Reported by 勝田哲也]

ゲームをやりこむほどに他のプレーヤーの動きが見えてきて、自分のプレイにも幅が出てくる。信頼できる仲間を見つけて、クラブを結成するのも楽しい。最強のプレーヤー、チームを目指そう

「クールにバスケ FREESTYLE」関連リンク

[NHN Japanのホームページ]
http://www.nhncorp.jp/

[「ハンゲーム」のページ]
http://www.hangame.co.jp/

[「クールにバスケ FREESTYLE」のページ]
http://fs.hangame.co.jp/

「クールにバスケ FREESTYLE」関連ニュース

NHN Japan、WIN「クールにバスケ FREESTYLE」
誰でも参加できるオープンサービスを開始
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20051018/fs.htm

[NHN、「FREESTYLE」WCG2005日本予選大会を開催]
明日より受け付け開始、決勝大会は10月23日、2組6名の日本代表を選出
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20051004/fswcg.htm

[オンラインゲームファーストインプレッション]
カジュアルでありながら奥の深いゲーム性も併せ持つオンラインストリートバスケ
「クールにバスケフリースタイル」
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050914/fstyle.htm

[NHN Japan、「FREESTYLE」の記者発表会を開催]
アイテム課金制を採用したオンラインストリートバスケ
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050805/nhnjapan.htm

[NHN Japan、オンライン専用バスケットボール「FREESTYLE」]
日本国内での独占供給権を獲得。秋にβテスト予定
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050803/free.htm